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2019.10.17 18:23

【ライヴレポ】PENICILLIN、2日間に渡る15回目の千聖 BIRTHDAY LIVE !


自分の心を裸にどころか肉や骨まで剥き出しに暴れてこそROCK!PENICILLIN、千聖のバースデーライブは異常なまでにヤバかった。

10月5日(土)と6日(日)の2日間に渡り、PENICILLINが恵比寿LIQUIDROOMでライヴを行った。タイトルへ『千聖 BIRTHDAY LIVE 『ROCK×ROCK〜strawberry〜』と名付けたように、今回は、10月4日に誕生日を迎えたギター千聖の誕生日を祝した内容。先に伝えておくと、サブタイトルの〜strawberry〜は、今回のBIRTHDAY LIVEが通算15(いちご)回目になることから。そのギャグセンスも千聖らしさだ。ライブ取材は、2日目となる10月6日に実施。その日の模様をここに再現したい。

ライヴは、『HAPPY BIRTHDAY』のギター演奏曲をSEにスタート。この日は、千聖が先頭で舞台へ登場。次々とメンバーを迎え入れたあとに披露したのが、『天使よ目覚めて』。千聖の誕生日が10月4日、つまり"てんし"の日。そこからこの楽曲を最初に奏でたというわけだ。『天使よ目覚めて』は、触れた人たちの心へ瞬時に翼を授けてゆく。高ぶる感情をダイレクトに投影した千聖のギターの音色も、今夜は一段と冴えている。
間奏のギターソロ時に、フロア中から千聖へ向け広げられた無数の手の翼たち。その手を羽ばたかせるたび、気持ちがどんどん解き放たれてゆく。ここは、自分の心へ素直に向きあえる魂の解放区。誰もが無邪気な天使となり、この空間で3人と戯れていた。

音を靡かせながら演奏は『Rosetta』へ。挑発してゆくようなとても攻撃的な楽曲だ。猛々しくリフを切り刻む千聖、その上でHAKUEIが想いを告げるように歌声を重ねだす。気持ちの内側を痛く突き刺す楽曲と言えば良いだろうか、嘆くように、想いを乞うように歌うHAKUEI。彼の歌声とは対照的に、ヒリヒリとしたリフを次々と突きつけ観客たちの気持ちを煽り続ける千聖。この絶妙なバランスがたまらない。

ROCKな魂を掲げた今宵の彼らは、決して手を緩めることはない。攻撃的なリフを叩きつける千聖の演奏が身体を刺してゆく。疾走するO-JIROのビートに乗せHAKUEIが歌ったのが『JUMP#1』。心が弾けだす。触れた人たちの感情へ高ぶる嬉しい衝撃を与えてゆく楽曲だ。ロックンロールの衝動に身を任せ、沸き立つ気持ちのままはしゃぎ続けろ。ギラギラとした演奏の上で挑発するように歌うHAKUEIの姿も強烈なインパクトを持ってせまってきた。

千聖のギターが重い唸りを上げると同時に、楽曲は観客たちを奈落へ突き落とすように『Perfect Flame』へ。激しく重いギターフリが身体へ突き刺さるたびに感情が荒々しく触発される。もっともっと狂っちまいなと観客たちを煽り続ける千聖。『壊せ』と叫ぶHAKUEI。スリリングなのに気持ちを笑顔で高ぶらせる、挑発的なこの感覚がとても刺激的だ。

ザクザクとしたリフを刻む千聖の演奏に乗せ飛び出したのが、『marionnette』。HAKUEIの歌声と千聖のギターリフがシンクロしながらスリリングな空気と衝動をフロア中へ振りまいてゆく。今宵は『ROCK』というテーマを軸に据えたせいか、何時も以上に挑発的なギター演奏が多いように、HAKUEIと千聖の心地好いバトルがどの楽曲にも生まれていた。その演奏をタイトなビートで支えるO-JIRO。この対比が生み出す胸をヒリヒリと揺さぶる演奏が、ワクワクとした気持ちを絶やすことなく沸き立たせていた。

激しい音の雪崩を巻き起こすように、演奏は『ボニー&クライド』へ。ワイルドでバイオレンス、クールなのにギラギラとした熱を演奏に覚えるのも、3人がハードボイルドな音の中で熱を交わし合ってゆくからだ。荒れ狂う激しい演奏をぶつけられるたび、沸きだすエナジーに身が焦がれそうになる。何時しか僕らはボニーとクライドの関係になり、スリリングなドラマへ思いきり夢中になっていた。

歪んだ音を突きつけ攻める千聖、その上でHAKUEIはなまめかしい歌声を塗り重ねてゆく。美しさとたおやかさを抱いた『one star』が身体を浸食しては、気持ちを熱く唸らせる。美メロな歌系ロックンロールナンバーながら、嬉しいくらい気持ちが熱く震えるのも、何時も以上に挑戦的な姿勢を彼らが見せていたからなのは間違いない。

ヘヴィなギリーリフを切り刻むように千聖が投げたのが、ハードエッジなロックナンバー『Lucifer~光をもたらす者~』。触れた人たちをどんどん黒い衝動の中へ引き込むような演奏だ。対照的に、HAKUEIは光を求めるように妖しく、嘆くように歌いあげる。闇の中に見据えた愛や光という希望。何時だってPENICILLINは、闇に浪漫を覚えながらも、光に憧れながら心の翼を広げ続ける。その想いへ共鳴したのなら両手を大きく広げ、その手をはためかせ翼に変えればいい。

千聖とO-JIROによるコミカルなトークコーナーへ。千聖の赤い衣装について『還暦のときに着るべきだったかな』という緩いやり取りから会話はスタート。『今日は15回目の誕生日、でも俺は永遠の18歳だから、4年後からは1からやり直す』とたわけたことも語っていた。『そーだそーだ、カルピスソーダ』など得意の駄洒落も混じえながら、トークが軽妙に進んでいたこともお伝えしておこう。

哀愁を呼び寄せるように奏でたのが、『SOL』。千聖のアルペジオの旋律に乗せ想いを語るように歌うHAKUEI。演奏が進むごと熱量がジワジワと増してゆく。哀愁を抱いた楽曲という理由もあるのか、切々とした衝動に心はズッとつかまれていた。それはまるで、ハートを片手でギュッと握られたような心情にも思えていた。感情的なサビ歌に触れ、フロア中で揺れる無数の手の花。聞かせる曲調でありながらも、その演奏に触発されたせいか、殻を壊したい衝動が心の中に渦巻いていた。

激しくも喧騒ドラマチックな『魔法ダイヤ』の登場だ。浪漫な物語を描くように進む演奏。フロア中の観客たちが心地好く身体を揺らし、情熱的な物語の中へヒロイン気分で浸ってゆく。めくるめく夢の中へ、今は落ちて心蕩けていたい。

終盤には情熱的なアコースティックギターの演奏も登場。そのまま千聖は、アコギを介し哀愁スパニッシュな音色を響かせなから『ネオグラマラス』の扉を開け放った。情熱を音に変えた演奏がフロア中を駆けめぐる。なんて妖しく情感的で、美しくも官能的な歌と演奏だろう。そのまま魔性な物語に呑み込まれたい。

赤い情熱を真紅の熱情へと塗り重ねるように、PENICILLINは『CRASH』を演奏。ふたたび心に羽ばたく情熱の翼を授けた演奏に刺激を受け、フロア中で無数の翼がはためきだす。大きく手を伸ばし、その想いをつかみたくもなる。そんな嬉しい高揚をHAKUEIの官能的な歌声が、雄々しく羽ばたく演奏が与えてゆく。この瞬間、誰しもの心が空を舞い上がっていた。夜空を自由に飛び交うPENICILLINの演奏をつかもうと、心の焦点を彼らの姿に合わせていた。

熱狂を抱いたままライブは最後のブロックへ。激しく荒々しく、音の爆弾を次々と投げ込むように飛び出したのが『快感∞フィクション』だ。たたみかけるギターサウンドの挑発を受け、激しく頭を振り乱す観客たち。艶かしく挑発的に身体を揺らし歌うHAKUEIへ向け突き上がる、無数の拳。。いや、共に熱情をぶつけあうことで、果てを知らぬように想いはどんどん限界の先を上げてゆく。重厚なギター音が牙を剥いて襲いかかる。

PENICILLINは、『Dead Coaster』を激情した感情と共に突きつけた。どんどん熱狂の速度を上げ爆走する演奏。その上で緩急巧みにメロウな表情も描くHAKUEIの歌声。そのまま熱狂を引き連れ騒ぎ続けよう。フロア中を埋めつくした無数の拳や手の花たちが、それを証明していた。熱く火照った魂を、火傷しようがこの両手でガシッと握らせて欲しい。それくらい狂い咲きたい気分だ。

極まった心を優しく抱きしめ共に空へ舞い上がるように、PENICILLINは『Blue Impulse』を演奏。心揺れるままに、嬉しく身体が震えるまま、誰もが蒼い衝動の中へその身を任せ、吸い込まれてゆくことへ快楽を覚えていた。何時しか感情は此処ではない桃源郷へと引き寄せられ、彼らと楽園の中で楽しく戯れていた。

本編最後にPENICILLINが届けたのは、魂を荒ぶらせながらも快楽へと導く『NEW FUTURE』だ。気持ちを激しく煽る演奏に触発された観客たちが、思いきり両手を揺らし、PENICILLINが示した未来へ繋がる道へ。快楽へと導く熱狂のレールに飛び乗り、火のついたハートを熱く滾らせ喧騒の中へ嬉しく溺れていた。そう、もっともっと『燃え上がれ』。そして『未来に火を付けろ』。

千聖へ向けた『ハッピーバースデー』の歌声を受け、千聖がステージへ。『すごいエキサイティングなライブですね。ひと言でいうと感無量、冠二郎ということで』と素直な感想を、ギャグ混じりで述べた千聖。

アンコールは、千聖がMSTRと名乗り活動しているバンドCrack6の楽曲を、巧を相棒にアコースティックなスタイルで披露。千聖と巧による2本のアコースティックギターの音色を重ね合わせ最初に披露したのが、『カナリア』。ビートボックスのリズムに乗せ、千聖は哀切さを抱いた楽曲へさらに哀切な色を塗り重ねるように歌いあげる。とても哀愁メロウな、心を濡らす泣きメロを持った楽曲を生身の音と歌声を通して伝えることで、より悲々とした心模様として胸に届いていた。

メランコリックで情熱的な旋律の掛け合いから演奏はスタート。続く『CYBER ROSE』もCrack6ナンバー。千聖は、沸き上がる熱情を会場中へはべらせた。胸を焦がす歌と演奏に触発された観客たちは、2人へ熱い手拍子を返してゆく。沸き上がる情熱を隠すことなく、互いに高ぶる想いのままに突きつける。スリリングで冴えた表情なのも、クールでスタイリッシュなCrack6らしさだ。

お馴染みバースデーのセレモニーがスタート。観客たちによる『HAPPY BIRTHDAY』の大合唱。続いて大きなケーキの蝋燭を吹き消した後に,千聖はケーキと一緒に記念撮影。ここからはふたたびPENICILLINとしてのライブへ。

アンコールの最後に届けたのが、お馴染みの『ロマンス』。つねに愛を求め続ける求道者の千聖を祝う日に相応しい楽曲だ。今宵は、エッジ鋭いアグレッシブなロックスタイルにバージョンアップ。何時も以上に求愛した関係をメンバーたちが求めれば、観客たちも大きく両手を広げ、3人の熱愛を全力で受け止めては胸の内側へギュっと抱きしめていた。サビで交わしあったサビ歌のやりとりなどとても至福な想いを抱きながら、ライブは一度幕を閉じていった。

アンコールを求める熱狂した声を受け、ふたたびメンバーがステージへ。さらなる熱狂を求め、ダブルアンコールの最初にぶつけたのが『Desire』だ。ヒリヒリとしたスリリングな演奏で観客たちの感情を剥きだした裸の姿へ変えるよう、PENICILLINは荒々しい演奏で観客たちを挑発してゆく。挑発すればするほど、観客たちも気持ちをさらけだし、剥きだした熱情を舞台上へぶつけていく。互いに本能のまま己をぶつけてゆけ。そのバトルが生み出す先にこそ、熱狂や興奮、快楽という至福が広がっているのだから。

止まらない熱い衝動。沸き続ける魂掻き乱す熱情。狂い咲いた気持ちをすべて燃え尽きさせる勢いを持って、PENICILLINは最後に豪圧なロックナンバー『FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE』を突きつけた。激しく猛る演奏に負けまいと暴れ狂う観客たち。自分の心を裸にどころか、肉や骨まで剥き出しに暴れてこそROCK。まさに今宵のテーマに相応しい、互いに暴れ倒すROCKなライブを描きながら、千聖バースデーライブの幕は閉じていった。

11月6日には最新アルバム『九龍頭 -KOWLOON HEAD-』の発売が。収録内容やCDジャケット、アーティスト写真、インストアイベントの詳細が発表になった。さらに、同作品を手にしての全国ツアーが控えている。次は、新作を手にし、さらにヤバさを増したPENICILLINに逢いに行こうじゃないか。

TEXT:長澤智典

<PENICILLIN 千聖 BIRTHDAY LIVE 『ROCK×ROCK〜strawberry〜』>
2019年10月6日(日) 恵比寿LIQUIDROOM セットリスト
01.天使よ目覚めて
02.Rosetta
03.JUMP#1
04.Perfect Flame
05.marionnette
06.ボニー&クライド
07.one star
08.Lucifer~光をもたらす者~
09.SOL
10.魔法ダイヤ
11.ネオグラマラス
12.CRASH
13.快感∞フィクション
14.Dead Coaster
15.Blue Impulse
16.NEW FUTURE
-ENCORE-
01.カナリア(Acoustic)with山田巧
02.CYBER ROSE(Acoustic)with山田巧
03.バースデーセレモニー
04.ロマンス
-W ENCORE-
01.Desire
02.FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE

◆リリース情報
Mini Album『九龍頭 -KOWLOON HEAD-』
2019年11月6日(水)リリース
発売元:Hysteria
販売元:Sony Music Solutions
[初回盤]
[CD] 全6曲+多頁ブックレット(20P)+ミュージックカード
PHY-19001 / ¥3300(税込)
[通常盤]
[CD] 全7曲(6曲+ボーナストラック)
PHY-19002 / ¥2750(税込)
[収録曲]
01. 九龍頭
02. SEX
03. The pain song of the beast
04. 砂漠のバシリスク
05. Too young to die!
06. 切り落とされた翼
ボーナストラック:人間失格(通常盤のみ)

◆インストア イベント
2019年11月6日(水) HMV渋谷BOOKS(サイン会)
2019年11月8日(金) タワーレコード新宿店(トーク・サイン会)
2019年11月15日(金) HMV 大宮アルシェ店(握手会)
2019年11月24日(日) タワーレコード仙台店(トーク・握手会:HAKUEI、千聖)
2019年11月30日(土) 福岡ミュージックプラザインドウ(トーク・サイン会)
2019年12月6日(金) タワーレコード難波店(トーク・サイン会)

◆ライヴ情報
PENICILLIN TOUR 2019 九龍頭 -KOWLOON HEAD-
2019年11月9日(土)新横浜NEW SIDE BEACH!!※ファンクラブ限定公演
OPEN 17:30 / START 18:00

2019年11月16日(土) HEAVEN’S ROCKさいたま新都心
OPEN 17:30 / START 18:00
[問]
サイレンエンタープライズ 03-3447-8822

2019年11月17日(日) 柏PALOOZA
OPEN 17:30 / START 18:00
[問]
サイレンエンタープライズ 03-3447-8822

2019年11月23日(土) 仙台HOOK
OPEN 17:30 / START 18:00
[問]
キョードー東北 022-217-7788

2019年12月1日(日) INSA福岡
OPEN 17:30 / START 18:00
[問]
GreeN Music 092-714-0230

2019年12月7日(土) 江坂MUSE
OPEN 17:30 / START 18:00
[問]
YUMEBANCHI 06-6341-3525

2019年12月8日(日) 名古屋SPADE BOX
OPEN 17:30 / START 18:00
[問]
ズームエンタープライズ 052-290-0909

<TOUR FINAL>
HAKUEI BIRTHDAY LIVE 『SUPER HEART CORE ’19』
2019年12月15日(日) TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:15 / START 18:00
前売 ¥7,000 / 当日 ¥7,500 (D代別)※6歳以上チケット必要
[問]
サイレンエンタープライズ 03-3447-8822

◆PENICILLIN オフィシャルサイト
https://www.penicillin.jp/

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