INTERVIEW
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Special
2013年8月にリリースしたシングル『Louis~艶血のラヴィアンローズ~』にて、ソロ活動をスタートさせたKAMIJOが、ソロ・メジャー第1弾作品となるミニ・アルバム『Symphony of The Vampire』を3月5日にリリースする。全7楽章で描かれるストーリーは、まさにKAMIJOの本領発揮と言える独自の世界。
約1年4ヶ月ぶりともなる待望のライヴ・ステージも決定している彼に話を訊いた。
取材・文:火卜 美麻

僕が音楽をやっている中で伝えたい事。それは“永遠”にまつわる何か。
――ミニ・アルバム『Symphony of The Vampire』は、メジャーメーカーからのリリースとなりますね。
KAMIJO:Versailles活動休止後から、(ワーナー・ミュージックと)一緒にやるお話は頂いていたんですが、まずはやっぱりVersaillesの時に課題となっていた“アーティスト”と“マネージーメント”と“メーカー”というチームの基本体制を再構築する為に、自分で一度コンパクトながらも実験をしてみたかったというのがあって、昨年夏に(自主レーベルで)シングルをリリースしたんですね。それ以降はワーナーさんとお互いの準備が整ってきたこともあって、この時期にリリースということになりました。
KAMIJO
――今回のミニ・アルバムは、7楽章に分かれた“長編交響曲”と資料にもありますが、“交響曲”というよりも、ミュージカル音楽の作りに近い印象を受けました。
KAMIJO:どうもありがとうございます。今回自分が描きたかったのが、ルイ17世が「Louis~艶血のラヴィアンローズ~」でヴァンパイアになってから王になるまでの物語だったんですね。制作前から、“最終的に王になる”というところまではおぼろげながらあったんですけど、細かいところはここまで描いてなかったんですよ。王になるところまでを全部描きたいなと思っていたら…このボリュームになってしまったという感じなんです。
――7楽章で成り立たせることも、最初から予定していたわけではない?
KAMIJO:最初に思っていたのは、第4楽章ぐらいで起承転結が出来ればいいなということだったんですけど、書ききれなかったんですよね(笑)。第1楽章があらすじになっているんですが、これもただのあらすじではなくて、“身代わりの少年”の視点でのものになっています。第2楽章では、ルイ17世が何者かに連れ去られて、母=マリー・アントワネットの処刑シーンを目撃してしまう。第3楽章で、パリを離れて昔を思い出し、第3と第4の間に「Louis~」でヴァンパイアになってしまうシーンがありつつ、第4楽章で自分を制御できない青年になったヴァンパイアを。そして第5楽章でもう一人の“ルイ”と出会い、第6楽章でその“ルイ”から真実を打ち明けられて。第7楽章の途中では時間で言うと200年ぐらい飛び越えて21世紀まで行くので、クロニクル的な要素がありますね。
――物語ありきで、第1楽章から順に作っていったんですか?
KAMIJO:そうなんです。第5楽章のサビに関しては、実は昔からあったメロディなんですよ。でも、それ以外は第1楽章から時間軸で作っていきましたね。
――第1楽章と第7楽章は、歌詞やメロディも対になっていますよね。そこも、全体の流れから?
KAMIJO:いえ、何も考えてなかったです。物語をどうしたら忠実に伝えられるか、ということを考えただけで。だから今回、“歌詞”という考え方はしていないんですよね。この歌詞を読んで想像にお任せしますというのではなくて、この物語だからここから何を感じられるか、ということを伝えたくて。それをプロット的に書いていたものを歌詞に当てはめていって、メロディに入れていったらこういう形になりました。
――確かに全体を通して、物語が前提にある歌詞のせいか、前回のシングル以上にKAMIJOくん個人の感情が歌詞からはあまり見えないんですよね。
KAMIJO:そこはたぶん出してないです。今回に関しては物語が伝わらないと伝えたいことも伝わらないので、それを最優先に書きましたね。ですから、今回は歌詞とは別に、あらすじとかそういったものを先に用意して、ファンの方にも物語を知った上で曲を楽しんでもらえたらいいかなと思っています。
――今はKAMIJOくん個人の考えを伝えるというよりは、あくまで物語を伝えたいという気持ちのほうが強い?
KAMIJO:物語の中で僕が伝えていることって、音楽をやっている中でずっと伝えたいことでもあって、それは“永遠”にまつわる何か、なんですよ。今回もそれがあることは変わりがないですし、僕の今回のメッセージを一言で言うなら、夢見る気持ちを大切に、です(笑)。少年だったところからいろいろな決意をして、悩みに悩んだけど、決意して最終的に王になるという……その“気持ちを抱く”ことの大切さが、僕が表現したいことではあるんですよね。
――今回の作品で言うと、ヴァンパイアとなった少年の命が永遠に続くようでいて、最後にはまた違う展開を見せますよね。今のKAMIJOくんが思う“永遠”とは、どんなものなんですか?
KAMIJO:“永遠”とは、憧れの存在です。自分が手に入れるというより、出会うもの。いつか出会えると思っている存在とでも言いますか。世間一般的に言う、“誰と誰は永遠のカップルだよね”みたいな、そういうのは命というものがある以上、存在しないはずなんですけど、でも音楽とか、目に見えないものを形に出来たりするわけですから、あってもいい存在でもあると思うんですよね、どこかに。何だろうな……もっと身近に感じるんですよね。身近にありそうでない、っていう、そんな存在です。
――そういうところから見ると、第7楽章の歌詞にはKAMIJOくんの根本の想いが込められているようにも感じますね。
KAMIJO:それは全然ないです。僕が音楽家であることとかは全然関係ないです、実は。第7楽章に関しては、ほとんどが歌詞にする前のプロットをメロディに当てはめただけなんで、ほんとに歌詞として書いていないのが第7楽章。
――では物語と曲を当てはめていくのに、逆に苦労した曲はありました?
KAMIJO:第6楽章で、もう一人のルイが真実を打ち明けているんですけど、ここの視点に辿り着くまでにちょっと苦労しました。基本はルイ(17世)の視点なんで、この曲だけ視点が変わるんです。どの視点でこのストーリーを伝えたらいいのかなと思った時に、もう一人のルイの視点じゃないと表現できないことがあって。視点を変えることに気付くのにちょっと時間がかかっちゃいましたね。
歌録りしながら歌詞を完成させていった。だからスタッフもこの先の物語がどうなるのか知らなかった。
――重厚な、他の曲とはまた違った雰囲気のある曲ですが、歌詞での視点の変化は曲調にも影響しています?
KAMIJO:曲調には出てないですね。作曲はもうほんと、物語を俯瞰で見下ろす感じで書いていきました。
――これまでの、長い曲を作る時の感覚と今回とで、何か違いはありました?
KAMIJO:今回はたまたま長くなっていっちゃったという感じなんですけど、この長さになった時に敢えて考えたところで言えば、第4楽章では歌詞のキャラクターを色濃く出しました。バラエティ豊かにしたかったし、7曲バラバラに聴いても楽しんでいただけるように、ということは意識しましたね。あとは声的には、第5楽章が一番他と違う感じが出ていると思います。第1楽章から順に歌詞を書いていったから、最初は後半の歌詞はまだなかったんですよ。歌録りをしながら、“次の原稿です~”みたいに渡していって(笑)。だからスタッフも“先はどうなるの!?”みたいな感じで、みんなで楽しんで進められたので楽しかったですね。そういったところでも、ストーリーを楽しんでもらえていた作品だったので、僕も普通のアルバムだとは捉えていないんですよね。
――その作り方は、以前映画のサウンドトラックを手掛けた経験は生かされています?
KAMIJO:生きてますねぇ。サントラを作った時は、画面の中で役者さんたちが演技しているのを観ながら、演技ありきで作ってたんですよね。タイミングといった点では、作り方はサントラとは違いますけど、絵を見ながら、明確な物語とヴィジョンがある状態で曲を書くというのは……でもそれは、昔からそうだなぁ。
――確かに、こういった話は昔から聞いていたことがあるかも。
KAMIJO:でも僕の中で、伝えたいこととか、楽曲のストーリーさえあれば、そこから曲は勝手に生まれるんですよね。僕にとって曲とは、もしかしたらメロディとかですらなくて、伝えたいものさえあれば、それを曲にするのはたぶん簡単なんですよ。今回も作曲はめちゃくちゃ早かったので。
――いわゆるアルバムだと、全体のバランスを考えての曲作りもあると思いますが、今回はそういうことでもない?
KAMIJO:それも考えてます。それも考えてるし、これをそのままライヴでやることも考えています。(曲の)どこであおって、ライヴではこの部分を伸ばして……とか。最終的にはね、ミュージカル映画のようなものが作れるのが一番いいんですけど…ま、言い続けているといつか作れますからね。ミュージカル映画が作りたいです!(笑) 。
――今までも有言実行の人でしたからね。さて、ライヴのことも想定しているというお話でしたが、リリース後にタワーレコード渋谷店にて“PREMIERE SHOWCASE”が決定していますね。
KAMIJO:はい、4月26日にライヴをやります。会場的に世界観全てを表現することは難しいですが、バンドを引き連れて、僕の生歌をライヴという形で聴いていただけるのは、VersaillesのNHKホール以来なので、凄く楽しみですね。
――今回のミニ・アルバムの曲が中心となるライヴになるんでしょうか。
KAMIJO:基本はそうですけど、初めての日なので、特別なことはしたいなと思っています。単なる発売記念、というだけには済ませたくないので。
――これ以降のことに関しては、どんなことを予定していますか?
KAMIJO:発売日の3月5日に、僕のソロへの軌跡、そして『Symphony of The Vampire』を定点解剖する特別番組をニコニコ生放送でやります。基本は、Versailles時代からの僕と今の僕……今、やっと本当の意味でのスタートラインに立てたと思っているので、そこへの道のりを。Versaillesの活動休止から、実はずっとカメラに追い掛けてもらっていて、それをドキュメント風に放送するので、楽しみにしていてほしいですね。
――作品としては、今回の物語も踏まえて展開していくんですか?
KAMIJO:今回のところは、まずは完結と思っていただいて、今後はライヴにつながる部分で、ライヴと一緒に表現していきたいと思っています。今回の物語の最後でルイ17世は王になっているので、ライヴを含めて、国を作る感覚と言いますか、KAMIJOワールドを構築していけるようなライヴ、そして作品を出していければなと思っています。
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RELEASE
ソロ・メジャーデビュー
ミニアルバム
「Symphony of The Vampire」

2014.3.5 Release!!

Symphony of The Vampire
初回限定盤 Type-A
WPZL-30803/04
3,800円 (税別)
31P 豪華フォト・ブックレット付き
スペシャルBOX 仕様

CD:
『Symphony of The Vampire』

BD:
『Symphony of The Vampire』
フル・ビデオ・クリップ (ハイビジョン画質)

Symphony of The Vampire
初回限定盤 Type-B
WPZL-30805/06
2,800円 (税別)

CD:
『Symphony of The Vampire』

DVD:
『Symphony of The Vampire』
フル・ビデオ・クリップ

Symphony of The Vampire
初回限定盤 Type-C
WPCL-11720/21
2,500円 (税別)

CD 1:
『Symphony of The Vampire』

CD 2:
映画『ヴァンパイア・ストーリーズ』
サウンドトラック盤
(2011年公開 音楽監督:KAMIJO)

Symphony of The Vampire
通常盤
WPCL-11719
2,000円 (税別)

CD:
『Symphony of The Vampire』

SCHEDULE
「Symphony of The Vampire」予約イベント
2.28 (金) HMV 大宮アルシェ 店内イベントスペース
3.01 (土) タワーレコード仙台パルコ店 イベントスペース
3.02 (日) タワーレコード札幌ピヴォ店 イベントスペース

「Symphony of The Vampire」発売記念イベント
3.06 (木) タワーレコード新宿店 7F イベントスペース
3.07 (金) タワーレコード名古屋近鉄パッセ店 イベントスペース
3.08 (土) タワーレコード難波店 5F イベントスペース

KAMIJO WORLD & TOWER RECORDS PRESENTS
KAMIJO "PREMIERE SHOWCASE"

4.26 (土) タワーレコード渋谷店B1F「CUTUP STUDIO」
PROFILE
KAMIJO

KAMIJO birthday: 7/19
blood type: O

オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY




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