INTERVIEW
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Special
NoGoDが四季をテーマにしたコンセプト・ミニ・アルバム「四季彩」を3月5日にリリースする。インディーズ時代の楽曲を新たにレコーディングした3曲に新曲をプラスした計4曲はすべて切ないラヴ・ソングで統一されている。当時、団長がNoGoDでやりたかった“ど真ん中”の曲たちの2014年ヴァージョンとも言える貴重なテイクの数々。今、この作品を出すことにしたいきさつや曲にまつわる思い出、アレンジの変化を団長とKyrieに語ってもらった。
取材・文:山本 弘子

――完成した『四季彩』は“四季”をテーマにしたコンセプト・ミニ・アルバムで、超切ないラヴ・ソングばかり収録されていますね。
団長:そうですね。俺ら的に言うと女々しい(笑)。
NoGoD
――感傷的というか、センシティブというか。
団長:おしゃれに言うとそうですね(笑)。
――新曲「千夜を越えて花束を」以外はインディーズ時代の楽曲を新たにレコーディングしていますけれど、こういうアルバムを作ろうと思ったいきさつは?
Kyrie:構想自体はずいぶん前からあったんです。「櫻」と「彩白」はNoGoDを始めるときから存在していた曲で、特に「櫻」は団長がNoGoDの前のバンドから演っていた曲で。
団長:演ってたね。
Kyrie:その2曲が当初からあった曲で、秋の曲「あの日の空は極彩で」は2枚目のフルアルバム「極彩色」に収録されていた曲なんです。当時、「これで秋の曲ができたし、夏の曲ができて4曲揃ったら1つの作品にできたらいいね」っていう話になって。
団長:なので構想は2009年からありましたね。ただ、秋の曲まではポンポンできたんですけど、夏の曲って難しいなって。サンバでもないし、ラテンでもないし、かといってヴァン・へイレンの「パナマ」みたいな曲をやってもなぁって(笑)。で、保留が続いてたんですね。
――(笑)ずいぶん長く保留が続きましたね。
団長:はい。あと、『四季彩』に収録されている曲って全部、原曲が自分なんですよ。なので、俺が作らないといけない雰囲気があって。
Kyrie:そういう縛りがあったんです。期間があいたのは、そうこうする内にNoGoDがデビューしたこともあって、今の自分たちの楽曲を作ることが優先になっていたので、なかなかタイミングがうまく合わなかったんですね。実は新曲の「千夜を越えて花束を」も2012年にはできていたんですが、今回、やっと実現したという。
団長:メジャー・デビューしてすぐにインディーズ時代の再録っていうのも“早くね?”っていうのがありますからね(笑)。それと2013年は“神髄”をテーマにNoGoDのふりきった部分を出したシングルを2枚出したので、あえてNoGoDの核の部分を出してみようかなと。左右にふりきったものを出して、今回は真ん中みたいな。『四季彩』は聴く人によっては懐かしいだろうし、中には“神髄”の2作があまりタイプじゃなかった人もいると思うんですよ。これは“NoGoDの大元はこうでした”っていう作品ですね。
Kyrie:逆に2作の楽曲たちを喜んで聴いてくれた人たちにも、NoGoDの違う面を見せられるのかなっていう気持ちはありますね。
――NoGoDのルーツという言い方をすると、また違うんでしょうか?
団長:初期衝動ですね。「歌もののロックをやりたい」っていう。
Kyrie:団長がもともと書こうとしていた曲たちというか、NoGoDのど真ん中の音楽っていうのともちょっと違うんですけどね。
団長:昔の自分たちの曲をセルフ・カヴァーというか、録り直すのは新鮮でしたね。メタルもハード・ロックも好きなんですけど、もともとは平たく言うと歌ものの激しい音楽をしたくて。さんざん去年、メタルとか言ってたのに。
Kyrie:言ってたのはアナタですけどね(笑)。
団長:でも、俺たちが9年間やり続けてきたのはサウンドが激しかろうと歌もののロックをすること。そのいちばんスタンダードな部分が今回のアルバムですね。
Kyrie:団長にとっての歌ものと言ってもいいかもしれない。
NoGoD
――だからこそ、団長さんの曲でなければいけなかった?
団長:そうですね。“神髄”の2作も歌ものではあると思うんですよ。
Kyrie:きっと俺が影響を受けたのが歌謡ロックだからなんだろうね。世代的にも歌謡曲を聴いて育ったのでコード感とか歌詞とか曲の雰囲気にそれが出ているのかもしれない。特に10代のときにやりたかったことが「櫻」や「彩白」には如実に表れてますね。
――新曲もふくめて徹底して失恋ソングなのは偶然なんですか?
団長:「櫻」は18才ぐらいのときに作った曲なんですけど、その頃は“切ない曲=切ない恋愛”みたいな固定概念があったんですよ。今みたいに“強く生きろ”とか“楽しくやろうぜ”っていう脳じゃなかった。中2病なんですよ(笑)。
Kyrie:(笑)確かに初期の曲はそうだね。NoGoDがいちばん最初に出したミニ・アルバムは全部、恋愛の歌詞でしたね。
団長:恥ずかしいね。今はほとんど恋愛の歌詞って書かないので、「千夜を越えて花束を」のアプローチが限界ですね。
――切なさとか無力感が漂ってくる歌詞が多いですもんね。君にはきっと僕より、いい男がいるんだ的な。
団長:そうですね。まわりを見ると僕より顔面的にすぐれた人が多いから(笑)、そう思わざるをえなかったんでしょうね。
Kyrie:でも、初期の2曲はだいぶひきずってるんですけど、書いた時期が最近になるにつれてちょっとずつ思い出に変わってる感じはしますね。
団長:大人になったんでしょうかね。
――新たにレコーディングしたということで、原曲とのアプローチの違いについても教えていただきたいんですが、まず、「櫻」はアコースティックギターのイントロから始まりますよね。
Kyrie:実は「櫻」をレコーディングするのは3回目なんですよ。NoGoDの前のバンドで1回、会場限定で出したシングルが2回目で、毎回、前奏が違うんですね。最初はピアノで2回目はエレキ・ギター、今回はクラシック・ギターです。音の深みや切なさは表現できたかなと。
NoGoD
――4曲の中ではいちばんメタル色がありますよね。
Kyrie:最初、団長のバンドでやってた頃はもっとメタルっぽくて、その中に歌謡曲的要素があるみたいな感じでしたね。2回目にレコーディングしたときは、ちょうどShinnoくんが加入して5人の音が変わる時期で、今のNoGoDとはまた違う違和感みたいなものを僕は感じてたんですね。いつか再録する機会が来るだろうとは思っていたので、2014年のNoGoDが「櫻」を演ったらこうなるよっていう。作品は時間と共にあるものだと思っているので……。バンドのメンバーや音楽が固まった上で制作したものは、そのアレンジが正解だっていうのがあるので、「あの日の空は極彩で」と「彩白」は基本のアプローチは変わってないですね。
――ということは「櫻」がいちばん変化してるんですね。
Kyrie:そうですね。ともすればジャンルが変わってるみたいな。
団長:アレンジがだいぶ変わっているので「やっと、この曲をいい状態で音源化できるな」って。やっと満足のいく「櫻」が録れたのは嬉しかったですね。
――では、夏の曲を書くのに苦労した「千夜を越えて花束を」は?
団長:なかなかできなくて、ずっと現実に向き合わないようにしてたんですけど(笑)、あるときタイトルとメロディと曲のイメージがいっきに降ってきて、バーッと書きあげてしまった曲ですね。あとから、このタイトルってどういうことだろうなって思って“ああ、花火か? これ、夏の曲だったんだ?”って変な感じでしたね。
Kyrie:確か選曲会のときにデモを持ってきて、ウチのバンドのデモはメロディがあっても歌詞がついてないんですけど、ちゃんとあって……でも、これが夏の曲だとは言わないんですよ。そのときはコンセプト的にカラーの違うアルバムを作っていたので、「この曲もどこかで出せたらいいね」って感じだったと思うんですけど。
団長:そのまま放置でしたね(笑)。俺はやっとできたものだから、すぐに歌いたくてソロの弾き語りライヴで演りました。一部の方から「いつ音源化されるんですか?」って質問を毎年、いただいてて、このままだと風化されちゃうよって。
Kyrie:(笑)思い出に変わっちゃうよって? で、今回の企画が決まってアレンジして。
――スケール感のあるアレンジですよね。
Kyrie:歌詞ができていたこともあって、夜空だったり、いくつかのワードによってサウンドの雰囲気が固まっていきましたね。難しかったのは夏の終りっていう季節感を出すことですね。熱帯夜というよりも、夜になると肌寒くなってくるような温度感を表現したかった。団長という人間がNoGoDで思い描いている“ど真ん中”を表現するのが僕の中のテーマだったので、バンド・アレンジになっても歌がナチュラルに聴こえるように、っていうことは意識しましたね。
NoGoD
――なるほど。それにしても花火を“夜空に咲いた無数の花束”に例えるなんて、団長さんはロマンティストですね。
Kyrie:この顔で書いてますからね(笑)。
団長:昔は歌詞について話すのも恥ずかしかったんですけど、今なら堂々と「そうです。ロマンティストです」って言える。あと、この4曲に関しては一貫して実際にあった出来事が多いので、より描写が具体的かもしれないですね。
――実体験が多いんですね。
団長:そうですね。「千夜を越えて花束を」の“車の中で音だけ聞いてまた君を思い出す”っていうフレーズもそうですけど、「彩白」の“あの日渡したサイズ違いの小さな安物のリング”っていうのも実際にあったことだったし。
Kyrie:(笑)サイズ違い渡しちゃったの?
団長:そう。高校生の女のコならこれぐらいかなって。あと「あの日の空は極彩で」に出てくる公園もよく行っていた公園のことを書いているし、「櫻」も自分の地元には桜並木がいっぱいあるので。
――「あの日の空は極彩で」はアレンジは変えずにそのまま?
Kyrie:基本的にはアルバム『極彩色』で演奏した曲をベースにしてます。細かい違いはありますけど、歌にしてもプレイにしても経年変化ですよね。2014年の今の自分たちが演奏しているっていうところ。
団長:個人的にはこの曲はずっとひっかかってたんですね。“もっとやれたんじゃないか”って。今回、新たにレコーディングして初めて昇華できた曲ですね。これも5年近く歌っている曲なので。とは言え、ライヴで演る頻度は低い曲なんですけど。
――新曲をのぞく3曲の中でも低いんですか?
団長:全部、低いですけどね(笑)。
Kyrie:季節モノの曲ってあまりライヴで演らないんですよ。
NoGoD
――じゃあ、ホントに貴重なラインナップのミニ・アルバムですね。
団長:歌に関しては全部、断然、今のヴァージョンのほうが好きですね。ちょっとハスキーになって声質も変わったし。
――「彩白」はいちばん、すがすがしさのある冬の曲ですね。歌詞は切ないけど。
団長:メジャー系ですよね。この曲は作って出した段階で俺の中で完結した曲だったんです。だから、それ以上でもそれ以下でもない今の「彩白」ですね。
Kyrie:この曲、実はNoGoDで僕が加入する前もふくめて4回、録ってるんですよ。ただ、Shinnoくんが加入して最初にレコーディングした曲でもあるので、大きなアレンジの違いはないけど、それから7年たってギターの振り分けも自然にできるようになったし、“今の僕たちならこうしてるよね”っていう部分も出てると思います。
――それと、今回のアルバムで聴き逃せないのが2タイプ発売される〈sounds〉盤だと思います。Disc2に「櫻」がボサノヴァ・ヴァージョンになっていたり、「千夜を越えて花束を」がピアノをバックに歌われていたり、アコースティックスタイルで収録されている。
団長:ただ、Disc2をアコースティック盤だと思って聴くと痛い目を見るかもしれない。
Kyrie:気持ちとしてはアコースティック・ヴァージョンという括りというより、歌詞やメロディの世界観を主軸に全然違うアプローチをしてみようという試みですね。Disc1が団長が描いたど真ん中なら、Disc2は曲自体をど真ん中に置いて、違う視点で見た曲というか。
団長:あくまでアナザーヴァージョンですね。我々は打ち込みを使わないバンドなので、エレキではない楽器で表現したっていう。
Kyrie:アコースティックっていうとオマケっぽい感じがするじゃないですか?どっちがメインになってもおかしくないクォリティのものを作りたかった。
団長:メタリカにアコースティックって言われてもあんまりね。
Kyrie:演ってないけどね(笑)。
団長:〈sounds〉って付けたのも音だけでいろんな彩りを出したかったので、8つの季節が入ってるぐらいの勢いですね。
――〈visions〉盤のほうには「櫻」のミュージック・ビデオも収録されているし、どちらもゲットしたいところですね。
団長:“モノトーンで櫻だけ色がついている感じの映像にしたい”ってリクエストしたら、倍返しぐらいの良い作品になりましたね。カッコいいなぁって思えるミュージック・ビデオになってます。若い女のコが見たらキュンとする可能性がありますね。
Kyrie:ミュージック・ビデオ以外にも去年の赤坂BLITZでの映像が収録されてるんですけど、どの曲もライヴ仕様というか、CDより深化してますね。
団長:ライヴで演っているほうが正解に近いと思っているので、音源とは違うアレンジになっている4曲をチョイスしてます。
――では、最後に3月から始まるツアーの意気込みをお願いします。
Kyrie:カップリング・ツアーは初めて対バンするバンドもたくさんいるし、初めて行く場所もあるので、楽しみですね。
団長:違うジャンルのバンドと共演することによって“四季彩”じゃないけど、違った色が見せられるかなって。刺激を受けつつ、「やっぱりNoGoDだね」って言われるようなライヴが見せられたらいいですね。
――プレミアム・ツアーのほうはどんな内容ですか?
団長:こっちは会場が大きいところが多いので、みなさん、頼むぞ!って(笑)。
Kyrie:対バンツアーの曲は『四季彩』がメインになると思うんですけど、プレミアム・ツアーは今のNoGoDをクローズ・アップした内容になる予定です。また違った楽しみ方ができると思うので、ぜひ、両方とも遊びに来ていただければ。
団長:とにかく、来てね!
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RELEASE
New Mini Album
「四季彩」

2014.3.5 Release!!

四季彩
四季彩 [visions]
KIZC-245~6
¥2,676 (税別)
CD:
01. 櫻
02. 千夜を越えて花束を
03. あの日の空は極彩で
04. 彩白

DVD:
2013年12月2日【神髄】ツアー・ファイナル@赤坂BLITZ公演よりライヴ映像
01. 櫻
02. FRONTIER
03. 慰みの空
04. Carnival
05. Ring-a Ring-o

四季彩
四季彩 [sounds]
KICS-3027~8
¥2,676 (税別)
CD 1:
01. 櫻
02. 千夜を越えて花束を
03. あの日の空は極彩で
04. 彩白
05. FRONTIER (live version)
06. 慰みの空 (live version)
07. Carnival (live version)
08. Ring-a Ring-o (live version)

CD 2:
01. 櫻 (acoustic version)
02. 千夜を越えて花束を (acoustic version)
03. あの日の空は極彩で (acoustic version)
04. 彩白 (acoustic version)

封入特典:
6面美麗フォトシート
SCHEDULE
NoGoD TOUR-2014-SPRING
【SEASON I→XIV】

3.08 (土) 横浜BAYSIS
3.09 (日) 高崎CLUB FLEEZ
3.15 (土) 金沢AZ
3.16 (日) 福井CHOP
3.21 (金祝) 滋賀U☆STONE
3.22 (土) 阿倍野ROCKTOWN
3.23 (日) 岡山IMAGE
3.25 (火) 神戸VARIT
3.29 (土) 水戸LIGHTHOUSE
3.30 (日) 宇都宮HEAVEN'S ROCK-VJ-2
4.05 (土) 浜松FORCE
4.06 (日) 名古屋ハートランド
4.12 (土) 郡山♯9
4.13 (日) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3

NoGoD PREMIUM TOUR-2014-
【Gate of Seven】

4.29 (火祝) 心斎橋BIG CAT
5.02 (金) 福岡DRUM Be-1
5.04 (日) 広島ナミキジャンクション
5.06 (火祝) 名古屋E.L.L
5.16 (金) 仙台MACANA
5.18 (日) 札幌KRAPS HALL
5.28 (水) SHIBUYA-AX
PROFILE
NoGoD

NoGoD Vo: 団長
birthday: 12/23
NoGoD Gu: Kyrie
birthday: 11/29
NoGoD Gu: Shinno
birthday: 1/8
NoGoD Ba: 華凛
birthday: 6/20
NoGoD Dr: K
birthday: 9/4
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY




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