2019.8.20 CRAZY PUNK KID
Vo. RENA
[Support Member] Gt. ユッキー / Gt. 源 依織 / Ba.進藤渉 / Dr. CHARGEEEEEE...
初期衝動を具現化しながら、今まさに狼煙はあげられた。THE BLACK SWANのベーシストであったRENAがヴォーカリストとして起ち上げたソロプロジェクト名は、その名もCRAZY PUNK KID。強烈な個性を持ったサポート陣を従えながら、彼がこのたび仕上げたアルバム『THE INITIAL IMPULSE』はとにかくインパクト大だ。8/31に控えている渋谷REXでの自身初主催イヴェント【トーキョーショータイム(1)】にも要注目!!

インタビュー・文:杉江由紀

事故に遭って、要はそこで人生観が変わっちゃったみたいな

――令和元年の7月7日、PM07:00。いわば07(RENA)の日にCRAZY PUNK KIDは始動を発表いたしました。と同時に、いちはやくMV「VIVA LA BIRTHDAY」が公開されたわけですけれど、まずはTHE BLACK SWANの解散からここに至るまで、どんな経緯があったのかということを教えていただきたいです。
RENA:さかのぼれば、THE BLACK SWANが解散した2018年の5月以降はしばらくベーシストとしてセッションとか、ライヴサポートみたいな活動をしていたんですけどね。その間もずっと、また新しいバンドをやりたいなという気持ちで個人的に曲を書いたりはしていたんですよ。でも、なかなか思うようにはメンバーがみつからなくて。特に、ヴォーカルは一番大事なパートだと思っていたので、とにかく理想のヴォーカルを探したい!という気持ちがその頃は凄く強かったんですね。ただ、そう思いながらも実際に探していたのかというとこれはまたちょっと違って、心の中で「こんな感じの人がいたらいいなぁ。でも、そんな人って日本にはまずいなさそうだなぁ」って漠然と思い描いているだけの状態が続いていたんです。半分、投げやりになっていたところもあった気がします。
――そんな閉塞的な状態から、次のステップではどのような変化が起きることになったのでしょうか。
RENA:当時、曲作りに関しては知り合いのギタリストと一緒に作業をやったりもしていたんですよ。でも、結局なかなかメンバーは見つからなくて、「ここからどうしようかな」と思っていたタイミングで、実はちょっと事故にあってしまいまして。
――えっ?!
RENA:ある日、クロスバイク自転車に乗っていたら住宅街の見通しが悪い十字路で、気が付いたら「あ、これは轢かれる…!」っていうくらいの凄いスピードで車が来てて、こっちもそこそこの速さでサーッと走ってはいたんですけど、これはもう止めるしかないと思ってグッとブレーキをかけたら、反動がついてそのまま一回転しちゃったんですよ。頭を打っちゃって3針縫って、肘を骨折するという事故にあっちゃいまいました。なんか、要はそこで人生観が変わっちゃったみたいな。
――知りませんでした。そんな大変なことがあったのですか。
RENA:肘を骨折してしまうと、楽器を弾きたくても弾けないですからね。そんな状況に置かれたことはこれまでの人生の中では無かった分、「あれ?腕が使えないと、俺は音楽が出来なくなっちゃうんだ」っていうのが自分にとってはほんとに凄い衝撃でした。
――あたりまえだったはずのことが、あたりまえではなくなってしまうという状況。それは突然であればあるほど、受け容れ難いものですものね。
RENA:事故に遭うまでの自分は、とにかく音楽のことしか考えないで生きてましたからね。なんなら、趣味とかも意図的に増やさないようにしてたんですよ。ただ、骨折してからは「音楽が出来ないなら他のことをいろいろやってみよう」という思考をするようになって、ゲーム機をいっぱい買ったり、映画をめっちゃ観まくったりしてました。その時期は、それにまでになかったくらい新しい情報が自分の中に大量に入ってくる感じになってたと言えるんじゃないかな。その感覚はとっても新鮮だったし、「20代をあまりにも音楽やバンドだけに費やしてきたのは、ちょっともったいなかったかな」と思ってしまったところもあったくらいです。僕、今ちょうど30になったところなんですよ。
――ひたすら何かに無我夢中になる時期を経て、ある切っ掛けを境に視野が拡がるというのは多くの人にもありえることだと思うのですけれど、RENAさんの場合だと事故とケガが大きな分岐点になったというのは、なんとも皮肉なものです。
RENA:世の中に楽しいことって、意外といろいろあったんだなーってやっとその時に気付きました(笑)。
――もちろん事故には遭わないですめばその方が良いに決まっているのですけれど、RENAさんの場合はその一件を怪我の功名へと昇華することが出来たようですね。
RENA:ある意味、あの事故を切っ掛けに僕は人間としてまるっと変わったと思います。まず、早寝早起きができるようになったんですよ!朝6時とかには目覚めて、普通に生活してます。頭を強く打ったせいですかね?!結果的に、いろいろプラスに働いてますよ。骨は折りましたけど、幸いなことに骨折り損にはなりませんでした(笑)。
――ちなみに、全治までにはどのくらいの時間が必要だったのですか??
RENA:大体、2ヶ月くらいですかね。3週間くらいは肘を固定してましたけど、そこから先は面倒くさがりなのもあって病院には行かなくなってしまって、ギプスを外してからはそのまま生活してました。今はもう、何の違和感もない状態ですね。
――そうした時期を経て、そこからのRENAさんはCRAZY PUNK KIDの始動に向けて何時どのように動き出すことになったのです?
RENA:ケガが治って、すぐに「ソロで歌おう!」となったわけではなかったです。大きかったのは今のサポートベースをやってくれてる進藤渉(ex.LIPHLICH)の存在で、あの頃によく呑んでいたのが彼だったんですよ。
――進藤さんとの最初の馴れ初めは、どのようなものだったのでしょうか。
RENA:元をたどれば、THE BLACK SWANの初ライヴでタイバンした時に初めて出会ってるんですけど、彼とは刺青仲間なんですよ。彼も僕と同じくらいタトゥーが入っているので、そのタイバンをした時に「この人とは仲良くなりたい」と思ってこっちから最初に声をかけましたね。僕、刺青会っていう刺青仲間を集めた10人規模くらいの飲み会をたまにやっているんのでそこでの交流はずっとありましたし、ちょっと前までは彼もバンドをやっていた人間で、僕も去年バンドがない状態になったので、去年あらためて「最近どうしてるんですか?今後どうするんですか?」みたいなところから、またよく話をするようになったんです。
――そもそも進藤さんとはベーシスト同士、という共通点もあるでしょうしね。
RENA:そうなんですよ。だから、始めは普通にベーシスト同士っていう感覚で僕も話をしてたんです。だけど、そのうち彼が「今の時間ってもしかしたらムダなんじゃないの?」っていう話を別にキツい言い方とかではなく、やんわりとして来たんですね。「いもしない理想のヴォーカルを妄想しながら、その人に対して曲を書くというのは、あまり意味があるとは思えないんだけど」って。
――進藤さんのその言葉に、RENAさんはハッとさせられたわけですか。
RENA:うん、そうなんですよ。「理想の人が出てくるのをただ待っているだけなんて、時間を浪費するだけだと思うよ」とも言われて、「それはそうだよな」っていう気持ちになったし、そこで「あなたが歌ったらいいじゃない」っていう話もされたんです。
――なるほど、それが歌うことになる切っ掛けだったのですね。
RENA:最初は「俺が歌う…?!」っていう感じでしたけどねぇ(苦笑)。歌には自信なかったし。というか、ちゃんと歌ったこと自体が無いですから。
――たとえば、カラオケなどでは歌うのが好きだったりというのは?
RENA:その程度なら普通にはしますよ、っていうレベルですよね。少なくとも、真剣に歌について考えたことなんてなかったです。これもまた漠然と、「まずはバンドで活動をしていって、いつかそのバンドを母体としながら将来的にソロプジェクトとかもやれたらいいな」と考えたことはあります、くらいの感じだったんです。そうしたら、進藤渉は「だったら、今それをやったら良いんじゃない?何かを始めるなら早い方が良いと思うんだけどな」って言うわけですよ。
――進藤さんは、おそらくその時点からRENAさんの持つ潜在能力を見抜いていらっしゃったのでしょう。
RENA:なんか、前から僕のキャラクターに興味は持ってたみたいですね。「一緒に何か出来たら面白いよね」っていう話はお互いにちらっとしたことがあったんだけど、いかんせんベース同士でパートが一緒じゃないですか。そうなると難しいよなぁ、って思ってたところで「歌ってみたら?」と背中を押されたのもあって、「よし、やってみるかな」っていう思考になるに至りました。
――その際、ベースヴォーカルとして活動するという選択肢はありませんでしたか。
RENA:そこに関しては、両方をやってどっちも中途半端なことになってしまうのがイヤだったので、全く考えてなかったです。歌もたいして歌えないのに、歌いながら弾くことでベースまでちゃんと弾けなくなるなんて、本末転倒もいいところですからね(苦笑)。しかも、僕が歌うのにあたっては進藤渉という信頼をおけるベーシストが手伝ってくれるって言ってくれたわけなので、そこは任せてみた方が面白いことが出来るんじゃないか、って言う風にも考えてたんです。それって音楽的にも面白いし、絵面的にも面白いだろうなって。

反動はメチャクチャあると思いますよ

――その後、CRAZY PUNK KIDにはサポートメンバーとして進藤渉さんに次いでギター隊にはユッキーさんと源 依織さん、そしてドラマーとしてはCHARGEEEEEE...さんという個性的なメンツが続々と参加することになっていくわけですが、そのプロセスについても教えていただきたいです。
RENA:まずは自分が歌うと決めてから、その為の曲を1曲作ったんですよ。それが今回のアルバム『THE INITIAL IMPULSE』に入っている「Interstellar」なんですけどね。イメージとしては、お父さんやお母さんにも聴いてもらえるような音楽にしよう!っていう気持ちでこれは作りました。お茶の間で流れても大丈夫な、明るくて楽しいポップな音楽をやってみたかったんですよ(笑)。
――それはもしや…コアでダークな色合いを持っていたのがTHE BLACK SWANというバンドだったことを考えると、その反動が強く出たということにもなりそうですね。
RENA:あぁ。メチャクチャあると思いますよ、それは(笑)。わかりやすい尺で、キレイなメロディの乗った音楽を1回まずは作ってみよう、っていうスタンスですからね。
――そんな「Interstellar」が完成したことで、そこから先も芋づる式にさまざま曲が出来ていくことになったのですか?
RENA:というか、「Interstellar」が出来たところで今度はギターの源 依織が登場するんですよ。彼とは彼がFemme Fataleにいた頃よくTHE BLACK SWANとの2マンとかでタイバンをよくしていたのが切っ掛けで、仲良くなったんですよね。そこからは一緒にキャンプとか行くくらいの友達付き合いをしてるんですけど、ギタリストとしても凄い才能がある人間だから、俺がソロをやるならぜひギターアレンジをやって欲しいなということで、早速「Interstellar」を投げてみたんですよ。そうしたら、そこで返ってきたギターはやっぱり凄く良くて。「ソロでやっていくうえでは、メインのアレンジャーとしてこの人の力が欲しいな」ということで、彼の力を借りることにしました。
――持つべきものは友、とはよくいったものです。
RENA:どの曲も俺が作詞作曲をしてから基本的なベース、ギター、ドラムの打ち込みまではやってるんですけど、今回のアルバムの曲たちは全て一旦は源 依織の手に渡ってからカタチになったものばっかりですからね。彼のアレンジが加わったものが、各メンバーに対して呈示されるんですよ。つまり、源 依織はCRAZY PUNK KIDのサウンドを作って行くうえでのキーマンなんです。
――では、その後に登場するのは…?
RENA:ドラムのCHARGEEEEEE...ですね。誰にしようかなと考えた時、僕の中ではこの人しかいない!ってなってました。この人のドラムじゃなきゃ歌わなくてもいいかな、っていうくらいの勢いがありましたよ(笑)。
――CHARGEEEEEE...さんといえばZIGGYのサポートや、あのマーティ・フリードマン氏のライヴでも活躍されている凄腕として有名な方です。彼とも以前から御縁はあったのですか?
RENA:CHARGEEEEEE...さんも、もともとはFemme Fataleにいた人ですからね。THE BLACK SWANが初主催イヴェントをやった時に一緒になっていたたので、つながりはありました。今回は依織さんを通じてあらためて紹介してもらった、っていう感じですかね。まずは依織さんに電話をしてもらったら、その時点で「メチャクチャ楽しそうじゃないですか!いいですよ!!」っていきなりふたつ返事で快諾してもらえました。それに、CHARGEEEEEE...さんは進藤渉とも昔から交流があって「一緒にやれたらいいよね」っていう話を前からしてたことがあったみたいで。「進藤渉ともやれるなんて嬉しいです。誘ってくれてありがとうございます!!」って逆に感謝されちゃいました(笑)。
――いわゆる縁は異なもの、味なものというやつですね。
RENA:最後に参加してくれることが決まったユッキーもそうなんですけど、このCRAZY PUNK KIDを起ち上げるのにあたっては巡り合わせも良かったのかなと思います。バンドじゃなくてソロプロジェクトのサポートっていうかたちではありますけど皆が僕にとっては信頼も出来て仲の良いミュージシャンばっかりだし、バンドじゃないからこそ話が早いところも実はけっこうあるんですよ。
――なにしろ、それぞれで活発に活動をされている方々ばかりでもありますし、専業バンドとしてガチガチに固めるのとはまた違う、風通しの良さがある中で活動を出来るというメリットは大きいかもしれませんね。
RENA:ソロプロジェクトだけに自分の責任が大きくなるところも凄いありますけど、自分がやりたいなと思うことに対して、自分の好きなメンバーたちがそれぞれ応えてくれるっていうのはほんとに楽しいです。

僕はCRAZYっていう単語から、もう死ぬまで離れられないんです(笑)。

――かくして、このソロプロジェクトにはCRAZY PUNK KIDという名前が冠せられました。こちらを名乗るようになった由来についても知りたいです。
RENA:THE BLACK SWANの頃から、僕は自分のことをCRAZY BASS HEROという言葉を掲げていたことがありまして。指にも(タトゥーで)入ってるんですよ、CRAZYって。
――あ!確かに。
RENA:僕はCRAZYっていう単語から、もう死ぬまで離れられないんですよ。18歳の頃にこれを入れたんで、その頃から始まってこの先も続いてく呪いですね(笑)。
――呪い、ですか?!
RENA:指先なんて、隠しにくいですから。それをわかったうえで、若造だった僕がファーストタトゥーとして入れたわけなんですけど。自分に対して、「一生オマエは音楽をやっていけ!」という呪いをかけたんですよ。
――自己暗示であり願掛けをそこに込めたわけですね。
RENA:自分にとって死ぬまで離れられない言葉なんだから、いっそここはソロプロジェクト名にも入れてやろうと思ったんです。そして、PUNK KIDっていうのは青二才っていう意味なんですよ。直訳すれば狂った青二才だし、ファーストMVの「VIVA LA BIRTHDAY!」を観てもらってもわかるとおり、パンクの雰囲気とか楽しさがかなり濃く出たサウンドを作ってもいるので、永遠にPUNKなKIDでもありたいということでCRAZY PUNK KIDって名乗ることにしました。
――原点というところまで掘り下げていくと、RENAさんにとってのパンク的ルーツというのはどのあたりになるのですか?
RENA:中高生になってライヴハウスに遊びに行くことを覚えた頃、チケット代なんてまだ1000円とかでしたけど、そこにいたのはコワーい煙草吸ってるようなお兄ちゃんたちばっかりで(苦笑)、ガラガラのフロアでもそんなこと気にせず何時も思いっきり「Yeah!!」って盛り上がりながら観てたのが、パンクのバンドばっかりだったんですよ。その頃に好きだったものって自分にとっては強い衝撃を与えてくれたし、あの感覚は今でも自分の中に鮮烈に残ってますよね。ああいう兄ちゃんたちみたいになりたいな、っていう憧れも凄いあったし。その気持ちは今も変わってなくて、ここに来て自分が一番好きで得意なものをやりたいって成ったら、やっぱりそれはパンクだったんです。自分の根っこの部分に対して、嘘をつきたくないってなったらパンクしかありませんでした。
――となると、RENAさんにとって最大のパンクヒーローとは?
RENA:パンクが好きっていう人ならこれは誰もが通っていると思いますけど、やっぱりシド・ヴィシャス(セックス・ピストルズ)の名前は真っ先にあがっちゃいますね。どうやっても超えられない存在だけに。
――とはいえ、シド・ヴィシャスが活躍していたのは1970年代ですので、リアルタイムではさすがにご存知ではないはずですよね。
RENA:もちろん(笑)。でも、パンクの世界をどんどん追いかけていくそこに行き着くんですよ。日本でいうと、JELLY→(ゼリー→)とかもパンクのイメージを強く打ち出してたバンドなので好きでした。ちょうどこのタイミングでJELLY→の復活も発表されたし、またパンクの時代が到来して欲しいですね。
――そして、CRAZY PUNK KIDはひとつのキーワードとして“トーキョーニュースクールパンク”という言葉も提唱されておりますが、これはいかにして生まれてきたものだったのでしょうか。
RENA:これはジャンルを自分らから定義づけしていきたい、という気持ちから生まれた言葉ですね。オールドスクールじゃなく新しい時代をつくるという意味で、自らニュースクールパンクと言い切っちゃおう!と。そこにトーキョーっていう言葉を足したのは、スタイリッシュに聞こえるからです。実際はメンバーに東京出身者って誰もいないんですけど(笑)、トーキョーでやってるっていうのも大事なところで、基本的には東京って田舎者の集まりっていう面もあるじゃないですか。
――どうやら、東京の人口のうち47%近くは地方出身の方なのだとか。
RENA:それに、トーキョー=日本の首都っていうイメージも強いし、やっぱりあの巨大テーマパークに千葉っていう名前がつかなかったのもトーキョーっていう言葉がそれだけ存在感を持っているからなわけですしね。ただのニュースクールパンクじゃ普通だし他でも使ってるわけで、“トーキョーニュースクールパンク”ってしたのはCRAZY PUNK KIDならではのスタイリッシュでポップな現代的ニュアンスが欲しかったからです。

音楽人生の中でここまで自分そのものを出し切って作品を作り切ったことは無かった

――それだけヴィジョンがはっきりした中でスタートしたCRAZY PUNK KIDですが、具体的な活動としては今回のファーストアルバム『THE INITIAL IMPULSE』の制作にまず入られたことになりますか?
RENA:なにしろ、ベーシストだった人間が突然ソロプロジェクトで歌いだしたとなると、周りからすると「どういうことなんだ?!」ってなるだろうなと思ったので、とにかくアルバムを出すことでCRAZY PUNK KIDとはこういうものですよ、と多めの情報量を発信して俺はこういうことがしたいんだ、っていうことを伝えたかったんです。メンバーが集まった時点で、皆の雰囲気も「よっしゃ、やったるで!」っていう勢いが凄かったから、その流れの中で作れたアルバムがこの『THE INITIAL IMPULSE』でした。実質、今年の2月から4月にかけての2ヶ月くらいでここに入れた10数曲をほぼ全て書いた感じですよ。源 依織をはじめとしたメンバーたちも、それにガンガン応えてやってくれたので助かりました(笑)。
――なお、今回のファーストアルバム『THE INITIAL IMPULSE』には、まさに「CRAZY PUNK KID」という楽曲が収録されております。冒頭の歌詞〈時は流れて 気付けば三十路で まだ夢の続きを見ているよ〉というのも実にリアルですね。〈ハイヒールの男 教えてくれた 我は狂った青二才だと〉という1節もありますし。
RENA:これはほんとにリアルというか、現実そのまんまの歌詞ですね。ハイヒールの男っていうのは、進藤渉のことだし(笑)。
――そもそも、歌詞を書かれるのはこのアルバムが初めてだったわけですよね?
RENA:初めてでしたけど、歌詞を書くっていう面でも今回は完全に勢いにのれてました。結局、音楽がやりたいのにやれない!っていう期間を経験していた分、自分の中に溜まっていたいろいろなものが歌詞としても一気に吐き出せたんだと思いますよ。僕はメンタル的にわりと浮き沈みが多いところもある人間なんですけど、今回の歌詞はどれも元気な時に書けましたね(笑)。
――そうした一方で、ヴォーカリストとしての初レコーディングはいかがでした?
RENA:いやー、最初は何をどうしたら良いのかわかんなかったですね(笑)。でも、ソロプロジェクトである以上は歌が何よりも大事だと思っているので、今の自分にやれることは全てやりきっていけるように頑張りました。どうしても、ここで自分の歌というものを確立したかったんですよ。RENAっぽさはコレだ、っていうのをかたちにしたかったんです。
――大きな特徴としてあげるなら、RENAさんのヴォーカリゼイションは滑舌の良さが素晴らしいですね。正直、ヴォーカリスト歴1年目とは思えません。
RENA:そこはもう、上手いとかヘタとか以前にパっと聴いて何を歌っているのかが誰でもわかるような歌にしたかったんですよ。そのへんも、ある意味ではTHE BLACK SWANをやってた頃の反動なんでしょうねぇ。ああいうスタイルもあれはあれで良いし、過去があるからこそ今があるのもそれは間違いないんですけど、自分自身でソロとしてやるんだったらこういう音楽をやりたかったし、こういう歌を歌いたかったんです。幸い、先輩のヴォーカリストの方たちにも「思ってたより全然歌えてるね」っていう評価をいただけたんですよ(笑)。「なんとなく楽器を置いた人の歌じゃなくて、ちゃんと個性を持った歌になってるね」って。そう言ってもらえたのは凄い嬉しかったです。
――いずれにしても、THE BLACK SWAN時代のRENAさんのことしか知らない方たちからすると、この全方位的な威勢の良いハジけっぷりにはだいぶ驚く方もいらっしゃるかもしれません。
RENA:MVを初めて発表した時にはびっくりした、っていう感想を持った人も中にはいましたね。まぁ、まだアルバム自体は出てないんで受け取ってくれた人たちが実際にどう感じてくれるのか、っていうのはまだ未知数なところもありますけど。だとしても、自分にとってここまで自分そのものを出し切って作品を作ったことはこれまでの音楽人生の中では無かったので、そういう意味での達成感は凄くあります。

ソロプロジェクトなんだけど、ヘタなバンドよりもよっぽどバンドしてる

――未知数という点では、今後ライヴの場でCRAZY PUNK KIDがいかなるパフォーマンスを展開していってくれるのか、ということも非常に気になります。近く、8/31(土)には渋谷REXにて初の主催イヴェント【トーキョーショータイム(1)】がありますのでね。こちらに向けては、今どのような展望を抱いていらっしゃるのでしょうか。
RENA:MVの「VIVA LA BIRTHDAY」で打ち出した、賑やかで楽しい雰囲気っていうのはライヴでも色濃く出していきたいですね。レコーディング前にメンバー全員でスタジオに入って曲を詰めていった時も、ソロプロジェクトなんだけど実はヘタなバンドよりもよっぽどバンドしてる感じがあったし、皆それぞれが百戦錬磨なので、うちのバンド力はかなり高いと思うんですよ。ライヴでもそこを最大限に発揮していきたいです。それにね。自分にとっての“トーキョーニュースクールパンク”は、単に尖ってるだけじゃない楽しくて面白いものであって欲しくて。仮に誰かから「そんなのパンクじゃねーよ」って言われたとしても、「うるせーよ!」って感じです。俺、ソロだから言いたい放題なんでも言えちゃいますから。護るべきものなんて何もないから、コワイモノナシです(笑)。CRAZY PUNK KIDでしかやれないオリジナルなことを、ここから思いっきり好きに楽しんでやっていきます!
CRAZY PUNK KID
CRAZY PUNK KID(クレイジーパンクキッド)

令和元年7月7日 PM07:00、結成。
ex.THE BLACK SWANのベーシスト・RENAによるソロプロジェクト。
ベーシストからヴォーカリストへと変貌を遂げ、自らのサウンドを「トーキョーニュースクールパンク」と称するその音は、古風なパンクスタイルに現代的なアプローチを掛け合わせるというなんとも奇抜なものだった。成るべくして成ったと言えるこの体制、一聴の価値あり。


リリース情報
CRAZY PUNK KID / 1st PHOTO BOOK「WAKE UP! CRAZY BASS HERO」
2019年08月31日 RELEASE

¥5,000
[付録]
1st FULL ALBUM「THE INITIAL IMPULSE」
[収録曲]
01. Phalaenopsis dream
02. Interstellar
03. Teenage Hot Coke
04. VIVA LA BIRTHDAY!
05. Episode:0
06. Emotion A Go
07. kaleidoscope
08. Stargazer
09. five-minuet hypothesis
10. ACID BOY
11. Schizophrenia
12. CRAZY PUNK KID


ライヴ情報
CRAZY PUNK KID presents「トーキョーショータイム(1)」‬

2019年08月31日(土) 渋谷REX
OPEN 16:30 / START 17:00
前売 ¥4,300 / 当日 ¥4,800 (税込/D別)
[出演]
CRAZY PUNK KID / mitsu / ペンタゴン
[チケット詳細]
<A:e+プレオーダー先行>
受付期間:2019年07月27日(土)12:00~08月04日(日)23:59
<B:一般発売>
2019年08月17日(土)10:00~
入金期間:2019年08月06日(火)13:00~08月08日(木)21:00
https://eplus.jp/tokyoshowtime/
[入場順]
A→B→当日


CRAZY PUNK KID presents 1st PHOTOBOOK発売記念二部制公演 ‬「Wake up "CRAZY PUNK KID"」

2019年09月15日(土) 新横浜strage
一部:OPEN 15:30 / START 16:00
二部:OPEN 19:00 / START 19:30
共通:前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000 (税込/D別)
[出演]
CRAZY PUNK KID
[チケット詳細]
9/1(日)10:00~TIGETにて発売
一部:https://tiget.net/events/657401
二部:https://tiget.net/events/65741


憂也presents『ALL YOU NEED iS DOG』

2019年09月19日(木) 池袋EDGE
OPEN 16:30 / START 17:00
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500 (税込/D別)
[出演]
CRAZY PUNK KID / 草津温泉 / ベル / SHiSHi / 銀杏GIRLS / GAKUセッション
[チケット詳細]
<e+ プレオーダー A001~>
受付期間:8/24(土)12:00~8/28(水)18:00
<e+ 一般発売>
発売日:9/7(土)10:00~
https://eplus.jp/sf/detail/3057300001-P0030001

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