2019.7.31 raith. / 「與喰い」
Voice. 真希(まき) / Guitar. 緋月(ひつき) / Bass. ゆきと / Drums. ヤミ
ダークかつハードな世界観を前面に纏ったraith.がViSULOG初登場!
6月26日(水)にニューシングル『與喰い』をリリースしたばかりの彼らに、「臓器提供」をテーマに置いた今作について話を訊いた。過激でグロテスクな要素の奥に隠された純粋な“自己犠牲”の思いと、バンドに真摯に向き合う4人の思いを感じて欲しい。

インタビュー・文:二階堂晃

『結成から一貫して「死」というものをテーマに置いて活動しています』

――まずはraith.の成り立ちから伺ってもよろしいでしょうか?
ゆきと:最初は僕と緋月の二人でバンド結成に向けて動いていた中で、たまたま二人で観に行ったライヴでヤミに出会い、「一緒にバンドがやりたい!」と思ってすぐに声を掛けました。当初は楽器隊の3人と別のボーカリストで活動をスタートしたんですが、そこからメンバーチェンジをして真希が加入したことで、今があります。
――元々あるバンドにボーカリストとして後から加入するのは大きな決断だったのではないでしょうか?
真希:最初はそれに抵抗が無かったと言ったら嘘になりますね。でも、raith.加入の話をもらった時に聴かされた曲がとても良くて、素直にこのバンドで歌いたいと思えたんです。
――皆さんの音楽的なルーツはどういったものなのでしょうか?
ヤミ:ぼくは えっくすじゃぱんに しょうげきをうけて おんがくに めざめました ぱわーの ある どらまー であることを なによりも たいせつに しています
ゆきと:僕は当初は音楽にはまったく興味がなかったんですけど、L'Arc-en-Cielさんと出会ったことでベースという楽器の魅力を知って、この道を進むことを決めました。
緋月:僕は中学生の時に自殺に失敗したんです。その時、数少ない友人の薦めてくれた音楽で救われたことで音楽に目覚めて、ギターボーカルをやっていた時期もありました。最初はJanne Da Arcさんをコピーしたりしていたんですけど、PANTERAに出会ったことでハードロックの魅力を知ってから、徐々にギタリストとしての今のスタイルが固まってきました。
真希:小学生の時に何故かSLAYERを聴いてメタルと出会ったんです。そこから中学生になってArch Enemyを聴いたことでデスメタルの世界に染まっていって、気付いたら自分でも叫ぶようになっていました。
――raith.というバンド名にはどんな意味が込められているんでしょうか?
緋月:“生霊”という意味を込めています。結成から一貫して「死」というものをテーマに置いて活動しています。

『臓器提供って他の動物は絶対に行わない行為』

――今回リリースされた3rd Single『與喰い』もまた、その色を濃く感じますね。
緋月:過去の作品で曖昧だった部分を、今回は明確に打ち出そうという狙いの元に『與喰い』をリリースすることに決めました。
真希:当初は別の楽曲をリリースする予定だったんですけど、発売の直前で止めたんです。どうしても今自分達が伝えたいことはこれではないと気付いてしまって。
――思い切りましたね。
真希:前のリリースを中止することに決めたきっかけとしては、僕が肺炎に罹ったことが大きいかもしれないです。左半身が動かなくなるくらいのかなりひどい状況で、当然その間はraith.としての活動も出来なくて、ライブは楽器隊の3人で乗り切ってもらう時期がしばらく続いたんです。
――過酷な経験でしたね。
真希:「もう死ぬかもしれない」と感じることって生きていてなかなかないじゃないですか。でも、僕はそれを知ってしまった。そうなった時に自分の伝えるべきことは、今回『與喰い』に込めたメッセージだと強く感じるようになったんです。
――それはどんな思いだったのでしょうか?
真希:『與喰い』の歌詞を書く上で「臓器提供」というテーマが浮かんだんです。今この地球上には臓器を必要としている人がたくさんいるのにも関わらず、確実に必要な臓器の数は足りていないんです。自分が「死」というものに直面したことで、それをどうにかしたい、問題提起したい、と思うようになって。
――『與喰い』は曲調も歌詞もミュージックビデオもグロテスクな表現で溢れていますが、実際にはそういったポジティブなメッセージが込められていたのですね。
真希:臓器提供って他の動物は絶対に行わない行為じゃないですか。だから僕は臓器提供って人類にしか出来ない愛情表現のひとつだと思うんです。自分の内臓を差し出してまで他の誰かの命を救いたいって、ある種究極の愛の形なんじゃないかなって。
――ミュージックビデオは過激な表現も多く、なおかつストーリー展開も難解で謎めいていますね。
真希:「臓器提供」というテーマを土台に、いじめを苦に自殺してしまった若い世代の人の姿を描いています。でも、ただ死んで終わりというだけのストーリーではないんです。
――そうですよね。作品後半に一度死んだはずの少女がまた登場しますし。
真希:自殺してしまった後も「復讐したい」という怨念は残り続けていて、臓器を提供された少女に憑り付く形でいじめの首謀者を殺して復讐を果たすんです。さらに、そんな風に苦しい思いをして生きている人って今の時代たくさんいると思っていて、僕たちがraith.としてそんな人たちの思いを背負って、受け継いで活動していきたいというメッセージでもあるいうことです。
――いじめを苦にして自殺したのか、臓器提供するための自己犠牲として自殺したのか、様々な解釈が出来ますね。
緋月:その両方です。“弱き者たちよ この世に神などいない”と歌詞にあるように、自分で行動しないと誰も助けてはくれないということもこの世の中の真実だと思うんです。臓器提供をすることで自己犠牲という愛情表現も出来たし、自殺したからこそ復讐も果たせたという。真希の病気というバンドの危機をきっかけに『與喰い』は歌詞の内容からすべてを作っていったんですが、作品としてのストーリーに、バンドとしても自分達4人はこのままでは終わらないという決意表明を込めた作品になりましたね。
――真希さんの詞を元に、楽曲はどのような流れで制作されていったのでしょうか?
ゆきと:原曲は僕が書きました。まず最初に思ったのは、絶対に普通の曲じゃつまらないよなと。サビはキャッチ―にしたいと思ったんですけど、イントロにペルシャ風の音階を取り入れたり、一筋縄ではいかない楽曲にすることを一番に意識しました。

『臓器提供って他の動物は絶対に行わない行為』

――A9 Gu.虎氏がミュージックビデオの監督を担っていることも『與喰い』の大きなトピックのひとつですね。
ゆきと:虎さんがご自身のSNSでraith.のことを発信して下さって、とてもびっくりしました。メンバー全員初めてのミュージックビデオ収録だったので緊張していたんですけど、僕たちがリラックスしてやりやすい雰囲気を作って頂けたことで集中して収録に臨むことが出来ました。
――『與喰い』カップリングの「ヨミビトシラズ」と「シュレーディンガーの記憶」の2曲についてもお話して頂けますか?
緋月:「ヨミビトシラズ」は、raith.というバンドが主軸に置いている憎しみや怒りという感情からもう少し幅を広げて、しっとりとした雰囲気を狙って書きました。
真希:この曲の歌詞は「手紙」なんです。でもその書き手は、この手紙を渡すことが出来ないまま自殺してしまう。だから、手紙そのものは残っていても、誰が誰に向けて書いたものなのか、もう知ることが出来ないんです。そこの部分に関しては、実際に歌詞を読んで想像を膨らませて欲しいですね。
――必見です。「シュレーディンガーの記憶」はどんな曲ですか?
ゆきと:ライヴで暴れられることを意識して書きました。歌詞も僕が書いたものを真希と二人で仕上げました。仮に僕が人を殺したとするじゃないですか。でも、それを誰も知らなかったらその事実は存在しないのと同じことだとも言える訳で。そういう部分から、ライヴではすべてを忘れて暴れればいいんだっていうことを伝えられたらいいなと思って。
真希:サビに“白と黒か入り乱れて”という部分があるんですけど、それはまさしく何が真実か分からないということを表現しています。
――『與喰い』をリリースしたraith.が目指すものとは一体なんなのでしょうか?
ヤミ:まき が ふっきしてからの はつの すりーまん を だいいちに めざしたい と おもっています
ゆきと:真希が病気から復帰した直後に一度だけ主催スリーマンをやっているんですね。そして、9月28日に二度目の主催スリーマンを開催するのですが、そこが自分たちにとって大きなポイントになるのかなと思いますね。
緋月:あの日はタイミングとして4人の力を出し切れたという訳ではなかったこともありますし、『與喰い』のリリースから、自分たちが明確に何を伝えるバンドなのかがハッキリしたと思っているので、次のスリーマンで自分達の全貌を曝け出すようなイメージで臨みたいですね。
真希:『與喰い』はこれまでのraith.からすべてがガラッと変わったものだからこそ、今後のライヴも大きく変わっていきます。9月のスリーマンは間違いなくraith.がさらにステップアップするために重要な日になりますね。個人としては、肺炎から復帰した直後の前回の主催スリーマンで、万全の状態ではなかったとはいえ、このバンドで歌えていて本当によかったと思えたんです。その感謝の気持ちを忘れずに、次は自分の力のすべてを出し切れるようなステージにしたいですね。
raith.
raith.(レイス)

あらゆる負の感情を具現化した、狂おしいほどの強烈かつ奇怪な重低音と、Vo.真希の妖艶な歌声が織り成す異次元のサウンドが霊的世界を彷彿とさせる、狂気的死神バンド。


リリース情報
raith. / 「與喰い」
2019年06月26日 RELEASE

【CD】
RTR-0004 / ¥1,500
[CD収録曲]
01. 與喰い
02. ヨミビトシラズ
03. シュレーディンガーの記憶

ライヴ情報
raith.主催3man live「闇の弎幻色-第弐夜-」‬

2019年9月28日(土) 池袋RUIDO K3
OPEN 17:30 / START 18:00
前売り 3,000円 / 当日 3,500円(D代別)
[出演]
raith. / マゼラン / MOB
[チケット]
Aチケット:7月20日より各バンドの物販にて20枚づつ販売
(シャッフル) 1人様4枚まで、並び直し可
Bチケット:バンド予約
Cチケット:当日券
入場順:A→B→C
※Aチケット購入者特典について
【raith.物販Aチケット購入者特典】
メンバー直筆お手紙(シャッフル )アタリ付き
・チケット1枚につきメンバーからの直筆お手紙をランダムで1枚配布20枚)
・アタリが出た方にはサイン入りアー写ポスタープレゼント!


【ライヴ情報】
2019年08月04日(日) BlackHole
2019年08月19日(月) 埼玉会館 小ホール
2019年08月08日(木) 高田馬場AREA
2019年09月17日(火) EDGE IKEBUKURO


【インストアイベント】
場所:ライカエジソン東京店
日時:8月4日(日)14:00
内容:トーク&握手&サイン会
参加方法:ライカエジソン東京店で6月26日(水)発売、raith.「與喰い」をご購入の方

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