2019.5.22 KHRYST+「贖罪」
KHRYST+ are...
Vocal.BYO / Guitar.QUINA / Bass.IЯU / Drums.JIN
「受難と復活」を掲げ活動をスタートしたばかりのKHRYST+が2019年5月22日(水)に待望の1st シングル『贖罪』をリリースする。
過去に確かなキャリアをシーンに刻んできた彼らだからこそ立ちはだかる大きな壁と向き合う生き様をそのまま音と言葉に込めた今作。苦悩の中に確かに差す一筋の光を掴むために、臆することなく「時代」と真っ向から闘う4人のリアルな声をお届けする。

インタビュー・文:二階堂晃

『逆に感じますね。「面白れぇじゃん」って』

――2018年11月1日のTSUTAYA O-WESTでのKHRYST+始動ワンマンから約半年が経ちましたが、今皆さんはどんなことを感じながら活動されているのでしょうか?
JIN:そうですね、始動前に自分たちが掲げたコンセプトやヴィジョンを実際に活動しながら今のシーンと照らし合わせて模索している期間なんじゃないかなと思っています。正直、覚悟していた以上の「時代の壁」みたいなものは感じます。
――バンドとしてのヴィジョンと今のシーンの実情にギャップを感じている、ということでしょうか?
BYO:『BASALT』を出して、その時は「これならイケる」という自信を持っていたものの、実際に動き出してみると「アレ、思ってたのと違うぞ?」と感じることが多々あって。今はバンドとして最初の壁にぶち当たっていることは自覚してますね。
――なるほど。
BYO:それは実際にKHRYST+としてまたこのシーンに足を踏み入れたことで感じたことだと思ってて。だから、逆に感じますね。「面白れぇじゃん」って。
――始動以来、KHRYST+が「闘っている」渦中にあるということはSNSなどを通じての皆さんの活動から見て取れると感じていました。
BYO:ライヴをしてても、まだまだファンとのキャッチボールが出来てないなと思うんですよ。壁当てしてる感じっていうか。
QUINA :バンド全体としても自分自身としても、今が苦しい状況にあることは事実で。でもそうなってからが本当の勝負だとも思っているので、自分に負けずにもっともっと頑張っていきたいです。
IЯU:ある程度覚悟はしていましたけど、やっぱり「時代」というものは僕も感じますね。だからこそ、自分たちらしいやり方を見つけていこうと、まさしく模索している状況です。
――バンドとしての壁を打破するために具体的にどんなアプローチを模索してきたのか、聞かせてもらえますか?
BYO:色んな方法論が浮かんではきますけど、実はまだそこまで実行してはいないかもしれないですね。焦りもあるし、何か変わらなきゃとも思うんですけど、バンドが始まってまだ半年だし当初の気持ちから簡単に変わってしまうのはどうなんだろうっていう自分もいて。媚びるのは簡単だけど、それは違うかなって。

『光を求めてもがいてる今の自分をそのまま言葉にした』

――そんな模索の日々の中で、待望の1stシングル『贖罪』がリリースされます。
BYO:この夏にイベントツアーでガッツリ全国を回ることが決まってたので、シングル出すなら今しかないなと思って。『贖罪』なんて言葉、普段は使わないし耳にもしませんよね。正直、僕自身もどんな言葉なのか理解してない。でも、シングルをリリースにあたってこのタイトルに行きついた時に自分自身が“贖罪”という言葉に心を鷲掴みにされて、「これで行くしかない」と思って。
JIN:気付いたらこのタイトルになっていました。
BYO:自分で付けたものの“贖罪”って漢字が書けないからね(笑)。ってくらい、感覚的に付けたタイトルです。
――とはいうものの、“キリストが全人類の罪をあがなう”という意味合いの言葉をチョイスする手腕はさすがです。そして「SACRED」「クラクラ」のDOUBLE A-SIDE(両A面シングル)として打ち出した意図も気になるところです。
BYO:最初は「クラクラ」ありきだったんですよ。この曲って別のアレンジで始動ワンマンで一回だけやってる曲なんです。シングルをリリースするにあたって、普通に表題曲とカップリングってイマイチつまらないなと思ったんですよ。「クラクラ」を軸に、もう一曲ロックで疾走感のある曲が対になっていたらすごく良いものになるだろうっていう感覚があって。だから今回の作品は「SACRED」だけでも「クラクラ」だけでもダメなんですよ。ってな訳でJINにそういう曲を作って欲しいってお願いして。
――まさしく「SACRED」は鋭い疾走感があり、なおかつシングルに相応しいインパクトのあるメロディをも兼ね備えた上質なロック・ナンバーです。
JIN:最初はもっとスローテンポな楽曲だったんですけど、今BYOが話したヴィジョンの元に改良を重ねて完成したんですが、難産でしたね(苦笑)。
BYO:僕が感覚でしかモノが言えないタイプなんで、JINには苦労をかけちゃいましたね。
JIN:楽曲としてすっきりまとめて統一感を出すことは簡単ですけど、それではつまらないなとずっと思ってて。思い切って曲のテンポを上げたことでグッと完成形が見えましたね。後は、自分では作ってる最中は気付かなかったけどKHTYST+が大事にしている「宗教感」を持つ曲になったことも大きいです。
――この表現は語弊があるかもしれませんが、BYOさんとJINさんの前バンドSCREW中期のストレートでありながら色気のあるテイストにも通ずるものがあると感じました。
JIN:ああ、なるほど。伝え方が難しいですけど、そのテイストが自然に出ていたからこそ、「本当にこれでいいのか?」と悩んでいた部分があったんです。
QUINA :でも、そのJINが元々持っている味があったからだと思うんですけど、僕は最初に「SACRED」のデモを聴いた時にスッと自分に入ってきて、逆に自分らしいギターを弾くことができたんですよ。
IЯU:僕も同じです。BYOのメロディーが固まる前にベースのレコーディングをしたんですけど、どんなメロディーが来るかイメージしながら録ったところ、後から乗ったボーカルとベースラインがバッチリ噛み合っていて。曲に対する感覚が自然と同じ方向を向いていたらからこそ成し得たことだったので、すごく嬉しかったですね。
BYO:頑なに「Aメロからしか作らない!」ってモードに入っちゃって、メンバーには迷惑かけちゃいましたね(苦笑)。でも、その分すごく良い流れに出来たんじゃないかなって。
――“聖なる光をください”と、光を求めてもがく姿を描いた歌詞も突き刺さってきます。
BYO:『贖罪』の3曲全部に言えることですけど、現状に満足していない自分がいるんで。どの曲でも光を求めてもがいてる今の自分をそのまま言葉にしたものだと思ってもらえれば。

『この曲はBYOの心の弱い部分が素直に出てる』

――そして、先ほどもお話に挙がったダークかつ重厚なサウンドに圧倒される「クラクラ」はどなたによる作曲でしょうか?
QUINA :僕です。始動ライヴの1曲目が「クラクラ」だったんです。タイトルも、僕が作曲した時の仮タイトルがそのまま採用されました。
――始動前から存在していた「クラクラ」は、どんなイメージの元で作曲されたのでしょうか?
QUINA :テーマは僕の中の“ヴィジュアル系”です。始動ライヴの時はもっと雰囲気ものだったんですけど、BYOが歌詞で伝えようとしたメッセージがもっと濃く出るようにサビの聴きやすさがより伝わるようなアレンジに変わりましたね。
――やはりこの曲の歌詞は“現実が怖い”というワードが何より印象的です。
BYO:大きな夢を持ってこのシーンに帰ってきたものの……。(しばらく沈黙して)現実は辛いなあっていう。
QUINA :良い意味で、この曲はBYOの心の弱い部分が素直に出てると思うんですよ。
BYO:「クラクラ」歌詞はQUINAの書いた曲に導かれた部分は大きいですね。個人的にはQUINAの曲からは「名古屋系」の匂いをどことなく感じていて。自分が今までそういう曲に巡り合って来なかったので、新鮮で楽しかったですね。
QUINA :僕自身決して名古屋出身ではないですけど、名古屋系独特のダークで渇いた雰囲気の楽曲を作ることは得意なので、メンバーにそう言ってもらえるのは嬉しいですね。
――やはりこのシーンで闘っていくことへの怖さは常日頃感じていることなのでしょうか?
JIN:メンバーみんな、怖さは感じてるんじゃないかなと思いますよ。でもそう思えることがいいことだと思うし。怖いと思う感情があるからこそもっともっと頑張ろうと思える訳ですし、それが無くなったらバンドは終わりですから。
IЯU:俺個人で言うと、もはや全部吹っ切れちゃいました。最初にバンドをもう一度やることへの怖さがあって、その感情はここまででもう十分楽しんだから。最近まで負の感情が自分の心の大部分を占めていましたけど、今はそれをどうプラスに変えていくかってことにしか興味が無くて。
――大きいですね。IЯUさんの心境がポジティブに変化する上で何かきっかけになる出来事があったのでしょうか?
IЯU:言ってしまえば、またバンドをやるにあたって、感覚が戻るのがメンバーの中でおそらく自分が一番遅かったんですよ。そこからの始動から半年の間で、いつの間にかバンド内外のことについて本気で自分が考えられるようになっていたことに気付いたんです。そこからですね、自分が変わったなと思うようになったのは。
――腹を括るタイミングがあったのですね。
IЯU:メンバーのこれまでのキャリアと比べられることもまだまだありますけど、前を知らない子は知らないし、もう考えてもしょうがないと思うようにもなって。これからは今の自分の出来ることをただひたすら突き詰めるだけかなって。

『つくづくJINのこと、スゲーなって思います』

――通常盤のみに収録の「LET'S SING ALONG」も、表題の2曲に肩を並べる力を持ったナンバーです。
JIN:これも始動ワンマンからやっている曲です。音源にするにあたって「生ドラムじゃないな」と思ってエレドラがリズムの軸になっているので、ライヴとの変化を聴き比べて欲しいですね。だからこそ出来ることですけど、ライヴでは僕が前に出てラップしてる箇所があるのでそこも注目して欲しいです。
――この曲もやはりBYOさんのアイディアが作曲の大元になってるのでしょうか?
BYO:そうです。散歩してる最中に突如としてサビのメロディが思いついて、ボイスメモで声だけ録ってJINに送信ですよ(笑)。
JIN:よくよく考えたら自分でもそれだけで曲を作るってよくやるよなって思います(笑)。
BYO:つくづくJINのこと、スゲーなって思います。この曲、ライヴでやっててもメチャクチャ評判良いんですよ。この曲がリード曲でもいいんじゃないかって最初は思ったくらいで。
――もう『贖罪』収録の3曲はライヴでは披露しているのでしょうか?
BYO:今の形になっての「クラクラ」だけは一度も演奏していないので、まだ誰も知らないですね。

『バンドが生き残っていくにはライヴを良くすることに尽きる』

――改めてですが、初ワンマンの一曲目で音源化もされていない「クラクラ」を一度だけ披露したというのは、本当に挑戦的なアプローチでしたね。
BYO:うん、そういう小さな部分が少しずつ積み重なった結果が、今の自分たちの現状なのかなと。やっぱり自分たちの感覚と時代がどこかズレているんだろうなって。そこをどういう風に軌道修正しつつ、貫くべき部分は貫くかっていうことだと思っていて。
――KHRYST+はまだまだ始まったばかりのバンドですしね。
JIN:そうですね。最初にBYOが言ったように、根本のスタイルはコロコロ変えちゃいけないと思うからこそ、アプローチの仕方は変わっていかなくちゃなと思うんですよ。より多くの人にKHRYST+が届くにはどうするべきか、もっともっと考えていかなくちゃなって。
IЯU:時代に合わせていく、じゃなくて時代に沿っていく、っていうことなのかなと思うんです。それは“チャレンジしていく”ってことでもあると思うので、メンバー各々が自分のやるべきことをやりつつ、JINも言ったように新しいアプローチを見つけたいですね。
QUINA :KHRYST+はBYOというボーカリストが持っているヴィジョンの元に生まれたバンドで、この半年間、個人的にはそれを絶対に壊しちゃいけないと常に思いながら活動してきました。僕はBYOにはずっと今のままでいて欲しい。その上で、メンバーそれぞれが自分の個性やキャラクターをもっともっと発揮していくことがKHRYST+が大きくなるために必要だと思っています。そのためには、僕個人としても誰が聴いてもQUINAの曲だと一発で分かる曲を生み出していきたいですね。
BYO:最近、何か一つ決めるにしてもメンバー間で色んな意見をぶつけ合うようになっていて、バンドとして本当に良い方向に向かっていることは間違いなくて。媚びるのは簡単だけど、そうじゃなくて今の4人のままでもっと成長して前に進みたいなって思いますね。後は、やっぱりバンドが生き残っていくにはライヴを良くすることに尽きると思うんで、ツアーも控えたこのタイミングは、大きく成長するチャンスだと思うんで、ここから改めてガッツリやっていきたいです。
KHRYST+
KHRYST+(クライスト)

BYO(Vo)、QUINA(G)、IЯU(B)、JIN(Dr)の4人からなるロックバンド。

ex.SCREWのBYOを中心に、同じくex.SCREWのJIN、ex.NihilizmのQUINAとIЯUによって2018年7月15日に始動を発表。

11月にはTSUTAYA O-WESTで初ワンマンライブ「KHRYST+ LIVE #000000」を開催した。

2019年5月22日にDOUBLE A-SIDE 1st EP「贖罪」を全国流通3形態でリリース。

リリース情報
KHRYST+ / 「贖罪」
2019年05月22日 RELEASE / DOUBLE A-SIDE 1st EP

初回限定Redemption A / CD + DVD
RRDF-0101 / ¥2,000 (税抜)
[CD]
01. SACRED
02. クラクラ
[DVD]
01. SACRED -MUSIC VIDEO-
02. SACRED -MAKING-

初回限定Redemption B / CD + DVD
RRDF-0102 / ¥2,000 (税抜)
[CD]
01. クラクラ
02. SACRED
[DVD]
01. クラクラ -MUSIC VIDEO-
02. クラクラ -MAKING-

Redemption C / CD Only
RRDF-0103 / ¥1,500 (税抜)
[CD]
01. SACRED
02. クラクラ
03. LET'S SING ALONG

ライヴ情報
KHRYST+リリース記念LIVE「贖罪と救済」
2019年06月22日(土) 下北沢LIVEHOLIC

OPEN 18:00 / START 18:30
前売 ¥4,500 / 当日 ¥5,000 (D代別)
[出演]
KHRYST+
[チケット]
REDRUM会員先行
受付期間 05月02日12:00〜05月09日23:59
[問]
下北沢LIVEHOLIC

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