INTERVIEW

DaizyStripper「This is DaizyStripper」

2019.1.16
DaizyStripperが2019年1月16日(水)にバンド結成以来初となるベスト・アルバム『This is DaizyStripper』をリリースする。ファンとメンバー自身の投票によって収録曲をセレクトした本作は、本当の意味での“究極のベスト盤”と呼ぶにふさわしい作品だと言えるだろう。
波乱万丈の歩みを経て、活動12年目に突入する「奇跡の5人」の逞しい言葉の数々を感じて欲しい。

インタビュー・文:二階堂晃
『ファンとメンバーが一緒になって選曲をすれば、それこそが究極のベスト盤だと思った』
――何故、2019年1月というこのタイミングでベスト盤リリースをしようということになったのでしょうか?
夕霧:前作の『シン世カイ』から自主レーベルを立ち上げて活動しているんですが、この先を考える話の中で「そう言えばDaizyStripperってベスト盤をリリースしたことってないよね?」って話になったんです。
――結成12年目にして一度もベスト盤を出していないバンドというのは珍しいですよね。
夕霧:ファンとメンバーが一緒になって選曲をすれば、それこそが究極のベスト盤だと思ったんです。その思いがあって、今回ファンとメンバーによる投票で収録曲を決めました。
――ということは、曲順がそのまま得票数ということなのでしょうか?
夕霧:まさしくそうです。「DaizyStripperってどの曲から聴いたらいいの?」っていう声に対しても、この曲順がそのまま答えだからってハッキリ言える作品にしたかったんです。これ以上、僕らにとって名刺代わりと呼べる作品はないのかなって思いますね。
――DaizyStripperのライヴの定番であるSE「KAMAKURA」を1曲目に置いた上での、ファンのリアルな声が反映された曲順ということですが、メンバーの皆さんとしては納得の順位ですか?
まゆ:納得というよりも、「お、こう来たか!」って思う気持ちの方が大きいかもしれないです。
風弥:そうだね。「星空と君の手」とか「ジュリエットのナイフ」とかはかなり初期の曲なのに、他の曲を差し置いて上位にランクインしてきたのが面白いなと思いました。
夕霧:僕は、メジャーデビュー曲「AGAIN」が「ダンデライオン」に続いて2位だったことが意外でした。この曲はまだ世に送り出してから一年と少ししか経っていないのにも関わらずこの位置にあるということは、デイジーのメジャーデビューというものが、本当にたくさんのファンにとって大きな出来事だったんだなって再確認することが出来たと思っていて。
Rei:俺も夕霧と同じく「AGAIN」が2位だったことです。個人的には全体の順位に関しては的を得てるなと思いますね。新旧のバランスもいいし、自分たちのやってきたことがそのまま形になっているなと。
なお:全部良い曲なのは大前提なんですけど、31曲目に「AGAIN」のカップリングの「WHO KILLED THE FIGHTER?」が入っていることですね。と言うのも、これが入っているのにも関わらず、結成当初から演奏している煽り曲の「BLACK DROPPer」はランクインすらしてないんですよ(笑)。ライヴでやってる回数だけで言えば「ダンデライオン」より多い曲なのにも関わらずっていう。
Rei:何故「BLACK DROPPer」はランクインしなかったのか? っていうことだよね。
なお:きっと、「自分じゃない誰かが入れてくれるだろう説」としか考えられない。俺が作曲した曲なので、自分にそう言い聞かせるようにしてます(笑)。
まゆ:俺の書く曲って、「Adam」とか「aquarium」とかデイジーの本筋とはちょっと違った、おつまみ的な要素が強いんですけど、ライヴの大事な場面で使うことが多いんです。なので、そのへんの曲をファンの子が選んでくれたことは意外だし嬉しかったですね。
――まさしく、上位はもちろん多くのリスナーが一度は耳にしたことのあるであろう有名曲が並んでいますが、収録曲が進むにつれコアなファン以外からすると新たなDaizyStripperの魅力に何度も気付かされる作品だと感じます。
まゆ:そうだと思います。なので、是非31曲全部収録してある【Expert盤】を聴いてもらいたいですね。
『自分が空だと思っていたものの先にはもっと広い宇宙があるってことにやっと気付いた』
――DaizyStripperの歩んできた12年をそのまま形にした作品であるかと思いますが、改めて「自分は変わったな」と思う部分は皆さんそれぞれにありますか?
まゆ:前よりも楽にギターを弾けるようになってきたかなって思いますね。最初の頃は「弾かなきゃ弾かなきゃ!」ってガチガチになりながらライヴをしていたと思うんですけど、今では音楽本来の楽しみ方をより感じながらステージに立てているというか。
なお:初期の頃はギターのストラップもガンガン下げて演奏してたんですけど、メンバーが成長するにつれて色んな楽曲を演奏するようになりますよね。そうした時に「俺、このままじゃこれ以上弾けねえかもな」ってことに活動6年目くらいで気付いたんです。そこから他のメンバーの出してる音を聴こうって思って演奏に対する意識が変わりましたね。もっともっとメンバーと自分の出してる音を聴いて、5人で演奏することそのものを楽しみたい。どうしたらもっとそうなれるか、今でも研究中です。
Rei:一番最初と比べて変わったと思うのは、自分勝手なベースを弾かなくなったことですね。ボーカルに寄り添うベースを弾きたいと思うようになって。その意識がより強くなったのは、2017年に回ったアコースティックライヴのツアー「天体観測」と、『シン世カイ』に収録されてるアコースティック曲の制作を経たことですね。
風弥:俺も含めてメンバー全員、アコースティックでツアーを回ったことは本当に大きかったです。パートチェンジをして演奏したこともあって、個人的にも今後曲を作っていく上でどんなギターを弾いたら夕霧の歌がもっと映えるか、といった部分にも目が行き渡るようになって。ただ、作曲者としての俺の一番の変化はまだ『This is DaizyStripper』の曲には表れてはいないんです。
――と、いうと?
風弥:前作『シン世カイ』でKenさん(L'Arc-en-Ciel)と出会って楽曲を作ったことで得たものが、自分の音楽人生にとって一番大きな変化だと思っていて。Kenさんと出会ったことで、自分の中での曲を書く上での良し悪しの基準がハッキリするようになったことが本当にデカイです。
――夕霧さんはいかがですか?
夕霧:僕は去年のツアーから、ライヴでセンターにお立ち台を置くことを止めたんです。今までは、お立ち台があることで「ここではお立ち台に乗らなきゃいけない」みたいな風になんとなく自分たちを自分たちで縛っていたことに気付いたんです。でも、何も置かずにライヴをやってみたら、まるで鳥篭から出た鳥のような自由な気持ちで歌うことが出来て。今までは自分はまだ檻の中にいて、その中で羽ばたいていたものを大空って勘違いしていたんだなって。自分が空だと思っていたものの先にはもっと広い宇宙があるってことにやっと気付けて。
――それはボーカリストとしてとても大きな変化ですね。
夕霧:はい。なので、しばらくはこの自由なスタイルを楽しみたいですね。お立ち台がなくても十分カッコいいし、むしろない方が今のデイジーはカッコいいと思います。歌詞に関しては、僕もKenさんとの出会いがすごく大きくて。Kenさんのアドバイスで、歌詞を手書きでノートに書くようにしたんです。そうしたら、パソコンやスマホに打ち込んでいた時とは違う感覚で歌詞が書けるようなったと思っていて。なんというか、手書きの方がより伝わる言葉が出てくるんですよ。
――皆さんのお話を伺っていると、むしろ『This is DaizyStripper』リリース以前のこの1年での変化の方が大きなもののような印象を受けますね。
Rei:まさしく自分たちの意識がガツンと上がったのはこの1年だと思いますね。
夕霧:そうだね。次に出すシングルとかがどんなものになるか、俺たち自身が一番楽しみにしているのかもしれないです。
『言葉では説明できない絶妙な5人のパーソナルバランスがある』
――移り変わりの激しいシーンの中で、DaizyStripperがこうして結成12年目を迎えているということはとても大きなことだと思います。ここまでの歩みは波乱万丈な道のりだったかと思うのですが、今日までオリジナルメンバーで変わらず歩んでこれたことを皆さん自身はどう考えていますか?
夕霧:10周年のTOKYO DOME CITY HALLでのワンマンが個人的には大きな節目だったと思います。デイジーの10周年を周囲の大人もファンも全員を巻き込んで、バンドにとって一番大きな祭りにしてやろうと思ってバンドに出来る最大限を尽力した1年を経たことで、ちょうど綺麗に一周した感覚があったんです。バンドとして不安や葛藤に飲まれそうになった時期もあったし、メンバー同士言いたいことも言い合えないような状態になったこともありましたけど、そのすべてを超越出来たのがあの日のTOKYO DOME CITY HALLだったんです。あの日から、本当の意味でメンバーが家族になれたのかなって思いますね。
Rei:さらに付け足すなら、まだ俺たちはゴールにたどり着いていないってことも大きいよね。バンドとしてやりたいことも個人としてやりたいこともまだまだ尽きないし。
まゆ:それぞれ尖った部分も頑固な部分もあるけど、メンバー全員が最終的には穏やかで優しい性格の持ち主だってことも大きいよね。そして全員がデイジーを大切に思っていて、何があっても簡単には投げ出さない。
――まさしく5人が揃った時の独特の癒しオーラというか、マイナスイオンのようなものを皆さんからは強く感じます。
なお:ああ、そうですね。俺ってデイジーを結成する時に一番最後に決まったメンバーだったんですけど、それまでにメンバーを探して色んな人に会っていたんです。その中で始めてこの4人に出会った瞬間に「なんだこれ! めっちゃ自然!」って思って。例えるなら、学校で同じグループの仲間の空気が最初からあって、ここが自分の居場所だって最初から思えたし、それは今でもまったく変わらないですね。
風弥:言葉では説明できない絶妙な5人のパーソナルバランスがあるよね。後は、全員が不器用な人間で良かったなと思います。もし5人それぞれが器用だったら、多分今頃はバラバラになっていたんじゃないかな。
――5人で支えあっているからこそのDaizyStripperということですね。
風弥:不器用すぎて、支え合えているかどうかも分からないんじゃないかな(笑)。
まゆ:ふふふ(笑)。
――まさしく、奇跡の5人ですね。
風弥:結果的にかもしれないですけど、そう思いますね。
一同:(笑顔で頷く)。
『ゴールデン・ベストなライヴを2019年らしく猪の如く各地で繰り広げていく』
――先ほどReiさんが「まだゴールじゃない」とおっしゃったように、この先のDaizyStripperに大きな期待が募りますね。
夕霧:僕、必ず次にやりたいことがあるんです。『AGAIN』以降の1年半くらいMusic Videoを作っていないんで、次の曲では一発バコーンっとカッコいいやつを作りたいですね。ファンの子が「待ってました!」って笑顔と涙が同時に出るようなMVを撮りたいなって。
――確かに、今のこの5人の表情や佇まいを収めた映像作品はとても観てみたいです。
Rei:俺自身も観てみたい。MVもそうですけど、とにかくこれからはみんながワクワクすることをやりたいですね。
風弥:最近はやってないですけど、またホールツアーをやりたいですね。アコースティックツアーを経験したことでバンドとして色んな見せ方が出来るようになったので、今なら過去のホールでのライヴ以上のものを見せられる自信があるんです。ホールツアー、叶えたいですね。
――ギター隊のお2人はいかがですか?
まゆ:最初にも言ったように、音そのものがどんどん楽しくなっているし、それはまだまだ深めていけるものなんですよ。今のデイジーの楽しさがお客さんにさらに伝われば、もっともっと俺たち自身も楽しくなると思うんで、自分たちの軸がブレることなくこれからも届けていきたいですね。
なお:俺はね、またKenさんと一緒に曲を作りたいな。Kenさんとの曲はバンドにとっての挑戦と呼ぶべき曲だったから、次は一緒に次のデイジーの代表曲を作りたいんですよ。
――間もなく『This is DaizyStripper』を引っさげてのツアー、『DaizyStripper FAN'S BEST ALBUM TOUR「This is DaizyStripper」』もスタートしますね。
夕霧:ファンの子とメンバーで選んだ究極の30曲を持ってのツアーですし、そこから外れたプラスアルファの部分ももちろん見せていくので、何箇所来ても飽きさせないツアーになりますよ。新旧どの時期を知っていても楽しめるゴールデン・ベストなライヴを2019年らしく猪の如く各地で繰り広げていくんで、楽しみにしていて欲しいですね。

RELEASE

FAN'S BEST ALBUM 「This is DaizyStripper」
2019年1月16日(水) Release!!
【Expert盤】
KISS-005 / ¥3,980(税抜)
※2枚組/全31曲収録
[Disc-1]
01. KAMAKURA
02. ダンデライオン
03. AGAIN
04. トレゾア
05. 色彩ヴィヴィッド
06. DEAR MY SIRIUS
07. キューソネコカミ
08. decade
09. マネキン
10. ジュリエットのナイフ
11. STAY GOLD
12. 星空と君の手
13. 罪な罰
14. Bremen
15. キボウノカケラ〜Shiny Days〜
16. HELLO, again
[Disc-2]
17. ヒステリカ
18. Shooting Star
19. 雪恋華
20. Brilliant Days.
21. Adam
22. MISSING
23. last note
24. aquarium
25. 七色の花束を
26. SMILE WORLD
27. MY WAY
28. Paradise Lost
29. Little Ballerina
30. 彼女はエメラルド
31.WHO KILLED THE FIGHTER?
FAN'S BEST ALBUM 「This is DaizyStripper」
2019年1月16日(水) Release!!
【Beginner盤】
KISS-006 / ¥2,980(税抜)
※全16曲収録
[Disc-1]
01. KAMAKURA
02. ダンデライオン
03. AGAIN
04. トレゾア
05. 色彩ヴィヴィッド
06. DEAR MY SIRIUS
07. キューソネコカミ
08. decade
09. マネキン
10. ジュリエットのナイフ
11. STAY GOLD
12. 星空と君の手
13. 罪な罰
14. Bremen
15. キボウノカケラ〜Shiny Days〜
16. HELLO, again

LIVE INFORMATION

DaizyStripper主催ツーマンLIVE「Synchronicity」

2019年01月17日(木) ユナイト / DaizyStripper
2019年01月18日(金) GOTCHAROCKA / DaizyStripper
2019年01月24日(木) Neverland / DaizyStripper
2019年01月25日(金) THE MICRO HEAD 4N'S / DaizyStripper

なおBIRTHDAY ONEMAN LIVE「なお生誕祭-壊れていくこの世界で迷わず待っていて-」

2019年01月30日(水) 浦和Narciss

FAN'S BEST ALBUM TOUR「This is DaizyStripper」

2019年02月17日(日) 神奈川県 横浜BAYSIS
2019年02月20日(水) 三重県 四日市CLUB CHAOS
2019年02月21日(木) 滋賀県 堅田BIRTHDAY
2019年02月23日(土) 京都府 京都ARCDEUX
2019年02月24日(日) 兵庫県 神戸ART HOUSE
2019年02月26日(火) 高知県 高知X-pt.
2019年02月27日(水) 香川県 高松DIME
2019年03月01日(金) 広島県 広島BACK BEAT
2019年03月03日(日) 岡山県 岡山IMAGE
2019年03月10日(日) 栃木県 HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
2019年03月11日(月) 宮城県 仙台Space Zero
2019年03月13日(水) 福島県 いわきClub SONIC
2019年03月14日(木) 茨城県 水戸LIGHT HOUSE
2019年03月16日(土) 千葉県 柏Thumb Up
2019年03月22日(金) 東京都 池袋EDGE
2019年03月24日(日) 東京都 渋谷REX
2019年04月03日(水) 静岡県 浜松FORCE
2019年04月04日(木) 岐阜県 柳ヶ瀬ants
2019年04月06日(土) 石川県 金沢VAN VAN V4
2019年04月07日(日) 富山県 富山Soul Power
2019年04月09日(火) 新潟県 新潟GOLDEN PIGS BLACKSTAGE
2019年04月10日(水) 群馬県 高崎club FLEEZ
2019年04月12日(金) 長野県 長野ライブハウスJ
2019年04月13日(土) 埼玉県 浦和ナルシス
2019年04月26日(金) 北海道 札幌Crazy Monkey
2019年04月27日(土) 北海道 札幌Crazy Monkey
2019年05月04日(土) 福岡県 福岡DRUM SON
2019年05月05日(日) 福岡県 福岡DRUM SON
2019年05月18日(土) 愛知県 HOLIDAY NAGOYA
2019年05月19日(日) 愛知県 HOLIDAY NAGOYA
2019年05月24日(金) 大阪府 心斎橋VARON
2019年05月25日(土) 大阪府 心斎橋VARON

12th Anniversary「KISS THE FUTURE〜This is DaizyStripper GRAND FINALE〜」

2019年06月05日(水) LIQUIDROOM ebisu
※詳細後日発表。

DaizyStripper PROFILE

※画像クリックで大きい画像が表示されます。
  • Vo:
    夕霧
    Birth:
    05.13
    Blood:
    A

  • Gu:
    なお
    Birth:
    01.30
    Blood:
    0

  • Gu:
    まゆ
    Birth:
    11.24
    Blood:
    O

  • Ba:
    Rei
    Birth:
    12.29
    Blood:
    A

  • Dr & Piano:
    風弥~Kazami~
    Birth:
    9.15
    Blood:
    A


アーティストタグ

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