INTERVIEW

Kra「ブレ―マー」

2018.10.31
タイゾ(Gu)、靖乃(Dr)の脱退という大きな決断を下したKraが現体制ラストとなるフルアルバム『ブレ―マー』を完成させた。それぞれがKraと真剣に向き合ったからこそ導き出された結論と、本作を引っ提げてのこの4人最後となるツアー『Kra LIVE TOUR 2018「QUARTETTO」』と集大成となるワンマン『Kra LIVE 2019「創りし者 / FOUR CHILDREN」』へ向かう彼らの今の心境を感じて欲しい。

取材・文:二階堂晃
――タイゾ(Gu)さん、靖乃(Dr)さんの脱退という大きな決断に至った経緯を聞かせて下さい。
景夕:実は2年くらい前から少しずつこういう話は出ていました。この2年間、色々あったよね。
靖乃:元々Kraは結成当初からメンバー間で深く話すことの少ないバンドだったんですけど、ここ2年で突き詰めてお互いの腹の内をさらけ出せる関係になって。だからこそバンドが出した結論、ということになりますね。
――タイゾさんと靖乃さんは今回Kraを離れる訳ですが、お2人のどちらが先にその決断をしたのでしょうか?
タイゾ:俺です。そもそも2年前というのは、俺がメンバーと事務所に「Kraとして活動していくことが厳しい」と打ち明けたタイミングでした。ただもちろん中途半端な気持ちでKraに加入した訳ではないし、そこからもう一度頑張ってみようと思い直して活動を続けてきたものの、やめたい気持ちが加速してしまっていて。
――脱退発表後のブログで、初代ギターの舞さんとの共演がタイゾさんにとって大きな出来事だったと書かれていましたね。
タイゾ:舞っちょさんとの共演があって、何気なく「Kraをよろしくね」って言われたんです。オリジナルメンバーの舞っちょさんがKraを俺に託してくれたのなら出来る限りのことはやらなくてはと思いましたし、簡単に言うと気合が入った。あの日もらった言葉はこの2年間にとってとても大きなものでしたね。
――そんなタイゾさんの決断だけでなく、同時にオリジナルメンバーである靖乃さんの脱退も発表されたことも大きな衝撃でした。
靖乃:この2年の間もリリースやツアーで目まぐるしく動きながらお互いの目を見て本音で話すようになって。「ぶっちゃけ、この先の展望どう思ってる?」っていう思いの丈をそれぞれが出した時に、方法論や行こうとしている方向が俺は少し違うんかなって感じるようになったんですね。何が正しいっていう正解はひょっとしたら無くて全員が正義なんかなって思いますけど、その上で5年後、10年後のビジョンの話をした時に、俺自身は別の方法論を探ってみたくなったという結論が出たんです。
――ということは、一個人としてこうありたいという今後のビジョンについては靖乃さんはどう考えているのでしょうか。
靖乃:無茶苦茶考えてもいるし、逆にまるっきり考えないようにもしているという相反する思いが今は共存しています。Kraの靖乃としての最後のステージまではその先のことをあれこれ考えない方がいいと思いますし。今はこの先については完全にフラットな状態ですね。
――そして、Kraを存続させるという同じく大きな決断をした景夕さんと結良さんの思いについても是非伺わせて下さい。
景夕:俺もこれ以上は(Kraが)出来ないかもしれないなと思いました。でもこれまで17年Kraを続けてきて生まれてきた曲がもう歌えなくなるのは惜しいなと思って。解散して何年後かにまた集まって再結成みたいなのも俺の中では少し感覚が違ってて、そうするくらいなら極論1人になってでも、Kraは続けようという結論に至りました。
――結良さんはいかがですか?
結良:僕個人としてはKra以外の自分というものが想像出来ないですし、17年活動してきた中でついて来てくれたファンやお世話になった人たちにまだ恩返し出来てないとも思うので、僕もまだKraを続けていこうと決めました。
『この4人最後の旅を楽しみにしていて下さい』
――この4人で歩んできた7年間を振り返って、印象的だった出来事を聞かせて頂けないでしょうか?
景夕:Kraにそういうことを聞くと本当にくだらないことしか出てこないですよ(笑)。
靖乃:そうやね(笑)。思い返せばタイゾが合流してくれることが決まったタイミングで、2人で色んな話をしたのをよく覚えていますね。俺はおしゃべりやからタイゾにとってまずは自分がKraの紹介をしていく役割なんかなという思いもあって。一緒に服を見に行ったりとか、機材車を路肩に止めて何時間も語り合ったりとか。
タイゾ:のってぃーはドラムだけじゃなくてギターの機材にも詳しいこともあって、よく一緒に楽器屋に行ったりね。もう7年前か……。早いね。
靖乃:タイゾの加入を公表する前に、この4人での最初の作品の「不思議な世界からの招待状」のレコーディングのタイミングで東日本大震災に見舞われたりもして。世の中的にも激動の時期だったので余計にあの頃は印象深いですね。
――景夕さんと結良さんは当時を振り返っていかがですか?
景夕:良いことも悪いこともたくさんありましたね。具体的なことって言われるとありすぎて逆に出てこないですけど。そうだなあ、僕もタイゾもゲームが好きで、結良も入れて機材車の中で3人でよく遊んでて、のってぃーだけが運転してるみたいなのは印象に残ってる光景ですね。
靖乃:なんかいっつも後ろで盛り上がってんねんなあって思ってたよ(笑)。
景夕:そういう平凡な思い出が一番大事だなと思いますね。バンドとしては、舞っちょが脱退した渋谷公会堂のステージにこの4人で戻って来れたことが一番いい思い出です。
結良:僕はベースプレイヤーとしてタイゾにもらった刺激が大きかったことが印象に残っています。ありがたいことに僕はベースが上手いって評価されることが多かったんですけど、本当にギターの上手いタイゾが加入してくれたことで火がついて、そこからさらに練習しよう! という気持ちにさせてもらえて今の自分があると思っているので。選曲会で出してくる曲の数もハンパなくて、自分も作曲面でももっと頑張らなきゃって気持ちにもなりましたし、タイゾには本当に成長させてもらえたと思っています。
――この4人で駆け抜けた7年を含めたKraの歴史の中で出会ってきた方々へのメッセージをお願いできますか?
靖乃:改めてファンの子たちの存在のありがたみとスタッフからの愛情と、何よりも舞っちょも含めてメンバーに恵まれて活動してこれたんだなという感謝の気持ちを今強く感じています。その中で自分が出した結論はありますが、ゴールとして掲げた赤坂BLITZワンマンとそこに向かう『ブレ―マー』を持ってのツアーで「Kraの靖乃」を出し切りたいと思っているので、是非会いに来て欲しいと思います。
結良:僕たちは悔いの無いように『ブレ―マー』のツアーと赤坂BLITZをやり切るだけです。なので、ファンの子も「やっぱり観ておけばよかった」と後から悔いが残らないように、ライヴに足を運んでもらえたら嬉しいですね。
タイゾ:これははっきり言っておきたいんですが、途中加入にも関わらず俺が入ってからのKraを応援してくれた子たちには心からの感謝を伝えたいです。ギタリストが代わるってバンドのイメージがすごく変わることだと思うので。俺はどちらかと言えば人のためというよりも自分のためにギターを弾いている意識が強いんですけど、年内のツアーと来年の赤坂BLITZでは感謝の気持ちを演奏に載せたいなっていうのは素直にありますね。
景夕:生で体感するものは、喜びも悲しみのどちらも大きく心が動くものだと思うんです。普段皆さん生きていて大変だと思うんです。そんな日頃の大変さを忘れてもらうためにも僕らは『ブレーマー』を持って旅をしていくので。この4人最後の旅を楽しみにしていて下さい。

RELEASE

「ARTERY」
2018年10月31日(水) Release!!
【初回限定盤】
YZPS-10017 / ¥3,700 (税抜)
CD+36P BOOKLET
[CD]
01. GUSTAV
02. It is What It is
03. フクロウ
04. 犬も歩けば
05. 夢駆け行く
06. ダイス
07. 幻想的な音楽隊
08. メッセージ
09. 黒猫と愚者
10. ブレーマー

【通常盤】
YZPS-10018 / ¥3,000
CD only
[CD]
01. GUSTAV
02. It is What It is
03. フクロウ
04. 犬も歩けば
05. 夢駆け行く
06. ダイス
07. 幻想的な音楽隊
08. メッセージ
09. 黒猫と愚者
10. ブレーマー

LIVE INFORMATION

Kra LIVE TOUR 2018『QUARTETTO』

2018年11月06日(火) 奈良NEVER LAND
2018年11月12日(月) 福岡DRUM Be-1
2018年11月16日(金) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
2018年11月19日(月) 高田馬場AREA
2018年11月22日(木) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3
2018年11月26日(月) OSAKA MUSE
2018年11月27日(火) 名古屋Electric Lady Land
2018年11月29日(木) 西永福JAM
[TOUR FINAL]
2018年12月11日(火) 渋谷ストリームホール

Kra Official Fan Club Tour vol.12【 ケラ之栖 】

2018年12月15日(土)~12月16日(日)

コロポックルPRESENTS 景夕 TALK&LIVE『クリスマスイヴ・・・景夕と過ごし隊』

2018年12月24日(月・祝) 西永福JAM
2018年12月25日(火) 西永福JAM

Kra LIVE 2019『創りし者 / FOUR CHILDREN』

2019年01月25日(金) マイナビBLITZ赤坂


2018年12月08日(土) 新井薬師 「!」Music & Dining Bar EXCLAMATION MARK (※結良出演) 2018年12月22日(土) 高田馬場AREA (※景夕出演)
2018年12月31日(月) 吉祥寺ROCK JOINT GB (※タイゾ・靖乃出演)
2019年01月09日(木) 柏PALOOZA (※結良出演)


Kra PROFILE

※画像クリックで大きい画像が表示されます。
  • Vo:景夕
    Birth:02.26
    Blood:B

  • Gu:タイゾ
    Birth:02.18
    Blood:-

  • Ba:結良
    Birth:08.12
    Blood:A

  • Drums:靖乃
    Birth:11.04
    Blood:AB

DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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