INTERVIEW

David「創生録I ~Birth and Confession~」

2018.06.15
Megaromania、凛をはじめとした名だたるバンドの中心で歌い続けてきたSUIがソロ・アーティスト「David(ダヴィデ)」としてViSULOG初登場!
6月6日(水)にリリースされる1st MINI ALBUM『創生録』は、Davidの掲げるゴシックの世界観を美しく、激しく、切なく描き切った傑作だ。
一人のアーティストとして己の信念を貫くSUIの生み出した音と歌、そして自らが向かうべき未来についてリアルに語られたインタビューをご覧頂きたい。

インタビュー・文:二階堂晃
――ViSULOG初登場のDavid SUIさんです。まずは自己紹介とこれまでの活動について聞かせて下さい。
SUI:VocalistのSUIです。2016年までMegaromania、凛の他、幾つかのバンドでVocalistとしての活動を積み重ねて来ましたが、自らの信念を100パーセント以上具現化する為と、更なるアーティストとしての飛躍を目指す為に、2017年1月よりソロプロジェクトDavid(ダヴィデ)としての活動を開始しました。
――このシーンでソロ・アーティストとして活動することには大きな決意が必要だったのではないでしょうか?
SUI:そうですね。このような形態でシーンの中で精力的に活動する事は難儀だと思います。活動当初は事務所にお世話になりつつも、去年秋から本格的に自主にて活動を開始しましたが、周りの方から「良くやっているね」とのお言葉をよりいただきます。自分は「挑戦」こそに全ての意味を見出しています。だからこそのソロ活動だと思っています。
――6月6日(水)にリリースされるDavid 1st MINI ALBUM『創生録』のコンセプトを聞かせて下さい。
SUI:自らをDavid(ダヴィデ)という主人公に投影して、未開の歴史を切り開いていく(生き抜いていく)事を全体のコンセプトとしているのですが、大きなまとまりの物語を1つのアルバムとして切り取っていく事にしまして。「創生録」は今回限りのストーリーではなく、全てが後に繋がっていく、すなわち歴史を紡いでいく訳です。
――今作のレコーディングに参加したミュージシャン陣を紹介して頂けますか?
SUI:「Drums:匠」彼のパワーを失う事なくタイトなドラミングは、音源でも感じ取ってもらえると思います。今の時代はソフト音源も発達しているので、音源を用いて構成される事も今や日常となっていますが、敢えての生ドラムなのも自分のこだわりであり、彼でないと土台は成立しないと思っています。「Bass:Ryu (Far East Dizain)」テクニカルなフレーズに対応出来る事は勿論、ベーシストとしての役割を全うしつつも、エネルギッシュさを体全体で表現出来るベーシストだと思います。そして、ライヴの現場ではムードメーカー的な一面もあります。「Guitar:erina」全楽曲においてギターフレーズの構築など、絶大な信頼のおけるギタリストです。先輩でもありますし、キャリアを活かした臨機黄変なフレーズと、安定したプレイでDavidの楽曲を彩っていただいています。
――重厚なメタル・サウンドで押し切るM-1「Confession -Awakening of Genesis-」はどんなイメージの楽曲ですか?
SUI:まず、重厚なメタル・サウンドだと印象付けているのは、サビ部分だと思いますが、それだけでは終わらない展開を含んだ聴きやすさ、メリハリを意識して制作した楽曲です。頭の中で設計図が完璧だったので、ものの30分ほどで完成してしまいました。まさに闇から光を導くイメージを具現化できたのではないかと思っています。
――“Confession=告白”という意味ですが、この曲で“告白”しているものとは何ですか?
SUI:叶えたくても叶わないと諦めている物事であったり、夢の中の一節だったり、誰もが胸にしまい込んでいる事があると思うのですが、それらを殺すのではなく争う事。その想いが何かをつき動かすんだよというメッセージソングであり、Davidの誕生にも重なっていきます。
――楽曲の随所に現れる妖艶な語り部分について解説して下さい。
SUI:歌詞には掲載していませんが、これは初回盤ボーナストラックの「Genesis -In Bible-」という曲の一節なのです。「Confession」が時代背景を客観的に捉えた曲であるとしたら、「Genesis -In Bible-」は主人公Davidの想いに繋がっていく。そのような狙いがあります。
――疾走感が心地よいM-2「Metempsychosis」はどんなイメージの楽曲ですか?
SUI:この曲は、歌詞ありきというよりも疾走感やメロディーラインが先行して出来た曲なのですが、その頃から「Metempsychosis」という言葉が浮かんでいました。イントロのシンセワークにも現れているのですが、止まっていた時をまた動かして一気に突き進んでゆく、歌詞も一番ポジティブなメッセージが込められています。
――SUIさんは“Metempsychosis=輪廻転生”というものを信じていますか?
SUI:生きている間は自らの輪廻転生を体感する事は叶わないでしょうが、諦めていた事が実現したり、失くしたと思っていたものが出てきたり、人との再会であったり、巡り巡って気付く新たな発見がそれなのではないかと思っています。
――切なく壮大なバラ―ドであるM-3「Fate Conscious」はどんなイメージの楽曲ですか?
SUI:楽曲を作った時から、切なさ以外の感情が湧き出てこない楽曲ではありました。別れの景色を描きながらも、誰かを想い貫く事を自分なりに表現しました。
――“Fate Conscious”というタイトルに込めた思いを教えて下さい。
SUI:「運命を意識する」という意味になるのですが、人は悟りを開いた時に、これは運命だったんだと自らを納得させる場面がありますよね。どんな場面でそれを意識するのか、人によっては違う解釈が生まれると思います。ですから、聴いている人への問いかけでもありますね。
――セクシーでミステリアスなM-4「蠱惑」はどんなイメージの楽曲ですか?
SUI:人の欲求を、感情を、ストレートにぶつけている曲です。わざとクリックに合わせて歌っていなかったり、整理された歌は似合わないと思い、決めたメロディーラインをあえて無視したり、自由にやらせてもらいました。
――中間のめまぐるしくテンポが変わるカオスな場面展開はどんなイメージで制作しましたか?
SUI:聴き手を惑わせるようなサウンドメイクにしたいと考えたら、自然とこうなってしまいました(笑)。楽曲を作る時から「蠱惑」というタイトルが頭の中にありましたからね。
――インストゥルメンタル曲であるM-5「Ancient Resonance(初回盤のみ収録)」ではどんな場面を描いたのでしょうか?
SUI:それまでの4つの物語を回想させるようなイメージで作りました。次にボーナストラックの「Genesis -In Bible-」が来ますが、他の4曲とはレコーディング環境も若干異なる事から音も少し違います。ですので、自然と体に入ってくるように橋渡し的な役割にもなっています。
――KAMIJO(Versailles)氏プロデュースによるデビュー作M-6「Genesis –In Bible-(初回盤のみ収録)」を振り返っていかがですか?
SUI:初期衝動が強く込められていますし、やはり特別感がありますね。これまでのヴォーカルスタイルを振り返りつつも、表現できていなかった部分を補えましたし、より幅を広げ大人になった部分を打ち出せたかと思います。非常に為になるアドバイスやシンセアレンジをしていただいたり、とても心強く勉強させていただきました。またレコーディングでは、BassにMASASHIさん、DrumsにYUKIさん(Versailles)も参加していただき、素晴らしいテイクを収めていただきました。
――Davidとしてデビューした今と当時で一番自分が変わったと思うことは何ですか?
SUI:当時を「バンド時代」という解釈でお話しさせていただくと、作曲面に関して自分名義曲以外で担っていたのは主にメロディーと、飛び道具的なアレンジであったり、プラスアルファの部分が多かったのですが、ドラムアレンジの細かい部分から、弦楽器、上ものなどそういった全体を把握する必要がありますし、良い意味で楽曲に対してのこだわりが強くなりましたね。まだ未熟な部分もありますから、より極めて最強になりたいという欲がまた出てきています。
――デジタリックなイントロが印象的な、通常版M-5「Behind」の楽曲のイメージを聞かせて下さい。
SUI:基本、土台は生音が好きなのですが、敢えてオケの全てを打ち込みにし、歪ませたりしてインダストリアルなアプローチの曲もどんどん増やしていきたいと思っています。自分の歌声にも合っているかなと思いますし、ソロでしか積極的できないアプローチですね。
――『創生録』の世界を通じてリスナー伝えたいことは何ですか?
SUI:創生という言葉には、苦悩を自ら切り開いて生きてゆく意思を込めています。歌詞のメッセージやキーワード、物語に共鳴してもらえるのが一番ですが、音楽はサウンドだけでも好きになれるものですし、取っ掛かりは何でも良いので、この作品に背中を押されて前向きな気持ちになったり、何かについて考えるキッカケになれば本望です。ですが、何かしら楽しんでいただければ用途は問いません(笑)。お好きなように。
――まだ観たことのない人へ向けて、Davidのライヴの魅力を聞かせて下さい。
SUI:俗に言う一体感などの「ライヴ感」というものを高めるステージではないのかなと思います。徐々に定まりつつあるのですが、劇的要素が好きですし、音源よりもリアルな問いかけに見入ってほしいですね。その果てに一体感が出るなら、それはそれで嬉しい事なのでしょうが、それはある意味「洗脳」にかかっているのかも知れません。
――東名阪で開催されるDavid主催イベント『David Presents「現世創世録」』への意気込みを聞かせて下さい。
SUI:こちらが掲載される頃には既にスタートしていますが、今後のステージの作り方が決まるのではないかなと思っています。思に東京でしかライヴはしていませんので名阪に行けるのは現時点貴重な機会になっています。少しでも観る人に印象付けられたらいいなと思っています。
――SUIさんは2019年1月27日(日)に東京キネマ倶楽部で行われるワンマン『David FIRST ONE MAN LIVE 「Reason for existence and…」』の結果次第ではアーティスト人生に幕を下ろすと宣言しています。この決断に至るまでの経緯と、この運命の日へ向けて今どんなことを考えているか聞かせて下さい。
SUI:自らに鞭を打つべく言った言葉であり、不安にさせてしまったり、何かを煽るだけの言葉に聞こえてしまったら申し訳ない限りなのですが、その位の気持ちでDavidというプロジェクトに賭けていますという気持ちの現れと受け取ってほしいですね。「結果」というのは、単純に動員数と言った現実的な事にも関連しますが、一番は集まってくれた皆をより多く感動させられるか、感情を操れるかどうか。それは魔術でも何をもってしてでもコントロール出来ないですし、自分が積み重ねて発揮できる力によるものだと思っています。少しでも長く歌い続けたいという気持ちはありますが、それならば進化し成長していけないと難しい。ソロである以上、自ら決断するしかないのです。自分を、そして民を良い方角へと導けるように頑張っていきたいと思います。
――最後に、ViSULOG読者へメッセージをお願いします。
SUI:ゴシックなイメージを纏っているので、取っ付きにくい部分を持たれると思いますが、まず楽曲を聴いていただきたいですね。年代を問わず耳に届くメロディーを作っている自負はありますし、隔てている余計な壁は取り払っていきたいです。そして、自分の趣向であるゴシックが影であるのなら、それを光ある場所に導くのが使命だと思っています。Davidをよろしくお願いします。

RELEASE

David 1st MINI ALBUM「創生録 Ⅰ ~Birth and Confession~」
2018年06月06日(水) Release!!
【初回限定盤】
デジパック仕様
RDCD-003 / ¥2,700 (税込)
[CD]
01. Confession-Awakening of Genesis-
02. Metempsychosis
03. Fate Conscious
04. 蠱惑
05. Ancient Resonance(初回盤のみ収録)
06. Genesis -In Bible- (初回盤のみ収録)
[発売元]
Resonance
[販売元]
FWD

【通常盤】
Pケース仕様
RDCD-004 / ¥2,700 (税込)
[CD]
01. Confession-Awakening of Genesis-
02. Metempsychosis
03. Fate Conscious
04. 蠱惑
05. Behind(通常盤のみ収録)
[発売元]
Resonance
[販売元]
FWD

LIVE INFORMATION

David Presents「現世創世録」

[名古屋公演] 2018年06月15日(金) HOLIDAY NEXT NAGOYA
[大阪公演] 2018年06月17日(日) 心斎橋FANJ

[第一部]David FIRST ONE MAN LIVE 「Reason for existence and…」

2019年01月27日(日) 東京キネマ倶楽部
OPEN 15:15 / START 16:00
チケット:入場無料
※両部ともに来場の方へ未発表曲CDのプレゼント有(以後、音源化一切なし!!)

[第二部]David FIRST ONE MAN LIVE 「Reason for existence and…」

2019年01月27日(日) 東京キネマ倶楽部
OPEN 18:15 / START 19:00
チケット:¥4,000 (イープラスにて発売中)
※両部ともに来場の方へ未発表曲CDのプレゼント有(以後、音源化一切なし!!)


2018年07月02日(月) 恵比寿club aim
2018年08月18日(土) 高田馬場AREA
2018年09月14日(金) BlackHole

David PROFILE

※画像クリックで大きい画像が表示されます。
  • Vo:
    SUI
    Birth:
    01.07
    Blood:
    Unknown


DISCOGRAPHY

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