FEATURE

DOG inTheパラレルワールドオーケストラ 「Re:quiem」

2017.11.14
11月7日にシングル『Re:quiem』をリリースしたDOG inTheパラレルワールドオーケストラ。1年をかけて全国に「愛」を届けたproject『Love』を経て、彼らが次の選んだテーマは「死」だった。「DOG inThe狂犬病 」という3ヶ月で40本に迫る 武者修行のようなイベントツアー真っ只中の彼らに話を訊いた。

取材・文:藤谷千明
『マイナスなことをちゃんと乗り越えて前に進んでいくという気持ちを今一度見つめ直したいなと思って、今回は「死」をテーマにしています』

――11月7日にリリースされた『Re:quiem』ですが、全体的に「死」を連想させる印象を受けます。 :去年1年かけて、ミニアルバム『Doggy Style0』、シングル『7th WONDER』、アルバム『HEART』を制作しながら、日本中に「愛」を届けることをテーマにしていました。その裏テーマとして、2019年に10周年を迎えるにあたって、バンドの殻をひとつ破りたいと思っていました。

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――『Doggy Style0』リリース時にもおっしゃっていましたね。(http://v-kei.jp/interview/?interviewId=337) :バンドってアルバム明けのシングルって否が応でも気合いが入るものなんですよ。だからどういうものをテーマにしようかと思った時に、「LOVE」から1番遠いもの、この1年から1番遠いもので、この1年培ってきたものと同等のメッセージをすることができたとしたら、それは僕たちの成長を確認できるし、こんな時代なんで、マイナスなことをちゃんと乗り越えて前に進んでいくという気持ちを今一度見つめ直したいなと思って、今回は「死」をテーマにしています。 ――こんな時代っていうのは今の日本、あるいは世界情勢、それともヴィジュアル系シーンですか? :全部です。「今」っていうか、誰しもがそうだと思うんですが、毎日をすごしていくと、慣れていって、だんだん大人になっていって、だんだんつまんなくなっていく、みたいな。そういうことってあると思うんです。それって大きな流れで考えたら皆ゆっくり死んでいているわけで。そこは逃れられない。その中でどういう風に強く前に進んでいくかを書いた曲です。 ――たしかに、ポジティブさを感じる曲ですよね。メロディアスですし。 :メロいっすよね。 メイ:「メロい」ってなに?(笑)。 ミズキ:シーン的に激しさに凝り固まってる感じがあるじゃないですか。その中で「DOGらしさ」を出せるのがうちのバンドの強みだと思うんで。なんか一味ちがうというか。今回もオリジナリティのある作品にできていると思います。 メイ:『Doggy Style0』をリリースして以降、ライヴでは「JOY TO THE WORLD」を軸にしてきたというか。春さんもそうなんですけど、最近バンドがメッセージを口に出して伝えていることが多くなったんです。段階を踏んではっきりメッセージを発信できるようになったのかな。 :今伝えたいメッセージを発信することで、聴いてくれる人と人生を共有したり、なにか人生の背中を押したり、それが出来ているということが自分たちの自信になるし、バンドが強く前に進んでいくきっかけになるんですよね。 ――すでにYouTubeにも公開されているMVも教会を舞台にした壮大な雰囲気ですね。 :大変だったんですよ。ちょうどミズキの肺が爆発して(笑)。(※ミズキが9月9日のZeppDCワンマン前に「肺気腫」という肺に穴があく病気に) ミズキ:爆発はしてないです。ちょっと穴があいただけで。無事塞がったんですけど。 ――痩せ型の方はなりやすいと聞いたことがあります。 ミズキ:別名イケメン病っていうらしいですよ(笑)。 緩菜:そのまま爆発してしまえ(笑)。 :それでMV撮影もリスケになっちゃって。それで急に「明後日撮影」ってなって「やば!」って。エキストラの人も調整しないといけないじゃないですか。 緩菜:それで参加者を募って。 :「俺の葬式やるんで来てください」って電話しまくりました(笑)。 ――それもなかなかパンチの聞いた発言ですね、なかなか言う機会もないですよ。 :人生で本人から誘われることなんて基本ないじゃないですか。でも結構断られました。「今回の葬式はパスで良い?」みたいな(笑)。 メイ:「行けたら行く」は多かったね(笑)。 ミズキ:色んな人が参加してくれて、皆で作れたのがすごく良かったです。 『ぶっ壊れるくらい、楽しいことは楽しい、好きなことは好き、やりたいようにやる、みたいな享楽的な感じも「死」をテーマにした時に必要なんじゃないかと』
――カップリングに収録されている「Danse MACABRE」。こちらは「死の舞踏」という意味だそうで、やはり死がモチーフになっています。この着想はどこから? :『Re:quiem』そのものの思想が、「メメント・モリ」というか、「死を意識して今を生きて行こう」というのが表のメッセージなんです。でも、人間生きてる限り「どうでもいいや」ってなる時が絶対あると思うんですよ。今回表題曲に関しては僕たちのメッセージを届けてるんですけど、残りの2曲に関しては、ライヴをすごく意識して作っているんですよ。ライヴって皆その一瞬に何かをぶちかましに、吐き出しに来てると思うんですよ。僕もそうだし。ぶっ壊れるくらい、楽しいことは楽しい、好きなことは好き、やりたいようにやる、みたいな享楽的な感じも「死」をテーマにした時に必要なんじゃないかと、『Re:quiem』とは表裏一体なんです。 ――ノリやすい曲ですよね。 :これまでのDOGの曲で1番頭振りやすいと思うんですけど。 メイ:多分テンポとリフが振りやすい。 ミズキ:絶妙なテンポ感。 緩菜:ノリが大事だと思うんで、パワフルに叩いて迫力をちゃんと出そうと思います。ちょっと重ために聴かせたかったんで、そこは意識しました。 準々:やっぱり盛り上がることを重視したアレンジになっています。まあ、ライヴで弾きやすいというか、要は簡単な……。 :いますげえ良いこと言おうとして……。 メイ:説明を諦めた! ミズキ:動きに身をまかせても弾けるような。 ――つまり理にかなった。 ミズキ:大事なことです。 :この曲でガッツリ盛り上がりたいな。「狂!犬小屋」のメンツが強いんで、そこに向けて新しい武器を手に入れたくて。 ミズキ:武器を作りました。 :戦争してんのかな? 俺ら。 ――通常盤に収録されている「[MAD][DOG][SICK]」は9月のZepp DiverCityで発表された怒涛のイベントツアー「狂犬病」のテーマ。こちらはかなりのハイスピードナンバーですね。 :この曲は緩菜が北斗神拳みたいになってる(笑)。 緩菜:でもレコーディングはメチャクチャ早かったです。2、3回しか叩いてない。勢いでノリの良いテイクが録れたんです。 :短い曲なんで、イベントいっぱいあるんで、セットリストに組み込みやすいですよね。 ――3分ないですもんね。 :腹立ったらもう1回やってやろうっていう(笑)。 緩菜:時間見て「ちょっと余ってるじゃん」って(笑)。 メイ:DOGには「StyleLover-Rubber:Style-」っていう曲があるんですけど、それも2分半くらいなんですけど、イベントで使いやすくてたまらないんですよ。 :いっそ、1分くらいの曲をいっぱい作ろうか? 緩菜:持ち時間30分で30曲できるね! :僕もこの曲のサビはレコーデイングで1回しか歌ってないですね。英語が早口すぎて。 ミズキ:よく口がまわるなあって。 :なんで英語で歌ったんだろう。歌詞書いたのは俺だけど。 ――それは何故ですか。 :僕、英語しゃべれないから英語の歌詞嫌いだったんです。『HEART』を作っているうちに、「JOKEVOX」とか、曲にうまく英語がハマった時にすごく良いなと思ったんです。それで高校デビューみたいな感じで英語デビューしました。 メイ:今回もすごく英語使ってる。 :もうネイティヴよ? メイ:もう「ジェームス」って呼ぼう(笑)。 :ジェームス? ジェームス桜井って顔かな? 緩菜:ボブ? ミズキ:レイモンド? :レイモンド桜井? でも単純に勉強になります。英語をもっと勉強したいし。昔は絶対やらないと思ってたのに。 『犬小屋は基本的に「今メンバーが一緒にやりたいバンドは?」って決めている』
――そして現在は「DOG inThe狂犬病」ツアーの真っ只中ですね。 :っていうかまだ半分も終わってないの? 全然終わってない、すごくやってる感じなのに。 メイ:11月のスケジュールは眠たくなりますね。 緩菜:たまらんね! メイ:バキバキになります。 :お肌の曲がり角よー。 ――このツアー、様々なイベントに出てますね。 :結構前から「こういう企画やるからこの期間イベント出してよ」って周囲に言ってたら、主催を組んでくれたりした人もいました。 ミズキ:イベントを立ち上げてくれたり、皆すごく力を貸してくれて。 :イベンターの方も「じゃあ誰とやりたい?」って俺らを中心にイベント組んでくれたりして、この場を借りて、皆! ありがとう! メイ:対バンの人も皆、良くしてくれるんですよね。 :最初はお菓子配らないと仲良くなれないと思ってたのに。内弁慶なバンドなので。 メイ:勝手に怖いと思ってたので。 :バンドマンって皆いい人なんですね。 ――こんなにタイトなスケジュールでやろうと思った理由は? メイ:僕ら意外と体育会系なんですよ。 :会議室でウダウダ言うよりライヴハウスでどんちゃか騒いでいた方が性にあってんですよ。 ミズキ:企画のわかりやすさもあるし、一気にひとつの目標にむかってるのがいいと思います。 ――ここまでやってみた感触は? :逆に1曲目は棒立ちくらいの方が気合い入りますね。わかりやすいじゃないですか。メンバーも対バンで負けたくないし。俺らも対バンだから負けたくないし。男同士だし、切った張ったでヒリヒリするじゃないですか、ヴィジュアル系の対バンの本来の姿だなって思うんです。 準々:すごくうれしいですよね、毎日じゃないけど、毎週絶対ライヴがあるって。3日連チャンとかになると、体力的にしんどいこともあるけど、やりがいがすごくある。全部終わってどうなっているのか楽しみです。 ――これから年明けの治外法権、「DOG inThe狂犬病」ファイナルの「狂!!犬小屋」も控えています。こちらもなかなかありそうでなかった組み合わせですよね。 :犬小屋は基本的に「今メンバーが一緒にやりたいバンドは?」って決めているんで。どのバンドもやりたいって言ってくれたし。己龍はすぐ受けてくれたし、アルルカンも最後まで調整してくれて、DEZERTも直接電話したし、ユナイトは腐れ縁(笑)。 メイ:(ユナイトは)一発です。 :「ウイ!」って言ったら「ウイ!」って返してくれました(笑)。 ――年末まで駆け抜けていく感じですね。 メイ:砕け散るまでですよ。 ――このイベント攻勢で新しくDOGのことを知る人も多いと思うんです。 :そうあってほしいですね。知ってもらいたいですね。そして好きになってもらいたい。そういう気持ちが貪欲にあります。今、バンドがすごく楽しくて。これを読んでいて、まだDOGのライヴを観たことがない人がいたら、見に来てほしいなと思います。今のDOGは本当にカッコいいと思うんで。好きになってもらえる自信もあるし。どんどん外に出ていきたいですね。 ――ちなみに来年のことはもう決まってますか? :あ! そうだ! 「やれ」って言われてたからワンマンすることにしたんですよ。イベントを観て良いなと思ったらワンマンにも来てほしいし。 ミズキ:11月11日(ワンワンワン)の日に告知します。 :3月くらいにワンマンツアーやります。でも、「ワンマンしてよ」って言われるのってめっちゃ良いことじゃないですか。その声に応えたい。色んな人に好きになってもらいたいし、ワンマンに来てほしい、DOGのライヴはすごく熱いし、楽しいし、感動できると思うんで。それが1番伝わるのはワンマンだと思うんで。皆遊びに来てね! チケットの発売は1月15日を予定しております! ――盛り沢山ですね。では今後の展望を一言つづお願いします。 :10周年に向かう、すごく良いスタートが切れたと思っていて。毎日が新しいスタートで、ゴールはいらないと思ってる。ここから10周年に向けて、今までで1番カッコいいDOGを皆に届けたいと思っているんで、皆ライヴに来てください! メイ:展望ですか? ――「頑張ろう」と思っていることというか。 メイ:うーん、エステに行き始めようかなって思ってて。 ミズキ:美の追求だね。 :ヴィジュアル系だからね。大事だね。 ――何系のエステへ? :脱毛? メイ:うーん、なんていうか「完全体」になりたいんですよ。 :やっぱ脱毛じゃん。 緩菜:脱毛推すね? :VIO? ミズキ:VIOだ。 メイ:……? :シモネタじゃん! メイ:……。 ――ちなみにミュージシャンとしては? メイ:最近コーラスするのがすごく好きなんですよね。 :お前ベースだろ(笑)。 メイ:「JOY TO THE WORLD」のコーラスやってたら楽しくなってきたんですよ。今までコーラスというものをほぼやってこなかったんですよ。最近ミズキと一緒にパワーコーラスもしてて。次はハモりたいなって。 :やめて?(即答) 一同:(笑)。 ミズキ:ベース&コーラスとして メイ:プロフィール欄も追記して。結構本気ですよ、コーラスについては。 :ハモるなら別の練習が必要になってくるよ、絶対こないでしょ(笑)。 ――準々さんは? 準々:えっと、筋トレをやろうと、今年の初めくらいにやりかけたんですよ。でもまだ出来てないです。 メイ:もう11月だよ! 準々:腹筋を割りたいという「気持ち」はあるんですよ。そろそろ来年に向けてやる準備を。 :筋トレを始める準備をしたい? 残り2ヶ月で? 一生やんねえ。 ミズキ:まずはストレッチからじゃない? 準々:バンドとしては……、今年は、『HEART』という今までにないアルバム、ひとつ脱皮したようなシングル『Re:quiem』を出せて、ライヴをやったらバンドがパワーアップしていく実感もある。すごく収穫が多くて、色々やれたんで、それを来年、その結果を見せていきたい。また何か、もっと「この年にこれがあったから今がある」みたいなことをまた頑張りたいです。 緩菜:ちょっと準々とかぶるんですけど、筋トレというか、来年は脱げる身体になりたいですね(笑)。 ――全体的に皆さん美意識高めですね。 メイ:緩さんはもう(筋トレを)始めてるから。 :すでにちょっと良い体になってますよ。 緩菜:でもどうも腹筋が苦手で……。 ――ちなみにその筋トレは美意識的な意味ですか、それともドラマーとしての技術向上みたいなところも含まれていますか。 緩菜:アンコールでTシャツ脱ぐじゃないですか。「ありがとうございました!」ってTシャツを投げてみたいんですよ。それを「やってみたい」だけなんです(笑)。 ――では3月のワンマンツアーまでに……。 緩菜:間に合うかなあ?  ミズキ:俺は美容は置いといて、最近ライヴをたくさんやらせてもらって、イベントだから30分とか短い時間なんですけど、沢山の収穫が有るので、それを束ねてワンマンツアーに繋げていけるように、楽しみつつ、頑張りたいと思います。 緩菜:最近本当に毎日楽しいんですよね。毎日楽しいってことを続けていきたいですね。


RELEASE

NEW SINGLE『Re:quiem』
2017年11月07日 Release!!
【初回盤A】
CD+DVD
RSCD-265~266 ¥1,800(税抜)
※着せ替えジャケット封入(初回A,B共通10種よりランダム1種封入)
[CD]
01. Re:quiem
02. Danse MACABRE
03. Re:quiem (instrumental)
[DVD]
Re:quiem -Music Clip-

【初回盤B】
CD+DVD
RSCD-267~268 / ¥1,800(税抜)
※着せ替えジャケット封入(初回A,B共通10種よりランダム1種封入)
[CD]
01. Re:quiem
02. Danse MACABRE
03. Re:quiem (instrumental)
[DVD]
making of Re:quiem

【通常盤】
CD
RSCD-269 / ¥1,500(税抜)
[CD]
01. Re:quiem
02. Danse MACABRE
03. [MAD][DOG][SICK]
04. Re:quiem (instrumental)
全3タイプ購入特典:DOG通信Vol.0.97
※数に限りがございます。詳しくはお買い求めのSHOPにてご確認ください。
※収録曲・曲名・曲順、仕様は変更の可能性がございます。予めご了承ください。
発売元:Resistar Records

LIVE INFORMATION

DOG inThe狂犬病

2017年11月15日 仙台MACANA
2017年11月16日 SHIBUYA REX
2017年11月21日 高田馬場AREA
2017年11月26日 池袋EDGE
2017年12月06日 TSUTAYA O-WEST
2017年12月07日 高田馬場AREA
2017年12月09日 高田馬場AREA
2017年12月11日 名古屋ell.FITS ALL
2017年12月12日 高田馬場AREA
2017年12月13日 SHIBUYA REX
2017年12月15日 新宿LOFT
2017年12月22日 SHIBUYA REX
2017年12月24日 高田馬場AREA
2017年12月29日 名古屋ReNY limited
and more…

DOG inThe狂犬病FINAL 狂!!犬小屋

2018年01月15日 TSUTAYA O-EAST

Resistar Records PRESENTS「治外法権-新春だょ全員集合!!2018-」

2018年01月08日(月・祝) 新木場STUDIO COAST

DOG inThe狂犬病-感染5大都市-ONEMAN TOUR

2018年03月11日(日) 仙台darwin
2018年03月17日(土) 名古屋Electric Lady Land
2018年03月25日(日) 梅田CLUB QUATTRO
2018年04月07日(土) 福岡DRUM Be-1
2018年04月30日(月・祝) TSUTAYA O-EAST


2017年11月17日(金) 新宿RUIDO K4 ※Gt.ミズキのみ出演
2017年11月25日(土) 池袋EDGE
2017年12月01日(金) SHIBUYA REX

DOG inTheパラレルワールドオーケストラ PROFILE


  • Vocal:

    Birth:
    01.16
    Blood:
    O

  • Guitar:
    準々
    Birth:
    06.20
    Blood:
    A

  • Guitar:
    ミズキ
    Birth:
    01.12
    Blood:
    O

  • Bass:
    メイ
    Birth:
    03.13
    Blood:

  • Drums:
    緩菜
    Birth:
    03.16
    Blood:
    A



DISCOGRAPHY

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