INTERVIEW

KING 「GO TIME」

2017.08.30
今年5月にシングル「NEVER END,CRY」で初のメジャーデビューを果たしたKING RYOが、9月6日にアルバム「GO TIME」をリリースする。
20年以上もひたすら歌い続けてきたロックシンガーが、満を持して発表するのは爽快なスピード感が心地よい12曲。
自分の音楽を追い求めてきたKING RYOだけが表現できる大人のロックが詰まった作品である。
元気になれるエナジーが満載のこのアルバムに秘めたKING RYOの想いとは……?

取材・文:大島暁美
『一番入れたかったのは、「まだまだやれるぜ」っていう勢いなんです』

――5月にメジャーデビューシングルを出して、早くもアルバムのリリースですね? RYO:最近はなかなかシングル1枚でアルバムを出すパターンって少ないと思うんですが、「NEVER END,CRY」の売れ行きが良かったみたいで、次をせかされるという嬉しい悲鳴状態でした。ライヴが決まっている中に無理矢理レコーディングを突っ込んでいくというタイトなスケジュールだったんですけど、ギリギリな中での緊張感がいい作品を産み出したと思います。 ――「NEVER END,CRY」からこのアルバムまで、一貫した流れを感じます。 RYO:そうですね。一番入れたかったのは、「まだまだやれるぜ」っていう勢いなんですよ。切羽詰まったスケジュールも、いい方に作用して勢いを出せたと思います。

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――基本的には、勢いのある前のめりの曲がほとんどですよね。 RYO:KINGはライヴハウスをベースにして活動しているので、ライヴハウスのお客さんに届く作品を作りたかったんです。目の前にいるお客さんに、勢いやスピード感、ライヴ感を感じてもらえれば。曲も聞いてもらいたいけど、一番見せたいのはライヴなので、その気持ちを封じこめました。 ――「NEVER END,CRY」「ONE NEW WORLD」「CAN DO!」「Into the brand new world」と、タイトルを見ただけでもポジティヴな言葉が並んでますね。 RYO:はい。前に前に、先に先に、という気持ちがありました。大人のロックをやりたいという気持ちが強いんです。昔と同じような歌詞を歌っていても、今は説得力が違うという自信があります。僕がそういう気持ちなんで、バックのメンバーも気持ちが前のめりになって、演奏もかなり前ノリになってます。 ――RYOさんも曲を書いてますが、作曲陣も多彩ですね。 RYO:曲は常に募集してます(笑)。いろんな人から曲をもらってるんですけど、どの曲もなんとなくKING っぽいんですよ。だから、作曲者がたくさんいるわりには、まとまりのあるアルバムになってると思います。 『KISS THE WORLDのファンの方にも、KING RYOの歌う「ONE NEW WORLD」を好きになってもらえたら、すごく嬉しいです』
――では、収録曲を1曲ずつ解説してもらえますか?「ユレユラ」 RYO:いきなりドラムのフィルから始まる歌始まりの曲です。この曲は1曲目なのでスピード感があって、みんなで歌える曲をイメージして作りました。自分的にはちょっと切ない部分が、カッコよすぎたかなと思うんですけど(笑)。コーラス部分は某バンドの有名な曲とそっくりで、レコーディングの時に「どうしようか」って話になったんですよ。でも、仮歌の時から自分の好きなフレーズをそのまま歌ってたんで、他の言葉に直そうとしても変えられないんです。それで、リスペクトの気持ちをこめて、一言変えるだけでそのまま歌いました。「パクリの曲でしょ?」って話題になって、みんなに聞いてもらえれば本望です(笑)。 ――「NEVER END,CRY」 RYO:シングル曲です。この曲は、やっぱり自信があるので2曲目に入れました。歌にしがみついて、這いつくばってる男の気持ちを、感じてもらいたいです。1〜2曲目は、すごくいい流れだと思います。 ――「流星」 RYO:これは、MORIくんの曲です。最初に聞いた時は普通に「いい曲だな」って感じだったんですけど、実際にレコーディングをしてみたら、すごくインパクトのある曲に仕上がりました。歌詞はメッセージ性を出したくて、少しだけ四畳半感を出してみました。既に2回くらいライヴでやってるんですけど、コーラスがあるので、お客さんもすぐに歌ってくれる参加型の曲になってます。 ――「NANANA」 RYO:(サポート)ベーシストのJunichiroは昔ながらのタイプなんで、あまり流行のスラップを弾きたがらないんですよ。でも、この曲はベース始まりの曲なんで、ライヴでも彼に前に出てもらいたくて、頼んで弾いてもらいました。この曲も参加型なので、ライヴで盛り上がりそうです。 ――「ONE NEW WORLD」 RYO:DIEさんのやってるKISS THE WORLDに、「ONE NEW WORLD」という曲があって、大・大・大好きなんですよ。それで、DIEさんに「僕に『ONE NEW WORLD』みたいな曲を書いてください」っていったら、「『ONE NEW WORLD』みたいな曲は書けないから、『ONE NEW WORLD』をやってみたら?」っていわれてやりました。だから、この曲はカヴァーなんです。DIEさんはすごく繊細で不良なピアノを弾くミュージシャンなんですけど、この曲の持つ儚さと絶望にすごくあってると思うんです。絶望の中に光を持って生きていこうという、曲のストーリーや世界観が本当に大好きです。KISS THE WORLDのファンの方にも、KING RYOの歌う「ONE NEW WORLD」を好きになってもらえたら、すごく嬉しいです。 ――「Halation love」 RYO:この曲は全体的に洋楽っぽくて、他の曲とはちょっとテイストが違っているような気がします。健次(近藤健次exCLOSE)の曲なんですけど、僕に対して、他の人よりも男らしくてカッコいいイメージを持ってくれてるように思います。サビがキャッチーでシンプルな曲なんですけど、シンプルが故に歌うのは難しかったです。近藤節というかCLOSE節というか、僕の中にはないメロディのポイントがあるので、これからライヴに向けて練習しなくちゃです。アルバムの中での折り返し地点で、すごくいいフックになってると思います。 ――「Virgin shock」 RYO:この曲は、インディーズ時代のシングルなんです。実は、このアルバム、「NEVER END,CRY」とこの曲と「inside,black for」と、3枚のシングル曲が入ってるんですよ。ライヴでも人気のある曲で、「勢い」というアルバムのテーマにもあってるので、収録することにしました。元曲は10年くらい前にシングルのカップリングで一度出して、しばらくやってなかったんですけど、昨年あらためてシングルとして出したという歴史のある曲なんです。今回、一番いい歌が歌えたと思います。 ――「CAN DO!」 RYO:KINGのマニュピレーターをずっとしてくれてる暢彦くんの曲です。彼には、「これぞKINGというパーティ感のある楽曲を作ってほしい」とリクエストして、作ってもらいました。でも、彼はパソコン上で曲を作るので、僕を化け物みたいなヴォーカリストだと思っているのか、ずーっと息継ぎのない曲が出来上がってきたんですよ(笑)。だから、掛け合いするように僕が改造しました。結果的に、みんなで掛け合いをして騒げる曲になったので、良かったなと思ってます。 ――「inside,black for」 RYO::これは、健次くんの作った王道の歌謡ロック、ポップスっぽい曲です。この曲では、女心を歌ってみました。女性の気持ちを歌えるヴォーカリストってカッコいいなと常日頃から思っていたので、この切なげなメロディと絡み合ってどうなるか、期待しながら歌いました。サビにいくまでのBメロのフック感にすごくこだわって作ったので、是非、そこにも注目して聞いたもらいたいです。 ――「Into the brand new world」 RYO:これは、MORIくんが作詞作曲してます。僕は人が書いた歌詞を歌うことがほぼほぼないので、「ONE NEW WORLD」とこの曲はめずらしい挑戦の曲になりました。でも、歌詞の世界がすごくKING RYOに近いんですよ。MORIくんはwyseのギタリストとして忙しく活動している中で、僕のこともちゃんとわかって見ていてくれるんだなと感じて、すごく嬉しかったです。だから、いちばんKING RYOらしく、自然体で叫びながら歌ってます。その分、声がざらついていて、カッコよく仕上がりました。 ――「AIR」 RYO:後輩のOTOYAくんが書いてくれた曲です。彼は僕に対して、LAID後期のキラキラしたイメージを持ってくれてるので、そのイメージを壊さないように歌いました。大人ロックの世界から、ほんの少し解放された曲になりました。ライヴではお客さんもみんながキラキラするようなアレンジにして、みんなで輝ければいいなという曲になりました。ちょっと前の自分だったら恥ずかしいと思ったかもしれないけど、それもすんなりとできるようになりましたね。 ――「so cry,my love」 RYO:人間はいつかは塵になる運命なんですけど、それまでをどう生きたかが大事だと思うんです。お金持ちになる人、地位を築く人、好きなことをやって生きるために田舎に行く人、いろんな人がいると思うんですけど、僕は最後まで歌っていけたら幸せだと思ってるんです。もちろん、その時までみんなが近くにいてくれれば最高だけど、それはわからないし約束もできない。そばにいればいるほど、この人はいつか消えていなくなるんだという想いを抱いて、その想いがあるからこそ愛しいという気持ちをこめて歌いました。「GO TIME」という「さぁ、いこうか」というテーマのアルバムの最後にこの曲を入れるのはどうかなとも思ったんですけど、これが今の自分をむき出しにした感情なんで、それをそのまま感じてもらえればと思って入れました。 『今回は、すべての扉を開けてみようという気持ちで、いろんなことに挑戦してみました』
――最後に話が出てきましたけど、『GO TIME』というアルバムタイトルにこめた意味は、何でしょうか? RYO:僕はいつもライヴ前にSEが流れると、「さあ、行こうか」って必ずいうんですよ。その言葉を英語にすると「GO TIME」なので、ずっとライヴで生きてきた人間がメジャーに行く一発目の言葉として、一番ハマるタイトルだと思いました。たまたま、アルバム制作に入る直前にテレビで映画を見てて、「GO TIME」って言葉の英語の字幕が「さぁ、いこうか」だったんです。その瞬間、「あ、これだ!」って思いました。それまで散々タイトルを考えてて、カッコつけた言葉もいっぱい出てきたんですけど、そのタイミングで偶然「GO TIME」という言葉を目にしたのは、奇跡だなって思いました。 ――本当に聞き応えのあるエナジーのある作品だと思います。 RYO:タイトルも含め、納得のいく作品が出来上がったと思います。今までのKINGのアルバムって、一回聞くともうお腹がいっぱいになっちゃうような気がするんですよ。ずーっと全力で走りっぱなしみたいな感じなんで。それが今回は、いろいろな人のアドバイスもあって、ちょっと余裕を残すくらいで歌ってるんです。それが、アルバムに広がりを出した気がしますね。それから、今回は、すべての扉を開けてみようという気持ちで、いろんなことに挑戦してみました。一度閉めた扉を開いた曲もありますし、ドキドキしながら初めて開いた扉もあります。これだけ長く歌ってきて、今、そういうことができるのって、すごく新鮮で楽しいなと思います。 ――最後に、これを読んでくれてる方へのメッセージをお願いします。 RYO:メジャーデビューアルバムだったので、今までとはちょっと違うレコーディングでした。収録曲もバリエーションに富んでますし、何よりもライヴを意識した作品に仕上がってます。いろいろな方の力を借りてこのアルバムが完成したので、みなさまに愛される1枚となりますように切に願っております。ViSULOGをご愛読のみなさま、是非、聞いてみてください。よろしくお願いします。


COMMENT MOVIE

RELEASE

KING メジャー1st Album「GO TIME」
2017年09月06日 Release!!
¥3,240 (税込)
[CD]
01. ユレユラ…
02. NEVER END, CRY
03. 流星
04. NANANA
05. ONE NEW WORLD
06. Halation love
07. Virgin shock
08. CAN DO!
09. inside, black fear
10. Into the brand new world
11. AIR
12. so cry, my love

LIVE INFORMATION

KING OF ROCK SHOW -KING new album発売記念に大好きな人達を呼んじゃいましたspecial-

2017年09月09日(土) 渋谷REX

KING ONEMAN LIVE『GO TIME with』~KING 15th anniversary GO TIME発売記念ワンマン~

2017年09月10日(日) 柏PALOOZA
2017年09月21日(木) 大阪RUIDO
2017年10月01日(日) 名古屋HeartLand

LAID ONEMAN LIVE『Last Anniversary Innocent Days』

2017年09月17日(日) 高田馬場CLUB PHASE ※KINGでの出演はございません。

KING RYO ※詳細未定

2017年09月22日(金) 大阪 東心斎橋 Cafe&Bar TOBIRA

『TOBIRA くみちょー Birthday Event ①』

[1部 ~KING RYO VS くみちょーwith 櫻知彦&RINO ツーマンLIVE~]
2017年10月 7日(土) 大阪 東心斎橋 Cafe&Bar TOBIRA
[2部 ~KING RYO VS RINO ツーマンLIVE~]
2017年10月07日(土) 大阪 東心斎橋 Cafe&Bar TOBIRA

KING ONEMAN LIVE ※詳細未定

2018年01月19日(金) 渋谷O-WEST


2017年09月15日(金) 吉祥寺 Club SEATA
2017年09月23日(土) 大阪 アメリカ村 FANJ twice
2017年10月03日(火) 札幌 SUSUKINO 810
2017年10月04日(水) 札幌 SUSUKINO 810
2017年10月10日(火) 大塚Deepa

KING PROFILE

KING

  • Vocal:RYO
    Birth:01.14
    Blood:B




DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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