INTERVIEW

Purple Stone 「赤と青」

2017.08.15
これまでに発表したシングル曲やライヴの人気曲「キャットウォーク」、「アドレナリンBANG!」や未発表の新曲、配布音源だった「sakura.」などPurple Stoneの4年間のヒストリーが詰まった1stフルアルバムが8月23日にリリースされる。
試行錯誤の時期を経て、今はどんどん自由度が高くなっていると語る3人。
アルバムを軸にメンバーの関係性、楽曲作りの裏話についても探ってみた。

取材・文:山本弘子
『毎回が挑戦だった。いつも新しいことしたいねって』(風麻)

――結成4年目の1stフルアルバム『赤と青』は赤ジャケットの【Type-A】と青ジャケットの【Type-B】の2枚が同時発売されますね。満を持してのアルバムという感覚ですか? keiya:そうですね。ずっとフルアルバムを出していなくて、シングルも溜まってきたし、「そろそろかな」って。今まで出したシングルが全て収録されているので2枚集めてもらったら全曲揃うという。 ――『赤と青』はPurple Stoneのバンド名と関係があるんですよね。

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keiya:はい。赤と青を混ぜると紫になるので。あとは僕がビートルズが好きなので赤盤と青盤(ビートルズのベストアルバムの通称)みたいな。 ――なるほど。赤ジャケットには情熱的な曲が収録されているとか、どんなふうに曲を振り分けたんですか? 風麻:動と静ですね。赤にはどちらかというとポップな曲が入っていて、青はちょっと暗めでマイナーコードの曲が多い。 ――メロディが際立つ曲が多く、様々なジャンルが取り入れられていますね。曲をまとめてみて、改めてPurple Stoneについて思ったことは? 風麻:毎回、毎回が挑戦というか、みんなの中に「新しいことをしたいね」という想いがあったので、いろいろなことをやってきたなと思いましたね。結成当初はバンドサウンドをガッツリ前に出していたんですが、曲のアレンジを担っているギターのGAKがどんどん最新の音を吸収していった結果、様々なアプローチの曲ができて。だからこそ赤と青の振り分けもできたのかなって。 ――バンドのヒストリーが感じられる仕上がりに? 風麻:そうですね。Purple Stoneの根底は変えずにEDMだったり、その時に旬なものを取り入れていて、聴き応えがあると思います。 GAK:結成当初に作った「BLAME」や「Scar」はまだ自分自身も手探りというか、Purple Stoneをやっていくに当たってどういう音が合うんだろう? って迷いが残っていたんですけど、リリースやライヴを重ねていく内に自分の趣向性やメンバーと共通して好きな音楽が掴めてきて、だんだんバンドが固まっていきましたね。特に【Type-A】に収録されている「パニックパニック!」は満場一致のメンバーの感覚がうまく体現できた曲になったと思っています。 ――「BLAME」と「Scar」は今回のアルバムのために新たにレコーディングされていますが、その理由は? keiya:2曲とも初期からずーっとライヴで演奏してきている曲なんですよ。「BLAME」は1stミニアルバムに収録されていた曲で「Scar」は初めて会場限定で発売しました。Purple Stoneがある程度、固まった中、今の僕らはこの2曲をどういうふうに表現するのかなと思ったのが理由ですね。リアレンジという形ではなく、ファンの方たちがよく知っているアレンジで演奏しています。音はだいぶ変わりましたけどね。 GAK:シンセのフレーズは今っぽくしてますね。当時はやりたいことがあっても技術が追いついていかなかったり、引き出しが少なかったりしたんですけど、「今の自分たちならこうするぞ」って。 keiya:いいところは全部残して、歌も楽器もちょっと遊び心を入れているので楽しんでもらえたらいいなという想いがありました。 『個人のこだわりより3人がカッコいいと思う曲を作りたい』(keiya)
――素朴な疑問なのですが、全曲、クレジットはPurple Stone名義ですよね。曲担当、歌詞担当と決まっているんですか? GAK:作曲は全員します。 keiya:例えば【Type-B】に収録されている「甘酸っぱいマンゴー」はGAKが最初に作ってきた曲のAメロだけ僕がいじったりしているし、歌詞も僕が書いたものを風麻くんが良くしてくれたりすることもあるし。GAKがデモに入れていた言葉をそのまま活かしたりすることもあるので、「もはや一緒に作ってるよね」って。だから、クレジットはPurple Stoneなんです。それぞれが作詞、作曲1人ですることもあるし、いろいろですけどね。 ――なるほど。最近は曲のデモがある程度完成していて、それに沿って仕上げていくバンドが多いので珍しいですね。 keiya:自分が書いた歌詞や曲を触ってほしくないパターンが多いと思うんですけど、僕らは個人のこだわりより3人がカッコいいと思ったものを作ろうという気持ちが一番にあるので、誰かが持ってきた曲に対して「良くないんじゃない」っていう意見が出たら「じゃあ、こうしてみるのは?」って案が出て元の形から曲が生まれ変わったりするんですよ。そういう話し合いの中で良い曲を作っていくスタンスに僕は可能性を感じるんです。3人が成長すればするほど曲に反映されていくっていう。 ――まさに共同作業ですね。 keiya:ダンスミュージックが得意なGAKがいて風麻くんはメロコアとかロックに強い。僕はJ-POPで育ってきているので、うまくバランスがとれる3人なんですよね。 ――共作が多いからよけいに混ざり合うのかもしれない。ギターリフには洋楽のテイストを感じるんだけど、歌メロは日本人っぽくて哀愁があったり、それこそ踊れるビートの曲があったり。 keiya:洋楽っぽさが入っていてもダンス系でも、最終的にはポップっていうのはこの3人だからかもしれない。 ――歌詞に関しても変化はありましたか? 風麻:昔は堅かったですね。 keiya:こうしなきゃっていうのがどこかにあったからね。「パニックパニック!」とか「ポイズンチョコレート」とか最近のシングルになればなるほど自由度が高くなってきましたね。 風麻:最初はもっと囚われていたけど、僕ら、最近、ヴィジュアル系ってミクスチャーだと思ってるんですよ。パンク、ハードコア、ハードロックとか、いちばん何やってもいいジャンルなのかなって。そう考えたら自分たちの中にケミストリーが起こり始めたんです。 ――ラブソングも収録されていますが、人生1回きりなんだから、ガマンしちゃうのはつまらないんじゃない? っていうメッセージも感じられました。 keiya:そこは生きるテーマですよね。 風麻:「人生、1回しかないよね」ってよく思うんですよ。リンキン・パークのチェスター・ベニントンさんが亡くなって「ライヴ見たかったけど、見られなかった」って悔やんだりもしたし。恋愛もそうですけど、やりたいことはやったほうがいいし、それで後悔することもあるかもしれないけれど、その経験が土台になってまた次のステップに行けるんじゃないかなって。 ――Purple Stoneをやっていく過程で囚われなくなったという話が出ましたが、ミュージックビデオで踊っていたりもしますよね。 風麻:「パニックパニック!」からですね。 keiya:そのへんも完全に自由ですね(笑)。流行っていたEDMをGAKが取り入れてきたので「じゃあ、僕も踊ってみたいな」って(笑)。 ――ファンのリアクションはどうでしたか? 風麻:「楽しい!」っていう感想は増えましたね。 keiya:「振りが難しくてできませんでしたが、次はチャレンジします」とか。僕自身、難しくしすぎたかなという反省はあるんですが(笑)。 『配布音源だった「sakura.」は5年越しで完成した曲』(GAK)
――はははは。2枚のアルバムには新曲や初CD化された曲も収録されているんですよね? GAK:新曲は「デサバ」、「ミラーボール」とインストの「Imperial Dragon」ですね。CDに初めて収録されたのは「sakura.」という曲です。 ――「sakura.」は時期的にはいつ頃の曲なんですか? GAK:デモを作ったのは5年前。Purple Stoneを結成する前からあった曲で、レーベル主宰のイベントで、デモ・ヴァージョンという形で無料配布したんです。今回、正式にアレンジして5年越しで完成しました。 ――Purple Stoneの中でもしっとりしたバラードですか? GAK:はい。音もだいぶ変わりました。ストリングスとピアノが入って和楽器の割合が増えて荘厳で美しい曲になりました。これも共作ですね。 風麻:デモ・バージョンはもっと暗かったもんね。どっちかっていうと冬というか。春じゃなかったですね(笑)。 keiya:俺も「sakura.」っていうタイトル初めて聞いた時、「これ冬じゃね?」って言ったもん(笑)。 風麻:完成形はいかにも桜ソングになりましたね。季節を回想する感じの曲なので夏に聴いても冬に聴いてもいいんじゃないかなと。 ――「ミラーボール」は4つ打ちのナンバーですね。 GAK:これも3年前に作った曲です。「パニックパニック!」でEDM色を濃く出したのでギターをフィーチャーしたダンスロックにしようと。 風麻:スラップが入ってるからロックファンクみたいな。 GAK:バンド感がありますね。4つ打ちの曲の歌詞ってハッピーなイメージがあるけど、風麻が書いてくれた歌詞が儚くてノスタルジックなので、Purple Stoneの中でもちょっと変わった曲になったんじゃないかと思います。このアルバムのために再アレンジして。 keiya:ベーシックは3年前からあったけど、今の僕たちがちゃんと仕上げているのでPurple Stoneの新曲です。 風麻:僕らストックが多いので埋もれている曲が多いんですよ。100曲ぐらいのデモがあるんですけど、それを聴き返す作業が好きで「ミラーボール」も「この曲、メロディ変えてやってみてもいい?」って提案したのが2年前。さらに今回のアルバムを作る時にGAKが「この曲入れたい。僕やりたいことがあるんで、やってみてもいいですか?」ってスラップ入れてバッチバチにしたんです。曲の明るさと歌詞の暗さの対比でもの哀しさが出て、成功したなと思ってます。 『死んだように生きるのか? 頑張って生き抜くのか?』(風麻)
――「デサバ」は和のテイストが入っていてサウンドもミクスチャーで面白い。 keiya:これも前からある曲でシングル候補だったんですけど、みんなで詰めても一歩及ばなかったので、今回、もう1回チャレンジしてみようと。メロディを固めて歌詞を書き直してGAKがアレンジを見直した曲ですね。自由度が高くなった分、いろんなことをやりたい放題やってみようって。 GAK:リリースが夏ということもあって祭りの要素を散りばめてみました。個人的にPurple Stoneの最新版の音のイメージですね。3年前に仮歌もとっていたんですけど、その後にkeiyaが喉を壊して半年間、療養していたこともあって、止まっていた曲なんです。みんなで練った曲だから「いつか出したいね」って。 ――“一蓮托生 DEAD? SURVIVE?”という歌詞が出てきますが、タイトルの「デサバ」はデッドとサバイブから来てるんですか? 風麻:そうです。ふざけてもいいかなって。 keiya:歌も“デサバ”って聴こえるので(笑)。 風麻:デッドかサバイブか? アライヴじゃないと思ったんですよ。死ぬか生き抜くのかって。 ――パーティーチューンなんだけど、メッセージは尖ってる。 風麻:言いたいことを言ったら総叩きをくらいかねない時代だけど「それって正しいのかな?」ってずっと思っていて、誰かに合わせて死んだように生きるのか、頑張って生き抜くのか? って。keiyaも療養中はそういうところで戦っていたと思うので、一蓮托生という言葉を使ったのは状況が悪くても一緒に頑張ろうと。ライヴでお客さんと共有できたらいいなという願いを込めて書きました。 ――それとギターのインストゥルメンタル「Imperial Dragon」についても教えてください。 GAK:まだPurple Stoneのライヴでは披露していないんですが、今年の3月にソロでギターインストのイベントに出演させてもらった時に演奏した曲です。オリジナル曲が必要だということで、できるのかどうか不安と戦いながら書いた曲なんですが、納得できる仕上がりになったので今回のアルバムに入れさせていただきました。 keiya:こういう曲が入れられるのもアルバムならではですよね。Purple Stoneを全て知ってもらいたかった作品なのでGAKの音楽性がマックスで出てる曲があってもいいかなって。 風麻:インストですけど、これは歌ですね。ギターのメロディが歌っているというか、風景が浮かぶし、だいぶ聴き応えがあると思います。個人的にはライヴで見てほしい曲。 GAK:やりたいですね。 『未来に期待してもらえる2枚のアルバムだと思います』(keiya)
――Purple Stoneを全て知ってほしかったという話が出ましたが、今回の2枚のアルバムは4年間の集大成? GAK:集大成というより、節目の作品ですね。 keiya:シングルのリード曲だけじゃなくカップリングも入っているんですけど、今の僕たちができる最高のものを作ってみた感じです。僕はこの2枚のアルバムを聴いて次にPurple Stoneは何をするんだろう? って思ってほしいし、これ以上の作品を作ることが新たな挑戦だと感じているので、未来に期待してもらえる2枚のアルバムです。 ――最後に下半期の計画は? keiya:この夏はライヴがいっぱい決まってますね。神奈川の三浦海岸でやる「OTODAMA SEA STUDIO 2017」に呼んでもらったり、今まで僕らのことを知らなかった人たちに触れてもらえる機会が増えると思います。9月15日には大阪でアルバム発売記念ライヴがあるんですが、それ以降もみんながワクワクできる展開を考えています。 GAK:続報を待て! ですね(笑)。




RELEASE

1st Full Album「赤と青」
2017年08月23日 Release!!
【Type-A】
CCR-031 / ¥2,500(税抜)
[CD]
01. パニックパニック!
02. BLAME (Re-recording ver.)
03. アオイヤミ
04. ミラーボール
05. Imperial Dragon (Instrumental)
06. 回転木馬
07. sakura.
08. Scar (Re-recording ver.)
09. デサバ
10. キャットウォーク
11. 素晴らしきこの世界へ



【Type-B】
CCR-032 / ¥2,500(税抜)
[CD]
01. ポイズンチョコレート
02. BLAME (Re-recording ver.)
03. デサバ
04. 歌舞伎町バタフライ
05. Imperial Dragon (Instrumental)
06. sakura.
07. ミラーボール
08. Scar (Re-recording ver.)
09. 嘘つきピエロ
10. 甘酸っぱいマンゴー
11. アドレナリンBANG!



LIVE INFORMATION

Purple Stone 1st Full Album発売記念ライブ ~赤と青~

2017年09月15日(金) 大阪・OSAKA MUSE




2017年08月20日(日) 東京・新宿ReNY
2017年08月26日(土) 大阪・名村造船所跡地
2017年08月28日(月) 神奈川・三浦海岸
2017年09月06日(水) 大阪・OSAKA MUSE
2017年09月19日(火) 大阪・shinsaibashi SUNHALL
2017年09月23日(土) 大阪・OSAKA RUIDO
2017年12月23日(土) 大阪・OSAKA MUSE


Purple Stone PROFILE


  • Vo:
    keiya
    Birth:
    05.30
    Blood:
    B

  • Ba:
    風麻
    Birth:
    06.28
    Blood:
    A

  • Gu:
    GAK
    Birth:
    01.16
    Blood:
    A



DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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