INTERVIEW

アンフィル 「螢の瞳」

2017.08.01
今年1月に新宿BLAZEでの2周年ワンマンライヴを成功させ、4月にはフルアルバムをリリースし、この上半期勢いに乗っていたアンフィル。
8月にリリースするシングル『螢の瞳』に込めた想いや、2度目となる全国ツアーへの意気込みを伺った。

取材・文:藤谷千明
「MVもエキストラの男女2人を中心にして、初めて自分たちが主人公じゃないものを作った」

――8月16日にリリースされる『螢の瞳』ですが、まずはタイトルの意味を教えてください。 未月:夏の雰囲気のある曲と歌詞なので、「夏の風物詩はなんだろう?」と考えた時に、花火や風鈴など、色々浮かぶと思うんですけど、この曲には蛍の淡く儚い感じが似合っているので、それをもう触れることのできない、切ない恋愛にたとえてみようと思いました。

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――過去の失恋を蛍にたとえたということですね。 未月:昔付き合ってた恋人と別れて、何年か経って「今なにやってんだろうな」って考える時って、たぶん誰でも経験があると思うんですけど。そんなに深くない未練の曲なんです。 ――こちら、初回限定盤と通常盤で歌詞が少し異なっています。 未月:メロディに合わせて、音符1個1個に言葉をはめていくと、どうしても伝えきれない表現が出てくる。それを無視して小説みたいなノリで歌詞を書いてみたかったんです。初回限定盤だけ文学的というか、歌詞が長くなっています。 ――レコーディングで苦労した点を教えてください。 yukito:今回ベースがすごく難しそうだったね。 :ベースは苦労しかしてない(笑)。自分の引き出しに無いような曲で、メンバーにも「こんな感じ?」と相談しつつ助言をもらってもがきながら録りました。 ――メンバー同士でよく相談はされるのでしょうか。 ハル:まずデモに沿ってなんとなくアレンジしつつ、みんなでここをああしよう、こうしようと相談します。 yukito:今回ドラムはシンプルかもね。 ハル:「螢の瞳」はとくに俺とyukitoさんのギターでガッツリあわせてという感じですね。 未月:ドラムとyukitoさんの方のギターはデモから変わってることあまりないですね。ベースはデモ段階よりも棗さんが難しくしています。 :「難しくしたかった」というよりは、未月の方から「うまい感じで間を使ってほしい」というリクエストがあったんです。自分なりに考えた結果すごく難しくなってしまった。でもすごくためになったので今後に生きると思います。 ――この曲は未月さん作詞ですが、翔梧さんはこの曲をどのように表現されたのでしょうか。 翔梧:自分が歌詞を書く時は自分の感情に重ねて歌うこともありますが、未月作詞の曲を歌う時は、その物語の主人公になったつもりというのが近いのかな。いろんな情景を想像しながら歌に入っていく感じです。 未月:いつもシングルの表題曲の歌詞は翔梧さんが書いているけれど、今回は俺の歌詞でいつもとは違った雰囲気、言葉遣いを味わってもらいたいというのもあります。 ――今回の衣装はこれまでとくらべてシックですし、MVもドラマ仕立てで切ない内容になっています。 未月:衣装や写真も含めて楽しませたいと思っているので、今回の「螢の瞳」はミディアムな曲ということもあり、写真だけで切なさや儚さ、世界観が伝わるようなスタイリングにしました。 翔梧:ピチピチ系で売ってたのに、今回(衣装の)色を抜いてますね(笑)。 未月:MVもエキストラの男女2人を中心にして、初めて自分たちが主人公じゃないものを作ったんです。映画みたいなMVが作りたくて。この曲のデモの時の仮タイトルも「若手俳優の出る映画の主題歌みたいな曲」だったんです(笑)。歌詞にそった映画のようなMVにしたくて、「こういうシーンを撮りましょう」と積極的に監督とも話しあって撮影しました。助監督ですね(笑)。 ――そして2曲目のダンサブルな「Labyrinth」は棗さん作曲ですね。 :もともと前のアルバム(『PARADISE LOST』)の曲出しで作っていた曲なんですけど。これは本当にノリですね。難しいことを考えずに勢いだけで作りました。「蛍の瞳」とは対象的かも。 ――アンフィルの場合は、作曲者がフレーズを考えるのでしょうか? :人によるって感じですね。僕の場合はギターはコードだけ、打ち込みで作って託すタイプです。これはほぼユニゾン。 yukito:この曲は打ち込み作ってきたフレーズを整えて、ユニゾンできっちりした感じで、グルーヴ感というかまとまりを重視した曲です。 未月:サビのメロディが良いよね。 yukito:Bメロの転調から雰囲気ががらっとかわってサビのキーが高い流れが気持ちいい。 ――歌詞はセクシャルな雰囲気がありますね。 翔梧:これまでも、たまにセクシャルな感じも出していたりはしたんですけど、今回は全面に押し出していこうかなと。情熱的な夏にふさわしい歌になりました。アンフィルも2周年ですし、ちょっと大人っぽいアンフィルを見せちゃおうかな、なんて。ちなみにユーミン(松任谷由実)を意識しました。 未月:燃えるようなキスを……(笑)。 翔梧:それ口に出して言われると恥ずかしいんで(笑)。それで、昔から考えてる俺の持論があるんですよ。本当は伝えたいけど恥ずかしくて言えない言葉ってあるじゃないですか。「愛してる」や「ごめんなさい」もそうだけど、歌にすれば言える。そのために歌っているのかもしれないですね。 未月:俺もそれ近しいのがあって。SNSとかで僕らみたいな立場の人って愚痴とか書いたらいけないと思うんですよ。 ――数千人、数万人がフォローしていると言えないことも増えそうですね。 未月:「今こんな嫌なことがあった」とか、それを書いたことによって誰かの気分を悪くしてしまうでしょう。だからSNSではできない、でも「歌詞ならいいんじゃない?」みたいな。 ――「言えないこと」は表現に昇華してしまえば良いと。 翔梧:方向性が正反対ですけど(笑)。プラスとマイナスみたいな(笑)。 未月:書く歌詞のスタイルがそれぞれ違うんですよね。 ――3曲目の「デイドリームストリップ」は、ポップで軽快、そして歌詞にもあるようにふわふわしてますよね。こちらはyukitoさん作曲とのことですが。 yukito:これは日常的な情景、例えば夏の朝、公園をルンルン気分で歩いてるような曲。イントロは軽快で、サビが開けるようなイメージです。歌詞の感じは翔梧さんに託してます。 翔梧:そうですね。Bメロがふわふわして印象的だったので、ここにひっぱられてずっとふわふわしている歌詞です。かわいくなりすぎたかな。でもこの曲に暗い歌詞を載せても意味がないし。アンフィルには「ひだまりアンサンブル」っていう明るい恋愛の曲があるんですけど、それとも違うイメージで書きたいと思って。 未月:「螢の瞳」とは“ふわふわ”かぶりなんですよね。 「来年1月の3周年に向けて、ライヴを大事にして突っ走っていきたい」
――そして、8月19日から全国ワンマンツアー「一石を投じる」がスタートします。このタイトルの意図とは? 未月:それはツアーが終わった時にわかります。これはとんでもない伏線になっているので楽しみにしてほしいです。 翔梧:来たらわかるんですか? 未月:来ないとわかりませんね! 翔梧:ぜひ来てほしいですね(笑)。昨年、東名阪ワンマンツアーに比べて強化版ツアーとして計画しています。 ――何が強化されるのでしょうか。 翔梧:楽しさですね!  ハル:もちろん曲数だって増えてますし、去年よりも明らかに個々のプレイヤーとしてのレベルもアップしています。 未月:去年のワンマンツアーが初めてだったということもあって「物は試し」というタイトルで、さぐりさぐりのライヴだったんですけど、今回は2回目なので。 翔梧:キャパとか大きさも変わってきてますし……キャパと大きさは一緒か(笑)。 ――それでは最後に、下半期に向けての意気込みを聞かせてください。 ハル:2017年は入院から始まったんです。4日から21日の新宿BLAZEワンマン直前まで入院していまして(苦笑)。いきなりワンマンから始まったんです。その直後から2ndアルバムの制作もあり。なんだかんだ春も過ぎて夏になり……早かったっすね。下半期はメンバーの健康を祈りつつ(笑)。僕も含め健康第一で乗り切りたいと思います。 翔梧:3年目にして「自分たち」に向き合い始めるというか、お互いにどういう音を出しているのかということについて、今まで以上に自覚し始めたのが上半期だったので、来年1月の3周年に向けて、ライヴを大事にして突っ走っていきたいです。ブイブイいわせていきたいですね! 未月:最近、だんだんアンフィルを知ってもらえているという実感することは増えて、1月の新宿BLAZEの2周年ワンマン以降、色んな人に支持されてきているというのを感じ始めてきています。それが自信につながったりもして。今度は3周年に向けて動きはじめていかなきゃいけない。いろいろここから考えていって。3周年終わってから、アンフィル3年生になるので、「3年生」ってちゃんとしていかないといけないでしょう。結成して3年も経つから、もっと演奏や楽曲のクオリティも含めてちゃんとしないと。そういうことを考えながら下半期やっていこうと思います。 :上半期はそうですね、1月に2周年ライヴがあって、4月にアルバムを出して、色々な曲を一気にやるようになったな。持ち時間が長いイベントが増えてきて、昔の曲と新しい曲も並行してやっていく中で、メンバー個々のスキルアップになったし、今までの曲を見つめ直す良い機会になりました。下半期は、未月も言ってたけど、どっしりかまえていきたいですね。自分的にも最近ベースのことをいろいろアドバイスとかもらえるので、まわりから。そういうのを言われなくてすむくらいのレベルに持っていきたいです。 yukito:僕的には2年目は「飛躍の年」だと掲げていたんですけど、2周年の新宿BLAZEワンマンを経て「流れ」が来たと思うんですよ。自分たちをとりまく環境の中で結果を残しつつ、もっと下半期も攻めてますんで、3年目の風格というか、覇気を持ってライヴに挑みたいと思っております!




RELEASE

7th Single「螢の瞳」
2017年08月16日 Release!!
【初回限定盤】
CD+DVD
DSI-008 / ¥1,980(税抜)
[CD]
01. 螢の瞳
02. Labyrinth
03. デイドリームストリップ
[DVD]
01. 螢の瞳 MV
02. 螢の瞳 MV Making

[発売元]dotSIX Inc.
[販売元]ONG DISTRIBUTION

【通常盤】
CD
DSI-009 / ¥1,500(税抜)
[CD]
01. 螢の瞳
02. Labyrinth
03. デイドリームストリップ

[発売元]dotSIX Inc.
[販売元]ONG DISTRIBUTION

LIVE INFORMATION

Oneman Tour 2017「一石を投じる」

2017年08月19日(土) 大阪RUIDO
2017年08月20日(日) 名古屋ell.FITS ALL
2017年09月02日(土) 高田馬場AREA
2017年09月03日(日) 高田馬場AREA


2017年10月30日(月) 新宿RUIDO K4
2017年10月31日(火) 高田馬場AREA

アンフィル PROFILE

※画像クリックで大きい画像が表示されます。

  • Vocal:
    翔梧
    Birth:
    10.05
    Blood:
    AB

  • Guitar:
    yukito
    Birth:
    10.27
    Blood:
    A

  • Guitar:
    未月
    Birth:
    09.30
    Blood:
    A

  • Bass:

    Birth:
    11.02
    Blood:
    AB

  • Drums:
    ハル
    Birth:
    07.15
    Blood:
    O



DISCOGRAPHY

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