INTERVIEW

ベル「僕たちは真っすぐに歪んでゆく」

2017.06.20
ベルの3ヶ月連続リリースの最後を飾る『僕たちは真っすぐに歪んでゆく』が6月21日にリリースされる。
表向きは至極のバラード(?)と意味深な発言が気になる今作ではあるが、正にいろんな意味でベルらしいサスペンス感の作品になっているのはないだろうか。(※種明かしはリリース後に掲載予定)
そしてベル史上最大のワンマンツアーも控えており、ツアーファイナルで3周年を迎える。

取材・文:山本貴也
『気づかない人もいるかもしれないけど、ある種ぶっ飛んでます』

――3ヶ月連続リリースの2作目『哀愁エレジー』が解禁された時の周りの反応はいかがでしたか? ハロ:狙い通りの反応でしたね。5月7日のワンマンで初披露したんですけど、その日から「哀愁エレジー」すごく好きですっていう声をたくさんいただいたり、なんだかんだ言って、みんな身体を動かすのが好きなんだなって思いましたね。
――アーティスト写真の反響もありました?

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ハロ:すごくありました。
正人:まさに「どうしたベル」って感じでしたね(笑)。
ハロ:中には「なんか違う」みたいに言ってる人もいましたけど、あくまでも3ヶ月連続のコンセプトの一貫なので、99%は好意的に受け止めてもらえたし、これがきっかけで新しいお客さんも反応してくれたりしたので結果的にはすごく良かったです。
――3ヶ月連続リリースの最後がどんな作品でくるのかすごく楽しみでした。こうくるとは思ってなかったです。 明弥:気づかない人もいるかもしれないけど、ある種ぶっ飛んでます。表向きには珠玉のバラードです(笑)。
夢人:あえてネタバラシはしないでおきます。
明弥:あれは全部一発録りでしたけどね(笑)。
ハロ:何のことか分からないかもしれないけど、それがワンマンツアーに繋がっていくとだけ言っておきます。全貌はリリース後のお楽しみということで。
――では、ここからはリリース後に掲載しますね。 ハロ:ありがとうございます。
――そもそも最後の隠しトラックのように入っているあの曲は新曲なんですか? 夢人:本気の新曲です。明弥がマジで考えた曲です。
ハロ:歌詞は1日くらいで書き終えましたけど、どっかには意味深に言葉が残ると思います。
――どうしてこういう形で収録しようと? 明弥:それはアイデアマンの夢人さんが。
夢人:CDを買ってくれたお客さん的には、バラード2曲なので、まあ落ち着いた感じでいつものアー写みたいなもので終わるのかと思ったら、A TYPEを開けてトレーを取ると、めっちゃ青春してる写真と、帯の裏に歌詞も載ってるという。4つ目のコンセプトで、“メロコア”というか“青春パンク”のようなイメージでした。
――普通に終わると思いきや、最後の最後にいろんな仕掛けがありますよと。 夢人:はい、まさに歌謡サスペンスです。ちなみにノーリハで録りました(笑)。
明弥:ノーリハの一発録りね。
ハロ:歌詞が上がったのは前日なんですけど、ハモってもらったりみんなでコーラスする所があるので、当日はホワイトボードに歌詞書いて、それを見ながら歌ってもらいました。
正人:リハスタで録ったので、レコーディング代は1,000円でした(笑)。
夢人:機材もスタジオに置いてあるアンプとギターです(笑)。
明弥:しかもiPhoneで録ったんです(笑)。
正人:ドラムも全部スタジオのを使いました。
――実はこの曲が本当のメイン曲だったり? 夢人:ある意味そうですね。
ハロ:タダじゃ終わらせねーぞという感じです。
――タイトルはありますか? ハロ:「終わりなき旅」っていう……。全部ありがちなんですよね。歌詞も空き缶をけっ飛ばしたりするようなベタベタな歌詞なんですけど、9月からワンマンツアーに出るんですけど、そのタイトルが『鐘の音3年ぶらり旅』で、その“旅”に掛けてつけました。これからもお客さんと一緒に旅しようちいう歌詞になってます。
――音源の最後からワンマンツアーに繋がっていくんですね。 ハロ:そうなんです。
――ツアーのテーマ曲でもある? 夢人:あるかもしれない。
ハロ:レコーディングしてる最中に、ワンマンツアーのアンコールとか、最後の曲でやってる画がすごく浮かんできたんですよね。
――ジャケットの仕様も気になるところですね。 明弥:青春感満載の写真もiPhoneで撮りました(笑)。
夢人:ちなみに衣装は全員しまむらです。
ハロ:モンパチとか175Rとか、チャコールフィルターとかを思い出しました。
――懐かしいね。 ハロ:大好きだったのもあって、やっててすごく気持ちが上がりますね。
明弥:遊び心で作ったんですけど、意外とメロもキャッチーに出来たかなと思いました。
夢人:いつかはちゃんと再録もしたいよね。
――いろんな仕掛けがある今作ですが、最初に3作のテーマを決めたと言っていましたが、この3作目はどういうテーマだったんですか? ハロ:今までバラードをリード曲にしたことがなかったので、3ヶ月連続でいろんなことやろうと思った時に自分たちの武器も増やしたかったし、自分たちの幅をより広げるための3ヶ月にしたかったので、そのためにバラードは絶対に必要なポジションかなと。
――タイトルだけ見るとあんまりバラードっぽくないじゃないですか。 ハロ:そうかもしれないですね。ベルの中でもたぶん一番長いタイトルだと思いますし、こういうしゃべり言葉みたいなタイトルをつけたのも初めてでした。
――矛盾してるタイトルですよね。 ハロ:そうなんですよ。最初は純愛を書きたいと思ったんですけど、ありふれた純愛を書いても自分の中で面白くないというか、純愛を書きたいけどありふれた純愛は書きたくなかったんですよね。そう考えた時に、例えば周りから反対されるような恋愛だったり、結ばれてはいけない恋愛もあるじゃないですか。でもその2人にとっては純愛だと思うんですよね。そういうものを書こうと思った時に、すごく真っ直ぐな気持ちでも“ダメだ”っていう頭もあるので、“真っすぐに歪んでゆく”っていう矛盾した言葉がすごくしっくりきたんですよね。
――作曲は明弥さんです。 明弥:3ヶ月連続でやるってなった時に、バラードと言ってもいろいろあるけど、自分的にはこういうミドルテンポというか、スローじゃない歌モノのバラードが好みで、こういうのをやってみたいと思って作った曲です。
――バラードバラードという感じじゃないですもんね。 明弥:そうですね。わりとサクッとすんなり聴けちゃうというか、壮大なバラードだと聴く時にすごく構えちゃう感じがあるので、そういう曲にはしたくなかった。でも伝えたいこともあるので、バラードらしいメロディをちゃんと考えて、イベントツアーとか短い時間のライヴでやっても浮かない曲に仕上げた感じです。ただ今まで歌謡というイメージが強いベルにしてはポップスよりというか、あまり歌謡感をあえて出さないようにしました。
――今回も演奏はシンプルですね。 正人:もともとアッキーからあんまり抑揚をつけないドラムの方が合うからって言われてたのでシンプルに淡々と叩きました。これぐらい淡々としてるからこそスッと入ってくる曲になったんじゃないかな。でもレコーディングしたのがワンマンの翌日だったので、録り終わった後の疲労感はバラードとは思えない疲労感でした(笑)。
夢人:ギターはアッキーに「こういう感じで!」って言われたものをそのまま弾きました。アッキーの中で決まってるものは、清書と言ってますけど、アッキーのデモを忠実に弾くという作業です。
明弥:ギターとかもわりと作り込んじゃうタイプなんですよ。デモで作ったフレーズは弾いてもらって細かいところは夢のやりたいようにやってもらって、ソロは完全に夢さんです。きっとこういうフレーズ弾いてくれるだろうなって考えたりはしますね。
『ふだんはあんなに情熱的に弾かないですから』
――MUSIC VIDEOはどんな仕上がりに? 明弥:めちゃくちゃ壮大です。
ハロ:今回はマジでいっぱいエピソードがありますよ。
――是非教えてください。 ハロ:初めてのロケで、長野の標高1,700mのところまで行ったんですけど、果てしなく広かったです。
明弥:外で撮ってみたいってリクエストしたらそこを選んでくれました。
ハロ:でもすっごく寒かったです。
明弥:日中は平気だったんですけど、夕方になってくるとすごく寒くて……。
ハロ:震えが止まらなかったです。でも壮大さはすごく出ました。
正人:みんなメチャクチャカッコつけてるんですけど、足元には鹿の糞がたくさん散らばってて(笑)。
明弥:カッコつけてはいるんですけど、壮大な感じを出したらメンバーが米粒みたいな大きさでした。
夢人:米粒みたいに映るからって言われてたので、どんな動きをしてもいいだろうと思って、ギターソロで思いっきりLUNA SEAのSUGIZOさんみたいな身体を反ったり腕をヒラっとさせてみたりやってたら、それが意外と大きく使われた(笑)。でもカッコいいからいいかっていうところがポイントです。ふだんはあんなに情熱的に弾かないですから。
一同:(笑)。
――初めてのロケはいかがでしたか? 明弥:最初はみんなすごくワクワクしてたんですけど、1時間くらいで飽きてきちゃった(笑)。トイレに行くのも道の駅まで車で行かなきゃいけなかったり、待機場所も車の中か散歩するぐらいしかなかった。
夢人:街灯もないから陽が落ちたら終了なんですよ。物も片付けられないくらい暗くなるから、最後の撤収はメチャクチャ急いでましたね。息もどんどん白くなっていくし、ギターの弦は氷みたいに冷たかったです
ハロ:帰りは本当に真っ暗な山道を走ってたら普通に鹿がいたしね(笑)。
正人:山を下るまでに鹿に4匹会いました。
『いろいろ深読みしてもらいたい歌詞』
――C/W「Deneb」とはどういう意味なんですか? ハロ:夏の大三角形ってあるじゃないですか、それがベガとアルタイルとデネブなんですよ。
――これもバラードのくくりになるんですか? 夢人:バラードっていう話だったんで、そういうテーマで作ってたんですけど、作ってるうちにちょっとアップテンポになってきて、こういうのもありかなと思ったらアッキー曲とテンポが似てきて、そしたらアッキーが「俺とカブってるからちょっと(テンポ)下げてくれる?」って上から言われて。
一同:(笑)。
夢人:そしたら「キーも俺とカブってるから下げてもらっていい?」って言われて……。
一同:(笑)。
明弥:俺の方が先に出してたんです(笑)
夢人:この人「すげー上から言ってくんな、」って思いながら。
明弥:そんなつもりで言ってないよ(笑)。
夢人:テンポ下げて、キーも下げていったら、自分の意図しないような新しいミディアムバラードみたいな雰囲気になったので、ストリングスとか、シーケンスのピアノとかのアレンジは、今まで極力シンプルにしてきたんですけど、これはもうがっつり入れて、超壮大にしてやろうって意図でアレンジもしました。
――ベースがポイントの曲ですよね。 明弥:これは逆に夢人さんのを僕が清書しました。さっき俺の曲で夢人が「こういうギターを弾くだろうな」っていうのが、夢人も俺がこういうベースを弾いてくれるだろうなっていうのがデモの段階で入ってたんで。
夢人:これを弾いて欲しいって所はちゃんと汲んでくれて。ちょっとわかんないからアッキー頑張って! って所は頑張って作ってくれるんですよ(笑)。
明弥:やっぱりスタッカートでノリを出すのはメチャクチャ難しいですね。
ハロ:歌詞もわりとすんなり書けて。「Deneb」については設定がメチャクチャ多いんですけど、最初に三角関係を書きたかったんですよね。3人の登場人物がいる中で、“思いを打ち明けられない”というのと、“花火を打ち上げる”を掛けようと思ったんです。花火って結局は花開いて散って行く様を書いてるポップソングが多いんですけど、この曲では、花火って打ち上げたけど失敗して落ちてきちゃう黒玉と言うのがあるんですけど、それを人に例えて書こうと思った。タイトルをどうしようかなって思った時に夏の大三角形がふとよぎって、織姫と彦星がベガとアルタイルなんですけど、年に一度しか会えないけどあの人たちは想い合っていて、その大三角形の中のデネブの立ち位置が正に三角関係だなと思ったんです。だからいろいろ深読みしてもらいたい歌詞ですね。
『前回のハプニング感を今回も全国で起こしていきたい』
――あらためて今回の3ヶ月連続リリースをして、ベルにとってどんな3作になりましたか? 夢人:作る前と後で確実に違うことは、こんなに大変だと思わなかった……。
ハロ:もうそれに尽きるね。
夢人:もうやらない絶対(笑)。
――何が一番大変でした? 夢人:スケジュールが全部埋まっちゃうんですよ。今までならオフでよかった日も、次の作品次の作品ってなってて、本当にしんどかった。
正人:忙しかったっすね。
明弥:発売前のメディアのインタビューってだいたい時期かぶってくるんですけど、3ヶ月連続なので、同じ日のインタビューでも1本目は1作目、その次は2作目ってなったり、訳がわからなくなってくるのが大変でしたね。制作の時期がちょうど春ツアーかぶっちゃったのもあったんですけどね。
ハロ:ベル史上一番忙しかった。
夢人:あとはもう回収するだけなんで、たっぷり買って聴いてほしいです。
――衣装も全部違いますしね。 夢人:一番キツかったのは2枚目の『哀愁エレジー』なんですけど、赤いウィッグ被ってて、ライヴでも被ってるんですけど、蒸れるし、暑いしメチャクチャ大変で、やんなきゃよかったと思って(笑)。外から見たらすごく自然だって言われるんですけど、自意識の中では帽子を被ってる状態だから、メチャクチャ気持ち悪い(笑)。
――いろいろ大変な制作だったんですね。 夢人:でも次やるとしたらもっとヤバイことします。半年連続とか(笑)。この活動の結果、もっと認知されたいですね。この規模でこのクオリティは自分で言うのもなんですけどすごいと思う。
――そして9月からは『ベル 3周年記念8都市11公演 ワンマンツアー「鐘の音三年、ぶらり旅。」』が始まります。 夢人:前回の「大事件ツアー」が、“事件を起こして行くぞ!”みたいなコンセプトで回ったんですけど、それが好評で毎回何が起こるかわからないみたいな感じだったので、そのいい部分は引き継いで、そこにシングルの新しい風を織り交ぜてもっと面白いものを作っていきたいですね。前回のハプニング感を今回も全国で起こしていきたい。
ハロ:3回目のワンマンツアーで、10月15日で3周年なんですけど、ファイナルを周年に持ってくるのは初めてなので、是非そこは皆さん集まっていただきたいですね。
夢人:3年間やってきて僕が何よりもいいなと思うのは、ちゃんとこのクオリティを維持して活動できてることなんですよね。背伸びをするのもいいですけど、あまり背伸びをしないでやってきた結果かなって。もちろん背伸びをしないといけない時期もあると思うんですけど、それはそれで見極めてやっていきたいです。
正人:僕たちの性格的にも、活動的にも本当にぶらり旅しながらやってきた3年って感じがするので、これからもそういう良い所は残しつつ、「終わりなき旅」なので、その先も見えるようなワンマンツアーにしたいですね。
明弥:3周年ということで、何より自分たちが楽しんでる姿をお客さんに見てもらえたらなと思います。今までで一番多い8都市11公演になるし、メンバーの地元も全部入ってる。こういう規模になれたのもお客さんのおかげだし、感謝の気持ちも伝えつつ、これからの自分たちのカッコいい姿とか、面白い姿とかを含めて本当に楽しめるツアーにしたいと思います。




RELEASE

8thシングル「僕たちは真っすぐに歪んでゆく」
2017年06月21日 Release!!
【A-type】
CD+DVD
S.D.R-314-A / ¥1,800(税抜)
[CD]
01. 僕たちは真っ直ぐに歪んでゆく
02. Deneb
[DVD]
僕たちは真っ直ぐに歪んでゆく MV+MAKING

【B-TYPE】
CD
S.D.R-314-B / ¥1,200(税抜)
[CD]
01. 僕たちは真っ直ぐに歪んでゆく
02. Deneb

LIVE INFORMATION

3ヶ月連続リリース達成記念 ファン感謝祭 42曲全曲ワンマン「全曲全力」

2017年07月17日(祝・月) 池袋EDGE

ベル 3周年記念 8都市11公演 ワンマンツアー 「鐘の音三年、ぶらり旅。」

2017年09月09日(土) 浦和ナルシス
2017年09月10日(日) 仙台MACANA
2017年09月16日(土) 名古屋ell.FITSALL
[-第3回四日市市民大作戦-]
2017年09月23日(土) 四日市Club Chaos
2017年09月24日(日) 大阪RUIDO
[-鐘の音がよく聞こえると雨になる-]
2017年09月27日(水) 高円寺二万電圧
2017年09月30日(土) 札幌SPIRITUAL LOUNGE
2017年10月01日(日) 札幌SPIRITUAL LOUNGE
2017年10月07日(土) 福岡DRUM SON
2017年10月08日(日) 福岡DRUM SON
2017年10月15日(日) 東京キネマ俱楽部


2017年06月23日(金) 大阪RUIDO
2017年06月24日(土) 名古屋 CLUB 3STAR IMAIKE
2017年06月28日(水) TSUTAYA O-WEST
2017年07月02日(土) 高田馬場AREA
2017年07月14日(金)渋谷REX
2017年07月22日(土) 東京キネマ俱楽部&ダンスホール新世紀
2017年07月23日(土) 仙台MACANA
2017年08月03日(木) FWD PRESENTS
2017年08月05日(土) 大阪MUSE
2017年08月06日(日) 名古屋ell.FITSALL
2017年08月10日(木) 高田馬場AREA
2017年08月16日(水)池袋EDGE
2017年08月20日(日)新宿ReNY
2017年08月27日(日) 名村造船所跡地

ベル PROFILE

※画像クリックで大きい画像が表示されます。

  • Vocal:
    ハロ
    Birth:
    05.05
    Blood:
    B

  • Guitar:
    夢人
    Birth:
    09.22
    Blood:
    AB

  • Bass:
    明弥
    Birth:
    02.03
    Blood:
    A

  • Drums:
    正人
    Birth:
    01.23
    Blood:
    B



DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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