INTERVIEW

KING 「NEVER END,CRY」

2017.05.23
20年以上も歌い続けてきた熱きヴォーカリストKING RYOが、5月24日にシングル「NEVER END,CRY」でメジャーデビュー!
90年代後半にLAIDのフロントマンとしてライヴハウスシーンを震撼させた男は、その後も多くの仲間たちと一緒に年間約130本ものライヴをこなして、一歩ずつ夢への階段を上ってきた。彼の飽くなきパワーとその原動力は何なのか、彼自身の言葉で語ってもらった。

取材・文:大島暁美
「41歳で、初のメジャーデビューかぁ」

――メジャーデビュー、おめでとうございます。 ありがとうございます。長いこと歌っているとこんなこともあるんだなと、最初に聞いた時はビックリしました。僕、20年くらい歌い続けてるんですけど、(メジャーデビューは)初めてなんですよ。お話をいただいた時、「41歳で、初のメジャーデビューかぁ」とも思ったんですけど、ありそうでないことなんで、今、頑張っている中高年のみなさまに元気をあげられたらいいなと思って、ありがたくお受けすることにしました。
――RYOさんは、今、KINGで活動しているけれど、そもそも90年代後半に、LAIDのヴォーカリストとしてシーンに現れたんですよね。あの頃のLAIDの勢いは、すごかったです。

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自分でいうのもなんですけど、当時のライヴハウス・クラスでは敵なしだったと思います。LAIDは6年活動して、2002年に解散しました。
――ということは、96年に活動を始めたということですか? そうですね。大阪の高校の仲間が集まって始めたコピーバンドを母体にして、LAIDを始めたんです。LUNA SEAさんとか黒夢さんとかhideさんみたいになりたいと思って。それで勢いですぐに東京に来て、いい時代だったこともあって、トントン拍子に人気が出たんです。ホントに、倍々ゲームみたいにお客さんが増えていきました。
――当時は音楽シーンが活気づいていたし、その中でもLAIDはダントツに人気があったのに、メジャーにならずに解散してしまったのは意外でした。 今、冷静に思うと、LAIDはライヴハウスでお客さんを盛り上げることはできたけど、楽曲だけが一人歩きできるほどのクオリティはなかったように思うんです。当時、「ライヴはいいんだけど、楽曲が弱い」っていってたレコード会社のオジサマとかもいましたから。
――それを、自分たちはわかってなかった? だって、ライヴをすることが、ただただ楽しかったですから。それが4年目にメンバーが変わって、ハードロック色が強くなってからちょっと変わってきた気がしますね。それまで「ヤッホー!」って感じだったのが急に斜に構えるようになって、お客さんは戸惑っていたかもしれません。ただLAID後半のこの2年間は自分にとってすごく大切で、この2年間があったから多分ここまで続けてこれたんだと思うんです。最初の4年間は自分の好きな音楽を楽しくやれればそれでよかったんですけど、後半の2年間はもっと音楽のことを考えるようになりました。その流れがKINGにつながっていくんですけど、ずっとやってきて、今は楽曲のクオリティをあげながらライヴも楽しむことができるようになってきたと思うんです。LAID時代は、どっちかしかできなかった。どっちもできてる人たちが結果を残したんだなと、41歳になってやっと気づきました(笑)。
「形あるものは壊れやすいので、そうではない形で永遠をめざせたらいいなと思ってるんです」
――LAIDが解散した後に、始めたのがKINGですか? 実は、その間に、新しいことをやってみようと思って、LYCHEEというバンドをやってるんですよ。iLLUMINAのベースとかオズワルドのギターとか、当時、人気のあった3つのバンドのメンバーを集めてみたら何か化学変化を起こすんじゃないかなと思ったんですけど、うまくいかなかったです。8ヶ月で、終わってしまいました。8ヶ月の間に20曲くらい作って、音楽的にも当時流行り始めてたデジタルな面白いことやってたんですけどね。LAIDはみんなと一緒にお祭りをやってるような楽しいバンドだったんですけど、6年やって自分たちの思う結果を出せなかったので、一度LAIDから離れたかったんです。それで、違うことをやってみようと思ってガラリと違うバンドを始めたんですけど、やっぱり僕の性にはあわなかったです。結局、自分の良さもみんなの良さも出せずに終わってしまい、あらためて自分にあってることを思い切りやるのが一番だと思ってKINGを始めました。だから、LAIDとKINGは雰囲気も音楽も、かなり近いです。最初はソロだったんですけど、みんなをもっと仲間にしたくてバンドにして10年やって、そこからあらためてまたソロとして活動してます。
――RYOさんは仲間を大切にしてるし、バンドがすごく好きな人だと思うんだけど、LYCHEEが終わった後、ソロを始めようと思ったのはどうしてだったんですか? それは自分がB型でせっかちだってこともあると思うんですけど、1日でも早くライヴをやりたかったんです。LYCHEEの反動で、バンドとして構築するよりも、とにかくすぐに歌いたかったんですよ。でも、半年もしないうちに、バンドにしたくなってきましたね。気心知れてるメンバーがサポートしてくれてたというのもあるし、一人が寂しかったんでしょうね。メンバーと一緒に作り上げる方が達成感があるので、「バンドにしないか」っていったところ、みんなからもいい返事をもらいました。それが、28〜29歳くらいだったかな。
――LAIDで活動していた頃って、若かったんですね。 解散したのが、26歳くらいの時ですから。だから、僕の音楽人生、それからの方が長いんです。基本的には楽しくやってきてるんですけど、やっぱり後輩が活躍してるのを見て、面白くないと思う時期もありました。すごく悔しい想いをしたこともありますけど、今回、メジャーデビューのお話をいただいて、見てる人はちゃんと見てくれているんだなと嬉しく思いましたね。何よりも、ずっと世話になってきた人達が自分のことのように喜んでくれるのが、嬉しいです。
――バンド形態のKINGを10年やって、またソロユニットに戻ってるんですよね? 一つのバンドを10年やり続けるのって、大変じゃないですか。特にKINGは年間120〜130本もライヴをやるので、メンバーがだんだん減ってしまったんです。それで、結果的にソロユニットという形に戻しました。とはいえ、元のバンドのメンバーが、かなりサポートしてくれてるんですけどね。それとバンドという形にすると、いつか解散する可能性が高いじゃないですか。形あるものは壊れやすいので、そうではない形で永遠をめざせたらいいなと思ってるんです。
――13年くらいKINGで活動していて、わたしも定期的にライヴを見させてもらってるんですけど、本当に芯が通っているというか、音楽的にブレがないですよね。 人間、やれること、やりたいことって、そんなにたくさんないと思うんですよ。いろんな曲を書くんですけど、最終的にみんなと一緒に楽しめて、自分がカッコいいと思える楽曲が一番好きで、そこは確かにブレてないと思います。それは、8ヶ月だけだったけど、LYCHEEをやってみて気がついたことですね。世界観よりもハートフル、神秘性よりも素の自分を見せる方が、自分にはあってるんです。
――KING RYOという名義になってるけど、KINGはソロユニット名ですよね? それとも、KINGは苗字?(笑)。 どっちでも、いいんですけど(笑)。よく先輩方に、いろいろ突っ込まれてます。KING RYOっていうようになったのは最近で、ネットで検索した時、単にKINGだとライバルが多くてなかなかヒットしないからなんです。
――KINGという名前に決めた理由は、何だったんですか? 名前を考えている時に抱っこしてたのが、愛犬のKINGちゃんだったんですよ。飼い始めた頃はちっちゃな赤ちゃんのチワワで、元気に丈夫に育ってほしかったので、名前くらいは大きくつけようと思ってKINGってつけたんです。そしたら、名は体を表すじゃないですけど、すごく大きく育ってしまって(笑)。大きく育てばいいなという意味もこめて、KINGにしました。だから、KINGの最初のポスターって、チワワが真ん中に写ってるんですよ。
「ちょっとだけ浮かれてつま先立ちになっている僕の歌を、是非、聞きに来てもらいたいです」
――メジャーデビューは、3曲入りのシングルですね。この3曲を選んだ理由は、何だったんですか? とにかく、今のKINGを見せたいと思いました。一番聞いてもらいやすい窓口になるような曲を選んで、KINGを知らない人にも聞いてもらえればと思ってこの3曲を選んだんです。それを提案してくれたのは今のプロデューサーなんですけど、若い頃にはなかった話し合いという場があって、こちらが納得できる意見をいってもらえるので、すごくいい環境だなと思ってます。
――リード曲の「NEVER END,CRY」は、ライヴで演奏している曲ですよね? 僕がまた一人になってからの3年間に、サポートメンバーと一緒に作り上げて、ライヴで磨き上げてきたこの曲を、一番みんなに聞いてもらいたかったんです。他の2曲は新曲なんですけど、今、たくさんの人に届けたいと思う曲は、仲間と一緒にライヴで研磨してきた楽曲だって思ったんです。『NEVER END,CRY』は、テーマもすごく明確なんです。「飛びたいな」って思いながら、空を睨んでいる感じ。空を眺めているんじゃなくて、睨んでいるところに、自分の意志が凝縮されていると思うんです。世の中には、年齢と共に諦めざるをえなくなってしまうことって、たくさんあるじゃないですか。そういう人達に「諦める必要はないんじゃない?」って、伝えられたらいいなと思って書きました。今の自分の年齢だから歌える曲だと思うし、最近のライヴではほぼ毎回演奏してます。のりやすいテンポと聞きやすいメロディで、爽快感と共に儚さがあって、男の哀愁が感じられる楽曲なんじゃないかなと思います。
――今までいろんなことがあったと思うけれど、歌い続けてこれた原動力は何だったんでしょう? 一言でいうと、諦めが悪い性格だったということかもしれないですけど(笑)。どうしても音楽を続けられない状況になった仲間たちから夢を託されたというのもありますし、笑われるかもしれないけど、自分で「いい歌を歌うようになってきたな」って思えるようになったからかもしれないです。僕は圧倒的な歌唱力があるわけではないですけど、KING RYOだから歌える歌を数年前に見つけたような気がして、それを大事にしたいなと思っているんです。身の丈はわかっているんだけど、自分の可能性は無限だと思ってるんですよ。今まで地に足をつけてやってきたので、41歳でメジャーデビューということに、それほど浮かれてはいないんだけど、逆にこんな機会だから、いっそ浮かれてやろうかなと思っていたりもします。みんなと一緒にやれるところまで、駆け上がっていきたいです。地に足をつけながら、ちょっとだけ浮かれてつま先立ちになっている僕の歌を、是非、聞きに来てもらいたいですね。


COMMENT MOVIE

RELEASE

MAJOR DEBUT SINGLE「NEVER END,CRY」
2017年05月24日 Release!!
KORS-002 / ¥1,000(税込)
[CD]
01. NEVER END,CRY
02. FIRE BIRD
03. beautiful world symphony

LIVE INFORMATION

『★四星天★ test-No.15thを賑やかす会&KINGメジャーデビューをみんなでヒューヒュー言う宴』

2017年06月09日(金) 高田馬場CLUB PHASE

KING MAJOR DEBUT MEMORIAL LIVE『CROSS FIRE ROAD-鳳凰- GO TO 獅子王』

2017年06月17日(土) 青山RizM

『KING & 極彩G12 合同主催イベント [ 絆 ]』

2017年07月08日(土) 心斎橋 FANJ


2017年05月30日(火) 仙台MACANA
2017年06月10日(土) 川崎Serbian Night
2017年07月09日(日) 姫路BETA
2017年07月13日(木) 池袋CYBER
2017年07月16日(日) 新宿ReNY
2017年08月11日(○) 渋谷O-WEST ※KINGでの出演はございません。

KING PROFILE

KING

  • Vocal:RYO
    Birth:01.14
    Blood:B


生活に欠かせないものBEST3
  • 1位:タバコ
    2位:甘いコーヒー
    3位:クッキー



DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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