FEATURE

FEST VAINQUEUR 「BREAK!!」

2017.04.18
ナニワの風雲児・FEST VAINQUEURが、遂に自らの手で自分たちの目の前に立ちはだかっていた壁を完膚無きまでに破壊し、あらたな挑戦をモノにしてしまったようだ。
4月19日に発表される大充実のフルアルバム『BREAK!!』で、彼らが見事カタチにしてみせたのは“これまでには無かったFEST VAINQUEURの音たち”そのものだと言えよう。さまざまなタイプの楽曲を、これまで以上のクオリティと、ほかにはない大胆なアプローチで仕上げたことにより、ここには鮮烈でいきいきとした音像が躍っている。
このあと始まるツアー[BREAK DOWN!!~破壊そして新たなる挑戦~]や、8月26日に大阪のSTUDIO PARTITAにて行われる[FEST FES 2017]でも、FEST VAINQUEURの破壊と挑戦は熾烈を極めていくに違いない。

取材・文:杉江由紀
『アルバムのタイトル通りに“壁を壊していく”ような作品にしたかった』(HIRO)

――今回のアルバム『BREAK!!』で、FEST VAINQUEURはバンドとしての本気をあらためて我々に対し見せつけることになった印象があります。制作にあたり、皆さんが志していたのはどんなことだったのでしょうか。 HIRO:今までのフルアルバムと同様、今回もシングル曲は入れずに全て新曲で構成する、というのがまず大前提としてはありましたね。それと同時に、うちのバンドの場合はメンバー全員が作曲を出来ることもあって、いわゆる王道でストレートな楽曲はもちろん、サンバからメタル調のもの、ポップなものやバラードまで、かなり幅広くやらせてもらっているところがもともとあるんですけど、そこをさらに超えて行くといいますか、それこそこのアルバムのタイトル通りに“壁を壊していく”ような作品にしたい、という気持ちで作っていたところがありました。

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――なるほど。『BREAK!!』には、そのような意味がこもっていたのですね。 HIRO:このアルバムの制作を通して、あらたな自分たちを見つけていきたいと思っていたんですよ。その思いが強かったせいもあるのか、本当に今回はデモの段階から曲数もだいぶ多く集まってしまって、それをこのアルバムの収録曲数まで絞るのにちょっと困ったくらいです。候補曲としては、50曲前後はありました(笑)。
KAZI:いや、もっとあったんちゃう?
GAKU:部分的なパーツとして存在していたものや、過去に作ってあったものを引っ張り出してきた分まで含めたら、50曲じゃきかないくらいあったのは確かですね。
I'LL:「THE NEXUS」なんて、気が付いたら3年くらい前からパソコンの中にデータとしてずっと入ってたし。寝かせておいたものが、やっとここで日の目を見ましたね(笑)。
GAKU:とはいっても、今回このアルバムのために新しく作った曲もいろいろあったので、結果的には様々な時代に作った曲たちの中から、今のFEST VAINQUEURがやった時に一番ハマる曲たちをみんなで選抜していって、この曲たちが揃ったんです。
KAZI:実は、今回事前にファンの人たちにデモのうち10曲分を聴いてもらったうえで募った投票結果なんかも、選曲基準のひとつになったんですよ。
――素晴らしい企画ですね! そして、それだけ選りすぐりの曲が集められた今作中においては、HALさんの作詞・作曲による「バタフライエフェクト」がリードトラックとして収録されております。こちらは、どのようなシチュエーションから生まれたものだったのでしょうか。 HAL:これもまだ、具体的なアルバム作りが始まる前に作ったものだったんですけど、ある時ふとこのメロディが頭の中に浮かんできて、それと同時に“「限界」なんてぶっ壊して”という言葉も自然と出て来たんですよね。そして、そのキーワードがのちのちアルバムのタイトルにもつながっていくことになりました。
――ちなみに、HALさんからするとこの曲は当初からアルバムのリードチューンにしようと思って作った曲でしたか。それとも、作って行くうちにそうなっていった曲でしたか。どちらだったかを教えてください。 HAL:僕からすると、作った段階だとまだそこは予測してなかったです。ただ、いろんなタイプの曲をやるFEST VAINQUEURの中でも、特にバランスのとれた曲にしたいなと思っていたところはありました。このアルバムでより音楽的な振り幅を拡げていくんだとしたら、そのちょうど真ん中にあたる曲というのもあった方が良いなと思ったんですよ。だから、サウンドにしてもメロディにしても、このバンドの持っている一番王道の部分を意識して詰め込みたかったし、ライヴでもお客さんたちと盛り上がるような曲にしていきました。流れとしては、そう思いながら作った曲が曲選びの段階でリードチューンに決まった、という感じでしたね。
――では、各パートの見地からいくと「バタフライエフェクト」に対しては、いかなるアプローチをされていったのでしょう。 KAZI:僕らはもともとサウンドに凝ったり、テクニックの部分にこだわるのもわりと好きなバンドではあるんですけど、今回のアルバムに収録した楽曲たちに関しては、基本的なところでどれもライヴチューンとして考えていたところがあったんですよ。やっぱり、「ライヴが楽しいバンドだよね」という部分でみなさんからFEST VAINQUEURのことを支持していただいている部分も大きいですからね。この「バタフライエフェクト」も、そこの期待に応えられるような楽曲として考えていたので、細かい部分で「ここのツーバスがどうこう~」とかではなく、ライヴでプレイをした時の雰囲気をまずは想定しつつ、HALとも細かく相談しながらノリやすいリズムを作っていくようにしました。まぁ、ドラマーとしてはメタルとまではいかないまでも、ちょっとハードロック的なニュアンスを入れてあるので、そのへんを「おっ、なんかかっこえぇな!」って思ってもらえたら嬉しいです(笑)。
――隠し味的なスパイスが、絶妙に利いている仕上がりとなっていますものね。
HAL:曲の至るところで遊ぶのが得意なバンドだし、そういうことが好きなんですよ、FEST VAINQUEURって(笑)。今回のアルバムでは、この曲に限らず全体的にもそういうところを随所で感じてもらえるような作りに出来たんじゃないかと思います。
――となると、その際アレンジのイニシアチブをとっていかれたのは作曲者であるHALさんだったわけですか。 HIRO:曲ごとに作曲者の意見が尊重されることは多いですけど、具体的な弦楽器隊のアレンジはギタリストのどちらかが主導権を握っていくパターンが多くて、この曲に関してはがっくん(GAKU)が先導していった感じでしたね。
GAKU:いやいや、僕はそこまでみんなを引っ張るとか出来ないんで(笑)。単に、歌メロと各パートの音がぶつからないように、というジャッジをしていただけです。
HIRO:そういう意味でも、僕がベースフレーズをつけていくときに特に気をつけていたのはメリハリでしたね。出るところと退くところの対比を、なるべくはっきりと出していくようにしました。ベース自体が、もともとリズムとメロディの間を縫うような楽器だと思うので、そこを自分なりに最大限活かしたつもりです。
I'LL:「バタフライエフェクト」のギター的な最大の聴きどころは、ギターソロでふたりでハモっているところですね。歌の後ろで鳴っているバッキング部分については、音に圧を出すことをメインに考えていました。リフとかも、ほぼユニゾンなんですよ。ただし、Bメロのクリーントーンだけは拡がりを出したかったので、テンションコードを弾いているのに加えてハモりのアルペジオを重ねました。個人的には、そこがけっこう大きなポイントになってます。
――I'LLさんとGAKUさんでハモるとき、事前のディスカッションはかなり密にされるのでしょうか? I'LL:この曲では、そこの舵をとってくれたのも彼(GAKU)ですよ(笑)。
GAKU:ハモりねぇ。あのギターソロで言えば、まずは主旋律を弾いてからそれにあわせたハモりを作って、そのデータをI'LLに「これでやってくれ。もし文句があるなら変えてもらってもいいけどな!」っていうメッセージをつけて送っただけなんですけど(笑)。
――そのような“文句”が出るケースというのは、この曲に限らず時にはあったりするものなのですか? GAKU:たまに、ちょっとしたアレンジが加わって返ってくることはありますね。そういう時は、必ず「あぁ、ええやん!」ってなることばっかりなので、これまで別にモメたりしたことはないです(笑)。
――きっと、えもいわれぬコンビネーションがそこにあるのでしょうね。 HIRO:なんか、このふたりって僕らから見ていても妙に不思議なところがあるんですよ。それぞれタイプは違うのに、ツインギターとしてはちゃんと一体感があるから。
GAKU:あんまり頭で小難しく考えて、ツインやったらこうしなきゃとかは考えてないんですけどね。でも、自分でも面白いなと思うことはあります。おんなじフレーズをふたりで重ねたとして、おんなじように弾いているはずやのに、微妙に出てくる音って違ったりするんですよ。そこの細かいズレが重なったときに、独特の響きが生まれてるのかもなって思うことはたまにあります。
――お菓子でいえば、FEST VAINQUEURのギター隊が醸し出す音は、ピッタリと重ねられたミルクレープではなく、それぞれに膨らみ方や焼け具合の違うサックリとしたパイが上手く重ねられた、いわばミルフィーユのような感じに近いのかもしれません。 GAKU:あぁー、なるほど。俺らはミルフィーユやったんや!
KAZI:よかったやん。がっくん、ミルフィーユ好きやもんなぁ(笑)。
I'LL:くくく(笑)。
――かくして、各パートの音が重ねられていった中、最後にヴォーカリストとしてHALさんが歌入れの場面で最も留意されたのはどんなことでしたか。 HAL:歌詞やメロディから生まれる景色というものがあると思うんですけと、それをいかに歌で表現出来るか、というところは自分にとって非常に重要な点でしたね。歌詞が聴き手の中にすっと入っていくような歌、というのを心がけました。あとは、このオチサビのところまではネガティヴな内容の歌詞を、どう聴かせるかというのも考えましたね。
――それだけに、ここには強いドラマ性が生まれているのではないでしょうか。 HAL:「バタフライエフェクト」というのは、蝶の羽ばたきのような小さな動きが、やがて連鎖していくうちに大きな変化に繋がって行く、ということを意味する言葉なんですよね。僕としては、一番訴えたかったのはオチサビからラストにかけての部分だったので、逆にそこまでをどう聴かせるかが凄く大事だったんです。
――バタフライエフェクトという言葉は、もともとHALさんの中で何時どのように引っかかってきた言葉だったのでしょうね。 HAL:レコーディングを始める、その週くらいだったと思います。なんだかんだ、この歌詞がアルバムの中では上がるのが一番最後になってしまったんですよ(苦笑)。状況的に追い詰められていた時期だっただけに、こういう内容の歌詞になった、という面もあったのかもしれないです。
――そんな「バタフライエフェクト」が今作の中での中央域に属する楽曲だとすると、たとえば「The Emperor's New Clothes」などは、実にファンタジックかつ異色な存在感を持った曲となっていますよね。 HAL:ちょっとヘンテコな曲が出来ちゃいました(笑)。このアルバムが、もし“限界なんて気にせず突っ込んでいけ!”っていう意味の『BREAK!!』というタイトルじゃなかったら、この曲はなかなか入れづらかったかもしれないです。
HIRO:僕ら自身も、これは面白い曲が出て来たなと思いましたよ。
KAZI:初めてデモを聴いた時、つい皆してニヤついちゃいましたもん(笑)。
I'LL:(無言で頷く)
GAKU:これはどうやってやろうか、って楽しみになったよね(笑)。
『物事には、なんでも表と裏があるものですから。表裏一体なんです(笑)』(GAKU)
――かと思うと、「Only You」は聴くからにウェディングソングとなっているではないですか。こちらの楽曲が、何を切っ掛けに生まれたものだったのかも気になります。 HIRO:これはバラードが欲しくて作ったものではあったんですけど、テーマとしては90年代のJ-Pop風のテイストを目指したところがありました。FIELD OF VIEWさんとか、ZARDさんみたいな感じの曲にしたかったんですよ。
――いわゆる、90年代ビーイング系の音ですね。懐かしい……! HIRO:FEST VAINQUEURには以前からポップな側面もありましたけど、さらに思い切りポップに寄せてみたんです。だから、ギター隊のふたりにもこの曲では歪み系の音お休みしてもらって(笑)、クリーントーンのサウンドとアコギでまとめてもらってます。歌詞も、これは明るい内容にしてありますしね。 まずは自分でまるっと1曲分の歌詞を書いて、それをHALに渡してディスカッションしたあと、また僕が少し書き直しをしたり、HALも最終的にまた言葉を足したりして、結果こういうかたちになったんですよ。
――それにしても……何故、ウェディングソングだったのです? HIRO:曲が出来た時に、思ったんですよ。これはバラードなんだけど、悲しい言葉や切ない言葉は似合わない曲だなって。そこからハッピーな歌といったらこんな感じかなとか、誰かを祝うとしたらこんな感じかなとか、いつか自分もこういう気持ちを持てる人が出来たら良いなとか、そんな思いで書いていたらこういう内容になったんです。
HAL:僕も結婚とかをしているわけじゃないんですけど(笑)、おねえちゃんの家族をみていると円満にやっていて凄く楽しそうなんですよね。その旦那さんともたまに呑んだりすることがあって、この間も「義理の弟のおまえにこんなこと言うのは恥ずかしいけど、俺はおまえのおねぇちゃんのこと、めっちゃ好きやねんで」って言われたんですよ(笑)。
――義理のお兄様にそのように言われたとき、HALさんはどのようなリアクションをされたのです?! HAL:冷静だったら、普通に「もう子どもも2人もおるのに、何を言うとんねん!」ってなったと思うんですよ。でも、僕も呑んでましたから(笑)。凄い向こうも本音で言ってきはったんで、「えぇなぁ、幸せなんやな」って素直に思っちゃいました。そういう身近な良いケースが、この詞を書くうえでは以外と役に立ちましたね。 KAZI:僕もね、ここは幸せな結婚生活を想像しながらドラムを叩きましたよ(笑)。
HIRO:なんなら、ウェディングドレスでも着て叩こうかっていう感じでね(笑)。
KAZI:っていうのはウソですけども(笑)、実際には僕が叩く段階ではまだ歌詞が出来ていなかったんですよ。でも、悲しくはない明るいバラードという内容は分かっていたので、自分も曲に合ったプレイをしていくようにしました。こういうシンプルな曲は、難しいですね。ある意味、このアルバムの中で最も叩くのに気を遣った曲でした。
I'LL:僕もこの曲ではクランチのトーンで、ほとんど前に出ずちょっとした調味料くらいの感じで徹してます。
――ひとつまみの塩があるのとないのとでは、全く違うのと同じ役割をきっと果たされていたのでしょうね。 GAKU:僕の方のパートは、歌メロと似てるけどちょっと違うメロディを奏でているんですよ。ここまで淡々とメロディを歪んでいない音で弾く機会はこれまでそうなかったので、やっぱりちょっと難しかったです。だからまぁ、僕も料理の中の具材とかではなく調味料に徹してました(笑)。
――そして、このアルバムにはこれだけピュアな楽曲がある一方で、「断罪~Black or White~」のように真逆な世界観を描いた楽曲も収録されているのがまたなんとも興味深いところですよね。 KAZI:いやほんとに。おなじバンドの曲とはとても思えない(笑)。
――こちらは曲をGAKUさんが書き、詞をGAKUさんとHALさんで書かれているものになっていますが、この不埒さは一体どうしたことなのでしょうか? GAKU:物事には、なんでも表と裏があるものですから。表裏一体なんです(笑)。というか、歌詞のことは曲作りを始めた時はまだ一切考えていなかったんです。まずは曲を作ったあと、「今回のアルバムでは俺も歌詞を書いてみたいな」と思ったころから、スタートしたんですよ。
HIRO:今回はフルアルバムだから、作曲して詞を書きたい人はやってみようぜっていう話は出てたんだよね。
GAKU:むしろ、その前から「そのうち書いてみたいな」とは思っていましたからね。ところが、いざペンを持つとなかなか筆が進まなくて…(苦笑)。
――どうでもいいことかもしれませんが、GAKUさんはこのご時世にあって手書きで詞を書かれるのですか? GAKU:すいません、パソコンでした。キーボードがなかなか打てなかったの間違いです。ペンって言った方が、よりアーティストっぽいかなと思って(笑)。
KAZI:またちっさいウソついたなー(笑)。
GAKU:それでまぁ、今回こそ自分で書いてみようと思って書き出した時に、「どんな歌詞がこの曲に合うかなぁ?」と思ったら、 「「Only You」みたいなのは絶対違うやろうし、そうなったらもういやらしいヤツやろうな」となったんです(笑)。
KAZI:違うやん。絶対、最初っからソレしかなかってんな(笑)。
HIRO:この詞はまずがっくんが書いたものに、HALがR18の規制を入れて修正したものなんですよ。
――なんとまぁ。これでもそこそこ、刺激的な内容だとは思いますよ? HAL:いやいや。僕のところに来た段階では、完全に無修正でしたから(笑)。
KAZI:これでも一応、モザイクかけてあるんですって(笑)。
HIRO:HALさんが「これじゃ真顔で歌えねぇ!」となって、こうなったらしいです。
HAL:だって俺、ライヴで「××たい!」とか歌えませんよ(苦笑)。
GAKU:俺としては、そこもBREAKしようぜ!って思ったのになぁ(笑)。
HAL:うん、その気持ちは伝わってきましたよ。だけど、メロディに対して言葉数とかも足りてなかったし(笑)。いろんな意味で、直させてもらいました!
GAKU:しゃあない、そこは詞を書くの初めてやったから(笑)。
――なお、この詞世界には曲タイトルとリンクした“顛末”が用意されていますよね。これは、悪いことをしたら罰を受けますよという意味で捉えて宜しいですか? GAKU:そういうことです。バッドエンドだし、誰も救われないというね。こういうことをしたら、こんなことが起きるんじゃないかなという“妄想”をこの詞では書きました。別に、自分の実体験とかそういうのを元に書いたわけではありません。あくまでも、フィクションです(笑)。
――それから、冒頭で「THE NEXUS」については3年ほど前から寝かせてあった曲だとのお話がありました。それがここに来て、ようやくかたちになった理由があったとしたら、それは何だったのでしょうね。 I'LL:もともとは、今の完成形よりも切ない雰囲気の曲だったんですよ。でも、そのままの状態だと何か物足りない感じがしていて、この曲をもっと良いかたちにすることが出来るようなるまで、寝かせておこうと思ったまましばらく時が過ぎていたんですね。
――それが3年の月日だったわけですか。 I'LL:その間に、バンドとしても僕個人としてもいろいろなものを吸収して来た、というのが今回は大きかった気がします。去年あらためてこの曲があることを思い出した時には、ガラッと激しめのアレンジでやってみたらどうだろう? ということを思い立ちまして、全体的にはヘヴィな感じにしつつ、サビだけは以前よりも明るくしてみたんですよ。そうしたら、最初に思い描いたものとは違っちゃったものの、曲としての完成度はこれでやっと納得のいくかたちになりました。
――メロディの存在感と、バンドサウンドの放つダイナミックな質感が、うまく融合した音に仕上がったようですね。 I'LL:スタイリッシュなシンセの音も入っていたりして、凄く気に入ってます(笑)。
『このアルバムで得たことが今後につながっていくだろうなという予感も強い』(HAL)
――シンセといえば、今作では全編に渡ってのシンセトラッキングを、元ギルガメッシュのЯyo氏が手掛けられているのだとか。実際、彼のカラーもこのアルバムには随所にちりばめられていますね。 HIRO:特に、「THE NEXUS」のイントロなんかは聴いているとЯyoさんの姿が見え隠れしていると思います(笑)。
――彼に仕事をオーダーしたのは、何が契機だったのでしょうか。 HAL:ギルガメッシュさんのことは、僕らも移動車の中でよく聴いていたりして大好きでしたからね。それに、これまでもアルバムを作る場合はシンセなんかの色付けの部分に関してはバンド外の方にお願いすることが多かったですし、今回のテーマである“BREAK!!”という部分を考えても、より幅広い楽曲に対応してくださる方であり、僕たち自身が好きでリスペクトしているЯyoさんにお願いしてみよう、と思ったんです。
HIRO:これがまた、ちょうど今回のレコーディングの前に良いタイミングでЯyoさんとの出会いがあったんですよ。以前にも一度だけタイバンさせていただいたことはあったんですけど、あらためて共通の知人を通してお話をさせていただいたら、凄く快く引き受けてくださったんです。作業の時も、Яyoさん自身がバンドマンなんでやりとりも凄くスムーズでした。
KAZI:そこがホント、僕らからするとありがたかったしやりやすかったよな。
HIRO:オーダーした通りの音を作ってくださったのはもちろんですし、曲によっては予想以上のものを作ってくださったりということもあって、今回は「ENVIOUS」なんかも含めて、アルバム全体としてもЯyoさんとFEST VAINQUEURの間で最高のコラボレーションをすることが出来たと思います。
HAL:「ENVIOUS」は歌詞も“BREAK!!”してるもんなぁ。いきなり、“噛みちぎりたい”から始まりますからね(笑)。
――確かにあれには驚きました! HAL:SEの「Destruction」が明けてのアレは、かなりのインパクトなんじゃないかと思います。そういうところも、聴いてくれる人たちには楽しんで欲しいですね。
――そのほかにも、今作には突き抜けるような力強さを持った「ALEXANDRITE」や、ワイルドなロックチューン「HIGH!!!!」、アッパーでハイテンションな「ピエロ」、FEST VAINQUEURらしい洗練されたキャッチーの活きた「あの日のナミダ」など魅力的な楽曲たちが満載です。また、ボーナストラックの「NANIWA DANCE NIGHT FEVER」で繰り広げられている、ナニワ魂と遊び心の炸裂ぶりも粋で乙ですよ。 HIRO:ナニワソングは、これまでもサンバであったり、レゲエ調であったりというかたちで作ってきていたんですけどね。今回はなんやろうな?と思った時に、ディスコというか最近のEDMみたいな四つ打ちのノリも面白くてえぇかな、と思ってコレを作りました。ライヴでみんなと盛り上がれるような、楽しい曲になったと思います。
――音の持つキラびやかさに対して、歌詞がコテコテなところも一興ですね(笑)。 HAL:こういう歌詞なので、前回のサンバみたいに歌もアホっぽく陽気に行っても良かったんですが、今回はサウンドがこういうダンスチューンだったので、敢えて歌詞の内容は気にせずカッコつけて歌いました(笑)。
――大充実の『BREAK!!』をリリースしたのちには、ツアー[BREAK DOWN!!~破壊そして新たなる挑戦~]や、8月26日には大阪のSTUDIO PARTITAにて[FEST FES]も控えています。FEST VAINQUEURの邁進は、止まりそうにありませんね。 I'LL:今回はまさに思っていた通り『BREAK!!』で“BREAK!!”することが出来たという満足感が今凄くあります。個人的には、速弾きを一切しないで別の方向から攻めるということもやってみたんですが、そこもちゃんと“BREAK!!”出来ましたしね。この勢いのまま、ツアーでも楽しんでいきたいと思います。
KAZI:今回のアルバムは選曲段階からファンの皆の意見を取り入れてますし、自分たちだけじゃなく皆で“BREAK!!”出来たっていうのも僕らとしてはより嬉しいところなんですよね。そうやって完成した『BREAK!!』を、ライヴでまた皆と“BREAK!!”していけたらええなと思います。
HIRO:とにかく、皆や自分たちが思っていたFEST VAINQUEURというもの対しての固定概念は、このアルバムでは良い意味で打破出来たと思うんですよ。ここで得られた表現の幅が、ここからのライヴにどんなかたちで反映されていくのか自分でも楽しみです。
HAL:ほんと、このアルバムを作ったことで得られたものが今回は凄く大きかったんですよ。これだけのものが出来たという満足感だけじゃなく、このアルバムで得たことが今後につながっていくだろうなという予感も強いです。『BREAK!!』は、FEST VAINQUEURにとって確実にあらたな一歩ですね。
GAKU:歌詞にチャレンジしてみたりしたのもそうだし、ギターのプレイに関しても、今までやったらちょっとブレーキをかけそうになってたところまで、今回はフルアクセルで行き切ることが出来ました。ちなみに、第一案として僕がアルバムタイトルのアイディアを出した時は、綴りを『BRAKE』と間違ってブレーキになっちゃってたんで、それをI'LLに冷た~く指摘されたのも今となっては良い思い出です(苦笑)。もちろん、正しくは『BREAK!!』です。もう、ブレーキは踏みません!




COMMENT MOVIE

RELEASE

◆3rd Full Album「BREAK!!」
2017年4月19日 Release!!
【なにわ盤】
PRWC-29 / ¥3,500(税抜)
CD+DVD
01. Destruction
02. ENVIOUS
03. 断罪~Black or White~
04. The Emperor's New Clothes
05. ピエロ
06. バタフライエフェクト
07. ALEXANDRITE
08. HIGH!!!!
09. Only You
10. THE NEXUS
11. あの日のナミダ
12. Regeneration
Bonus track
13. NANIWA DANCE NIGHT FEVER
[DVD]
バタフライエフェクトMusic Video +OFF SHOT


【初回限定盤】
PRWC-30 / ¥3,600(税抜)
CD+DVD
[CD]
01. Destruction
02. ENVIOUS
03. 断罪~Black or White~
04. The Emperor's New Clothes
05. ピエロ
06. バタフライエフェクト
07. ALEXANDRITE
08. HIGH!!!!
09. Only You
10. THE NEXUS
11. あの日のナミダ
12. Regeneration
[DVD]
バタフライエフェクトMusic Video+ばんくーるTV~LIVE解説編~

【通常盤】
PRWC-31 / ¥3,000(税抜)
CD
01. Destruction
02. ENVIOUS
03. 断罪~Black or White~
04. The Emperor's New Clothes
05. ピエロ
06. バタフライエフェクト
07. ALEXANDRITE
08. HIGH!!!!
09. Only You
10. THE NEXUS
11. あの日のナミダ
12. Regeneration
Bonus track
13. NANIWA DANCE NIGHT FEVER

LIVE INFORMATION

FEST VAINQUEUR 2017年TOUR 「BREAK DOWN!!~破壊そして新たなる挑戦~」

2017年05月06日(土) 渋谷VUENOS
2017年05月13日(土) 心斎橋CLAPPER
2017年05月14日(日) 金沢vanvanV
2017年05月20日(土) 京都MUSE
2017年05月21日(日) 岡山IMAGE
2017年06月03日(土) 熊本B.9 V2
2017年06月04日(日) 福岡DRUM SON
2017年06月25日(日) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
2017年06月30日(金) 大阪IMPホール

FEST VAINQUEUR 2017 ONE MAN TOUR~ばんくーる電鉄 山手線ツアーの巻~

2017年07月25日(火) 秋葉原CLUB GOODMAN
2017年07月26日(水)上野音横丁
2017年07月27日(木) 日暮里プロモボックス!
2017年07月28日(金) 巣鴨獅子王
2017年07月29日(土) 大塚Deepa
2017年08月01日(火) 池袋CYBER
2017年08月03日(木) 高田馬場CLUB PHASE
2017年08月04日(金) 新宿Zirco Tokyo
2017年08月06日(日) 代々木Zher the ZOO YOYOGI
2017年08月09日(水) 表参道GROUND
2017年08月11日(金) 渋谷club asia
2017年08月13日(日) 目黒鹿鳴館

FEST FES 2017

2017年08月26日(土) 大阪STUDIO PARTITA
2017年08月27日(日) 大阪STUDIO PARTITA




2017年05月3日(水・祝) 大阪 BIGCAT
2017年05月5日(金・祝) 岡山CRAZYMAMA
2017年05月17日(水) OSAKA MUSE
2017年05月23日(火) TSUTAYA O-EAST
2017年05月27日(土) 金沢AZ
2017年05月28日(日) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
2017年06月07日(水) 大阪MUSE
2017年07月10日(月) 名古屋 CLUB QUATTRO

FEST VAINQUEUR PROFILE

※画像クリックで大きい画像が表示されます。

  • Vocal:
    HAL
    Birth:
    09.07
    Blood:
    O

  • Guitar:
    GAKU
    Birth:
    11.01
    Blood:
    O

  • Guitar:
    I'LL
    Birth:
    10.27
    Blood:
    B

  • Bass:
    HIRO
    Birth:
    10.27
    Blood:
    O

  • Drums:
    KAZI
    Birth:
    07.15
    Blood:
    B



DISCOGRAPHY

FEST VAINQUEUR | NEWS

FEST VAINQUEUR | INTERVIEW