INTERVIEW

レイヴ 「不幸福論」

2017.03.28
3月22 日に初となるフルアバム『不幸福論』をリリースしたレイヴ。
現在は初の5大都市6公演ワンマンツアーの真っ只中のレイヴから嬉しい追加情報が発表された!
8月20日(日)六本木ニコファーレにて、レイヴ5周年記念ワンマンライヴ『ありがとうございました。』を開催する。
そんな彼らに『不幸福論』のことはもちろん、ニコファーレについても話しを訊いた。

取材・文:山本貴也
『「不幸はこうだ」「幸福はこうだ」何て安いものにはしたくなかった』

――初のフルアルバム『不幸福論』がリリースされます。【幸福盤】【不幸盤】という2タイプで収録曲順もかなり違いますがどうしてこういう曲順に? :元々はMVを付けないというところからだったんです。最近はDVDが付いてる方が1曲少なくて、付いてる方が1曲多い販売形態が多いと思うんですけど、テーマがあるアルバムなので、最後に1曲付け足したりするのはちょっと違うなって。曲順を同じにしないといけないというルールもないわけだし、だったらMVは別の形で出すなりして、違う聴かせ方というか、人によって“不幸”と“幸福”は違うし隣り合わせなのでこういう形式にしました。

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nisa:そもそもDVDって画質が悪いですよね。
:それもあるし、YouTubeにUPしたりもするので、それだけのためにアルバムの値段を上げるのも嫌だったんですよね。
――それぞれの曲順はどうやって決めていったんですか? :皆で集まって俺たちの思う“不幸”と“幸福”というテーマで決めていきました。
nisa:ライヴのセットリストみたいな感じですよね。前後の曲でその曲の聴こえ方も変わってくるし。
――今作のりードトラックは「不幸福論」になるんですか? nisa:リードトラックというか、アルバムを象徴するのに一番相応しい曲という位置づけです。
:新録した曲の中で一番レイヴっぽいというか、どストライクな曲だったし、歌詞の内容も含めて自然とハマった感じですね。今回は僕の曲が5曲あるんですけど、「不幸福論」だけはこういう曲を作ろうと思って作りました。他はわりと自然にできましたね。
――歌詞についてはいかがでしょうか? レン:何が幸福で何が不幸なのか自分に問いかけてみたときに、結局人それぞれその意味も重さもまったく違うんだって気づいた時にどんな歌詞が今書けるんだろうと考えながら綴りました。だから「不幸はこうだ」「幸福はこうだ」何て安いものにはしたくなかったです。答えがほしいけどそう簡単に見つかるわけがなくて、その中で生きて生かされてるんだって事を言いたいのと自分自身にも言い聞かせてるような歌詞にしました。人生論なのかも。
――「砂時計」はMVにもなっていますが、これを選んだのはどうして? :今まで撮ったことがない曲調だったし、すごく思い入れが強い曲なのでこれを選びました。選曲会の時から皆も気に入ってたんですよね。
:満場一致したね。「これしかないだろう!」って。
nisa:みくるの件もあって、感情を一番入れやすかったのもあります。せっかくこういうアルバムになったし、少し違うテイストで出したいのもありました。
――レイヴのMVは明るく元気よくって印象が強いし、笑顔が全くないのは珍しいですね。 nisa:言われてみればたしかに1回も笑ってないですね(笑)。
――リリース前から「砂時計」のMVが公開されていましたが、撮影の逸話などがあれば教えてください。 :とにかく寒かったですね。
nisa:しかも一番風が強い日にあたってしまったんですよ……。
:袖が無い組はつらかった(笑)。
:最後にレンが雨にうたれるシーンがあるんですけど、寒い中でさらに雨っていうのがかなり過酷そうでしたね。
nisa:海にも入ってたしね。
レン:知ってます? 人間って究極に寒くなると身体が異常反応起こして男梅みたいになるんですよ。
nisa:あとは足元が砂だから足を取られて全然動けなかったですね。
:風が強かったので、機材も砂だらけになるし、僕の衣装に羽根が付いてるんですけど、その羽根に砂がめちゃくちゃついてて終わってから落とすのが大変でした(笑)。
:集合カットが無かったから撮影自体はそこまで大変じゃなかったんですけど、場所と寒さにやられましたね。でも仕上がり観たら笑顔はないけど皆すごくいい顔してました。
nisa:撮影は大変だったけど、やっぱり自然の風はいいですね。
『5年目にして初のフルアルバムを出して、さらにここからどうなっていくかが楽しみですね』
――収録されている新曲について教えてください。【幸福盤】は「タイムカプセル」から始まります。 nisa:【不幸盤】の1曲目が「砂時計」と決まっていて、じゃあ【幸福盤】は何かって考えた時に一番しっくりきたのが「タイムカプセル」だったんです。
――曲を聴いた印象は、nisaくんの曲じゃないと思ってました。 :俺も思いました(笑)。
nisa:自分的には普通なんですけど、皆そう言うんですよね(笑)。
:他のnisa曲は結構作り込まれてる印象が強いからかもね。
――すごく春を感じるこの季節にぴったりな曲です。 nisa:自分的には全くそういうイメージじゃなかったんですよ。たぶん歌詞の印象が強いのかもしれないです。
:俺は春っぽい感じがしたんですけどね。
レン:曲を聴いた時のインスピレーションで、春の匂いがぷんぷんしたし、季節的にもばっちりだったからこの歌詞になりました。誰もが経験したことある別れの形だと思います。自分の中のアルバムを開きながら綴りました。俺らも九州の田舎者だから見送ることも見送られることも経験してきたんで。
――「ルーレットゲーム」はいかがでしょうか? :ライヴがすごく楽しみな曲ですね。ロック感もあるし、「レイヴがロックをやったらこうなりますよ」という曲で、サビの頑張ってる感じも好きですね。
nisa:ライヴ感のある曲が欲しくてこういうサビにしました。
レン:こんなもんライヴでバカになって暴れ散らかすしかないでしょ。
――「メレンゲ」(※不幸盤のみ収録)はいかがでしょうか? :こういうテンポ感でリズムがハネてる曲がなかったので作りました。
――朝に聴きたくなる感じの曲ですね。 :俺の中では「ゼクシー」のイメージだったんですけどね(笑)。自分で作っておいてよく分からないんですけけど、「どうしてサビでこんなに開けるんだろう?」って毎回聴いてて思います(笑)。
レン:レイヴって意外に失恋や悲観的な異性への想いの歌ばかりで、今になって何故かメレンゲのような暖かな気持ちでゆったりとにっこりとした曲を唄えるようになりました。唄ってて抜け感がたまらないです。
――「メレンゲ」の曲調的に【幸福盤】かなと思ったら【不幸盤】でしたね。 :こういう曲を両方に入れたらすごくおとなしいアルバムになりそうだなって思ったんですよね。あとは、振り分けや曲順を決めるのが結構大変で、同じ並びにならないようにとか、シングル曲はつなげないとか、そういう条件があったので、結果的にこうにしかならなかったですね(笑)。
――「幸福論」は歌詞が印象的ですね。 :曲名も出ちゃってますしまんまレイヴのことですよね。でも作った時は青春パンクのイメージだったんですけど、メンバーからは「全然違う」って言われてましたね(笑)。
――どうしてこういう歌詞を書こうと? レン:単純に、今オレが生きていく中で「幸福ってなんだろうな」と考えさせられた瞬間に「これしかない」と思って綴りました。だからちょっとダサい歌詞かもしれないけどこれが素直な飾らない気持ちなんでしょうね。
nisa:この曲はレンがギター&ヴォーカルなので、レコーディングも弾いてもらいました。
――「Dirty World」はnisaくんらしい曲ですね。 :一瞬で分かりますよね(笑)。
nisa:昔からある曲なんですけど、今のレイヴならできるかなと思って出してみました。アレンジに一番苦労しましたね。今はバンドとして同期を減らしてる時期なんですけど、これはあえてドーンと出しました。だから音の厚みはすごいです。
レン:現代の人の思考ってどうなってるんだろうなと言うところからですね。周りのせいにする人って多いじゃないですか? でも結果は冷静になると自分のせいだと思うんです。その人を選んで受け入れたのも自分でそこに染まっていくのも自分。来る所まできて周りを見て周りのせいにしだすんで、リアルと愚かさを追求した歌詞だと言えます。
――「棘」も面白い曲ですよね。 :完全に悪ノリで暴れるだけの曲です(笑)。アルバムだからこそできた曲なんですけど、今たくらんでるのが、ライヴでの煽りって普通は一部分をループするじゃないですか。これは曲ごとループさせてやろうかなって思ってます。
レン:バラエティー性を加えながら、この時代の汚い部分を表してみました。
――『不幸福論』はレイヴにとってどんな1枚になりましたか? nisa:心が成長した部分を素直に出せた1枚だと思っていて、バンドが成長したというよりは、心の面での心境の変化や強さを出せたと思います。
:キャピキャピ感がなくなって大人になりましたね(笑)。もちろん今までのレイヴっぽさもあるんですけど、昔のキャピってる感がいい意味でないんですよね。今の僕達を象徴する1枚になりました。
:次が楽しみになる1枚ですね。5年目にして初のフルアルバムを出して、さらにここからどうなっていくかが楽しみですね。
レン:レイヴが知らないレイヴを発掘してくれた作品。実は身体のどこかに染み付いていて心のどこかに染み付いていたものを解放してくれた1枚です。そして、今後のレイヴをワクワク興奮させてくれる1枚になりました。同じ気持ちでファンの皆がいてくれたら嬉しい。
『レイヴの5年間の歴史をファンの皆と一緒に振り返るいい機会にできたらなと思う』
――レイヴ初の5大都市6公演ワンマンツアーはどんなツアーにしたいですか? nisa:『不幸福論』を出して曲の幅が広がったので、今までのただ楽しいだけのワンマンとは違って、いろんな面を観せたいですね。
:ツアーファイナル以外は「不幸論」、ファイナルは「幸福論」というタイトルになっているので、コンセプトに沿ったワンマンにしたいですね。でも、「不幸論」とか言っておきながら絶対にニコニコしちゃうと思うんですけどね(笑)。
:初めて5箇所もまわって、ツアーと共にアルバムの曲がどんどん成長していくと思うので、ツアーファイナルでは、100%だった曲が120%や200%になってると思うのでそういう部分も一緒に楽しみたいしファンと一緒に作っていきたいですね。
レン:やっぱり嘘ひとつなく、レイヴとレイヴを愛してくれる全ての連中と『不幸福論』の新しい曲と今まで培った曲で、もっとずっと深くまで浸かり合うようなワンマンツアーにする。それ以上は他にないかもですね。
――そして、8月20日には六本木ニコファーレにて『ありがとうございました。』が行われますが、これはどんな内容になるのでしょうか? :企画に関してはいろいろ企んでるところなんですけど、5周年ということで、今の曲だけじゃなくて昔の曲もたくさんやると思うんですよね。せっかくだからこの日1日は、レイヴの5年間の歴史をファンの皆と一緒に振り返るいい機会にできたらなと思うし、感謝も伝えられる日にしたいですね。
nisa:LIQUIDROOMの時も思ったんですけど、恵比寿を超えてついには夜の街六本木にまで来てしまったなと(笑)。悠も言いましたけど、5周年ライヴなので5年分のレイヴを一気体感できるすごくいい機会だと思いますね。
:すごく綺麗な会場だって聞いてるので「どんなもんやろ?」って感じで自分が楽しみですね。
レン:5周年になるんですね。でも特別な節目を迎えられるバンドでよかったです。この先何があるかなんて誰にも分からないけど、いつもの様にレイヴのライヴを六本木で表現しそこでしかできないライヴ、その会場その日しかできないライヴを全力でするまでです。
――それでは最後にアルバム『不幸福論』にかけて、自分が思う幸福な瞬間をふまえてメッセージをお願いします。 nisa:ありきたりなんですけど、好きな音楽をやったり、全国ツアーをまわれてることに、すごくありがたみを感じたことが去年あって、あらためて考えるとすごく幸せなことだなって思うんですよね。宮崎から出てきて今こうして東京で音楽がやれてる環境が最高に幸せなので、これからもついてきてほしいし、楽しみにしていてほしいですね。
:昨日から某SのKさんという友達が家に泊まりに来てるんですけど、さっき「今から取材行ってくる」って出てこようとしたら「いってらっしゃい」って言われたんですよ。その「いってらっしゃい」がすごく嬉しかったんですよね。今は帰ったら「おかえり」って言ってくれるのかなってすごく楽しみなんですけど、そんなささいな一言がすごく幸せでした。
:すごく自分が損な人間だなと思うことがあって、何かをしてる時に「今幸せだな」ってあんまり思わないんですよね。例えば旅に行いく時も計画してる時はすごくワクワクしてるし幸せなんですけど、行ってる最中はそこまで楽しくないというか、幸せをリアルタイムで実感できないんですよね。ご飯もそうで、実際に食べてる時よりも後から思ったり、なかなか幸せを噛みしめる瞬間がないんですけど、この年齢になって自分がこういう人間だなっていうのも分かってきたので、これからは幸せな時に「幸せだな」と思えるようになりたいです。ライヴ中も「あ、今幸せ!」って瞬間を感じたいです。
――じゃあ次のワンマンツアーでライヴ中に幸せを感じたら手をあげて申告してください(笑)。 :それいいですね(笑)。
レン:ボーカルなんで動きの一環でよく手をあげてるんですが……つまり……ライヴ中ずっと幸せ野郎ってことですかね。




COMMENT MOVIE

RELEASE

フルアルバム「不幸福論」
2017年03月22日 Release!!
【幸福盤 (通常盤Atype)】
CD Only
PSIS-50041 / ¥3,000(税抜)
[CD]
01. タイムカプセル
02. 不幸福論
03. UKIYO
04. ルーレットゲーム
05. ナミダヒロイン
06. 砂時計
07. 人生つらみちゃん
08. Dirty World
09. 棘
10. サブカル
11. 幸福論 *
(*幸福盤のみ収録)

【不幸盤 (通常盤Btype)】
CD Only
PSIS-50042 / ¥3,000(税抜)
[CD]
01. 砂時計
02. 不幸福論
03. サブカル
04. メレンゲ *
05. 棘
06. UKIYO
07. Dirty World
08. ルーレットゲーム
09. タイムカプセル
10. 人生つらみちゃん
11. ナミダヒロイン
(*不幸盤のみ収録)

LIVE INFORMATION

PS COMPANY PRESENTS レイヴ ONEMAN TOUR「不幸論」

2017年03月25日(土) Zirco Tokyo
2017年03月31日(金) 名古屋Heartland
2017年04月02日(日) 心斎橋clapper
2017年04月07日(金) 福岡DRUM Be-1
2017年04月16日(日) 仙台spaceZero

PS COMPANY PRESENTS レイヴ ONEMAN TOUR FINAL

2017年05月05日(金) 渋谷WWW


2017年04月22日(土) 高田馬場AREA
2017年04月30日(日) 名古屋Electric Lady Land
2017年05月12日(金) HOLIDAY NEXT NAGOYA
2017年05月13日(土) HOLIDAY OSAKA
2017年05月20日(土) NAGANO CLUB JUNK BOX
2017年05月21日(日) 新宿RUIDO K4
2017年06月22日(木) 大阪RUIDO
2017年06月23日(金) 名古屋ell.FITS ALL

レイヴ PROFILE

※画像クリックで大きい画像が表示されます。

  • Vocal:
    レン
    Birth:
    03.02
    Blood:
    O

  • Guitar:
    nisa
    Birth:
    08.21
    Blood:
    A

  • Bass:

    Birth:
    12.30
    Blood:
    OよりのA

  • Drums:

    Birth:
    04.06
    Blood:
    B



DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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