INTERVIEW
Special
これまでのスタイルを打ち破りALSDEADが新しい姿を見せた。“EVIL”を2つの世界観で構築して聴かせる2ヶ月連続リリース第一弾「DIRTY EVIL」が届いた。ソリッドかつ攻撃的に迫るサウンド、一新したビジュアルイメージも合わせて新たな一面が凝縮された作品になっている。8月23日に開催されるワンマンライヴ『Beautiful Tripper』を控えたメンバー4人に話を訊いた
取材・文:山本 貴也

――今回「DIRTY EVIL」、「EVIL BEAUTY」と2ヶ月連続のリリースとなりますが。
MAKI: “EVIL”という“邪悪”な部分を、「DIRTY EVIL」=泥臭い邪悪と、「EVIL BEAUTY」=洗練された邪悪とで、2つの作品を違う角度からビジュアルを絡ませて表現したかったんです。1作目の「DIRTY EVIL」は、見ての通り衣装も泥臭い黒いツナギを着て、サウンドもよりソリッドに仕上げてライヴ感を意識した作品で、「EVIL BEAUTY」はその対となるような作品となっていて、この2つの世界観をライヴでも表現するために、ワンマンもリリースも全部絡めての展開になっています。ALSDEADは泥臭いメタルの要素と、綺麗に歌うハードロックの要素の両方を持ってるバンドなので、両方に振り切った世界をそれぞれの作品に当てはめました。
――期間限定生産というのは?
MAKI:価格がDVD付で破格の444円になってるんですけど、僕らのハードな部分の名刺代わりというか、まずは444円で体験してほしいという意図があります。期間限定というのは、流通担当の人から「ずっとこの値段で販売するのは……」と難色を示されまして(笑)、それでこういうちょっと変わったリリース形態にしました。
:1曲だけ入って444円だったら、まあ普通かなと思うんですけど、DVDが付くことによってお得感が増すというか、少しでも「買ってみようかな」って気になってもらえたら嬉しいですね。
ALSDEAD
――ALSDEADの入門編のような位置づけなんですね。「DIRTY EVIL」の曲について教えてください。
:曲の後半がエレクトロな雰囲気になっているんですけど、最初にあったイメージは実はそっちの方が強かったんです。そこから、どうバンドサウンドを絡ませていくかっていうのを考えながら作っていきました。前半は完全にバンドサウンドオンリーで、余計な音は一切なく4人の音だけで“邪悪感”を出して、後半から一気にデジタルな雰囲気に持っていって、それが次作の「EVIL BEAUTY」の世界にも繋がっていくようになってます。
――そういう仕掛けがあったんですね。ALSDEADとしてここまでデジタル要素が強いのは珍しいですよね?
:ここまでデジタル要素を出したのは初めてかもしれないですね。でも元々こういう要素を持ってはいたんですけど、今作は名刺変わりの作品になるのでこれぐらい分かりやすい方がいいかなって。
――全体的にすごくシンプルでソリッドな仕上がりですね。
MAKI:尺がぴったり3分なんですけど、実は「EVIL BEAUTY」もぴったり3分なんです。
:昔の歌謡曲って、よく“3分間のドラマ”とかって言ってたと思うんですけど、それを現代版にしたというか、3分でどれだけ表現できるかというチャレンジでもありました。
MAKI:チャレンジという意味では、今回から7弦ギターを導入したんですよ。
:7弦の記念すべき1曲目がこの「DIRTY EVIL」なんです。どうせなら新しいことやりたいなって思って。
MAKI:沁が何の相談もなしに突然7弦ギターを買ってきたんです。一緒に曲を作ってるから当然僕も7弦ギターが必要になって……結局買いにいく羽目になりました(笑)。
陽佑:ベースも実はこれを機に5弦にしたんです(笑)。慣れるのが大変でしたけど……。
MAKI:ドラムは?
刹亞:気持ちだけは色んなものが増えてる……かな。
MAKI:新しいことをどんどん取り入れていこうというスタンスは常日頃から変わらずにやっています。
ALSDEAD
――新しい機材を導入したということですが、プレイ面でのこだわりはありますか?
陽佑:ベースはいたってシンプルですね。あえて言うなら後半の踊ってる部分ですね。
刹亞:ドラムも全体的にはシンプルなんですけど、個人的にはAメロのスネアとキックだけの部分が泥臭い感じがして好きです。だからライヴでもそこを見てほしい。ここまでリズム隊がシンプルなのはALSDEAD史上はじめてかもしれないですけど、ALSDEADらしさはうまく表現できたと思います。
:ギターに関しては、シングルにしては珍しくソロを弾いてないんですよ。ソロの部分をシンセに任せたり、自分が出るというよりは、いい意味で一歩退いて周りが見れるようになりましたね。まあこの曲に関してはですけど……(笑)。あとはいつもリフを大事にしているのでそこはキッチリこだわってやりました。
――歌詞についてはいかがですか?
MAKI:“DIRTY”ってすごく抽象的な言葉なんですけど、世の中にある必要な“悪”というか、“悪”が世の中を支えているという視点で書いたのが「DIRTY EVIL」です。「EVIL BEAUTY」も“悪”なんですけど違う側の“悪”というか、結局“悪”というのは絶対に必要なもので、そういう悪さをして生き延びてる人間の生き様を「どう表現するか」というのが今回のテーマでした。正直に生きていても、誰かのせいで捕まったり、真っ直ぐなことだけをしていれば、それで報われるかというとそういうわけじゃなくて、悪さをしててものうのうと生きてるヤツはのうのうと生きてる。この曲の主人公は「やりたいようにやるぞ」というキャラなんですけど、僕自身もそういう生き方に憧れているのですごく書きやすかったです。
陽佑:正義の反対はまた別の正義やからね……。
一同:……。
陽佑:野原ひろし(クレヨンしんちゃん:野原しんのすけの父)の名言なんですけど、ずっと俺の中に強く残ってる言葉なんです。
:両方が正しいと思ってやってるけど、価値観が違うってこと?
MAKI:搾取する側も、される側もそれを正義としてやっているというか、今回の「DIRTY EVIL」と「EVIL BEAUTY」もまさしくそういうことで、どちら側も正義なんですよ。「DIRTY EVIL」の対照的なものが「EVIL BEAUTY」というわけじゃないんですけど、“EVIL”としてはどちらも自分が正義だと思っているんです。
――「DIRTY EVIL」はすごくライヴの絵が見える曲ですよね。
:サビのコーラス部分は、特にライヴ感を意識して作りましたね。
陽佑:後半のエレクトロな部分ではタオルぶん回して踊ってもらいたいです。
ALSDEAD
――先ほど「ビジュアルを絡ませて表現したかった」とおっしゃっていましたが、衣装にもこだわりがありそうですね。
MAKI:「DIRTY EVIL」の黒いツナギの衣装というのは、今までのライヴとは違うライヴをやる衣装になっていまして、こっちの衣装でライヴをやる日は、激しい部分を凝縮させたライヴになります。それとは対照的な衣装が、まだ公開前ですけど「EVIL BEAUTY」の衣装になります。
:とにかくヌルさを排除した攻めのライヴになります。
MAKI:どっちの衣装で出てくるかはその日にならないと分からないんですけど、こうして衣装を2つに分けることで、激しい曲は全部チョイスできるようになるので、暴れたいバンギャの人にはもってこいのライヴになると思います。
――同時期に衣装が2つあるって珍しいですよね。
:何よりも自分達がやりやすいんですよ。気持ちもそこだけに向けて持っていけるので。
MAKI:綺麗めな格好で泥臭い曲をやると、違和感とまではいかないですけど、もっと男クサくいきたいのにっていう葛藤があったりしたんです。だけど今回はそれがなくなったのですごくやりやすくなりましたね。
――衣装面でも新しい要素が導入されたということですね。その衣装で撮影されたMVはどんな作品に?
MAKI:MVの撮影現場がものすごく殺伐としていまして、作品作りに真剣な人間と仕事をするというスタンスではあったんですけど、あまりにも真剣な人達が1つの場所に集まると現場がピリピリするんだなということを学びました……。
一同:(笑)。
MAKI:今までのメイキングだと、おちゃらけたりふざけたりしてるオフショットがたくさんあったと思うんですけど、今回は「DIRTY EVIL」だからそういうシーンを入れなかったわけじゃなくて、単純に本気でピリピリしてたからそういう素材がなかったんです(笑)。演奏シーンも6テイクだけしか撮らないって最初から決めていたので、1テイクも無駄にできずすごい集中力で挑みました。
:演奏シーンは3時間かかってないぐらいで撮り終えたんですよ。各々が持ってるフラストレーションを演奏にぶつける感じで撮ったので、皆の顔が強張ってるというか柔らかさが全く無く殺気立った表情になってます(笑)。
MAKI:良い意味で本当に空気が悪かったので、この悪い空気のまま自分達が曲とどう対峙するかっていう精神的な世界に全員が入ってましたね。
:そういうピリピリしてる感じとか、空気の悪さを想像しながら見てもらうと、また違った意味で面白いと思います。
刹亞:映画の撮影とかでも言いますもんね。ケンカするシーンがあったら控室とかでも本当にしゃべらないとか……。
一同:……。
刹亞:なに言うてんだろ俺……。
MAKI:言おうとしてることを途中であきらめるなよ(笑)。
刹亞:まあ演技じゃないってことです。
MAKI:そんなカッコいいMVがついて444円ですので是非。
一同:(笑)。
MAKI:あとはジャケットにもこだわっていて、2枚が対になるというか、セットになるようになっているので、そこもチェックしてほしいですね。
ALSDEAD
――8月23日に『Beautiful Tripper』と題したワンマンライヴが控えていますが。
:4月に『Separator』というアルバムを出したんですけど、そのアルバムの世界観をまだライヴでちゃんと表現できていないので、そのアルバムも含めて今回の2ヶ月連続リリースのコンセプトのもとで1つの世界を作り上げたいと思っています。単純に2つの世界を体験してもらうだけじゃなくて、アルバムの深い世界も同時に体験してもらえるようなライヴになると思います。
MAKI:タイトルの『Beautiful Tripper』は、“美しい幻覚者”という意味なんですけど、“BEAUTY”の世界を体験してもらい、その中でALSDEADの核的な部分の“DIRTY”な世界に繋がっていく。視覚的にもそれがどう展開していくかを楽しみにしてもらいたいですね。今のALSDEADを堪能して頂けると思います。
:過去にないぐらい長尺のライヴになると思うので、覚悟して来てほしいですね。
MAKI:お客さんとの体力勝負だね。
陽佑:最後がどう終わるかっていうところにも注目してもらいたいです。
刹亞:僕の中で良い曲がどんどん増えてきているので、今までで一番みんなと一緒に盛り上がれる楽しいライヴができると思います。
――このワンマンで「EVIL BEAUTY」も初披露されるんですか?
MAKI:そうですね。それ以外にもいろいろと発表があるので楽しみにしていてほしいです。
――それでは最後にViSULOGを見てる人にメッセージをお願いします。
陽佑:8月21日に「DIRTY EVIL」という444円のALSDEAD体験版が発売されるので、ひとりでも多くの人に体験してもらって、是非ワンマンにもお友達を誘ってきてほしいですね。皆で輪を広げて一緒に楽しみましょう。
MAKI:『Beautiful Tripper』は表現したい世界観が全部集約されたようなライヴになるので、少しでも興味を持ってる人や、ALSDEADのサウンドに触れたことのある人は大満足で帰ってもらえるライヴを用意しているので、是非遊びに来てほしいです。
:セットリストも決まって、後はやるだけという万全な状態に仕上がっているので、自分達でも良い意味で「どうなるんだろう?」という楽しみがあるので、この特別な1日に是非足を運んでもらいたいですね。
刹亞:洋楽のハードロックがすごい好きで、僕の中で1つ夢があるんですよ……。外国のお姉ちゃん達ってライヴ中によくトップレスになるんです。だからトップレスに……。
MAKI:最後に何言ってんねん(笑)
刹亞:それぐらい熱いライヴをしますってことです。だから誰か僕の夢を叶えてください(笑)。
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RELEASE
New Single
「DIRTY EVIL」

2013.8.21 Release!!

Dears

\444 (Tax in)
DCCL-105~106

[Disc.1]
01.DIRTY EVIL
[Disc.2]
01.DIRTY EVIL (Music Video)
02.MVメイキング、オフショット映像
SCHEDULE
『Beautiful Tripper』
2013.08.23(金)池袋EDGE
開場 : 17:30/ 開演 : 18:30
前売 : \3,000/ 当日 : \3,500



2013.08.28(水)池袋Black Hole
2013.09.11(水)大阪RUIDO
2013.09.14(土)高田馬場AREA
2013.09.15(日)池袋EDGE
2013.09.18(水)池袋EDGE
2013.09.21(土)仙台MACANA
2013.09.27(金)渋谷REX
2013.10.05(土)心斎橋VARON
2013.10.06(日)名古屋今池3STAR

PROFILE
ALSDEAD

ALSDEAD Vo:MAKI
birthday: 11/20
blood type: B
ALSDEAD Gu:沁
birthday: 11/29
blood type: B
ALSDEAD Ba:陽佑
birthday: 1/5
blood type: A
ALSDEAD Dr:刹亞
birthday: 9/30
blood type: A
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY


アーティストタグ

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