FEATURE

RAZOR 「DNA」

2017.02.28
2016年11月30日に始動したRAZORから初のシングルとなる『DNA』が届けられた。
前作『RED INVISIBLE』の赤いイメージとは対照的に、今作では内に秘めた熱さを表現したという青いRAZORが表現されている。幅広い楽曲に猟牙の奏でる旋律が合わさった時の化学変化は聴くものを虜にさせてくれる。
3月26日には恵比寿LIQUIDROOMにてRAZOR主催イベント『REDEMPTION SCREAM』も行われ、RAZORの勢いはますます加速していくことだろう。

取材・文:山本貴也
「無理に広げていくよりも深く作っていきたい」

――始動から約3ヶ月が経ちましたが手応えはどうですか? 猟牙:初ライヴも予想以上に高揚感があったのですが、そこからどんどんバンドの熱量も高まって、年明けのワンマンツアーで完全にバンドとしての本格的なスタートに立てたなと実感しています。ファンとの絆もそうですし、メンバー一人一人が完全にRAZORになったなと。
:非常にいい感じといいますか、自分たちが思っていたよりもファンの子が求めてくれる熱量がステージに伝わってきてますね。多少なりとも心配していた部分があったんですけど、そんなことを考えなくても思いっきりライヴをやればいいんだってことを感じさせてもらえてます。まだまだ落ち着くことなく攻めていきたいですね。

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衍龍:始動するまでは不安と楽しみが両方あったんですけど、11月30日の新宿ReNYからワンマンツアーが始まって、ファンの子たちも僕らの熱量に負けじと必死にくらい付いてきてくれてるので、最初に感じていた不安はツアーの前半で一気に吹き飛びましたね。ファンの子たちにすごく支えられてるんだなって実感できて、そこからいい状態でツアーをまわれて今回の『DNA』に繋がる感じです。
IZA:まだ3ヶ月ですけど、始めた時と比べていい意味で気持ちが変わってきてる。最初は不安だらけだったものが、ライヴを重ねる事に成長できてるのがひしひしと感じられるし、自分たちでまとまってきてるって分かるのがすごく面白い。人生で始めてバンドを組んだ時の感覚でやれてるのがちょっと不思議でもあり嬉しいので、これから先がもっと楽しみになってきました。
哲也:まだ3ヶ月かって感じなんですけど、みんなと同じですごくいいテンション感でできてるので、本当に今後が楽しみですね。みんなの気持ちにもちゃんと応えていけたらいいなって思います。
――1st Single『DNA』はどんなコンセプトのもとで制作されたんですか? :初めてのシングルになるので、バンドのカラーを考えながら曲を作っていったんですけど、「DNA」に関しては、突然メロディとテンポ感がおりてきて、ギターのリフ感とかもどんどん出てきたんですよ。カップリングに関しては、1作目『RED INVISIBLE』に足りないライヴ曲というか、ライヴではやってるけど音源化されてなかった「嫌、嫌、嫌。」。一風かわったスペーシーな書き下ろし曲「ネイキッド」が収録されています。こういう曲はきっと予想外だと思いますね。
――表題曲「DNA」は、RAZOR特有の激しさとキャッチーさが融合されています。 :曲を作る時に、「●●風」というのはメンバー内の共通言語としてディスカッションはするんですけど、「RAZORらしさ」というものを考えるとゼロから作り上げていくことになるんですよね。例えば、最初は「これいけるかな?」とか「これ大丈夫?」っていう部分がわりとRAZORの核になっていくものなのかなって思うんです。
衍龍:意外性のあるものがね。
:すでに世に出てる「●●風」ってなると、結局そのフォロワーから脱出できない感じがして、そういう意味では、「このアレンジで大丈夫かな?」っていう絶妙なところを狙っていきたい。
――展開も目まぐるしいですね。 IZA:スタジオで作っていったのでこの展開に辿りつくまでにいろいろありました。
:途中で哲也が、「もっと変わったことやりたい」って言い出して、そこから生まれたのが壮大な部分なんですよね。歌詞のストーリーが切り替わる部分で楽曲の展開も変わるのが面白いですよね。
哲也:猟牙からも「ちょっと変わったことしたい」って要望があって、雨の音とか曲じゃない隙間を作りたいなって思って、そこからCメロ付けてとかみんなで考えて作っていきました。
衍龍:今回の3曲は、全部がヘヴィなサウンドではなくて、わりと空間のあるセクションがあるんですよね。そこで気持ちの抑揚を付けられるようにアプローチしました。それもあって、前作よりも大人っぽい感じがすると思います。
:「RAZORってどんなバンド?」って聞かれた時に、いろんな側面を持ってるバンドでありたくて、無理に広げていくよりも深く作っていきたいんですよね。
衍龍:今回はいろんなことにチャレンジしていて、ギターでいうと初めてツインリードでハモリのソロをやったので、そこは特に聴いて欲しいですね。
:バンドっていろんな形態があるんですけど、ギターということだけを考えると1人でも成り立つんですよ。でもRAZORには2人ギターがいる。僕はバッキングギター、リードギターっていう分け方は絶対にしたくなくて、個人的にはツインリードという形でやりたいんですよね。だからどっちがリードとか関係なしでやりたかったので今回はソロを弾いてもらいました。
――壮大な部分はどんなイメージでアレンジしていったんですか? 哲也:元々は自分の曲で使おうと思ってたアイデアだったんですよ(笑)。ハッとしたいというか、雨の音が聴こえたら聴き手が映像を思い浮かべるんじゃないかと思って、そういうイメージでアイデアを出してみました。
:秒針の音も入ってるんですけど、歌詞の世界観を楽曲でも表現できないかと思って、途中で針を止めたんですよ。そしたら聴いてる人の中で時間が勝手に過ぎていくというか、誰に対しても1秒1秒が刻まれていくし、時間の流れを自分で刻んでいるんですよね。それは“アナタ自身が時間を進めて歩んでいくんだよ”という意味合いにもリンクするんです。
――タイトルの「DNA」というのは? 猟牙:「DNA」というタイトル自体は決まってたんですよ。剣のデモに仮歌が入っていて、サビが“繰り返した”から始まってたんですね。そこからインスピレーションを受けて、戦争とか人間の汚い部分は永遠に繰り返される、過ちを繰り返すのは遺伝子に組み込まれてるからみたいなことを最初は“螺旋”と“DNA”にかけて書いてたんです。だけど、突然もっと分かりやすく刺さる歌詞にしたいと思ってしまって、『RED INVISIBLE』はどちらかというと前向きな気持ちが多く綴られていたので、今回は逆にネガティブな方向から書きたいと思ったんですね。ファンの方からいただくメッセージとかで、「猟牙さんとかRAZORのメンバーさんがいつも元気で羨ましいです」って言われることが多いんですよ。でも実際はそうじゃないし、今は音楽という表現を選んでステージに立ててるけど、落ちることとか、しんどいこともたくさんあったけどそれを乗り越えて今がある。それを分かりやすくファンによりそえる形で書きたくなって、そういうモードの歌詞に変わっていきました。「DNA」というタイトルは気に入ってたのでどうにかして使えないかなって。「DNA」で書いてることは、みんなが持ってる側面だと思うし、人の遺伝子にはそういうものが入ってるんじゃないのかなって。それを経て前に進んでいくさまをみせたかったんですよね。ただ直球に「前を向いていこうぜ!」じゃなくて、「しんどいことがたくさんあるなら前に進むしかないよね」って。そうすれば何かがあるってことを伝えたかった。曲調は激しいですけど歌詞はすごく繊細なのでそこの深みを感じてほしい。
「『DNA』を気に入ってくれたなら一生RAZORを好きでいられる」
――C/W「ネイキッド」ってすごく幻想的な曲ですね。 IZA:こういうアンニュイな感じがすごくいいですよね。
衍龍:スルメ曲ですよね。どうやってこの曲が生まれたのか哲也の脳内を見てみたい(笑)。「ネイキッド」でも挑戦があって、僕はエフェクターを使わずにROCKを貫き通そうと思ってたんですけど、この曲の表情を変えたくて、初めてディレイというエフェクターを導入して今までと違う表情をつけられたと思います。
IZA:こういう曲調をあまりやったことがなかったので、どうアプローチしたらいいか考えたんですけど、曲に合わせた感じにするよりも、逆にゴリゴリ感を出すことによって自分らしさやRAZORらしさが出ると思ってあえてこういうアプローチにしました。
哲也:「ネイキッド」は自分の中で1つ挑戦があって、一発録りをしようと思ってチャレンジしてみたんですけど少しだけ直しちゃいました……。次にそういう曲があったら次こそは一発録りしたいですね。
猟牙:歌にリバーブを強めにかけてもらったり、90年代前半みたいな空気感にしたかったんですよ。たぶん哲也の当初の狙いとは違うと思うんですけど、みんなの音が入ってきてどんどん幻想的になっていったんですよね。歌詞も1つの言葉をリフレインさせてちょっとクセになるのを狙いました。
:ヴィジュアル系シーンが多種多様になってきて、すごくヘヴィなバンドも増えたし、サビの展開が綺麗なアーティストも増えたと思うんですよ。そんな中でRAZORは何が違うのかって考えた時に“静寂な世界観”なんですよね。音は鳴ってるんだけど無音を表現しているというか、映像を表現をするような音使いというか、例えば森の奥底にいる雰囲気を音で表現するとか、深海にいる状況をどうギターで出すかとか、その静寂の心地良さがRAZORの音楽だと思ったし、それがRAZORには必要だなと思いました。
衍龍:『RED INVISIBLE』は赤だったじゃないですか。今回はどうして青になったかと言うと、哲也の言葉なんですけど、「青い炎は赤い炎より温度が高いんだぜ」って。
一同:(笑)。
哲也:内に秘めた熱さですよね。
:ライヴで暴れないと楽しくないっていう風潮が根付きつつある中で、それを打破したかったんですよね。それを否定するわけじゃないけど、「ライヴはいろいろな楽しみ方があるんだよ」ってことを言いたいですね。RAZORのライヴはもっと自由に楽しんでほしいなと思います。
――今作を聴いて思ったんですけど、演奏面の手数が皆さん多くないですか? 哲也:ドラムは手数が多いかもしれないですね。単純に「DNA」はそういう曲かなと思って叩きまくってます。
衍龍:哲也は変態だから(笑)。
:「DNA」は入ってる音色の数もすごく多いです。
――歌メロでキャッチーに聴こえるけど、オケだけ聴いたらメチャクチャ激しいですね。 :そこは狙いですね。我々がリスナーとしていろんなアーティストを聴く時って、ゴリゴリな音楽が好きだったりもするんですけど、やっぱりメロディバンドでいたいんですよね。実はバラードでもいけそうなメロディを速いテンポで持っていくっていうのがRAZORらしさかもしれないですね。
――『DNA』はRAZORにとってどんな1枚になりましたか? 猟牙:『DNA』からRAZORを知る人もたくさんいると思うんですけど、「DNA」が表題ではありますけど、「嫌、嫌、嫌。」「ネイキッド」があっての1枚だと思うし、RAZORの音楽に対する貪欲さが伝わんじゃないかな。「嫌、嫌、嫌。」はスタジオでジャムりながら作ったんですけど、途中で面白いエッセンスも入ってくるし、そういう仕掛けは永遠に忘れないバンドでいたいなと思うし、「RAZORってこういうバンドだぞ」っていうのをこの3曲でも表現できたと思います。『RED INVISIBLE』の時も言ったんですけど、『DNA』でまた新たな王道が出来上がった気がするし、ここからRAZORに入ってくる人も『DNA』を気に入ってくれたなら一生RAZORを好きでいられると思うので、永遠に聴き続けてほしいですね。
「これから先はRAZORのファンという認識で自覚をもってもらいたい」
――3月26日に恵比寿 LIQUIDROOMでRAZOR主催イベント『REDEMPTION SCREAM』が行われます。 猟牙:自分らが熱いと思えるバンドがいくつかあってその中の4バンドに出てもらうんですけど、時代とかシーンがこの中で入り混じってるんですよね。ノクブラはデスコアでヴィジュアルシーンの新たな道をいってるし、Dはずっとヴィジュアル系を支えてる、Initial’LとRAZORは元々この業界でやってたんだけどまた新たにやり始めたバンドなので、濃密なイベントにしたいし、LIQUIDROOMでこの面子って相当面白いことになると思うんですよね。
:もちろん目当てのアーティストさんがいると思うんですけど全バンド観てほしいですね。全バンドを観てこのイベント全体を楽しんでもらいたい。
猟牙:この先も主催イベントとかをデカいところでやりたいので、定期的にやれたら嬉しいですね。
――4月2日にはすでにソールドアウトしていますが、RAZOR初の生誕祭となる「剣生誕祭2017」があります。 猟牙:何しましょうね?
:自分が祝われる日ではありますけど、逆プレゼントするぐらいの気持ちでこの日を迎えたいなと思っていて、生誕祭ならではの何かが出来たらいいなと思います。生誕祭に限らずその日しか味わえないものを感じてもらいたいし、その日来てくれた人が「ラッキーだ」って感じてもらえるようなライヴを常日頃やっていきたいですね。
――今後もメンバー生誕祭はあるんですか? 猟牙:せっかくなのでやりたいよね。
:やろうよ。やってくれないとみんなにお返しできないから祝わせてくれよ。
――それではViSULOGを見ている人にメッセージをお願いします。 哲也:こんな空気感で3ヶ月過ごせると思ってなかったので、冒頭と一緒ですけど、期待してくれてる人たちに応えられるようなバンドでいることを頑張りたいと思います。
IZA:3ヶ月でミニアルバムとシングルを出せたので、1周年となる11月までにはもっとリリースして、ツアーもたくさんまわりたいですね。自分らがどれぐらい大きくなれるかも楽しみなので、ファンのみんなにも楽しみにしてもらいたいですね。
衍龍:『DNA』でいろいろ挑戦したように、これからもどんどん挑戦していきたいし、ファンと一体感のあるライヴをして、デカいステージで最高の景色を一緒に見たいですね。どんどん進化していくことは間違いないので、気になってる方は今のうちに注目してほしいです。
:RAZORはようやく3ヶ月ぐらい経ちましたけど、今はまだ各々の前のバンドのファンの子たちが集まってきてくれてると思うんですよ。これから先はRAZORのファンという認識で自覚をもってもらいたいし、一緒にRAZORという世界を作っていきたいので、同じ目線の6人目のメンバーとして、高みを目指していける関係性でずっといられたらと思うのでこれからも応援よろしくお願いします。
猟牙:この前10本目のライヴを終えて、ファンのアクションがどんどんすさまじくなってきてて、RAZORというバンドが進化してるのを感じられてるし、ファンの子の勢いとか熱量を見てると年季の入ったバンドにすら感じられるんですよね。始動して数ヶ月とは思えないライヴを作れてるし、自分たちの思いがちゃんと届いてるからこそ本気でぶつかってきてくれる。まだまだ音楽で挑戦したいこともあるし、もっともっと楽しい思いをたくさんさせるのでそのまま安心してRAZORに会いに来てくれたら嬉しいし、ViSULOGで始めて知った人も後悔させないので本当に飛び込んできてほしいですね。最高の時間を約束するので今後のRAZORにも期待しててください。




RELEASE

NewSingle「DNA」
2017年02月22日 Release!!
【初回限定盤 Type A】
CD+DVD
TRCL-0140 / ¥1,800(税抜)
[CD]
01. DNA
02. 嫌、嫌、嫌。
[DVD]
01. DNA (MUSIC VIDEO)

【初回限定盤 Type B】
CD
TRCL-0141 / ¥1,500(税抜)
[CD]
01. DNA
02. 嫌、嫌、嫌。
03. ネイキッド

LIVE INFORMATION

RAZOR主催イベント『REDEMPTION SCREAM』

2017年03月26日(日) 恵比寿 LIQUIDROOM

RAZOR SPECIAL ONEMAN LIVE 剣生誕祭2017

2017年04月02日(日) 高田馬場AREA




2017年03月11日(土) TSUTAYA O-EAST
2017年04月08日(土) 池袋EDGE
2017年04月22日(土) 神戸HABOR STUDIO
2017年04月29日(土) 新木場 STUDIO COAST
2017年05月14日(日)高田馬場AREA
2017年05月23日(火) TSUTAYA O-EAST

RAZOR PROFILE

※画像クリックで大きい画像が表示されます。

  • Vocal:
    猟牙
    Birth:
    07.03
    Blood:
    AB

  • Guitar:

    Birth:
    04.02
    Blood:
    AB

  • Guitar:
    衍龍
    Birth:
    10.14
    Blood:
    O

  • Bass:
    IZA
    Birth:
    05.08
    Blood:
    O

  • Drums:
    哲也
    Birth:
    10.15
    Blood:
    A



DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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