INTERVIEW

游彩 「アイラク偽心」

2017.02.21
2017年1月1日、ジンの4人が“游彩”(読み:ゆうさい)として活動することを発表した。 3月1日に1stシングル『アイラク偽心』をリリースし、6月23日からは初の主催となる東名阪巡業も決まっている。
ViSULOG初登場となる今回は、游彩にいたった経緯や新バンドに込めた想いを語ってもらった。


取材・文:山本貴也
「この4人でバンドができるなら俺はヴォーカルになってもいい」

――2017年1月1日に游彩(読み:ゆうさい)としての始動を発表しました。ジンの最後からこの4人で活動していたわけですが、今回新たにこの4人で游彩を始めようと思ったのはどうして? :今後のことを考える機会があって、その時に前のヴォーカルの歌詞を歌っていくことに違和感というか矛盾を感じて、ジンという名前が今後活動していく上で邪魔になると思ったので終わらせる決断になりました。
――游彩として新しくヴォーカルを入れるという選択肢はなかった?

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:その選択肢は最初からなかったですね。
:ある人から「類くんをヴォーカルにするのがいいんじゃない?」と提案があって、メンバーであらためて話し合いをして、新しくヴォーカルを入れるのも違うしというところで、「類くんどう?」って。
:色々あって4人でバンドを続ける場合はどうしようか、という話し合いが過去にもあり慶くんとも続けるなら「どっちかがボーカルする事になるな」っていう話をしたことがあったので自分がヴォーカルになることも少しは考えていたのでそこまでびっくりすることはなかったですね。でもさすがにすぐに答えは出なかったですけど……。
:いや、わりとすぐだったよ(笑)。
:30分ぐらいは考えた。
――わりと早い(笑)。 :この4人でバンドができるなら俺はヴォーカルになってもいいって言葉をもらいました。
:でも本当に決意が固まったのはライヴをしてからかもしれないですね。
――戸惑いはなかった? :最初は全くなかったんですけど、初めてヴォーカルとしてライヴをする前日はかなり戸惑いました。ヴォーカルになるっていう発表をライヴの前日にしたんですけど、発表された瞬間に急に心臓がバクバクしてきて「大丈夫かな?」って不安になりました。でもライヴを終えていろいろ固まったというか、無駄に自信しかなかったですね。
大蛇:僕は今までの短いバンド人生、ずっと5人バンドでやってきたので、正直4人になっての難しさは感じています。5人バンドのベーシストが好きでベースを始めたのもあって、今までよりも下手を広くは使えるので、そういう意味ではすごく新鮮で楽しいですけど、今までと同じ振る舞い方じゃダメだなって。バンドのコンセプトとしても「お互いの色を出し合う」というのがあるので、バンド名に負けないようにしっかりと存在をアピールしていきたいし、より演者として頑張らないといけないですね。
沙久:僕もずっと5人バンドでやってきて、4人バンドは初めてなんですよ。今までだったら前に4人いたから、あんまり後ろを見られることはなかったんですけど……。だから前よりも頑張らないといけないし、パフォーマンスも4人になってより見られるようになったので、ドラムとしての責任感をより強く感じています。
――游彩を始動するにあたってコンセプトを変えようとか変化を求めることはなかった? :そこに関しては何の迷いもなくこのままいこうって。
:今まで自分達がしてきた事の中でも良い所は残しつつ新しいものを作っていこうと思っていたので極端に何かを変えるつもりはなかったです。なので新バンドといえども芯はしっかりあると思います。
――游彩というバンド名はどこから? :メンバー全員で出し合った中の1つなんですけど、游彩というのは造語で、“游”は水の上を動くという意味合いで、“彩”は色という意味で、意味合い的にも良かったし、言葉の雰囲気に文字を寄せていきました。
――バンド名が漢字になったことでよりバンドのイメージがしやすくなったと思います。 :正直なところ、前のバンドの時は何も考えずに見切り発車で活動を始めたんですよ。自分の名前がアルファベット表記だったりしたのも詰めが甘いというか……(笑)
:何も考えずに動きだしてしまった結果ですね(笑)。
「物語を作るとかではなくて、自分が思ってることをストレートに書きたい」
――「アイラク偽心」は、游彩というバンドの色がしっかりと出た曲なのでしょうか? :ど真ん中のつもりで出してます。サビはポップですけど、ポップな感じが前とは少し違うというか、1枚目になるのでいろいろ攻めたかったし、もっと男らしく分かりやすくいきたかったんです。
――歌詞はどんなことを? :游彩では、物語を作るとかではなくて、自分が思ってることをストレートに書きたい。明るい歌詞というよりは、暗めの方が多いかもしれないですけど、「アイラク偽心」は、自分が書きたかったことが固まっていたのですんなりと書けました。あんまり難しい言葉は使わないようにして。
――聴きどころを教えてください。 大蛇:1サビ終わりで楽器だけになるところがあって、音源ではかっちり弾いてますけど、ライヴでは好きに弾いちゃうので、そういうのもライヴの楽しみの1つとして聴いてほしいですね。
沙久:コンセプトが変わってより攻める曲になったので、新しい自分を見せられる曲になったと思います。
:元々メタルとかハードでコテコテなヴィジュアル系が好きでこの業界に入ってきたんですけど、今まで作ってきた曲よりも今回の方がより自分が好きだったことをやっていて、今まではあえてしてこなかったことをやったり、ギターでも少しメタルの要素を入れたりしてるので弾いててすごく楽しい曲ですね。
――ギターが1人になったことの変化はありました? :今までは立ち位置が下手だったので、単純にマイクスタンドの向きが逆なので、それだけでもやりやすさが全然違うんですよ。あとは上手ギターは花形ってよく言うじゃないですか。今までは花形がいたので花形じゃない方でしっかり弾いておけば良かったんですけど、それも兼任しないといけなくなって、どう振る舞えばいいのか分からず彷徨ってる期間が結構ありました(笑)。でも游彩になって、自分で自分がちょっとずつ分かりかけてきたので、最近はようやく上手が自分の居場所になってきたかなと思います。
――「アイラク偽心」のMUSIC VIDEOの見所を教えてください。 :言ってしまえば全部ですね。当たり前ですけど、音源だけ聴くよりも游彩というものがより伝わりやすいと思います。今回はすごくデカい扇子を使っているのでインパクトの1つかなと思いますね。龍宝寺というお寺で撮ったんですけど敷地がメチャクチャ広くて、いろんな場所で撮影したので場面の変化を観るだけでも面白いと思うのでしっかり観てほしいですね。
:僕は本堂の中のシーンが好きなので、本堂の中のソロショットを観てほしいですね。あとは明るいシーンと暗いシーンがあると思うんですけど、それを観たらどういう順番で撮影したのかが分かると思います(笑)。
沙久:本堂の外で撮った映像がすごくスケールが大きいんですよ。初めてドローンを使って撮影したんですけど、完成した映像を観たらスケールがでかくてすごくカッコよかったです。
大蛇:僕は2つあるんですけど、1つは今までの衣装はノースリーブが多かったんですけど、今回は羽織をかけてより男らしい衣装になったので、それを活かすためにこれでもかとひたすら回転して撮りました(笑)。もう1つは、本堂の中は土足厳禁で靴下を履いていて、遠目から見ると衣装に合わせた赤い靴下に見えるんですけど、実はその日ブタの赤い靴下を履いてまして、事前に監督にも確認して映りこんだ場合はカットしたり映らないようにするってことでそのまま撮影したわけですよ。そしたら完全に認識できるレベルで映ってました。しかもブタの上に寒いことが書いてあるんですよね……。
一同:(笑)。
:靴下のことを知らない側からしたら全く分からないですけどね。
:大きいモニターで観たら字も読めるかも。
大蛇:だから僕はこのMVを観るとそこにしか目がいかないです(笑)。
「“バンドに命をかける”という意味がどういうことなのかようやく分かってきた」
――C/W「色暮」はいかがでしょうか? :游彩のコンセプトが“哀愁ショック”なんですけど、「アイラク偽心」は、“哀愁ショック”ど真ん中の曲で、「色暮」は“哀愁”の要素が強い楽曲ですね。今作の中では一番聴きやすい曲で落ち着いた綺麗なメロディなので、“哀愁ショック”初心者からしたら入りやすいかもしれないですね。でも途中からは“ショック”の要素も出てくるので、こういう曲もありますというか、前のバンドのいいところは引き継いでいるので、そういう面ではブレてない楽曲ですね。
:この曲のギターソロが一番気に入ってます。
:歌詞は前向きなことを書いてますね。自分の勝手な考えですけど、人って元々みんな変わってると思うんですよ。変わってるからこその個性があるのに“一般常識”とか“普通”というものを表面にまといすぎて個性を消してしまってるなと思うんですよ。俺はそういう人よりも、自分を持って自分の色を出していける人の方がいいと思うしそうなりたい。それを自分にも言い聞かせてる感じですね。
――C/W「地団駄序曲」はライヴ曲ですね。 :一番暴れられて一番狂ってる曲で、今のところは絶対にやるレベルの曲です。
:これは“ショック”要素が強い曲ですね。そういう意味でも1曲目から順番に聴いてほしいし、シングルですけど3曲で1つの作品として聴いてもらいたいですね。楽曲的にも歌詞的にもかなりストレートです。
――歌詞はより感情がこもっている感じがしました。 :そうですね。実話というか実体験を元に書いてるのでどうしても気持ちが入ってしまいますよね。これを聴いてくれる人も、もしムカつく対象がいるならそれを思い浮かべながら聴いてほしいし、ライヴだは身体が勝手に動くような曲なので、間違いなくお客さんも楽しいはずなんですよね。公共の場で堂々とこんなことが言えるライヴって最高に気持ち良いですよ。
――3月からは全国各地でのライヴもあります。 :イベントツアーを2本まわらせてもらえるチャンスをもらったので、しっかりとものにして主催ツアーに繋げていきたいですね。
――その東名阪主催巡業「昵懇臨戦」ですが、タイトルにはどういう意味が? :“昵懇”は親しい仲という意味で、仲の良い3バンドを呼んで東名阪をまわるんですけど、仲が良いからこそそういうバンドを潰していきたいなっていう気持ちですね。仲が良いからこそ燃えるし、本気で潰しあいたいと思います。
:でも、こんな未知数のバンドの主催に出てもらえるなんて本当にありがたいですよね。
――それでは最後にViSULOGを見ている人にメッセージをお願いします。 沙久:“哀愁ショック”というコンセプトを掲げて活動しているので、まずはライヴでお客さんの心にガツンとショックを与えて、僕らと一緒に楽しめたらいいなと思います。
大蛇:“游彩”というバンド名は造語なんですが、そこにどういう価値を付けていけるかは今後の僕らにかかっていると思うので、“游彩”という文字にも力を宿せるように僕は下手で暴れ散らかそうかなと思ってます。
:游彩としてこの4人に出会った頃とは比べ物にならないぐらいのいいモチベーションでやれているし、「バンドに命をかける」という意味がどういうことなのかようやく分かってきたので、その意味をこの4人で突き詰めていきたいなと思います。
:游彩を気になってる方々へ送ります。綺麗なメロディの曲だけのバンドを求めるなら游彩は違うし、激しくて汚い音楽を求めるだけならそれもまた違う。綺麗なだけとか、激しいだけとかじゃない違った世界観のものが“哀愁ショック”だと思うし、美しくも棘があるものを求めてる人は游彩を観に来て欲しい。俺も嫌なこととかストレスがあるけど、ライヴをしてる時は何もかもを忘れられるし、いい意味で頭が真っ白になれる。それぐらい心から楽しんでる空間を作っているので、その気持ちをみんなで共感したいんですよね。他のバンドでは味わえない游彩にしか出せないものがたくさんあるので、とにかく1度でもいいから会いに来てほしいなと思うところです。




COMMENT MOVIE

RELEASE

New Single「アイラク偽心」
2017年03月01日 Release!!
【A-TYPE】CD+DVD
NSRC-0013A / ¥1,944(税込)
[CD]
01. アイラク偽心
02. 色暮
[DVD]
01. アイラク偽心

【B-TYPE】CD
NSRC-0013B / ¥1,620(税込)
[CD]
01. アイラク偽心
02. 色暮
03. 地団駄序曲

LIVE INFORMATION

游彩主催 4マン東名阪巡業「昵懇臨戦」大阪編

2017年06月23日(金) OSAKA RUIDO

游彩主催 4マン東名阪巡業「昵懇臨戦」名古屋編

2017年06月24日(土) 名古屋 CLUB 3STAR IMAIKE

游彩主催 4マン東名阪巡業「昵懇臨戦」東京編

2017年07月02日(日) 高田馬場AREA




2017年02月23日(木) 心斎橋FANJ
2017年02月25日(土) 高田馬場AREA
2017年03月05日(日) 高田馬場AREA
2017年03月11日(土) 高田馬場AREA
2017年03月12日(日) HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
2017年03月19日(日) 高崎CLUB FLEEZ
2017年03月25日(土) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
2017年04月01日(土) 仙台MACANA
2017年04月15日(土) OSAKA MUSE
2017年04月16日(日) 名古屋E.L.L
2017年04月22日(土) 新宿ReNY
2017年04月29日(土) 京都MUSE
2017年04月30日(日) 名古屋Electric Lady Land
2017年05月03日(水・祝) 大阪BIG CAT
2017年05月05日(金・祝) 岡山・CRAZYMAMA KINGDOM
2017年05月07日(日) 福岡・博多Be-1
2017年05月13日(土) 宮城・仙台darwin
2017年05月14日(日) 福島・郡山 CLUB #9
2017年05月20日(土) 長野・NAGANO CLUB JUNK BOX
2017年05月21日(日) 埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3
2017年05月27日(土) 石川・金沢AZ
2017年05月28日(日) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE
2017年06月04日(日) 東京・TSUTAYA O-EAST

游彩 PROFILE

※画像クリックで大きい画像が表示されます。

  • Vocal:
    雨音 類
    Birth:
    08.12
    Blood:
    O

  • Guitar:

    Birth:
    07.26
    Blood:
    O

  • Bass:
    大蛇
    Birth:
    09.05
    Blood:
    O

  • Drums:
    沙久
    Birth:
    08.21
    Blood:
    B



DISCOGRAPHY

游彩 | NEWS

游彩 | INTERVIEW
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