INTERVIEW

ぞんび 「ぼくらはみんな死んでいる。」

2016.12.27
ぞんびのベスト的1st ALBUM『ぼくらはみんな死んでいる。』が1月4日にリリースされる。新曲「闇夜のセレナーデ」、初の音源化となる「まっくら」を含む、現ぞんびのベスト盤ともいえる豪華な内容で、初回限定盤Aはこれだけの内容で1,500円という驚きの価格となっている。
2月11日からは~全国完全感染~「ぼくらはみんな死んでいる。」も控えるぞんびの4人に話しを訊いた。

取材・文:山本 貴也
「ライヴって普段の生活がそのまま出ると思うし、ある意味テストみたいな場所だと思ってる」

――2016年はどんな1年でしたか? 奏多:初めての事だらけでしたね。高田馬場CLUB PHASEで結構な数のワンマンをやらせてもらったり、シングルも『腐り姫』『墓場 de ラヴソング』と2枚出させてもらって、凝ったMVも撮らせてもらったり、Anli PollicinoさんのO.Aとしていろんなところに行かせてもらったり、ぞんびとして色々な事を経験させてもらった怒涛の1年でした。だから気づいたら1年終わってたみたいな感覚ですね。
:活動の幅が広がった1年だったかなと。自主のときに出来なかったことだったり、行ったことのなかった地方にO.Aで行かせてもらったりとか、いろんな経験をさせてもらった1年みたいなところはありました。自主の時は、自分たちであれこれやらなきゃいけなかったことを事務所のスタッフさんがサポートしてくれるので、その分僕らはバンドのことだったり、個人練習だったりに時間を割けるようになりました。
ミドリ:今年は「感染拡大作戦」で1年間のスケジュールを最初に発表したんですけど、最初から“ワンマンのキャパシティを上げない”っていうのを決めていたんです。我慢の年というか、初ワンマンの池袋EDGEも高田馬場CLUB PHASEも完売できたんですけど、そこをグッとこらえて我慢したのも来年3月のワンマンツアーファイナルのO-WESTにジャンプアップするためだったんです。

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――しっかりと土台を築いていたんですね。 ミドリ:本当に土台作りの1年でしたね。そう考えると色々見直したところもあって、1日をどう過ごしたら良いライヴができるのかなとか、体力面を強化したらもっと良いライヴができるんじゃないかなとか、曲作りもこれからどういう曲をやっていけばいいのかってことを考えたりしました。たぶん他のメンバーもそういうのを考えるいいきっかけになったんじゃないかなと思います。
――よりストイックになったと。 ミドリ:僕の持論なんですけど、ライヴって普段の生活がそのまま出ると思うし、ある意味テストみたいな場所だと思っていて、日々どれだけやったかとか、ワンマンまでどうやって過ごしてきたかっていうのが確実に出るんですよね。
REIKA:僕は刺激的でライヴ1本1本に対する取り組み方や考えが変わりましたね。インストアイベントを色んな場所でやらせてもらって、今まで以上にファンの人と身近に接する機会が増えて、こんなに応援してくれて、足を運んでくれる人がいるんだっていうのも分かったし、10月に幕張メッセで行われた「VISUAL JAPAN SUMMIT 2016」にも出させてもらって、あたり前なんですけど「このままじゃダメだな」って思ったし、大先輩方のライヴを見て純粋に感動したし、大袈裟じゃないくらい命をかけてやらなきゃダメだなって思えたのですごくいい経験になりました。
――現在は、東名阪 ONEMAN TOUR「明日で世界が終わるとしても」の名阪公演が終わり、残すは東京公演のみとなりますが、名阪のライヴの感触はいかがでしたか?(※インタビューは12月上旬に実施) 奏多:初めての名阪ワンマンで、初の2 Days公演だったので声の調子とか少し不安な部分はあったんですけど、無事に乗り切れたし良い課題も見つかったので、東京公演ではそこを直してさらに良い状態でステージに立てるなと思っています。
――名阪のワンマンが初っていうのも意外ですよね。 奏多:結構みんなに言われますね。「え?初めてなの?」って(笑)。
ミドリ:でもそうやって言われるようになったことが収穫だなって思いますね。東京公演は今年最後ぐらいの気持ちで挑みます。
「今までこういう低いのをあんまり歌ってこなかったのもあってすごく新鮮だった」
――1月4日にリリースされる、ベスト的1st ALBUM『ぼくらはみんな死んでいる。』ですが、初回限定盤Aはこれだけのボリュームで価格が1,500円なんですね。 ミドリ:そうなんですよ。最初はちょっと「おや?」って思いましたけど(笑)。
奏多:事務所に確認してたもんね(笑)。
ミドリ:ワンマンツアーもあるし、ぞんびのことをちょっとしか知らないとか、名前は聞いたことあるとか、イベントで観てちょっと気になるっていう人でも、13曲入って1,500円だったら、かなりお得なので「とりあえず聴いてみようかな」って思ってくれるかなと。売上とかは無視して、とりあえず手に取ってもらえたら嬉しいです。
――エムカードにはライヴ映像も入っていますし本当に破格ですね。 ミドリ:そうですね。本当にいいのかなって(笑)。でも今までのファンの人からすると、SEを抜いたら新曲2曲しかないので、シングル買うような感じっていうのもあるし、初めての人は13曲聴けちゃうしいいですよね。
――これを聴いたら今のぞんびを知れると。 ミドリ:そうなりますね。
――初回限定盤Bには、ぞんびちゃんアクリルバッグチャーム(棺桶バージョン)が付いています。 ミドリ:チャームが付いてくるのは知ってたけど、棺桶バージョンなのは知らなかった(笑)。
奏多:DVDにはライヴ映像が10曲入るので結構なボリュームになってます。
――新曲「闇夜のセレナーデ」は、まさにセレナーデだなと思いました(笑)。 ミドリ:「まっくら」という曲も収録されるんですけど、今まではシングルを意識した曲しか作ってなかったので、絶対にシングルにならなさそうな曲っていうのをテーマに作った曲が「まっくら」で、それが入るならもう1曲はシングル曲にもなりそうな曲がいいなと思って作ったのが「闇夜のセレナーデ」ですね。
――ぞんびが耽美系をやるとこうなるんですね。 ミドリ:テーマはMALICE MIZERさんでした。ただそのままやってしまうと本当にそうなってしまうので、サビとかBメロではぞんびらしさというか、自分らしいメロディで作れました。
――本当に引き出しが多いですよね。 ミドリ:イントロとかがそういう感じになれば何となくできちゃうんですよね。
一同:(笑)。
ミドリ:テーマはイントロで伝えるってことを意識して作ってます。
――どうしてこういう耽美系の曲を作ろうと? ミドリ:「腐り姫」がわりとポップで4つ打ちっぽい感じのリズムの曲で、「墓場 de ラヴソング」は歌モノだったので、リフとかが激しい重めの曲がいいなと思ったんです。いくつか候補があったんですけど、締切がきてバランスを考えたらこれかなってことで。
奏多:この曲のAメロが結構低いんですけど、今までこういう低いのをあんまり歌ってこなかったのもあってすごく新鮮だったし、自分で聴いても「あ、こんな感じなんだ」って発見にもなりましたね。
ミドリ:ファルセットがいい感じに気持ち悪くて良かった(笑)。
奏多:ライヴではセレナーデ感を出して踊りたいですね。
:最初はもっとぞんびっぽい曲がくると思ってたのですごく意外でした。今までになかった雰囲気の曲だったので、こんなネタも持ってたんだって思いました。
――なんの前触れもなく曲が送られてくるんですか? :そうですね。ある日突然くる感じです。
ミドリ:歌詞は奏多にしか送らないしね。
:そうなんですよ。いつもMV撮影の時に歌詞カード見て、「おお!」って(笑)。
ミドリ:全員に歌詞送るのって恥ずかしいんですよね。「どうですか?」って感じになるもの嫌だし(笑)。
REIKA:ドラムに関していうと、音源化されてる曲の中では1番速かったです。特に2回目のAメロでツーバスが入ってきたり、最後にブラストビートが入ってきたりするので早くライヴでやりたいし、定番化させたい曲ですね。
:ゴリゴリだし、ぞんび史上一番チューニングが低い。
「結果的にNGくらって良かった」
――初の音源化となる「まっくら」についても教えてください。 ミドリ:奏多の声とすごく相性がいい曲ですね。メロディの譜割りが詰まっていて、歌詞も文字数が多くて、伸びてる感じの声にすごく合ってると思います。
奏多:歌ってて気持ちいい曲ですね。
:感情を入れやすそうだよね。まっくらじゃない人が“まっくらな~”って歌ってるけど……。
奏多:心の闇を出してるから(笑)。
ミドリ:作詞作曲してる人がわりと暗い感じで、歌ってる人がこういう明るい感じだから対比がヤバいんですよね(笑)。でもそれがいい感じになってると思います。
――科学反応が起きてるわけですね。 ミドリ:そういう意味でも本当メンバーチェンジしてよかった……(笑)。
一同:(笑)。
――歌詞もまっくらなんですか? ミドリ:子どもの頃に思ってたことをバーッと書いたのでめっちゃ暗いです。
奏多:結構引きこもりな人たちには響くんじゃないかなと。
――聴きどころを教えてください。 :ギターフレーズがずっと続いているので、音作りにすごく時間をかけたのと、歌にすごく感情が出る曲だと思うので、ギターも自然とそうなるというか、そのままの感情で弾けるので、弾いてて一番楽しい曲かもしれないです。
REIKA:ドラムから始まる曲なので、出だしでこけちゃ最悪だっていうプレッシャーがありますね(笑)。
――ぞんびにとって、どんな立ち位置の曲になるんですか? ミドリ:マニアック系ですね。聴きやすく取っつきやすい感じの曲ではないので、ぞんびを好きになった人が「こういうのもあるんだ」って聴く曲かな。
――ライヴでSEとしても使われている「アンデッド・ヒーロー」も収録されています。 ミドリ:アルバムなので1曲目にSEを入れたくて、ここら辺でSEを作ってみようかなって感じです。ライヴSEもそろそろ変えるタイミングかなっていうのもあったりします。
――SEってテンション上がりますよね。 ミドリ:そうですね。今まで静かな感じの曲しかSEに使ってなかったので、新しく作るならノリノリな感じかなって。
――アルバムタイトル『ぼくらはみんな死んでいる。』はすごくぞんびらしいタイトルですね。 ミドリ:最初はSEのタイトル「アンデッド・ヒーロー」にしようと思ったんですけど、会社からダメって言われまして……。それで「ウィットな感じでお願いします」みたいなオーダーがきて、先輩のゴールデンボンバーさんの「101回目の呪い」って曲は、「101回目のプロポーズ」にかかってるんですよって説明を受けながら、僕映画とかドラマを観ないので、「101回目のプロポーズ」のことも知らなくて、ずっと「101匹わんちゃん」だと思ってたので、「あ、違うんや!」って。
一同:(笑)。
REIKA:「僕は死にましぇ~ん」ってやつですよ。
ミドリ:誰でもかかってるって分かるものじゃないとと思ったので、“僕らはみんな生きている~”の曲から、『ぼくらはみんな死んでいる。』かなみたいな。1枚目なので、1枚目っぽいタイトルにしたいのもあったし、名刺的な意味で聴いてもらいたいのもあってこのタイトルにしました。だから結果的にNGくらって良かったなって思いました。
「O-WESTをメモリアル的な感じでやる人も多いけど全然そのつもりはない」
――2017年2月からは、2回目のワンマンツアー「ぼくらはみんな死んでいる。」が行われます。松山は初ライヴにして初ワンマンとのことですが。 ミドリ:そうなんですよ。しかも平日っていう……。
奏多:チャレンジですね。
――メンバーの地元だったり? ミドリ:平日の松山ワンマンを経験したら次のライヴでレベル3くらい上がってそうだし、何か得るものが絶対にあるし覚醒するかもしれない。いつか「あのライヴはすごかった」って語り継がれるようなライヴにできたらいいですね。
――プライベートでも初上陸ですか? REIKA:僕は修学旅行で一度行きました。
ミドリ:そんなこと言ってたね。
REIKA:でもライヴは初めてですね。
――最近は四国に行くバンドが減ってるので地元の人は嬉しいですよね。 ミドリ:こんなに短期間に10箇所ワンマン出来ることってあまりないと思うので武者修行ですね。最後のO-WESTのライヴが、1箇所目とどう変わってるかをお客さんにも観てもらいたいですし、WESTを通過点にして次のステップに上がりたいなっていうのはありますね。O-WESTをメモリアル的な感じでやる人も多いけど全然そのつもりはないので。
――どんなワンマンツアーになりそうですか? :ワンマンをこの短期間でいっぱいやれるってことは、その都度課題を見つけてすぐ次のワンマンでそれを変えていけるので、バンド的に成長できるツアーになるのかなと思ってます。
REIKA:ワンマンが続くので1番は身体のケアですかね。どのワンマンも万全の状態にしてやれるように体調管理に気をつけたいです。ファイナルがO-WESTなんですけど、ワンマンするからには2階席もパンパンにしなきゃっていう思いがあるので、そこで終わりじゃないですけどそういう景色を作りたいと思います。
奏多:成長してとかそんなのは当然なんですけど、初めてのとこでワンマンできる楽しさを共有できたらなと思います。
ミドリ:ワンマンツアーはそんな感じですね(笑)。どうしても自分の苦手なこととかに目をそむけがちなんですけど、そういうことにこそしっかり向き合って1年間やりたいですね。そのために、まず最初はこのワンマンツアーを成功させることだと思うので、それに向けてばっちりコンディションを作っていけたらいいなと思います。




RELEASE

1st Album「ぼくらはみんな死んでいる。」
2017年01月04日 Release!!
【初回限定盤A】
CD+エムカード
EAZZ-0173 / ¥1,620(税込)
[CD]
01. アンデッド・ヒーロー
02. 死ねばいいのに。
03. 腐り姫
04. 「闇夜のセレナーデ」
05. 四丁目アパート殺害事件
06. マダム・フローレンスの人体調理講座
07. 交響曲第9番「真夜中の第二音楽室」
08. まっくら
09. 夕闇行進曲
10. アブノーマル・セラピー
11. リビングデッド・マーチ
12. 21世紀の精神異常者
13. 墓場 de ラヴソング

[エムカード]
感染拡大作戦~其の四~ ぞんび Halloween Special Live -2部制ONEMAN-
「グロフェス vol.4」
at 高田馬場CLUB PHASE 2016.10.30
※2部制のうち2部を収録
01. マダム・フローレンスの人体調理講座
02. 腐り姫
03. 四丁目アパート殺害事件
04. 午前五時、絶望

【初回限定盤B】
CD+DVD+ぞんびちゃんアクリルバッグチャーム(棺桶バージョン)付き
EAZZ-0174 / ¥4,644(税込)
[CD]
※収録曲は初回限定盤Aと共通です。

[DVD]
感染拡大作戦~其の四~
ぞんび Halloween Special Live -2部制ONEMAN-
「グロフェス vol.4」 at 高田馬場CLUB PHASE 2016.10.30
※2部制のうち1部を収録
01. 細菌マン
02. ハッピーハッピーグロテスク
03. 腐り姫
04. MC
05. 墓場 de ラヴソング
06. にわか雨
07. MC
08. 夕闇行進曲
09. 交響曲第9番「真夜中の第二音楽室」
10. アブノーマル・セラピー
11. 21世紀の精神異常者
12. リビングデッド・マーチ

【通常盤】
CD
EAZZ-0170/ ¥1,080(税込)
[CD]
※収録曲は初回限定盤Aと共通です。

LIVE INFORMATION

奏多生誕祭「ムテキナカナタ」

2017年01月24日(火) 高田馬場CLUB PHASE

ぞんび ワンマンツアー2017~全国完全感染~ 「ぼくらはみんな死んでいる。」

2017年02月11日(土) 新横浜 NEW SIDE BEACH!!
2017年02月18日(土) 広島 SECOND CRUCH
2017年02月19日(日) 福岡 DRUM SON
2017年02月21日(火) 松山 サロンキティ
2017年02月25日(土) 名古屋 ell.FITS ALL
2017年02月26日(日) 阿倍野 ROCKTOWN
2017年03月05日(日) 札幌 Crazy Monkey
2017年03月11日(土) 新潟 CLUB RIVERST
2017年03月17日(金) 仙台 MACANA
2017年03月24日(金) TSUTAYA O-WEST


2016年12月28日(水) 高田馬場AREA
2016年12月29日(木) 名古屋E.L.L.
2016年12月31日(土) 渋谷REX
2017年01月13日(金) 大阪RUIDO
2017年01月21日(土) 仙台MACANA
2017年01月28日(土) 名古屋ell.SIZE
2017年02月02日(木) 渋谷REX
2017年03月04日(土) 札幌 Crazy Monkey
2017年04月14日(金) 池袋EDGE
2017年04月22日(土) 大阪RUIDO
2017年04月23日(日) HOLIDAY NEXT NAGOYA

ぞんび PROFILE


  • Vo:
    奏多
    Birth:01.24
    Blood:A

  • Gu:

    Birth:03.06
    Blood:?

  • Ba:
    青井ミドリ
    Birth:08.01
    Blood:O

  • Dr:
    REIKA
    Birth:04.17
    Blood:O



DISCOGRAPHY

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