FEATURE

コドモドラゴン「WOLFMAN」

2016.11.1
1年4ヶ月ぶりとなるニューアルバム『WOLFMAN』を11月9日にリリース、それに伴う全国ツアー「狼男は妄想を喰う。」が11月12日からスタートするコドモドラゴン。
初の47都道府県ツアーの経験はバンドにどんな影響を及ぼしたのか。ライヴの合間には各地でリハスタに入り、さらに一致団結したという彼らに新作について予告してもらった。

取材・文:山本弘子
「全員で「やってやろうぜ」って感覚になれたから乗り切れた」(チャム)

――2016年のコドモドラゴンは47都道府県ツアーを廻って、さまざまな経験をしたと思いますが、印象的な出来事というのは? チャム:47都道府県ツアーはセットリストを全部変えて廻ったんです。連日ライヴの時もあったんですけど、1本終わると「次はどうしようか」って常にチャレンジし続けていましたね。5人全員が同じ方向を向いて「やってやろうぜ」って感覚になれたらから乗り切れたし、バンドが強くなりました。お客さんもパワーアップしていったし、共に成長できたツアーですね。
――本数を重ねていく内にバンドが1つになったというか? チャム:そうですね。スタートの時点から良いツアーになりそうな手応えはあったんですけど、回を重ねるごとに熱量も高くなっていったし、気持ち的にずっと上を目指していられました。僕らツアーが大好きだし、移動もゴハン食べる時もほぼ一緒にいたんですよ。そういう時にメンバー同士でバンドについていろんな話ができたのも良かった。
ハヤト:振り返ると楽しかったですね。今回、休みらしい休みを作らないでオフの日も地方でスタジオに入ってたんです。セットリストが毎回、違うので曲間のタイミングの確認も含めて沖縄から北海道まで2県に1度はリハーサルしてました。

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――観光地より各地のスタジオに詳しくなるみたいな? ハヤト:や、観光もしたんですよ(笑)。
meN-meN:観光の後にスタジオに入るみたいな。
チャム:日本全国廻れる機会って少ないじゃないですか。バンドで行くならみんなで思い出を共有しようって。
ハヤト:でも、スタジオは後回しにはしなかったですね。スタッフ陣から「あそこに観光に行ってみたらどうですか?」って言われても音を出すことを優先して。真面目でしたね(笑)。
――ホントですね。鳥取砂丘に行きたいって言ってた人もいましたよね? ゆめ:僕ですね。往復で3時間ぐらいかかるって言われて姫路から移動する時に雨が降ってたので断念しました。雨の砂丘ってどうなんだろうって。
ハヤト:それもオツだろ? 情熱の問題だよ。オマエは砂丘にさほど夢を描いてなかったんだよ(笑)。俺は片道1時間半かけて和歌山の白浜まで行ったよ。だって次、鳥取にいつ行くかわかんなくない?
ゆめ:そうだね。
華那:僕は地元の福井で初ワンマンができたのがすごく嬉しかったですね。もっと休みがあったらみんなを案内して福井マスターにさせられるのに。
チャム:遊びに行ってるんじゃないんだから(笑)。
華那:一緒にゴハン行ったのハヤト氏だっけ?
ハヤト:そうだよ。オマエが寂しがるだろうなと思って「オマエの地元のメシを食いたいな」って話をして。
華那:ヴィレッジヴァンガードにもついてきてくれた。
ハヤト:だから、俺、優しいんですよ(笑)。
華那:行きつけだった中華料理屋さんにも行ってくれて。ポスター持っていくと全部貼ってくれるんですよ。
ハヤト:オマエが「貼って」って頼んでるんだろ(笑)。野球選手のユニフォームと一緒にコドモドラゴンのポスターが貼ってあるんです(笑)。
華那:そういう思い出も作れて良かったです。
――meN-meNさんはどんなことが印象深いですか? meN-meN:浜松のライヴハウスで初めてワンマンをしたんですけど、ソールドアウトで初めて酸欠状態になりました。熱気でモヤがかかって、すごいライヴだったのが印象的ですね。
――それだけ廻るといろんな環境で演奏することになりますよね。 meN-meN:そうですね。ドラムセット置くとパンパンになっちゃって自分の立つ場所が確保できないとか。いろいろな会場がありましたね。
――対応力がつきますよね。 meN-meN:はい。与えられた環境でどうやろうかって。
――そういえば、9月には小田原で開催されたフェス「小田原イズム」にも出演したんですよね。J-POPやギターロック、アイドルの人たちに混ざって。 チャム:そうですね。ヴィジュアル系はコドモドラゴンだけでしたね。小田原はハヤトの地元なので、その関係で声をかけていただいて。
ハヤト:会場が小田原アリーナになったのをキッカケに去年から出ているんですけど、もうジャンルは気にならないですね。以前はヴィジュアルシーンの中で対バンすることさえプレッシャーだったんですよ。「自分たちで大丈夫だろうか」って想いがあったんですけど。
――それは意外です。 ハヤト:今のような気持ちになれたのはこの1~2年ですね。事務所に所属するようになってから、だんだんステップアップしていったというか。最初は先輩、後輩っていう環境も初めてだし緊張したんですけど、去年、レーベルツアーをやったことや海外でライヴをしたことによって音を出している瞬間は上も下も関係ないなって思えるようになった。自分たちがどれだけ良いライヴができるかが重要でジャンルも国籍も関係ねーなって。
――そのスタンスがより確固としたものに変わっていったのが2016年だったんでしょうか? ハヤト:確かに47都道府県はデカかったと思います。
「俺らが狼男に変身するタイミングといえばライヴ」(ハヤト)
――そのツアーで得たもの、感じたことが11月9日にリリースされる3rdフルアルバム『WOLFMAN』に繋がっているんでしょうか? ハヤト:もちろん活かされてはいます、今回のアルバムは自分たちでハードルを上げている部分があって、だいぶレコーディングが難航したんですが、今朝、表題曲「WOLFMAN」のミックスダウンが終わったデータを聴いたら(取材時)誰もこんな音楽作れないなと思ったし、シビれるぐらいカッコよかった。
――素朴な疑問ですが、なぜ『WOLFMAN』? ハヤト:単純に狼男をイメージしてもらえれば。満月に人間からモンスターになって悪さをするかしないかは置いておいて、圧倒的な力を発揮するというイメージですね。俺らに例えたらWOLFMANに変身するタイミングがライヴだったり。
――WOLFMAN=コドモドラゴンと捉えてもいいんですね。 ハヤト:そうですね。メンバーがそうありたいっていう。
――ハードルを上げているという話が出ましたが、これまでのコドモドラゴンとは違う新たな側面が出ているんでしょうか? チャム:ウチは基本ハヤトが楽器のフレーズもほぼ決まっているぐらいクオリティの高いデモを作ってきてメンバーに投げるんですね。これまでも「また新しいコドモドラゴンが出てきたね」って思うような作品を作り続けていると思うんですが、今回は新曲が上がってくるたびに「今までと全然違うな」って。演奏的にはテクニックうんぬんより、ドラムとベースの絡みだったりアンサンブルの部分で難しい曲が多いですね。なので楽器単体というより、5人の歌と演奏をカタマリで聴いてほしいですね。考えつくされたフレーズが絡まり合っていると思うので。
meN-meN:1曲目の「HOWL」から新しいコドモドラゴンが感じられると思います。イントロで「これ、ちょっと違うな」って飛ばす場合もあると思うんですけど、ウチのバンドは先が読めない面白い曲ばかりなので、このインタビューを読んで気になった人はぜひ曲を通して聴いてほしいですね。それとウチはいつもハヤトがライヴを大前提に曲を作っているので、クオリティが高いのと同時にライヴに行くのが楽しみになるアルバムになっています。
――前作『下剋上。』より、さらにライヴで楽しめる曲が増えている? meN-meN:お客さんは絶対、楽しいと思いますよ。バンドアンサンブルだけ聴いても「おお! すげえな」と思うし。それだけに曲が身体に馴染むまで俺らはてんやわんやかもしれない(笑)。
「前作『下剋上。』とは全く雰囲気の違うアルバムですね」(ゆめ)
華那:ギターに関しては今回、ド派手なフレーズはないんですけど、聴くたびに「ここでこんなフレーズを弾いてるんだ」とか「ギターが2人いるから、こういうアンサンブルになるんだ」とか、ちょっとマニアックな聴き方かもしれないけど発見があると思うので、そういうところも感じ取ってくれたら嬉しいですね。meN-meNも言っていましたけど、お客さんが聴いたら「早くライヴに行きたいな」って思うんじゃないかなって。それと「HEMLOCK」や「クロトアカ」とか今までリリースされたシングルも収録されているので、新曲と比較すると自分たちの変化に気づいてもらえると思います。
ゆめ:『下剋上。』とは全然違う雰囲気のアルバムになっていると思います。前から聴いてくれる人は「新しいな」と思いつつ「コドモドラゴンっぽいな」とも感じてもらえるだろうし、今回、ホントに紙1枚入る隙間がないぐらいアレンジが構築されていますね。
――パズルのピースみたいに必要な音が組み込まれている感じですか? ゆめ:そうですね。個人的には「廃SOCIETY」のギターソロが今までと違う感じになっているので良かったらそれも聴いていただけたら。
――リード曲「WOLFMAN」は求愛の歌的な捉え方もできますが、お客さんを食べちゃうぞっていうふうにも捉えられる。 ハヤト:食いちらかしてやろうかなっていう乱暴な感じですね。
――狼なだけに? ハヤト:そんな深く掘られても俺が恥ずかしくなる(笑)。
華那:ご想像にお任せします(笑)。
ハヤト:そもそも狼って童話でも『赤ずきん』とか『オオカミ少年』だったり、悪い役回りが多いじゃないですか。この曲を赤ずきんめいた捉え方をしてもらってもいいし、僕らは人間誰しもの中に潜んでいる狂気をライヴで表現したいと思っているので、そうやって置き換えてもらっても深みが出てくるんじゃないかと思います。ちなみにさっき話に出た「HOWL」も「WOLFMAN」のタイトルにかかった内容になってるんですよ。“はじまりを告げる歌”という箇所は狼が月をバックに雄叫びをあげているイメージです。“夜空を飾る月の”というところは満月を指していますね。
――「WOLFMAN」のMVにはポールダンサーも登場していて華やかな映像になっているんですよね。 ハヤト:毒々しくていいですね。パンチのきいたMV。
チャム:演奏シーン以外のショットを撮るのも初の試みで。
華那:演技が慣れない感じですね。
――じゃあ、華那さんの演技に注目して見ないと。 華那:や、俺には注目しないでください(笑)。
ハヤト:きっとカットされてますよ(笑)。
「静と動の差がクッキリ出るライヴになると思う」(ハヤト)
――(笑)。ではアルバムを携えての全国ツアー「狼男は妄想を喰う。」についても予告してください。 ハヤト:妄想と書いて“ゆめ”と読むんですけど、具体的にはまだ想像できないですね。
チャム:狼男が妄想を喰う。つまり、僕らが夢を喰うっていう意味あいでもありますね。
ハヤト:現時点で言えることは今回のアルバムにはコドモドラゴンがやったことのない雰囲気の曲を多々入れているので。
――そうしたのはなぜでしょうか? ハヤト:バンドを長くやっているとどうしても曲が似てくるじゃないですか。得意分野と言えば聞こえはいいけど、俺らはそうはなりたくないと思ったので挑戦でしたけど、今までやったことがないことをやって、そこにコドモドラゴンらしさを緻密に入れているんです。だから、過去の曲と新しい曲が互いにひきたてあう良いバランスのライヴになると思います。あとは静と動の差がよりクッキリするライヴになればいいなと思っています。いつまでもハードワークで突っ走ればいいというものではなく、熱くなる瞬間とグッと入り込んで聴ける瞬間を作りたい。その落差が激しければ激しいほど感動も増していくと思うので。
――なるほど。ツアーファイナルは47都道府県に続いて2回目となるZepp DiverCityでのワンマンですね。 ハヤト:アルバムは奇をてらった部分もあるんですが、制作している時にコドモドラゴンを始めた当初に掲げていたテーマでもある「ニューエイジ。」、「ニューカルチャー。」「ニュースタンダード。」という3つの言葉を思い出したんですよ。そうありたいなと思ってますね。そろそろ俺たちに時代がついてこいよって。
――俺たちが新世代の新たな文化であり、スタンダードなんだっていう想いを込めて始まったバンドだったわけですよね。 ハヤト:そうですね。奇をてらえばいいとは思ってなくて、評価される新しいものをやりたいだけなんです。誰にも真似できないバンドだということを証明できるツアーにしたいですね。
――最後に2017年2月に開催される「VISULOG 6th Anniversary」ライヴへの出演が決定していることへのメッセージをお願いします。 チャム:僕らイベントに出る機会が少ないので、こういう大切な記念のイベントに呼んでいただけるのはすごく嬉しいんです。「コドモドラゴンってこういうバンドなんだよ」って共演者の方にもお客さんにも知ってもらいたいし、全力でやるので楽しんでほしいですね。




COMMENT MOVIE

RELEASE

3rd Full Album「WOLFMAN」
2016.11.09 Release!!
【Atype 初回限定盤】
CD+DVD
BPRVD-223 / ¥3,500(税別)
[CD]
11曲

[DVD]
「WOLFMAN」PV・メイキング

※[封入]全タイプ購入特典応募券「A」+応募ハガキ

【Btype 初回限定盤】
CD+DVD
BPRVD-224 / ¥3,000(税抜)
[CD]
11曲+ボーナストラック1曲

※[封入]全タイプ購入特典応募券「B」

★全タイプ共通封入特典:トレカ2枚(全10種)
★全タイプ購入応募特典:8th Oneman Tour「狼男は妄想を喰う。」ツアーパンフレット

LIVE INFORMATION

8th Oneman Tour 「狼男は妄想を喰う。」

11.12(土)高田馬場AREA
11.13(日)F.A.D YOKOHAMA
11.16(水)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3-コドモの日~ジャージ限定LIVE~- ※ドレスコード:ジャージ
11.19(土)柏PALOOZA
11.20(日)HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
11.22(火)高崎clubFLEEZ
11.25(金)郡山club #9
11.26(土)仙台JUNKBOX
11.29(火)盛岡CLUB CHANGE WAVE
12.01(木)青森Quarter
12.03(土)札幌DUCE
12.06(火)新潟GOLDENPIGS RED STAGE
12.10(土)名古屋SPADE BOX
12.14(水)Hiroshima CAVE-BE
12.16(金)福岡DRUM Be-1
12.17(土)熊本 Be.9 V2
12.21(水)高松DIME
12.23(金)岡山IMAGE
12.25(日)浜松窓枠
12.28(水)梅田AKASO

【-Tour Final-】

01.08(日)Zepp DiverCity

ViSULOG 6th Anniversary

02.04(土)名古屋クラブクアトロ
02.05(日)梅田AKASO
02.18(土)東京TSUTAYA O-EAST


11.04(金)浅水湾 q.house
11.06(日)KT&G Sang Sang Ma Dang
12.31(土)川崎CLUB CITTA'

コドモドラゴン PROFILE


  • Vocal:
    ハヤト
    Birth:
    06.10
    Blood:
    AB

  • Guitar:
    ゆめ
    Birth:
    02.28
    Blood:
    B

  • Guitar:
    華那
    Birth:
    03.01
    Blood:
    AB

  • Bass:
    meN-meN
    Birth:
    06.28
    Blood:
    O

  • Drums:
    チャム
    Birth:
    06.23
    Blood:
    A



DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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