INTERVIEW

ギガマウス 「GIGAGAIN」

2016.09.20
間もなく3周年をむかえるギガマウスから、過去のシングル曲を再録音したミニアルバム『GIGAGAIN』が届いた。
ライヴアレンジがそのままパッケージされた今作は、今のギガマウスを知る上では欠かせない作品になっており、新曲「Mirror,Mirror」でも、彼らが試行錯誤して生み出してきたことが形になった楽曲に仕上がっている。
3周年記念単独公演ツアー『GIGA PARTY ROCK SHOW!!!!』を目前に控えた彼らに話を訊いた。

取材・文:山本貴也
「過去の曲を再録しただけではなく、未来にも繋がっていくものになったらいいな」

――過去シングル曲再録音ミニアルバム『GIGAGAIN』を出そうと思ったのはどうして? seiya:一番の理由はサウンド面ですね。1年ぐらい前までは同期もガンガン入っていたんですけど、だんだんと同期を無くしていこうっていう風にバンドが変わっていって、ライヴで既存の曲をやると誰もが気づくぐらいアレンジが変わっていたんです。良いか悪いかは分からないですけど、ライヴで初めてギガマウスを見て、昔の音源を聞いた時の違いをなくしたかったし、今の形を見せたかったんです。過去の音源を探るるなとか、今よりも悪いとかいう意味ではなくて、今の僕らにとっての旬はこっちなので、ライヴでやってるアレンジをそのままパッケージしようと思ったんです。

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――全部を一から録り直したんですか?
seiya:完全に全部を録り直しました。過去の音源に入っていた歌やコーラスに関しても、ライヴでできない部分は全て削っています。 ――タイトルの『GIGAGAIN』にはどういう意味合いが? ユッキー:「もう1回やるよ」っていう“AGAIN”と、「ここからまた力を増していくよ」っていう“GAIN”という2つの意味があって、ただ過去の曲を再録しただけではなく、未来にも繋がっていくものになったらいいなって。
――通常盤には、新曲「Mirror,Mirror」が収録されています。 seiya:再録だけで喜んでもらえる自信はあるんですけど、新しい曲もパッケージされていた方が、単純にお客さんにとっての楽しみがもう1つ増えるかなと思って新曲を収録しました。奇をてらったとかではなく、同期を使わないっていうことが僕らの個性になりつつあるので、ドラムもデジタルな音色を使って、ベースもシンセベースを使ったり、声も全部自分たちの声で、今ある個性で遊びはじめてる感覚というか、こういうのが得意技になってきたのでそれをそのまま詰め込んでいます。少し前までは、同期が無いことを試行錯誤しながらやっていたんですけど、今はその苦労を越えて、「できる!」っていう感覚なんですよね。
:このミニアルバム自体が、「過去の自分たちを見つめ直す」内容になっているので、前に進む曲というよりは、今の自分たちを照らし合わせる歌にしようと思って、ここからもう一度次の作品に進むにあたって、「目の前の鏡に映っている自分は、本当に自分がなりたかった自分なのか?」って。そういう今思っていることをそのまま歌詞にしました。
――どうしてそういうことを考えたんですか? :3周年に向かっていくにあたり、自分があの頃なりたかった姿に本当になれているのかってことを、もう一度あらためて考えてみた方がいいなって。これを歌うことによって自分自身への戒めというか、問いかけられたらなという思いもあります。
――「Mirror,Mirror」は、3周年シングル『僕のCARICATURE、壊して燃やす。』への布石だったりもするんですか? seiya:布石という感覚ではないですね。次はまた新たな道が見えたので、さらに新しいところにいきたいというか、さらにその道の先に行きたいという感覚です。なので、今の道はある意味ではここで完結なのかもしれないですね。
――また新しいシーズンが始まるということ? seiya:そっちの感覚の方が近いですね。
――聴きどころを教えてください。 ライ:今回は、今までやってきてたことの色付けぐらいだったので、「どう伝えるか」っていうことが一番大事だったのでグルーヴを意識しました。「監獄ロックメン」はユッキーの提案でクリック無しの一発で録ったんですけど、その方が曲の良さがしっかり伝わると思うし、自分の身体から出てくるリズムで叩けました。「SCARY GODS SHOW」のドラムも気に入っていて、当時はすごく苦労した曲なんですけど、ドラムだけでどれだけノリを重くできるかってことを意識して叩けたので、音的にも一番気に入っています。
ユッキー:同期がなくなったことで、ドラムもベースもいろんな音色を使って補ってくれるバンドなので、もしかしたらギターが一番ストレートに弾いてるかもしれないですね。最初にクリックに縛られないでやり始めたきっかけの曲が、「監獄ロックメン」なんですけど、作った時よりもテンポがすごく速くなってるし、ライヴの荒々しさをそのままパッケージしたので、『GIGAGAIN』がきっかけで更に進化しました。最近はCDを出してからライヴをやることが多いと思うんですけど、いざライヴでやると、「ここはもっとこうすれば良かったな」って思うことが結構あって、でも、それをまた録音する機会ってほとんどないので、今回はそれを出来たことがすごく幸せなことだし、より熟成したじゃないですけど、特に「GIGA SPEAKER」は、ライヴで培ってきた4人のグルーヴ感みたいなものが出せました。
seiya:ベースだけで言ったら、ライヴでやってることをそのままパッケージするだけだったので、苦労することは何もなく、ほとんどの曲はドラムと一緒に一発録りしました。変わった部分と言えば、ライヴではベースから手を離して煽ってたりして、音源以外では弾いてないフレーズとかが結構あったのでそういうフレーズは全部消しました。もう1つ狙いがあったのは、例えばサビの裏のフレーズを、「こう変えたんです」って言ったところであまり気づかないと思うので、「ノンフィクション」の長いベースソロが変わっていたり、ベースソロとかベースが目立ってくるところは基本的に、「変えてあげる」っていう楽しみを与えられたらなと思って変えています。
:前の歌を超えなきゃいけないっていうのがまずあって、それをやるにはどうするかっていろいろ相談したりしたんですけど、声色を変えるとかじゃなくて、思考を変えるというか、「GIGA SPEAKER」だったら、明るく前向きにもう一度立ち上がって進む曲なんだっていうのを考えたり、「プラトニック」「東京」「ノンフィクション」では、自分の中のストーリーがあって、登場人物がいるんですけど、その登場人物により入り込むというか、そういう意識的な部分が声に乗ったらいいなと思ったので、前より上手くなったとかではなく、曲にのせた感情の分量がライヴで積み上げてきた分より理解できているので、無理やりアプローチを変えるというよりは、気持ちを声に乗せることを意識しました。
「3周年を祝おうっていう気持ちは個人的にはあまりないかもしれない」
――もうすぐ3周年を迎えます。この3年間を振り返ってみていかがですか? seiya:ありきたりですけど濃い3年間でしたね。心境としてはいろいろありましたし、もちろんどのバンドも順風満帆ではないんでしょうけど、考え方がこの3年でだいぶ変わりました。
――それはどういう部分で? seiya:個人的にもバンド的にもより個性がないと音楽って厳しいなって思って、だからと言って振りきれば何でもいいってものではないんですけど、その辺の考え方がすごく変わりましたね。「人間ってこんなに変わるんだな」って自分でも思ってびっくりしてます。
ユッキー:振り返ってみると単純に環境が変わったのが大きくて、ここ1年半ぐらいは、全ての事を自分達で動かしてきたので、大変でしたけど何も言い訳ができなくなったというか、自分たちとしっかり向き合えたのかなって思いますね。自分もギタリストとしてのアクの強さというか、より自分の中にあるマニアックなものを磨き上げる方に思考が変わってきて、「ユッキーって何なんだろう?」っていうのをちゃんと考えたというか、より自分らしさを探し出せて方向性が見えた3年だったので、今後もそこに向かって突き進んでいきたいですね。
ライ:簡単には満足しなくなったというか、よりシビアに見るようになったし気持ちが図太くなりました。3年前だったら、「これぐらいでいいかな」ってある程度のところで満足してたというか、その時は精一杯やっていたのかもしれないけど、自分で自分の限界を決めていたような気がします。最近はある程度の自信はあるんですけど、毎回、自分の中での反省点というか、次の目標をしっかり決めて、「前回よりもよくしてやろう」っていう気持ちが強くなりましたね。
:気がついたら3年経ってた感じなんですけど、常に次を追求しているというか、もっと良くなりたなってことを考えながらやってきた感じなので、バンドはゴールが見えない戦いだと思うし、「もっと人に認められたい」「もっと曲を聴いてほしい」「じゃあそのためにはどうすればいいんだろう?」っていうのを人生の中で一番考えた3年間だったし、一番戦った3年間でしたね。あとは良いか悪いか分からないですけど、「なんとかなるでしょ」「きっといいことあるさ」みたいなポジティブさはこの3年でなくなりました。
――ギガマウス3周年記念単独公演ツアー『GIGA PARTY ROCK SHOW!!!!』はどんなツアーになりそうですか? seiya:普通に考えたら、3年間ギガマウスをやってきた姿を映すツアーだと思うんですけど、ある日のワンマンがすごくダサかったとしたら、それは3年分のギガマウスがそうだったと思うし、「3年やってきてこれかい」って思われてしまうので、そういう意味ではシビアに捉えたいですね。なので、3周年を祝おうっていう気持ちは個人的にはあまりないかもしれない。
――このインタビューが掲載される頃には、式くんの1人路上ツアー「旅鳥」も終わってます。 :これも1つの見つめ直しというか、音楽をやってるけど、そもそもどうしてやりたいんだっけ? っていうものを見直すことができたらいいなと思っていて、僕は個人で出来ることがあまりにも少ないとも思うので、その部分が少しでもやしなわれたらいいなと思っています。お金をもらってじゃなく、ちゃんと顔を見て歌って伝えたいし、1人でも多くの人に、「こういう歌い手がこの地球上にいるよ」ってことを気づいてもらいです。

※「旅鳥」のレポートはこちら ⇒http://v-kei.jp/news/?newsId=4192




RELEASE

2016.9.14 リリース!
過去シングル曲再録音ミニアルバム『GIGAGAIN』
【初回限定盤Type-A】
CD+DVD
GGMS-004A / ¥2,500(税抜き)
[CD]
01. GIGA SPEAKER
02. SCARY GODS SHOW
03. プラトニック
04. 東京
05. 監獄ロックメン
06. ノンフィクション
[DVD]
01. SCRAP ROCK (Music Video)

【通常盤 Type-B】
CD
GGMS-004B / ¥2,000(税抜き)
[CD]
01. GIGA SPEAKER
02. SCARY GODS SHOW
03. プラトニック
04. 東京
05. 監獄ロックメン
06. ノンフィクション
07. Mirror,Mirror

LIVE INFORMATION

ギガマウス3周年記念単独公演ツアー『GIGA PARTY ROCK SHOW!!!!』

09.14(水) 札幌Spiritual Lounge
09.15(木) 札幌Spiritual Lounge
09.17(土) 仙台MACANA
09.20(火) 福岡INSA
09.22(木) 心斎橋 VARON
09.23(金) 名古屋ell.FITS ALL

「3周年ワンマン直前戯画猫決起集会」

10.09(日) 渋谷RUIDO K2

「ギガマウス3周年&seiya誠誕祭」

10.10(月・祝) 東京キネマ倶楽部

Mix Speaker's Inc. × ギガマウス ツーマンライブ「Giga Mix」

11.26(土) 高田馬場AREA

ギガマウス 式バースデーワンマン「式聖誕祭」

12.01(木) SHIBUYA REX

ギガマウス × ベル X'mas special 2MAN night!!「ジングルベル!メリークリスマウス!」

12.21(水) 高田馬場AREA


09.29(木) 渋谷REX
10.01(土) 大阪MUSE
10.02(日) 大阪MUSE
10.28(金) 4会場(DIAMOND HALL / APOLLO BASE / SPADE BOX / HeartLand)
10.29(土) 渋谷REX
10.30(日) 渋谷REX
11.06(日) 高田馬場AREA
11.11(金) HOLIDAY NEXT NAGOYA
11.26() 高田馬場AREA
12.09(金) OSAKA amHALL
12.13(火) 高田馬場AREA
12.24(土) 大阪MUSE
12.25(日) 名古屋E.L.L
12.31(土) 新宿ReNY

ギガマウス PROFILE


  • Vo:式
    Birth:12.01
    Blood:O

  • Gu:ユッキー
    Birth:04.01
    Blood:A

  • Ba:seiya
    Birth:10.20
    Blood:A

  • Dr:ライ
    Birth:02.28
    Blood:B



DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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