INTERVIEW
Special
2016年9月14日、SCAPEGOATからNew Single『ヘドロ』がリリースされる。今作では2人の主人公が登場するが、「誰かの曲ではなくて、1人の人に焦点をあてた自分自身の歌」と春が語るように、自分の内側に焦点をあてた歌詞は現代の社会に通じるものがあると感じた。
来年1月28日には、「君を殺して僕も死ぬ」と題したワンマンライヴがLIQUIDROOMにて開催されることも発表されている。

取材・文:山本貴也
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「どんな曲でもそこに春の言葉を乗せればSCAPEGOATになるんだなってことに気づけた」
SCAPEGOAT
――『ヘドロ』というタイトルはどういうきっかけでうまれたんですか?
:最初にアー写のイメージが浮かんだんですけど、汚い部分を象徴するような言葉にしたいと思って、曲のタイトルというよりは、作品のタイトルにしたかったんです。テーマも、前作『被害者の会』でもあったんですけど、誰かの曲ではなくて、1人の人に焦点をあてた自分自身の歌っていうイメージが強かった。
――アー写のイメージが先に浮かんだとのことですが、ああいう場所での撮影は大変でした?
:ロケは二度目なんですど、梅雨の時期だったので天気が不安でしょうがなかったですね。
さゅら:撮影当日の朝まで雨が降ってたんですけどギリギリ大丈夫でした。
:カメラマンさんからも、「雨が降ったら俺はライフジャケット着ていくから」ってずっと言われてて、もし鉄砲水がきても皆をおいて逃げるって(笑)。
LAYHA:真新しい衣装ですぐに川入るっていうのはなかなか斬新でしたね。
さゅら:靴もおろしてすぐに浸水させるっていうね(笑)。
――匂いは大丈夫でした?
たつき:相当ダメでしたね(笑)。いつも撮影はすんなり終わることが多いんですけど、こういう時に限って構図がなかなか決まらなくて、臭い川の中でいろいろ話し合って決めました。内心は、「早く終わらねーかなー」って思ってました(笑)。
――『被害者の会』の続編というわけではなく?
:続編ではないですね。前作で一区切りしてはいるんですけど、『被害者の会』の“痛み”を感じた上で聴いてもらった方が、より気持ち悪い感じにはなると思うので、関連付けて見てもらっても面白いかなと思います。
さゅら:自分の中でも『被害者の会』で一区切りというか、物語の第一章が終わったような感覚だったんです。そこから新しいものを作る時に、次のワンマン会場も話には出ていたので、より自分たちが色濃く出ればいいなと思い、あまりやったことのないテンポ感とかリズムを出したいなという気持ちで作りました。
――「拒絶」のイントロが洋楽っぽくてこれまでとは少し毛色が違うなって。
さゅら:そこは洋楽感をちょっと意識しましたね。
――「拒絶」もMUSIC VIDEOを見たら曲の印象がかなり変わりました。
:歌詞だけ読むとあきらめのいい感じになってるんですけど、歌詞の内容と映像との対比や矛盾しているところが今回の僕の中のテーマでもあって、多重人格とは少し違うんですけど、そういう要素も感じとってもらえると思いますし、ショートムービーを見ているような感覚に近いかもしれないですね。
――先に歌詞を読んだ時に、どっちの人間像なのかなと思ったんですけど、やはり……。
一同:(笑)。
SCAPEGOAT
――作曲にあたって意識したことはありましたか?
さゅら:今まで出してきたリード曲をみると少し偏りがちになっていて、ライヴでセットリストを組むと曲と曲がぶつかってしまうことがあったんです。それもあって、今までにないノリが作れそうな部分を考えて作りました。
たつき:1つのノリをずっとキープしたまま終わる曲が今までなかったので、そういう面では新しい挑戦かもしれないですね。
さゅら:前作の「告白_時々、雨(from赤いバスルーム)」がバラードで、ツアーでいろんなセットリストでまわってみて可能性を感じたというか、まだまだやってない部分があったというか、どんな曲でもそこに春の言葉を乗せればSCAPEGOATになるんだなってことに気づけたんです。
LAYHA:この前、「拒絶」をライヴで初めてやったんですけど、かなりテンションが上がりました。今まではお客さんを意識した曲が多かったんですけど、「拒絶」に関しては、曲の中に入りこんでいる自分をお客さんが見て好きに楽しんでもらえたらいいなと思っているので、ライヴで夢中になれる曲ですね。
たつき:ドラムも叩いてて気持ちいですね。ジワジワくる曲だと思うので、これからどう成長していくかが楽しみです。
:パッと聞きでいいなって思う曲ではないと思うので、何回か聞いてる内に気づいたらハマってたってなったら嬉しいですね。
――最後の歌詞の“結局 僕は僕を愛してる”というのはどういう心境なんですか?
:自分自身だけで無感情というか、自分の中に自分がいて、自分が可愛くて仕方がないんですよね。外向きにはいい事を言っているけど、だからこそああいうことができるサイコパス感を出したいなと思って、後味悪い感じに自分本意に終わらせています。
――後味が悪い感じ得意ですよね。
一同:(笑)。
:単純に好きなんですよね。きっと誰しもが実行しないだけで思ってることだと思うんですよ。そういう部分で人の闇に触れるというか、自分自身へのラブソング的な感覚はありました。MVに主人公と死体役が出てくるんですけど、死体役の顔をとことん出していないのも、焦点を自分自身に向けたかったからなんです。
――MVを見てると、主人公の青年がだんだん春さんに見えてくるんですよ。
:そう捉えてくれても面白いですし、同一人物でも内容的には問題ないですけど一応別人です。
さゅら:実際にそう思ってる人もいるかもね。
――MVの見所を教えてください。
:アー写とリンクさせたくて、演奏シーンの床に水を貼って映るようにしているのでそこは見所だと思います。あとは、普通の住宅地で撮影していたので、殴りかかったりしているシーンはオバサンとかがビックリしてました。
LAYHA:全体を通して1つの作品として見てもらえたら嬉しいですね。
さゅら:演奏シーンをシルエットで撮ることがあまりなかったので、パリッと自分が映るよりも演じられるというか、曲のイメージを押し出しやすかったです。激しい部分では皆も激しい動きをしているので、そこが見所というか、ライヴでの熱もすごいことになりそうだなってことを想像しながら楽しみにしてもらえたら嬉しいですね。
たつき:ストーリー仕立てになっているので、いろいろ見て考えて聴いてもらったら曲の良さがさらに伝わりやすいと思うのでそういうところが見所ですね。あとは、頭に乗ってるネコがしょっちゅう落ちそうになって撮影が大変でした(笑)。
:撮影中のスタジオが蒸し暑かったのも大変でしたね。
たつき:さっき春が言ってたように、演奏シーンで床に水をはってたんですけど、フロントマンがそこで大暴れする度に僕に水がかかって困りました(笑)。
「本当の意味でSCAPEGOATとSCAPEGOATを好きな人だけでしか作れない空間を作りたい」
SCAPEGOAT
――C/W「invidia」(B typeのみ収録)とはどういう意味なんですか?
:七つの大罪に出てくるんですけど、ラテン語で“嫉妬”という意味です。「拒絶」とは別の主人公が出てくるんですけど、これも自分自身の歌ではあるので、そういう部分で作品のタイトルを『ヘドロ』に統一しています。この主人公は行動に移せないタイプの人で、例えば人混みの中を歩いていて歩きにくかったりするとイラッとすると思うんですけど、そういうことの積み重ねがエスカレートしてる部分とか、ある意味では、自分に自信が持てなくて世界に嫉妬していて、全部をまわりのせいにしてしまう人ですね。
――究極の自己中なんですね。
:今はこういう人が増えているような気がしていて、そういう妬みというか負の部分のアンダーワールドの部分に着目したいなっていうところから書きました。
さゅら:この曲を作る時に、「どういうのを叩きたい?」ってたつきに訊いたら、こういうリズムが叩きたいって言うから、そこから組み立てていきました。これも今までにないテンポ感で、セットリストにいろんな色が入るように考えていたので、コード感はすごく広がっているんですけど、人の中というか、内側の気持ちを表したいと思って作りました。特に打ち合わせしたわけではないんですけど、歌詞もそういうことを書いていて正にピッタリだなって。
たつき:「今のSCAPEGOATにどんな曲が必要だと思う?」って聞かれることはあっても、「どんな曲が叩きたい?」って聞かれることは初めてだったので、「前にも話したけどこういうのが叩きたい」って言ったら、最高の曲があがってきました。
さゅら:作曲に行き詰まったりしたら、そのまま反映されることは少ないんですけど、その時に連絡がつくメンバーに聞いて、そこで引き出しが増えるというかアイデアが出ることが多いですね。あとは、今作からバンド全体の音の印象がかなり変えたんですよ。
:それもテーマの1つとしてあって、今までよりも音が変わったというか、いい意味で隙間があると思うので、全員の音が聞こえやすいと思います。
さゅら:ユニゾンが多いので音数も少ないしね。
LAYHA:前作から音でエグさを出してみたり、この4人でのバンド感というか、ベースの在り方みたいなものを意識するようになりましたね。
:よりバンド感が強くなったと思います。
――イベントツアー『オータム・ブレイカーズ』はどんなツアーになりそうですか?
:今まであまりやったことがないバンドが多いので、“拒絶”されることもあると思うんですけど、異色という意味では面白いツアーになるかなと思っているので、自分ら翻意で散らかして帰ろうかなと思ってます。
SCAPEGOAT
――来年1月28日には、LIQUIDROOM ebisuでのワンマンライヴ『君を殺して僕も死ぬ』も発表されました。すごく気になるタイトルですね。
:結果的に、『ヘドロ』からの一連の流れを作りたいんですよね。それこそLIQUIDROOMが終わってから、「こういう流れでした」っていう物語が作れたらいいなと思っていて、今は少しずつ道筋を見ながら進んでいくというか、完全に出来上がっているわけではないんです。
LAYHA:同じようなキャパの会場はいくつかあるんですけど、その中でLIQUIDROOMを選んだ理由をちゃんと届けられたらいいなと思います。
:イベントとかでもやったことがない会場なので、ステージからの景色も見たことがないので単純に楽しみではあるんですけど、演出面でも『ヘドロ』からの流れを汲んで、面白いことができたらいいなって考えています。
たつき:タイトルにもあるんですけど、「キミを殺して僕も死ぬ」正にそういうライヴができたらいいなと思います。僕たちが得意とするようなワンマンライヴになることは間違いないですね。
さゅら:今までやったことがないキャパだし、『ヘドロ』の2曲もLIQUIDROOMをふまえて、ファンのコたちがグチャグチャになってる画を想像しながら作ったので、今はそれが早く見たいなっていう気持ちですね。
――最後にViSULOGを見ている人にメッセージをお願いします。
たつき:『ヘドロ』を引っ提げてまわるツアーから、その先のLIQUIDROOMまでバシッといくのでよろしくお願いします。“キミを殺して僕も死ぬ”
LAYHA:O-WESTワンマンが終わって、『ヘドロ』を出して、LIQUIDROOMが少し先だと思ってる方も多いと思うんですけど、実際はあと半年もないので、目の前のライヴをしっかりやって、LIQUIDROOMを良い形で迎えられたらいいなと思います。
さゅら:『ヘドロ』をリリースできるのも応援してくれる皆のおかげだと思うので、そこは本当に感謝しています。そこからツアーが始まって、インストアもたくさんあるんですけど、そこではいつもと違うSCAPEGOATを見られると思うのでライヴとセットで楽しみにしてもらいたいですね。来てくれるからには必ず楽しませるので会いに来てください。
:毎回いい意味で裏切りのある作品がリリースできていると思うんですけど、そういう意味ではリスナーになった気持ちで書いてる部分もあるので、そういう部分で衝撃を受けてくれたらいいなと思います。この『ヘドロ』がLIQUIDROOMへの最初の切符だと思うので、これを持ってLIQUIDROOMを想像してもらって、本当の意味でSCAPEGOATとSCAPEGOATを好きな人だけでしか作れない空間を作りたいので一丸となって成功させたいです。
たつき:LIQUIDROOMに向けて何か面白い企画とかもやれたらいいですよね。
:9月9日9時9分の発表も楽しみにしていてください。
RELEASE
New Single
「ヘドロ」
2016.09.14 Release!!

SCAPEGOAT
【A type】
数量限定
CD
S.D.R-299-A
¥1,500(税抜)
[CD]
01. 拒絶

[DVD]
拒絶(MV+making)


SCAPEGOAT
【B type】
数量限定
CD
S.D.R-299-B
¥1,200(税抜)
[CD]
01. 拒絶
02. invidia

SCHEDULE
オータム・ブレイカーズ
09.17(土)仙台space Zero
09.19(月)渋谷REX
09.21(水)HOLIDAY NEXT
09.23(金)心斎橋soma

SCAPEGOAT vs Sel'm 2MAN「激動と衝動」vol.2
09.29(木)高田馬場club PHASE

SAVAGE vs SCAPEGOAT 2MAN TOUR「生殺与奪」vol.3
10.22(土)大阪RUIDO
10.23(日)HOLIDAY NAGOYA NEXT
FINAL
10.27(木)Shinjuku club SCIENCE

SCAPEGOAT ONEMAN LIVE
「君を殺して僕も死ぬ」

01.28(土)LIQUIDROOM ebisu



08.27(土)高田馬場AREA
08.31(水)高田馬場AREA
09.08(木)新宿RUIDO K4
09.15(木)渋谷REX
09.27(火)池袋CYBER
10.06(木)池袋EDGE
10.12(水)高田馬場club PHASE
10.13(木)高田馬場club PHASE
11.03(木)高田馬場AREA
11.06(日)札幌KRAPS HALL
11.07(月)札幌KRAPS HALL
11.09(水)仙台MACANA
11.11(金)長野JUNK BOX
11.12(土)新潟GOLDENPIGS RED STAGE
11.15(火)新横浜NEW SIDE BEACH!!
11.19(土)岡山IMAGE
11.20(日)広島セカンドクラッチ
11.22(火)福岡DRUM Be-1
11.23(水)熊本 Be9 V-1
11.25(金)ESAKA MUSE
11.26(土)KYOTO MUSE
11.28(月)名古屋E.L.L
12.01(木)TSUTAYA O-WEST
12.23(金)目黒鹿鳴館

PROFILE
SCAPEGOAT

SCAPEGOAT Vo:春
Birthday: 04.24
Blood type: O
SCAPEGOAT Gu:さゅら
Birthday: 05.24
Blood type: A
SCAPEGOAT Ba:LAYHA
Birthday: 06.17
Blood type: B
SCAPEGOAT Dr:たつき
Birthday: secret
Blood type: ドS
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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