INTERVIEW
Special
1月4日に突然の解散発表をしたRoNo☆CroのLAST SINGLE『ろのくろ、解散するってよ。』が3月16日にリリースされる。
2人体制になってからの作品ということで、これまでのRoNo☆Croらしさをある意味では無視して、今、自分たちがやりたいことを全力でパッケージした作品に仕上がっている。
5月21日の解散ライヴまであと2ヶ月余りとなってしまったが、RoNo☆Croのラストインタビューをお届けする。

取材・文:山本貴也
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「ReNYの結果次第ではこの先のことも考えた方がいいかもね」
RoNo☆Cro
――突然の解散発表でした。
Minami:1月4日にオフィシャルサイトで発表しました。メンバー2人の脱退が先にあり、RoNo☆Croはこの4人でRoNo☆Croだっていうのがすごく大きくて、このまま2人だけでずっと続けてくのも違うかなって。それ以前にもバンド内が上手くいってなかった時期があって、その時に、「今後どうしよっか?」みたいな話を僕がもちかけたことがあったんです。そこからみんなが考えだして、雰囲気的に“解散しかない”みたいな空気になったなって個人的には思っていて、そこから脱退が決まり、今の流れに落ち着いた感じです。
――その話しをしたのはいつ頃だったんですか?
Minami:去年のO-EASTワンマンが終わって、3周年の新宿ReNYワンマンに向けての話をしてる時ですね。「ReNYの結果次第ではこの先のことも考えた方がいいかもね」って。そこからあからさまにメンバーのモチベーションが下がったのが分かって、「やべ、俺のせいだ!」って。本当は、「これでもか!」って食い下がって、モチベーションも上がるかなという思いも込めて言ったつもりだったんですけど、自分自身でも、「どうしたいのか」っていう意志をはっきり示せなかったのも悪くて、結果不安にさせてしまいました。
――その後にメンバーの脱退がありました。
Minami:12月にメインコポーザーの上手ギターが抜けて、2月に下手ギターが抜けて2人になったんですけど、雪希に関しては結成1年目くらいの時にも、「脱退したい」って言われたことがあったんです。その時は、自分が足を引っ張ってるんじゃないかっていう理由だったから、それは違うって止めたんですけど、今回はそれこそモチベーションの相違じゃないですけど、そういうのが見えてたから、ここでまた止めるのもちょっと野暮だなと思って。
――玲音さんは、「今後どうする?」って言われた時はどういう心境でした?
玲音:モチベーションは少なからず下がりましたね。今までは動員が落ちたりしたら、「何が原因なんだろう?」とか、「どう改善したらよいのか」って話していたんですけど、だんだんそういうこともなくなってきましたから。
Minami:完全に八方塞がりだったんですよ。みんなお金もなくて、疲れきってて、会社でいったら赤字経営だったので、どう建て直そうか切羽詰まった感じなのに、なかなか結果がついてこないっていう時期だったんです。
――いろいろ考えちゃう時期ですよね。
Minami:そうなんですよね。今考えると、その時期はまわりにもうまくいってないバンドが多かったから、時期的に俺らのシーン自体も苦しかったんだろうなって思うんですよ、ただその時はみんな精根尽きて踏ん張る気力がなかった。昔だったら、「そんなの関係ないっしょ!」みたいな勢いがあったんですけど、メンバー個人の将来とかもあるので、無闇矢鱈に「続けていこう!」って無責任なことは言えないし、わりと大人になってしまったのかなって。
――趣味でやってるわけじゃないですからね。
Minami:ビジネス第一ってわけでもないんですが、RoNo☆Croは、“売れてやろうぜ”っていう概念の元に集まったバンドだったので、やっぱりそういう部分を優先的に考えていたっていうのはありますね。ただ僕的には5月で4周年というのもあって、解散するにしてもそこまでは絶対にやりきろうと思ってました。
――最近は解散を発表するバンドが増えてますよね。
Minami:本当に多いですよね。普段はそこまで周りがどうとか気にするタイプじゃないんですけど、最近あまりにも多すぎて、解散の波に乗っちゃった感が否めなくてそこはちょっと悔しいです。
「ある意味ではRoNo☆Croっぽさを消したかった」
――そして最後のリリースとなる『ろのくろ、解散するってよ。』ですが、これは解散が決まってから制作に入ったんですか?
Minami:そうです。期間中存続するからには何らかの形を残そうと思い、2人になった最終形態として最後の音源を出すことに決めました。でも映像に関しては、RoNo☆Croで2人は絶対に違うと思っていたので、そこは拒みました。
――タイトルを見た時に、最後の最後までRoNo☆Cro らしいなって思いました。
Minami:こういうバンドなので、らしさは貫きたいなって(笑)。カッコつけて横文字のタイトルにしてもよかったんですけど、何か違うと思って、原点回帰がテーマのコンセプトワンマンもやっている最中だったので、初心に戻る気持ちも込めてつけました。
――制作も2人で?
Minami:はい。A-TYPEに収録される「Obsession (KB Mk-II)」は、RoNo☆Croで初めてデモ音源を出した曲で、この曲でRoNo☆Croが始まったんです。音として出すのは同曲にして今回で3回目なんですけど、出す度に進化していって、今回は2人体制バージョンとして、アレンジャーにWING WORKSのRYO:SUKEさんを起用させていただきました。
――そうだったんですね!  (KB Mk-II)というのは?
Minami:この曲の正式名称が、「Obsesion KOIBANA Mark Ⅱ FINAL MIX Rearenge 006改 from TUBASA Edition」(オブセッションコイバナマークツーファイナルミックスリアレンジゼロゼロロクカイフロムツバサエディション)なので、それの略称です(笑)。
――英詞だったこともあって、RoNo☆Croっぽくないなって思いました。
Minami:2人になったこともあって、ある意味ではRoNo☆Croっぽさを消したかったんですよ。今回はシンセもWING WORKSバージョンになっているのでかなり豪華になりました。ちなみに、今回は5曲とも全員違うアレンジャーさんにお願いしているんです。
――それはどうして?
Minami:作曲者もタイプによって全部違うから、それぞれの個性を出そうっていうことでやらせてもらいました。
――アレンジャーのセレクトはどのように?
Minami:今までお世話になった人だったり、関わりたくても機会がなかった人だったり、最後だからいろんな人に携わってもらいたいなっていうのがあって、RYO:SUKEさんに関しては、僕が昔ちょっとローディーをさせてもらっていたこともあったので、「ぜひお願いしたいです」と、その後二つ返事でリード曲のアレンジを背負ってもらうことになりました。あとは既存曲A面のアレンジでずっと関わってくれた人がいて、その方に今回も玲音曲の「ソコロニール・ミネーションカラー」をアレンジしてもらいまして、僕の「死灰 -LLL-」のアレンジは、ex.REALiesの律さんにお願いしました。前から対バンしてて素敵なセンスの人だなって思っていたので、最後に関わってもらえて嬉しいです。
――今までとは違う制作スタイルだったんですね。
Minami:そうですね。そもそも根本的な曲作りの面でも、今までは僕の限界ギリギリの音域を責める手法で、「キツイわぁ!」って言いながらやってたんですが(笑)。ある時、某レーベルの社長さんがライヴを見に来てくれて、その人に言われたのが「ライヴで100%出し切れない可能性がある事をやるのはやめましょう」って。僕はライヴとCDは完全に別物だっていう考え方をしていたので目からうろこでしたね。そういう経緯もあって新しい概念が自分の中に生まれて、今回のA-TYPE以外の4曲は、今までの楽曲に比べるとめちゃくちゃキーが低いんですよ。心境の変化もあったし、今までのコンポーザーが作ってきた楽曲とは違う色を出したかったというのもあります。
――だから印象が違ったんですね。
Minami:玲音の曲も、オケは明るくてRoNo☆Croっぽいんだけど、キーはそこまで高くない。それでもここまでらしさを出せたのは、玲音くんの手柄だと思います。
玲音:ありがとうございます。
――今回は2曲が英詞になっています。
Minami:これは完全に今の僕の中での流行りです。ただAタイプ、コイバナの英詞バージョンは昔からやりたいねって言っていたのが、ついに実現しました。
――メインコンポーザーが脱退したことで、2人での制作は大変じゃなかったですか?
玲音:初めての作曲だったので大変でした。
Minami:てか初めてなのによくここまで出来たね、すごいと思う。俺の初めての時とは大違い(笑)。今回は玲音がRoNo☆Croらしい明るい感じをちゃんと引き継いでくれたので、大変でしたけど最初で最後の2人の制作作業はすごく楽しかったです。
――プレッシャーはなかったですか?
玲音:今まではずっとメロさんが曲を作っていたので、どうしても比べられるじゃないですか。そういう面でのプレッシャーは少なからずありました。
「RoNo☆Croの終わりを表す1つの言葉ができ上がる」
RoNo☆Cro
――「Obsession (KB Mk-II)」の歌詞は、元々の歌詞を英訳したものですか?
Minami:原曲のコイバナは所謂恋愛事情詞なんですが、実は元々裏設定でストーカーの話にもしてたんです。それに近いニュアンスで考えて“Obsession”が“取り付く”とか“のめり込む”という意味合いで、中身はとにかく愛の言葉を並べました。途中のラップ部分だけは、前の歌詞を引き継いでいて、ちなみにここでゲストヴォーカルとしてRYO:SUKEさんが登場しているので、是非聴いていただければと思います。
――B-TYPEに収録されている「ソコロニール・ミネーションカラー」「卒園ラブソング」は玲音さんの記念すべき初作曲ですね。
玲音:タイトルが先にあったわけじゃないので、どういう曲を作ったらいいかのイメージが全くなく、自分が最近影響を受けた曲とかを参考にしながら、RoNo☆Croらしさを残せるように作っていきました
――メロディーも玲音さんが?
玲音:そうですね。
Minami:ほぼ完パケ状態でしたよ。
――5曲全部に言えることですけど、全体的にどこかもの悲しさがありますよね。
Minami:歌い方もそこを意識したので、それを分かってもらえたらすごい嬉しいです。
――やはり解散を意識しちゃいますか?
Minami:無意識にしてるのかもしれないですね。玲音曲のデモを聴いた段階で哀愁感を感じていて、「狙ってきたな!」って思ってましたから(笑)。
――歌詞は今の心境を?
Minami:どうとでも取れるようには書いたんですけど、全曲を通して“解散”というテーマを掲げていて、具体的なストーリーは僕の中にあります。これをどう当てはめるかはリスナーの心情というか、読み取った時の感情でいいかなと。
――すごくいい歌詞ですね。
Minami:ありがとうございます。RoNo☆Croって真面目な歌詞があんまりないんですよ(笑)。タイトルでもふざけてる分、歌詞はギャップを出そうかなと思って。
――「ソコロニール・ミネーションカラー」とは?
Minami:“ここにいるから”っていう歌詞がテーマになっていて、“ここにいるから”“そこにいるから”「ソコロニール・ミネーションカラー」みたいな(笑)。かなり無理やりですけど、実はちゃんとした意味もあるんです。それが何かまでは言わないですけど、そんな感じでなんとなく雰囲気で受け取ってもらえたらなと。そして僕が正解を出してしまうと、リスナーの解釈がひとつになってしまうのも寂しいから、今回のタイトルひとつとっても皆さんにいろんな考えをしてほしいなって。
――「卒園ラブソング」もストレートすぎるテーマですね。
Minami:まんまですね(笑)。僕らに当てはめる事もできるんだけど、単体のストーリーもあって、「ソコロニール・ミネーションカラー」と物語がリンクしてる歌詞になっているんです。いわゆる青春を謳歌してる女の子の話で、僕らが解散してしまうっていうところと、通ってくれているファンの心情みたいな部分もリンクさせて書いてます。
――曲もすごく甘酸っぱいですね。
Minami:マジで青春。この曲、超好きなんですよ。
玲音:アレンジと歌詞が重なって「卒園ラブソング」っぽい感じになりましたね。
――すごく“青春ラブソング”って感じがしました。
Minami:「青春ラブソング」っていうタイトルいいですね。タイトルこれに変えよう(笑)。
――C-TYPEは両極端な曲ですね。
Minami:完全にやりたいことをやりました。メロ様が持ってくるような明るいポップでキャッチーな曲は書けないので、僕が得意なジャンルで。
――なるほど。
Minami:「死灰 -LLL-」みたいなバラードで熱唱ってのも今まではやったことなくて、2曲とも歌い方は全然違うんですよ。
――「死灰 -LLL-」の歌詞にグッときました。
Minami:僕らのことを一番想ってくれてるファンの気持ちを考えて書きました。
――これは歌詞を読まないと良さが半減しちゃいますよね。
Minami:聴きながら読んでほしいな。そして律さんが作ってくれたシーケンスがすごくハマっていて、レコーディングでもテンション上がってノリノリで熱唱しました(笑)。
――タイトルを見た時は、こんなに熱い曲だとは思いませんでした。ちなみに何と読むんですか?
Minami:“シカイ ラストラブレター”と読みます。
――今回の5曲を聴いて、解散が本当に惜しいなと思いました。
Minami:僕らも解散が決まって、リリースが決まって、ある程度時間が経ったので吹っ切れてた部分もあったんでしょうね。迷いなく最後はやりたいことをちゃんとやり切れた自信があります。
――全部がリード曲って感じですよね。
Minami:嬉しいです!すげー良いこと言ってもらえた。
――RoNo☆Croがちょっと大人になった感じもしました。
Minami:その言葉もほしかったので(笑)、ありがとうございます。
――ラストライヴが、5月21日にTSUTAYA O-WESTで開催されます。タイトルの『AD"C"DE』とは?
Minami:去年の12月からコンセプトワンマン【GENTeN KAiKI】をやらせてもらっていまして、ワンマン毎のタイトルだったり今までのRoNo☆Croの活動で使ってきたワードを掛け合わせると、RoNo☆Croの終わりを表す1つの言葉ができ上がるんです。
――最後にViSULOGを見ている人にメッセージをお願いします。
Minami:ViSULOGさん5周年おめでとうございます! これからもバンギャちゃんたちを宜しくお願いします。
――ありがとうございます。でもそんなことを言わずに早くシーンに戻ってきてください。
Minami:戻れたらいいですけどね。
――ではあらためて。
玲音:たぶんこれで最後になると思うので、今まで読んでくれた皆さん、応援してくれた皆さんありがとうございました。
Minami:僕らは最後まで全力投球で行くつもりしかないので、ファンの子も安心して付いてきてください。今後もViSULOGさん共々このシーンをよろしくお願いします!
RELEASE
LAST SINGLE
「ろのくろ、解散するってよ。」
2016.03.16 Release!!

RoNo☆Cro
A-TYPE
~終わりと始まりの曲~

CD
DAR-016A
¥500(税抜)
[CD]
01. Obsession (KB Mk-II)



RoNo☆Cro
B-TYPE
~玲音 side~

CD
DAR-016B
¥1,500(税抜)
[CD]
01. ソコロニール・ミネーションカラー
02. 卒園ラブソング



RoNo☆Cro
C-TYPE
~Minami side~

CD
DAR-016C
¥1,500(税抜)
[CD]
01. Lonesome Bounder
02. 死灰 -LLL-

SCHEDULE
RoNo☆Croらすとしんぐるつあー2016 『ういろうと衝撃』
03.17(木)HOLIDAY NEXT

RoNo☆Croらすとしんぐるつあー2016 『天晴でおおきに』
03.18(金)大阪RUIDO

RoNo☆Croらすとしんぐるつあー2016 『終わりと始まり』
03.23(水)池袋EDGE

RoNo☆Cro Folow the Tracks【GENTeN KAiKI】FINAL STAGE『AD”C”DE』
05.21(土)TSUTAYA O-WEST



04.25(月)池袋EDGE

PROFILE
RoNo☆Cro

RoNo☆Cro Vo:Minami
Birthday: 11.09
Blood type: O
RoNo☆Cro Ba:玲音
Birthday: 02.16
Blood type: A
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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