INTERVIEW
Special
2作連続リリース第2弾『神髄-THE POWER-』がリリースされる。前作『神髄 -FRONTIER-』はメタル色を押し出した作品。
今作『神髄 -THE POWER-』は80年代のハードロック色を押し出した作品となっている。
今回はVo.団長とGu.Kyrieの2人に今作について語ってもらった。
取材・文:山本 貴也

――連続リリースの第二弾「神髄 -THE POWER-」ですが、アーティスト写真が前作とは対照的ですね。
団長:「神髄 -FRONTIER-」では、メタルの王宮感というか、ヨーロッパ風なイメージを出したんですけど、今作の内容自体が80年代っぽい感じなので、ダーティで悪い感じになってます。
NoGoD
――前作では“好きなことを形にした”とおっしゃっていましたが、今作も同じ方向性ですか?
Kyrie:ある特定の方向性に焦点をしぼって作品を作るという意味では、今作も変わらないですね。
――前作は“メタル”、今作は“ハードロック”色が強くなっていますが、あえて80年代の要素を小細工なしで出そうと思ったのはどうして?
Kyrie:自分が聴いてカッコいいというか、魅力を感じたものを作るためにはそうじゃなきゃいけないかなって。こういうテイストを散りばめた楽曲は今までもやってるし、今回もその程度にすることはできたと思うんです。だけどそういうニュアンスを感じられるようなNoGoDの普通の楽曲と言ってしまったら変ですが、今回はそうはしたくなかったというか、10年前の好きだった音楽の中に自分たちを投影したかった。
団長:普通2013年には余りやらないですよね(笑)。でも今の子達が聴いたら、懐かしさを通り越して、逆に新しいんじゃないですかね。
――たしかにそうかもしれないですね。
団長:80年代のサウンドが好きな人ってたくさんいるはずなのに、なぜか俺の中で虐げられてる感があるんですよね。70年代の音楽をやってるバンドはロックファンに支持されるのに、なぜか80年代のメタルやハードロックをやってる人は、あんまりそういう風に取り上げられないのがすごく不思議なんですよ。
――80年代の有名なバンドもたくさんいますけど、特に影響を受けたバンドというと?
Kyrie:初めて聴いたのはディープ・パープルでしたね。バンド自体はもちろん60年代からあるけど、ディープ・パープルとレッド・ツェッペリンは、親が好きでよく聴いていたのが入口で、どっぷりつかったというわけではないんですけど、J-POPや歌謡曲しか聴いてなかった僕にとっては、ちょっと異質なものという感覚がありました。
NoGoD
――ディープ・パープルとレッド・ツェッペリンだと、何となくディープ・パープルの方が分かりやすい印象がありますけど。
Kyrie:どっちがよりポップかと言ったらツェッペリンだと思いますね。たしか最初に『Ⅱ』を聴いたんですけど、すごくロックな曲もあるけど、ポップな雰囲気もあるなって。でも今作はブリティッシュではなくて、もうちょっとアメリカよりのハードロックなので、どれをとってもあくまでも入口はそうでしたけど、そこからいろいろ派生して聴いていくうちに、色んな音楽の面白さが分かって、そういった要素がこの曲の血肉になっているのかなと思います。
――「THE POWER」をリード曲に選んだ理由は?
Kyrie:一番ハードロック然としているというか、混じりっけがないところですね。
――コーラスのリバーブ感とか、すごく80年代の雰囲気が出ていますね。
団長:そこを狙ってますからね(笑)。
Kyrie:あそこはもう完全にデフ・レパードにしたかったんです。ギターにもトータルでリバーブがかかってるし、コーラスのEQも本当にデフ・レパードっぽく、それになるように作りました。
――すごいこだわりですね。
Kyrie:今作に限らずだいたいどの作品でもあるんですよ。それこそヨーロッパなのかアメリカなのか、年代は2000年以降なのか90年代なのか80年代なのかとか。“コレっぽい感じ”というのがどの曲にもあって、基本的にそういったものを混ぜこぜにして、ある程度のニュアンスに留めておくというのが普段の作り方なんですけど、今回はそこに対して曲もサウンドもアレンジも全部に一貫性を持たせたものを作りたかったんです。
NoGoD
――歌詞についてはいかがですか?すごく前向きなメッセージですね。
団長:NoGoDをやる上で、ポジティブなメッセージを発信し続ける事は絶対なんですけど、皆でコーラスするところはやっぱり力強い言葉がいいなと思って“POWER”だよなと。すごくハードロックっぽいワードだと思ったので、言葉ありきで組み立てていきました。今の時代って、こういう音楽とか、メッセージとかとにかく力が足りないんですよ。生きる力も進む力も引き出す力も何もかもが弱い。便利な世の中だから自分で体張って取りに行かなくても、獲物を狩らなくても、コンビニに行けばご飯が食えてしまう時代だからこそ“すごく弱い”なって。だから“we got the power!”を前提に膨らましていきました。
――こういう歌詞がのることで、よりハードロック色が強くなりますね。
団長: 2作ともそうなんですけど、歌詞で曲の雰囲気を変えちゃいけないんですよ。歌詞をのせてよりハードロックにしなきゃいけない。よりメタルにしなきゃいけない。化学変化を大きく起こしすぎてはいけないというか、方向性を変えちゃいけないので、そこが一番苦労しましたね。
――たしかに前作とは歌詞のニュアンスが違いますね。
団長:そうですね。ハードロックって直訳すると「俺について来い!」、「夜は終わんねーぜ!」、「まだパーティだぜ!」みたいな、男らしいイメージがあって、メタルは「剣を振りかざせ!時は来た!」みたいな感じで違うんですよね。そこをうまく日本語で出さなきゃとは思いましたね。ただ言ってる事がぶれてしまうと良くないので、『神髄-FRONTIER-』も『神髄 -THE POWER-』も言いたいことの方向性は一緒なんですけど、6曲合わせて、前作の3曲と今作の3曲との差別化が難しかったです。
――たしかに今作の方がひとつひとつの言葉は強いですね。言葉というか単語が残るイメージというか。
団長:それが当時のハードロックのキャッチーさだったりするのかなと思ったり、モトリー・クルーや当時のバンドって、サビで同じ歌詞を繰り返す事が多いじゃないですか。それもあってこの曲も繰り返しの歌詞が多いんです。言いたいことをひとつに絞ってそれを何回も言うのが、ハードロックの男らしいところなのかなって。
NoGoD
――M2「Carnival」ですが、これは「THE POWER」と同じ系統ですよね。
Kyrie:年代的にはこっちの方がちょっと新しいかなと思っていて、どちらかというと90年代のサウンドに近い。音に関して言えばよりモダンな感じになっているので、「THE POWER」よりも混じりっけがあると言ったら変ですけど、ちょっと違った古臭さの中にモダンな感じが入り込んでます。
――たしかにギターソロの雰囲気はちょっと新しくなってますね。
Kyrie:ちょっと余計なことというか転調したりしてますからね。テンポが遅い曲なので、飽きがこないようにちょっとしたスパイスを入れてあげる必要があったというか……。
――すごくライヴで盛り上がりそうな曲ですね。
団長:ハードロックってやっぱり“コールアンドレスポンス”だったり、観客の声がすごく大事だと思うので、その辺はすごく意識しました。NoGoDのコーラスってすごく分かりづらくて、ライヴでお客さんが言ってくれなかったりして、「あぁ……」ってなることがたまにあるんですけど(笑)、この曲は最初分からなくても2コーラス目にはできるようになると思うので、その分かりやすさも総じてハードロックの醍醐味だと思うんですよね。
――タイトルが「Carnival」ですが、歌詞の内容としてはライヴのことを?
団長:うーん、音楽のライヴでもなんのライヴでもいいし、アーティストから見たオーディエンスへのメッセージにも取れると思うんですよね。捉え方は自由でいいんですけど、「THE POWER」と違って、モダンな空気があるというか、オルタナティヴな空気があるので、80年代のメッセージ性と違って、ちょっと悶々としているというか、曲の時代背景に合わせて歌詞も年代を進めた感じです。ちょっと皮肉っぽく90年代の陰鬱感も込めてます。
NoGoD
――歌い方も少し違うように感じましたけど。
団長:かなり冒険しました。普段では確実にNGが出る歌い方をして歌ったんですけど……全然カッコよくないんですよ……でもKyrieさんが「やれ!」って言うから……。あれで良かったんですか?
Kyrie:いいんじゃないですか(笑)。
――M3「浮世ROCKS」ですが、この曲は割と現代な感じですか?
Kyrie:曲自体は決して新しいわけではないんですけど、ハードロック然とはしてると思うんです。ただこういうペンタ(ペンタトニック)感とか、歌詞の世界観が、純然としたハードロックという枠から逸れていった曲なのかなとは思いますね。
団長:いつものNoGoDにだいぶ近づいてますよね。前作の『神髄 -FRONTIER-』もそうなんですけど、1曲目が一番遠いとこにいて、徐々にNoGoDに近づいてくるんですよ。
――あえての狙い?
団長:なんとなくそうなっちゃったんじゃないですかね。リード曲はコンセプトをすごく投影させなきゃいけないけど、カップリングはコンセプトと多少の冒険心じゃないですけど、縛りが若干ゆるくなるので、NoGoD本来のエッセンスが強くなったのかなと思います。
――歌詞にも“和”のテイストが入っていて他の2曲とは違う世界観ですね。
団長:この曲はそういうことをやってもいいと思って、パーティーロックなイメージが自分の中であったので、皆でワイワイやれるようなカラッとした歌詞をどうしても書きたかったんです。ちょっと明るめの曲で、本来ROCKは英語でやるものなので、リズムのノリを日本語で「どう出すか」って考えた時に、四季折々の言葉がちょうどハマって、こういうハードロックを思いっきり“和”のテイストでやっても、なぜかアメリカ感を失わないっていうギリギリのラインになったと思います。アメリカの人って自分の国の事をよく歌うので、そういう精神は受け継ごうと思って、でも自分は日本人で日本のハードロック/ヘヴィメタルアーティストなので、そこの線引きがちょっと難しくて、気持ちだけアメリカっていう感じです。
――詞に“和”のテイストが入ることですごく変わった世界観になってますね。
団長:ちょっとミクスチャーっぽくなるというか、中には「THE POWER」が聴きづらいっていう人もいると思うんですよね。そういう人のためにもこういう曲もあった方がいいと思うし、『神髄 -FRONTIER-』も、表題曲より他の曲が好きって人もいるし、全部が全部同じような曲になっちゃうと、逃げ場がないじゃないですか。ハードロックと言えども、いろいろなパターンは用意しておかないといけないと思ったし、「一番好きなハードロックはどれですか?」みたいな感じにしておきたかったんです。
――そういう意味ではすごく入りやすい曲ですね。
団長:この曲を聴いて「ハードロック嫌いじゃないかも」と思って、他のハードロックを聴いて「THE POWER」が聴けるようになっちゃったりとか、とにかく何かしらの取っ掛かりになればいいなと。
――そんな3曲が収録されている『神髄 -THE POWER-』ですが、全体を通しての聴きどころは?
Kyrie:2作連続で出して、僕の中ではこの2枚に明確な違いがあって、年代的なものなのか、ジャンル的なものなのか、なんとも説明しがたいものではあるんですけど、明確な違いがあるんです。聴く人からしたら同じように聞こえるかもしれないし、“何か違う”というのは分かっても、その“何か”が「何だろう?」というのは人それぞれあると思うので、こういうところがあるからこういう風に感じるとか、2枚を聴き比べて楽しんで頂ければなと思いますね。
団長:この2作を通じて「こういう音楽性があるんだ」って事を知ってほしいですね。実際今のロックや音楽も、この時代の音楽がなかったらないものなので、直接的に音楽に影響を受けてなくても、こういう音楽が嫌で始まったのが“グランジやオルタナティヴロック”だし、ニルヴァーナだったりするし、その後にリンプ・ビズキットとかが登場してくるわけだし、とにかく全てが繋がってる。そういうのを掘り起こすのも面白いと思うんです。本来言いたい事や主義思想を伝えるのがロックであり音楽であるはずなのに、そういうものが無くなってしまった感があるので、そういうものがあった時代の音楽や熱量を感じてもらいたいですね。少しでも“これがロックだ!”という認識になってくれたら嬉しいです。
――NoGoDをきっかけにハードロックやメタルに興味を持つ人がいるかもしれないですからね。
団長:流れを作るしかないんですよ。こういう音楽が全然メインストリートに戻って来れていないので、俺たちがそういうことをやり続けることによって、小さかった波が、少しでも大きな波に変わってくれたらいいですね。もちろんヴィジュアル系が好きで、NoGoDを昔から支持してくれる方々の中には、こういう音楽をあまり好まない方もいると思うんですよ。ただ俺たちはこういう音楽を昔から好きでやってたから、こういう音楽があるって事をヴィジュアル系が好きな人にも分かってほしいし、ヴィジュアル系を毛嫌いしてる人にも一回聴いてもらいたいですね。
――前作同様ライヴバージョンが2曲収録されていますが、ライヴバージョンを入れた理由は?
Kyrie:かさ増しですかね(笑)。
団長:メタル寄りの曲を収録することによって、よりうまくバランスが取れたかなと思います。やっぱりロックはライヴありきだし、俺の歌なんて雑でボロボロですけど、俺はライヴでうまく綺麗に歌うことよりも、どれだけエネルギーを感じるかを優先してるし必要だと思ってるから……という言い訳です(笑)。
――熱さはかなり伝わってきましたよ。
団長:本当に生で見てもらいたいんですよ。CDでは伝えきれない部分もあるし、我々はライヴバンドなので、ハードロック、メタル、ロックとはなんぞや?というのを一早く分かりたければ、CDを買うよりも、「まずはライヴに来い」と思っちゃうんです。でもまずはCDからっていう人のために、「ライヴはええぞ」という事をすこしでも伝えられる2曲になってると思います。
――『神髄 -THE POWER-』からNoGoDを知った人も、このライヴバージョンの2曲を聴くことで、またバンドの印象が変わりますよね。
団長:本当にたまたまこのCDを手に取ったら「ずいぶん古臭えバンドだな」って勘違いされる可能性もあるので、「それはちょっと違うんですよ」、という帳尻合わせもできればいいなって(笑)。
――ここまでライヴ感のあるライヴバージョンも最近は少ないですよね。
団長:煽ってばかりで、全然歌ってないないですけどね……(笑)。その辺のリアリティーを少しでも伝えようとする精神をかっていただければと思います(笑)。
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RELEASE
New Single
「神髄 -THE POWER-」

2013.9.18 Release!!

神髄 -THE POWER-
KICM-1463
¥1,680(税込)

CD:
01. THE POWER
02. Carnival
03. 浮世ROCKS
04. 机上の空論 (live version) ※
05. 敬虔 (live version) ※
※Recorded at ASTRO HALL in July 13th, 2013
SCHEDULE
NoGoD ONE MAN TOUR-2013 AUTUMN-【神髄 】
9月22日(日) OSAKA MUSE
9月23日(月祝) OSAKA MUSE
9月28日(土) 横浜BAYSIS
9月29日(日) 町田THE PLAYHOUSE
10月05日(土) 金沢AZ
10月06日(日) 新潟GOLDEN PIGS RED
10月12日(土) 仙台MACANA
10月14日(月祝) HEAVEN'SROCK宇都宮VJ-2
10月19日(土) 札幌KRAPS HALL
10月20日(日) 札幌KRAPS HALL
11月01日(金) 福岡DRUM Be-1
11月02日(土) 熊本Be-9 V2
11月04日(月祝) 広島ナミキジャンクション
11月09日(土) 名古屋M.I.D
11月10日(日) 名古屋M.I.D
12月02日(月 )赤坂BLITZ
PROFILE
NoGoD

NoGoD Vo: 団長
birthday: 12/23
NoGoD Gu: Kyrie
birthday: 11/29
NoGoD Gu: Shinno
birthday: 1/8
NoGoD Ba: 華凛
birthday: 6/20
NoGoD Dr: K
birthday: 9/4
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