INTERVIEW
Special
2015年11月に突然発表された2016年4月10日をもっての活動停止。ここまで約4年間全力で駆け抜けてきた彼らに一体なにが起きていたのか。そして“解散”ではなく“活動停止”に込められた思いとは?
結成当初から追いかけ続けてきたBFNの4人に話しを訊くことができた。
取材・文:山本貴也
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「この状況でバンドが持ちこたえられる自信がなかった」
Black Gene For the Next Scene
――2015年11月に2016年4月10日をもっての活動停止が発表されました。
Rame:発表からだいぶ時間が経っちゃったんですけど、4年間活動してきて、去年もガンガンツアーをやったりしていたんですけど、個人としてもバンドとしても目標値に届かなかった部分もありますし、バンドとしての進化とか成長とか、いろんな意味でこのまま続けていく事があまりプラスにならないんじゃないかっていう結論に達したんです。もうすぐ5年になるんですけど、このスタンスのままもう1年続けていったとしても、この状況でバンドが持ちこたえられる自信がなかった。その気持ちのまま続けていくことは、僕らを応援してくれている皆さんにも失礼になる。でも、“解散”って言わなかったのは、皆が心底BFNを嫌になったからやめるとか、このメンバーとやりたくないからやめるっていうわけじゃないし、楽曲もずっと愛していたい。一旦はバラバラになっちゃうけど、各々で活動してみてまたやりたくなったらやればいいしっていう部分もあるんです。何か違うスタンスでBFNに向き合っていく方が、この後に良い結果をもたらすんじゃないかっていうことでの活動停止です。
――前向きな活動停止?
Rame:うーん、前向きなって言うのはどうか分からないですけど、僕らが前向きなと言ったところで、停止するものはしちゃうわけだし、中途半端に続けてしまうのは、メンバーにとっても応援してくれているファンの皆さんにとっても良くない。もちろん僕ら自身が結果を残せなかったっていう見方もありますけど。
――それはツアーをやりながら感じた部分ですか?
Rame:そうですね。ツアー中は結論を出していなかったですけど、ツアーファイナルのTSUTAYA 0-EASTで結果が出せないのであれば、今後の動きについてメンバーで考えようっていうのを見据えての活動はしていました。誰が悪いとかじゃなくて、自分たちが思うような結果を出せないって事についての違和感は全員が感じていたことなので。
:ずっと真剣にやってきたのは事実だし、メンバーといるのはすごく楽しいんですけど、昔に比べてみんなが同じ目標に向かっていくってことに対してちょっと薄れていってしまったのかなって。活動は一旦止まるけど、それがあることによって先の考えが変わるとか、それがいいのかどは分からないですけど、バンドとしてはこの答えが正しいと思っての判断なので、決まっているスケジュールはしっかりとした目標をもって取り組んでいきたいなって考えています。
Ice:僕は前向きな活動停止だと思っているんですけど、皆の今後の人生がより幸せなものになっていくためにも、今の活動の仕方ではダメだろうなって。このバンド自体が今までずっと全力で活動してきたんですけど、そもそもそういう活動をしちゃいけないバンドだったなってことを、僕自身がずっと感じていたんです。
――全力で活動してはダメということ?
Ice:そうですね。いわゆるライヴやツアーをたくさんするっていうのは肉体労働だと思っていて、総合的に肉体労働に秀でていて、ツアーをガンガンやっていける人たちもいるんでしょうけど、僕らは肉体労働に秀でたメンバーではないんですよね。もうちょっとマッタリしてても良かったのかなって。活動停止してしまったら、どうしても誰かの気持ちを踏みにじってしまうし、今までそういう引っかかってる部分もたくさんあったと思うんですけど、そういうのを気にしすぎると、結局は自分の幸せを逃してしまうんじゃないかなってすごく思うんです。活動停止したからといって、もう二度と今までやってきた曲ができないわけでもないですし、全部が消えて無くなるわけではない。それは全員の心が「またやりたい」ってなった時にまたやればいいんじゃないかなって。
SAN:活動停止という判断は、僕の正直な気持ちで言うと“不完全燃焼感”はあるんですけど、僕が入る前に3年間活動してきたメンバーにしかわからないこともあるし、僕が感じ取れていなかった部分もあったと思うんですけど、今回の判断に関しては前向きというか、仕方ないという気持ちもありつつ、今後この判断が「生きてきて良かった」って思えるようになるんじゃないかなって。またやりたくなって集まった時に、バンドとしてどうパワーアップしているのか。そういう気持ちで今後の期待もしているので、すごく勝手ですけど、活動停止を前向きに受け止めようとしているところです。
Black Gene For the Next Scene
――2月3日にリリースされるBEST ALBUM『CHAOS MONSTER』には、現在の心境を書き綴った「for you-別れの歌-」と「one day-終わりの歌-」という書き下ろし曲が2曲収録されています。
Ice:“別れ”の言葉をイメージしているんですけど、最後に“言葉”として届けたいと思って書きました。全体的にはネガティブに聞こえるかもしれないけど、最後は「前向きな気持ちを忘れない」という事を意識しました。
――これは、ファンの皆さんに向けてのメッセージ?
Ice:そうですね。
――2曲とも歌詞のテーマ性は同じと捉えて良いですか?
Ice:テーマ性は同じでも、向ける場所と置き方が違う認識ですね。僕らは、曲調的に明るい系とかポップ系もやりつつ、ダークで激しいものもやってきたので、その二面性をアルバムでも表現したいっていう話はしていたんです。そこから、【BLACK】と【WHITE】という形になり、両方に新曲をいれたくて今回の2曲が生まれました。【WHITE】の方がちょっとダークさが薄い感じで歌モノが多く収録されています。
――「one day-終わりの歌-」の方は、Iceさんの本音なのかなって思いました。
Ice:内なる自分との対話じゃないですけど、自分の中で完結しちゃってる歌詞なので、生々しさがありますね。「for you-別れの歌-」は、ある特定の対象に向かって歌っている歌詞なので。
――ここまでストレートにさらけ出している歌詞は初めてじゃないですか?
Ice:何て言うんだろうな……。誤解してほしくないんですけど、なんかここ最近、歌詞を書くときにセールスのことを考えなくなっちゃったんですよね。変な話、これから僕らの事を知って、その人がどう思おうが知ったこっちゃないって気持ちで書いていて、今、目の前にいてくれるさらけ出せる相手に対してだけに書いているんです。そういう意味では、全然知らない人が急に聞いてみて「よくわかんねーこと歌ってるな」ってなって、セールスが下がっちゃったら、それはそれでみんなに申し訳ないなと思うんですけど、最後にふさわしい曲にはなったんじゃないかなって思います。
――楽曲もすごくストレートな印象でした。
Rame:活動休止が決まってからの制作だったので、テーマ性をもたせて、分かりやすくより伝わるようにしました。
SAN:今回はシャウトとかもなく、全面メロディーで占めているので、Iceくんの言葉をのせてほしかったからストレートな曲になりました。
――どの曲をどこに収録しようか選曲に悩みませんでしたか?
Ice:すごく悩みました。明確に分けられる曲もあるんですけど、「どっちかな?」って迷う曲も結構あるんですよね。
Rame:だからどっちでもいいとも言えるけどね。
Ice:ある意味、都合のいい曲でもあるのかもしれないですけど。
Rame:そうなった時は、今のように歌詞の内容とかテーマ性で振り分けた部分もあります。僕らの事を知ってる皆さんも、おおまかにはこういう感じだと思いますよ。
Black Gene For the Next Scene
――曲順はどのように?
Rame:テーマに基づいた流れで、ライヴっぽいイメージで並べていきました。このままライヴをやっても成立する曲順だと思います。大阪と名古屋は2日間あるので、こういうセットリストになるかもしれないですね。
――通販限定の【CLEAR】というのは?
Rame:BFNオンラインショップのみの販売なんですけど、これはより深く関わってくれた人向けでかなりレアな選曲になっています。今では手に入らない会場限定の音源が入っていたりとわりとマニア向けです。
――そういう位置づけなんですね。
Rame:「【CLEAR】に新曲は入ってないのか?」っていうご指摘があるんですけど、【CLEAR】と【BLACK】か【WHITE】のどちらか1枚を購入していただいて、帯についている応募券を貼って応募してくれた人全員に、「アリザリン」という曲のアンプラグドバージョンと「CHANGE TO CHANCE」のピアノバージョンの2曲を新録でプレゼントします。
――「アリザリン」という曲は初耳ですけど、新曲ではないんですか?
Rame:新曲ではないです。これもマニアックな曲で、2013年5月5日の新宿BLAZEの会場限定で販売した曲なんです。
――ライヴではおなじみの曲?
Rame:いや、全然おなじみではなくて相当レア曲です。けど、ツアーファイナルとかでは何回かやってるので聴いたことある人もいると思います。
――知る人ぞ知るですね。
Ice:もしかしたらBFNの中で一番いい曲かもしれない説があるんです。なのに全然やらないっていう……。
――歌モノ系ですか?
Ice:そうですね。一番ストレートです。あんまり僕ららしくないというか、エレクトロの要素もあんまり入ってないですし、同期がなくても成り立っちゃう曲です。
Rame:すごくいい曲なんですけど、やってもあんまり反応が良くなくて……。でも、アンプラグドバージョンが聴けるということで、楽しみにしてもらえたら嬉しいです。
――それぞれの楽曲をあらためて聞き返してみていかがでした?
Rame:やっぱりいろいろやってきたので、思い返すところはありますね。【BLACK】と【WHITE】に収録されている曲はライヴでも結構やっているので知ってる人も多いと思うけど、途中から知ってもらった人には【CLEAR】も聴いてもらって、新たな発見にもなると思うし、より深く今後も愛し続けてもらいたいですね。
「BFNが存在していた価値をみんなに伝えることのできるワンマンツアーにしたい」
Black Gene For the Next Scene
――ベストアルバムを引っ提げてのラストワンマンツアー『未完の筐体』も控えています。
Rame:行ける箇所、行けない箇所があるのは、活動停止を前提で話を進めていなかったので、停止が決まってから決めたツアーなので、日程的に行けない場所も出てきてしまいました。
――タイトルの『未完の筐体』というのは?
Ice:“筐体”は、ゲームセンターとかにあるゲーム機の箱とかそういうモノを言うんですけど、意味としてはこのバンドのことを表しています。“未完のBFN”みたいな感じです。
――ツアーファイナルのタイトルには、“Bye For Now”と。
Rame:ライヴの最後に、Iceが決め台詞的に“Bye For Now”と言うので、最後としてどうかなって思った部分もあったんですけど、ある意味、前向きに終わりたい部分もあったので、ちょっとおふざけっぽく捉えられるかもしれないですけど、僕らなりの終わらせ方という事です。
――頭文字をとると“BFN”ですからね。ラストツアーにかける思いを教えてください。
Rame:もうそこは決めたことなので、思いや悔いの残らぬよう全力を出し切りたいのですが、ファンの皆さんも僕もメンバーも、発表してからいろんな思いが巡っているとは思うんです。「やっぱりもうちょっとやりたかったな」とかも出てくるかもしれないですけど、やっぱりそれじゃ良くない。ライヴもメンバーと一緒にいる事も楽しいですし、制作してリリースしてっていうのも楽しいんですけど、楽しいから続けるってだけの結論が良くないと思っての決断だったので、楽しいだけではなくて、違うものを見据えて、きちんと「BFNってこういうものだったんだよ」っていうのを最後はカッコよく見せて、BFNが存在していた価値をみんなに伝えることのできるワンマンツアーになったらいいかなって思います。みんなにも「BFNっていいバンドだったな」「また見たいな」ってずっと思っていてもらいたいので。
:発表してから自分自身もいろいろ考えたりしたんですけど、不思議とまだあまり実感というか、リアルな感じではなくて、やっぱりツアー始まって1本1本やっていくうちに気持ちが積み重なっていくんだろうとは思うんですけど、ずっと応援してくれたみんなに“ありがとう”って気持ちを全て出したいっていうのもあるし、「カッコよくて、楽しくて、暴れられるバンドってBFNしかいかなったな」って思ってもらえるような、忘れられないライヴを見せたいです。
SAN:やっぱりまだ心残りはあるので、4月10日までにバンドとしてのクオリティーやカッコよさを高めたいっていう気持ちが強いですね。BFNのライヴは楽しくて、勝手に笑顔になるくらいなんですけど、それでもやっぱりしめるところはしめて、思い出作りだけにはならないように、ちゃんとしたライヴをやりたいと思います。
Ice:タイトルにも表れているんですけど、未だに「BFNってなんだろう?」って思っていて、どんなバンドなのかが分からないまま終わろうとしているんです。分からないからこそ、「こうしたらカッコよくなるかな?」って、最後までやり続けられるんでしょうけど、僕自身は、「BFNってこういうバンドだよ!」って一言で分かりやすく説明できないんですよね。でも、ここまでそのやり方でやってきたこともあるし、最後だからって、「これがBFNだ!」って提示するつもりは一切なくて、「これが俺だ!」っていう個人的なものは各々あると思うんですけど、バンドにおいては、「BFNってなんだろう?」っていう疑問をずっと追い求めていくだけなのかなって。残りの数ヶ月で答えが見えるとも思っていません。そんなに簡単なわけがないって思うんですよね。
――でも、もしかしたら4月10日までに「これがBFNだ!」って思うことがあるかもしれないですよね。
Ice:そうなったらすごくラッキーだなって思いますね。それもあって、「これが俺たちの集大成だ!」って感じにするつもりはなくて、もちろんいいライヴをするって構え方はしますけど、集大成のないライヴっていうのも、それはそれでいいんじゃないかなって。「この楽曲もしばらくやらないんだろうな」とか、そういう寂しさは感じながらやっていくとは思いますけど、自分の気持ちとしては、「BFNってなんだろう?」ってことを、今まで以上に強く感じながらやるツアーなのかなって。
RELEASE
BEST ALBUM
「CHAOS MONSTER」
2016.02.03 Release!!

Black Gene For the Next Scene
BLACK
CD
GLK-024
¥3,000(税別)
[CD]
01. 裏返り
02. 黒煙のうねり、泥に孵り、全てを灰に
03. 癲狂の RobEr
04. 四次元マッシュルーム
05. グロウ・テスト・クラーケン
06. 廃憶のdance
07. feel guilty
08. Piglect
09. UW
10. D.D.D~Dead.Devil.Dancing~
11. my ugly gene
12. 逆卍より愛を込めて
13. for you-別れの歌-



Black Gene For the Next Scene
WHITE
CD
GLK-025
¥3,000(税別)
[CD]
01. DOOM
02. 涙-kHz
03. 桜乱トランスdestiny
04. midnight coaster~脳内シェイク~
05. シニカル ワー悪~This is monster world~
06. Light is there
07. 空から零れ落ちる 100 億の光
08. Fear Dance
09. リミットオーバー
10. 闇夜に咲く華
11. DistRhyme
12. CHANGE TO CHANCE
13. one day-終わりの歌-



Black Gene For the Next Scene
CLEAR
CD
GLK-0203
¥3,000(税別)
※通販限定盤
[CD]
01. -1
02. 真実の翼
03. アリザリン
04. 砂上の楼閣
05. hypocrite
06. 菫青リフレイン
07. 途絶え
08. 月光の夜、常しえに闇
09. 鳥カゴ
10. REVIVAL
11. SHOOTING STAR
12. 踊りたい、踊らせたい、踊れない猫
13. 空よ大地よ、交わる事無く、望むほど儚く
14. -1(アコースティックver)

SCHEDULE
BFN LAST主催TOUR 【CHAOS FAMILY】
01.29(金)大阪RUIDO
01.30(土)HOLIDAY NEXT NAGOYA
02.10(水)高田馬場AREA

BFN LAST ONEMAN TOUR
『未完の筐体』

03.18(金)新潟GOLDENPIGS BLACK STAGE
03.21(月・祝)HOLIDAY NEXT NAGOYA
03.22(火)名古屋ell.FITSALL
03.24(木)長野J
03.25(金)金沢AZ
03.27(日)四日市Club Chaos
04.03(日)大阪RUIDO
04.04(月)大阪RUIDO

BFN LAST ONEMAN TOUR
FINAL公演
『未完の筐体~Bye For Now~』

04.10(日)恵比寿LIQUIDROOM



03.06(日)高田馬場AREA
03.10(木)新宿ReNY
03.20(日)難波Hatch

PROFILE
Black Gene For the Next Scene

Black Gene For the Next Scene Vo:Ice
Birthday: 01.01
Blood type: AB
Black Gene For the Next Scene Gu:SAN
Birthday: 04.25
Blood type: A
Black Gene For the Next Scene Gu:刻
Birthday: 10.19
Blood type: O
Black Gene For the Next Scene Ba:Rame
Birthday: 06.11
Blood type: A
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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