INTERVIEW
Special
2015年の7月にヴォーカルの隼人の喉の不調のため、解散を発表。2月23日のZepp Tokyoでその歴史に幕を下ろすDuelJewel。
最後まで自分たちらしくありたいとライヴバンドを貫いて47都道府県ツアーを行なった彼らの表情は想像以上に清々しい。
ライヴ漬けの日々の中で見えてきたものとは?
ラストライヴに賭ける想いや、今現在のリアルな心境を5人に聞いた。

取材・文:山本弘子
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「ツアー中にまだまだやれることがあると思えた (隼人)」
DuelJewel
――2月23日のZepp Tokyoで19年間の活動に終止符を打つDuelJewelですが、47都道府県ツアーを廻って、ファイナル公演が間近に迫った今の心境について教えてください。
隼人:そうですね。解散を発表した時は自分自身の喉の調子が良くない時期でもあったし、ラストツアーを何とか乗り切らないといけないという気持ちが強かったんですが、初日を迎えていざステージに立ったら、メンバーも含めて会場の雰囲気が悲観的ではなく、むしろ、勢いを感じたんです。そういう意味では“終わり”を見据えて走るというよりは、まだまだやれることがあるんじゃないかと思えたし、もっと良くなっていくという感覚になれたのは大きかったですね。と同時に新たにリリースしたシングル『Duel』と『Jewel』の曲たちももっとカッコよくなっていくんじゃないかと思えたので、1回1回のライヴが挑戦でもあり、すごく前向きなスタートが切れたので、現時点で(取材時)48本終わったところですけど、思ったより疲労感もなく、後半に行けば行くほど完成度が上がっていって楽しめましたね。
――ツアーに出る前は喉への負担も含めて不安だったけれど?
隼人:はい。奇跡的にリタイアすることなく、ここまで来られたし、逆に今の方が調子が良いぐらいなので、このまま行けばいい形でピリオドが打てるんじゃないかという期待もありますね。
――ファンの人の反応も受け止めながらのツアーだと思いますが、どんなことを感じた日々でした?
隼人:すごく悲しい想いもあるんですが、ライヴではみんな我慢しているのか、あまり感情を出さないので、それを受け止めつつ、限られた時間を楽しもうって。そういう意味では僕らもファンのみんなも同じ想いだから、ライヴの一体感、連帯感が生まれて、感動的な日々ですよね。
Natsuki:僕はまだ解散という実感はなくて、47都道府県ツアーをどんどんブラッシュアップしていくというか、確実に終わりに向かってはいるんですが、自分がどうより良いプレイができるかとか、そういうことを考えていますね。気持ち的に「あと◯本しかない」と思いながらツアーをやるのは無理だろうなと思っていたので……。もしかしたらファイナル直前になって初めて実感するのかもしれないけれど。
――回を重ねるごとにライヴのクオリティも上がっていって?
Natsuki:そうですね。新しい作品を出してツアーを廻って、新曲でも変わらず新たなことに挑戦しているので。
祐弥:Natsukiのいう通り、機材にしても音楽性にしても新しいことを取り入れてやってきたんですが、限りあるライヴをやるという状況も力になったと思いますね。前回のツアーで僕は成長した実感があったんですけれど、それを経ての47都道府県は「どうなっていくんだろう」という期待と共に有限であることへの焦りもあって、その相乗効果でパフォーマンスや曲の持ち味に色をつけていく速度が早くなったと感じたライヴでしたね。
――これが最後のDuelJewelのライヴだと思って見にきた方とも各地で出会ったと思います。
祐弥:そういうお便りもいただいていたし、「これが最後です」という方が各会場、少なくとも1人はいらっしゃるので、そのことを噛み締めながら全力で最高のステージを見せようと思っていましたね。
「解散は最後まで実感しないかもしれない (ばる)」
DuelJewel
Shun:僕は解散を決めた時は“来るべき時が来たな”という気持ちがまずありました。で、19年の活動でやってきたことを振り返ったりもしたんですが、解散を発表してから50本以上のライヴをやるバンドはそうそういないでしょうし、最後をZepp Tokyoという大舞台で飾れるバンドもそんなに多くはないと思うんですよ。作ってきた歴史のどこを切り取っても、いろいろな想いを馳せてくれるファンの方たちがいる中、どういう終わり方をすればいいか考えた時に、最後まで俺たちらしく、いろいろなことにチャレンジしながらライヴをやることがきっと将来、俺たち5人のことを思い出してくれた時に「カッコいいバンドを好きになったなぁ」っていうことに繋がるんじゃないかって。で、いざ廻り始めたら、想像以上にやらなきゃいけないことがありすぎて、僕がメンバーからの誕生日にプレゼントでもらったギターをメインで弾くようになったりとか、ホントにいろいろ挑戦してきたし、1本、1本、毎日が楽しくて、この5人で最後まで新しいことをやり続けられて幸せだなと思いますね。
ばる:当初は2016年はあまりスケジュールを詰め込まないで、ファイナルのZepp Tokyoに臨もうと思ってたんですよ。でも、廻っていくにつれて、いろいろな声を聞く機会がたくさんあったんですね。インストアイベントでは「これが最後だと思うと……」って泣いてしまう人もたくさんいて、だんだん、まだやり残したことがあるんじゃないかと思うようになった。で、2016年もKraとの2マンライヴや高田馬場AREAでのワンマンがあったり、2月には名古屋のE.L.Lと大阪のBIG CATでShunと僕の生誕祭を開催することになったりとか、ファン旅行やDVDのリリースも追加で決定したりと、かなり動くんです。
――心境の変化があったんですね。
ばる:そうですね。僕自身は解散は全く実感していないですし、Zepp Tokyoのステージに立っても気持ちは変わらないかもしれない。ファイナルが終わって家に帰って寝て起きてから初めて実感するのかもしれないけど、だからって、メンバーとパッタリ会わなくなることもないだろうし、意外と実感しないままなのかなって今はちょっと楽観的に考えています。
――今のばるさんの気持ちは解散を発表した時はまったく想像できなかったものなのでは?
ばる:想像できなかったですね。昔はインタビューで「DuelJewelがなくなることを考えると怖くて仕方がない」って言ってたんですけど、いざ、そういう現実に直面すると非現実的なことに思えるんです。大げさかもしれないけど、死後の世界なんて経験しないとわからないじゃないですか。それぐらいの気持ちでライヴをやっているし、解散に向かってやっているというよりは「もっと良くするためにはどうしたらいいんだろう」とか「もっとみんなと楽しむにはどうしたらいいんだろう」って。全然、今までと変わらないモチベーションでやっているんです。
「ツアー中は全員で焼肉三昧」
DuelJewel
――こうしてみなさんの話を聞いていても音楽性の違いやメンバー間のすれ違いが解散の原因ではないことが伝わってきます。なので、単純にツアー中のエピソードや楽しかった思い出があったら、教えてください。
ばる:全国各地、行ったことがない土地がたくさんある中、美味しいものを食べたいねっていうことになって、今回、メンバー全員でゴハンを食べに行くことが多かったんですよ。中盤から焼肉にすごくこだわりだして。
――ははは。疲労回復、体力増強のために?
ばる:何なんですかね。焼肉っていっぱい食べても飽きないんですよ。次の日にも食べられるぐらい。
隼人:インストアの後にも食べてたもんね。ライヴしたわけでもないのに(笑)。
ばる:北陸に行った時も「よし! 越前ガニを食べよう」って言ってたのにいざホテルのロビーに集合したら「焼肉かな」って(笑)。ツアータイトルが“47都道府県TOUR Meet You”なのに“Meet”が“Meat”になってるんじゃないかっていうぐらい(笑)。僕なんか、美味しい焼肉店を検索して見つけるのがうまくなった。レーダーが働くんですよ。
隼人:いい店はわかるらしいんですよ。外れない。
祐弥:焼肉屋じゃない時はステーキやハンバーグで代用して(笑)。
DuelJewel
――肉食ツアーですね。
ばる:ホントですよ。だから疲れないのかもしれない。
祐弥:闘争心にも繋がりますからね。
ばる:ダイエットスペシャリストの祐弥さんの食べ方があって。
祐弥:僕は肉はいくらでも食べるんですけど、ストイックにゴハンは食べないんです。翌日の弁当は食べますけど(笑)。
Shun:あとはオフの日にみんなでUSJに行ったのが面白かったですね。メンバー、スタッフと「バイオハザード」のアトラクションに行ったんですけど、推奨年齢が14才から49才なのに、その歳をとっくに超えたPAさんが一緒に行って、あまりの怖さに回転したり、ジャンプしたりして、Natsukiを突き飛ばして逃げたっていう(笑)。
Natsuki:真っ暗闇の中で突き飛ばされました(笑)。
ばる:僕はそういうのが苦手なので行きたくないって言ったらShunに「大丈夫。乗り物に乗るから」って言われて行ったら、そんなものなくて自分の足でゾンビと戦うんですよ。超怖かった(笑)。
「一生、忘れられない宝物のようなライヴにしたい (Shun)」
DuelJewel
――(笑)満喫してますね。では最後に2月23日のZepp Tokyoについてメッセージをお願いします。
ばる:Zepp Tokyoは初めてのワンマンですが、どう華々しく最後を迎えられるかずっと考えています。あれもやりたいし、これもやりたいしって。曲も百数十曲あるので、セットリストを考え出すと止まらなくなるんですよね。ライヴの最中は僕も解散なんか考えないし、見ているみんなにも考えさせないようなライヴをして、もちろん、泣いたっていいんですけど、最終的には「ホントに楽しかったね」って笑顔になれるようなライヴにしたいですね。「このバンドを好きになって良かったな」って思えるよう、今までに見たこともないような最高のライヴをしたいと思っています。
Shun:19年の中でいちばん全員がカッコいいと思える最高のDuelJewelを見せたいですね。演奏が終わって楽器を置いた時にお客さんが笑顔で手を挙げている風景がすごく好きなんですよ。Zepp Tokyoではきっと今まででいちばん多い人数の中、その景色が見られると思うのでちゃんと焼き付けて一生、忘れられない宝物になるよう頑張りたいと思います。
祐弥:最後のライヴがZepp Tokyoで良かったなと思うのはDuelJewelはライブバンドなので、オールスタンディングでガンガン盛り上がれる。お客さんも僕らも最後まで燃焼しきれると思うので、成長してきた答えを出す集大成のライヴにふさわしい会場なのが嬉しいです。「こんなZepp 初めて見たよ」っていうぐらいのライヴにしたいですね。
Natsuki:僕は昔、Zepp Tokyoに1回だけ(イベントで)出たことがあるんですが、その時にステージから見たフロアを鮮明に覚えてるんですね。後ろのほうが見えなくて「何てデカいんだ」って思った。あの時とは違って奥まで体感できるようになっていると思うので楽しみだし、ばるくんも言っていたように笑顔でサヨナラができたらいいですね。
隼人:ツアーが始まってから昔のDuelJewelの写真を見る機会があったり、インストアでも「初めて行ったライヴです」って10年以上前のチケットを見せてもらったりしたんですが、当時は「このライヴを何とか成功させたい」って目先の目標しかなかったんですよね。それが19年間続けていく内に「自分たちのゴールはどこにあるんだろう」とか「どこまでやったら自分自身を認められるのだろう」って考えるようになって、その答えを見つけられないまま解散の決断をしたんですが、限られた時間の中、「これだけのことができるなら、自分たちがやってきたことは間違いじゃなかった。誇ってもいいんじゃないか」ってツアーが進むにつれて思えるようになった。これも1つの素晴らしい経験で1つの結論として良かったんじゃないかって。今はそう感じられるのでポジティブな気持ちでファイナルを迎えられると思います。だから、ファイナルというよりも1つの区切りとして。僕たちの中でも応援してきてくれた人たちの中でも1つの答えが出ると思うので、いい終わり方ができるライヴを目指して頑張りたいなと思います。
SCHEDULE
Shun生誕祭
02.03(水)名古屋 ElectricLadyLand

ばる生誕祭
02.04(木)大阪 BIGCAT

47都道府県TOUR Meet You FINAL
02.23(火)Zepp Tokyo

PROFILE
DuelJewel

DuelJewel Vo:隼人
Birthday: 12.29
Blood type: B
DuelJewel Gu:Shun
Birthday: 02.03
Blood type: O
DuelJewel Gu:祐弥
Birthday: 04.29
Blood type: A
DuelJewel Ba:Natsuki
Birthday: 09.11
Blood type: B
DuelJewel Dr:ばる
Birthday: 02.04
Blood type: A
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

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