INTERVIEW
Special
ゴシップから4枚目のシングル『東京スキャンダル』がリリースされる。コンセプチュアルであり、実験的な要素もたくさん盛り込まれた作品となっており、ゴシップの新たな一面が垣間みえる作品に仕上がっている。
2月21日には鹿鳴館で単独公演『縁切リ』も控えており、2016年はさらなる飛躍期待されるゴシップの5人に話しを訊いた。

取材・文:山本貴也
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「コンセプチュアルな作品があったようでなかったのでそれを追求してみたかった」
ゴシップ
――4枚目のシングル『東京スキャンダル』がリリースされますが、Demo Singleやミニアルバムを含めるとかなりハイペースなリリースですね。
:わりとそんなことを言われます。大変じゃないと言えば嘘になりますが、こうしてやれてることがいい事なのかなって。
――今作はコンセプチュアルな作品ですが、どんな狙いがあったのでしょう?
:そうですね。今までよりもシングルの捉え方を少し違った目線で捉えています。今までは、こうしたコンセプチュアルな作品があったようでなかったのでそれを追求してみたかったんです。
――『東京スキャンダル』というテーマだけが最初にあった?
:ありました。ただ収録曲の方向性は何も定めず、『東京スキャンダル』というテーマから純粋に掘り下げていきました。タイトルだけが先にあったものは、そのタイトルから連想して曲を作ったり、「スキャンダル【スキャンダリィ】スキャンダラス」なんかは、みんなで曲を出し合ってそこからセレクトしていったり。
――タイトルが先にあったのはどの曲ですか?
:「秘飼イ妄想ト地下室-type B-」と「縁切リ日記」ですね。歌詞のイメージも俺の中にはあったんですけど、あえてそれを作曲者に伝えることはせずに。
――「秘飼イ妄想ト地下室-type B-」は、皐さん作曲ですが、タイトルからどう掘り下げていったのでしょうか?
:曲としての物語を作ろうと思って、まずは“地下室”と聞いたときに、階段を降りていって……みたいな感じで考えていきました。
:デモが送られてきた時にかなり意表をつかれました。たぶん発想は俺が考えるよりもシンプルなんですよね。皐はタイトルから直結した分かりやすい方向性を持っているので、それが組み合わさった時の爆発力ってすごいんですよ。今回も「こういう曲が作れた!」っていう驚きがあって、今までの自分たちにない雰囲気のエグい曲が偶然的にできて、メロディーをのせたらその輪郭がどんどんはっきりしてきたんです。それを出せたことが本当にすごいなって。
――“-type B-”というのは?
:“-type B-”なんです。“-type C-”でもなく、間違いなく“-type B-”なんです。
――歌詞はどんなことを?
:“地下室”のイメージに近いところで、自分の精神の奥深くというか、真相というか、そこに自分を飼っているというか……。みんな自分の事が大好きだと思うんですよね。大好きな自分が奥底にいるからこそ自分というものを守りたい。逆に言えば“被害妄想”っていうネガティブなアクションですけど、それも自分を守るための被害妄想であって、その被害妄想のありかというか、誰にも見せず秘密に飼うという本性がそこにあると思うんです。人間の本質じゃないですけど、そういったものを自分の中ではもう少し深く捉えてもいいのかなと思って。
――これは自分事でもある?
:そうなんですよ。最近は自分を見つめる機会が多いというか、ライヴを通しても自分の歌い方だったり、自分の精神的な部分を見つめ直す時期でもあったので、そういうのも影響してるのかなって。
ゴシップ
――Aメロの歌の後ろで聞こえてくる声にびっくりしました。
:レコーディングの土壇場で思いつきました。けっこう浮いて聞こえると思うんですけど、歌も死んでないし、両方がきちんと分離して聞かせることができて良かったです。
――最初どこから聞こえてきたのか分からなくて焦りました(笑)。
:そういうエグいのがやりたいんですよね。
――何を語っているんですか?
:その場で思いついた言葉です。自分が歌いたい感情じゃないですけど、直感的に出る言葉をその場で全部書き留めて、その場でレコーディングしていきました。
――歌い方も今までと変わりました?
:歌い方もそうですし、歌への意識も変わりましたね。
――曲調もこれまでの楽曲とは違う印象を受けました。
:たぶんそこは狙ってやってるというか、同じ事を繰り返したくないっていうのもあるし、“変わっていきたい”っていう思いが強いです。作品は1枚1枚で完結させてるし、その時にやりたいことをやりたいし、まだまだやりたい事がたくさんある。それこそ2年後はどうなってるか自分でも分からないです。
――今作はリード曲という扱いの曲は存在しませんが、作品を作るにあたってキーになった曲はありました?
:「秘飼イ妄想ト地下室-type B-」ですね。制作が進んでいく中で、「これが1曲目になる」って分かった瞬間があって、そこから他の曲のイメージがみえてきました。
――「秘飼イ妄想ト地下室-type B-」の聴きどころを教えてください。
:頭にSEがつきましたけど、元々はベース始まりの曲だったので、「やっと俺の出番が来た!」って(笑)。難しい事は一切やってないんですけど、この曲の持つ雰囲気を大切にアプローチしました。SEがついた事でよりグッとくるようになったと思います。
:この曲ができたことで、もう「東京スキャンダル」は出来たなって思って、他の曲はどうでもいいやって。
:いや、どうでもいいの中にお前の曲が2曲あるから。
一同:(笑)。
:いや、それくらいインパクトがあったし、新しいゴシップらしい曲ができたなって。
:やっぱり曲を作る上で全体の雰囲気を崩さないように、「どれだけ狙ったものを作れるか」っていうのが重要だと思うんですけど、最近それがちょっと見えてきたというか、こうやればこうなるんだっていうのが分かってきたので、作りながらすごく勉強になった曲ですね。
「他と違った事をしたいって気持ちがみんなにあるから面白いものが生まれるんじゃないかな」
ゴシップ
――M2「anti TABLOID」は、まるでライヴを見ているかのような楽曲ですね。
:そうですね。ライヴ感のある曲は茜が得意なんで。
:「秘飼イ妄想ト地下室-type B-」ができて、どうしようかなと思った時にサビはいらないなと。ライヴでどういう楽しみ方をしようか考えて、みんなで同じ動きができるようなセクションを3つくらいぶち込んでみました。出だしのギターは、2005年か2006年くらいのネオヴィジュアルみたいな雰囲気を狙ってやったんですけど、そこまで出なかった……。
一同:(笑)。
:ライヴ曲でありあおり曲です。
――途中のメロディアスになる部分を歌っているのは誰ですか?
:俺です。裏声で歌って少しコーラスをかけています。最近は声色の遊びに少し興味があったので、何か残せたらいいなと思ってやってみたらうまくはまってくれました。
――歌詞はどんなことを?
:茜の裏テーマで、4曲で喜怒哀楽だって言ってるんですけど、その“怒”に当たる部分ですね。茜に歌詞を見せて少し話したりして、その中にヒントを得て直感的に書きました。シチュエーションや意味合い的に込められているものが一番深いかもしれないですね。
――これで1曲成り立つのってある意味すごいですよね。
:危ないですよね。
――構成に少し展開をつけたりしたくなりませんでした?
:最初は俺らの中にもあったんですよ。それ皐とも話していて、どの曲もそうですけど、構成を考える時に展開を求めすぎるというかドラマチックさを求めすぎてしまうんですよね。
:あるよね。
:そうすると、うまく言えないんですけど、非常に恩着せがましい曲になるというか……。
:この曲の持ち味を考えたら、展開はいらないかなって。
:最初に茜がもってきたデモと構成は全く同じで、皐がコードを少し綺麗にしたりもしたんですけど、最終的に最初の茜バージョンに戻しました。
:丁寧に仕上げて送ったら返品されました(笑)。
:なんか泥臭さがなくなっちゃったんですよね。
――M3「縁切り日記」は、これも最初にタイトルがあったとのことですが。
:個人的にやりたい事があったというのもありますし、スネアの位置をちょっと変えたアプローチをしてみたかったので、それを織り交ぜて作っていこうとってことで、組み上げていったらこういう感じになりました。
ゴシップ
――ホラー感がありますよね。
:ちょっと気持ち悪いところにいきたかったっていうのはあるかもしれないですね。メロディーも普段だったらサビのけつが上がるところを下がってみたりとか、わりかし面白い事をやってる曲ですね。どうしたらこの世界観をより出せるかっていうのを皐とものすごく悩みました。
:構成をどうするか歌録り当日まで考えて、歌が録り終わってようやく完成が見えた。
:その場で作っていったからこそ生まれるアイデアもありますよね。
――歌詞は「縁切り日記」というタイトルから書いていった?
:そうですね。最後に書き終わった歌詞なんですけど、どういうアプローチで書くのがベストなのかをすごく悩みました。構成もそうですけど、サビがすごく歌謡っぽいメロディーなので、さっき言ってたドラマティックな物を求めすぎていたんですよね。だったらそこだけをしっかりフィーチャーさせるためにも、頭を切り替えてシンプルにしていきました。
:この4曲の中だと一番思い入れがあって、レコーディング前に僕が渡されていたバージョンと、完成形のバージョンが全然違ってて苦労してレコーディングしました(笑)。曲の最後に高速のすごいフレーズがあって、「頑張ったー! 出来上がりが楽しみだ!」って思って完成したのを聞いたらそこがバツンって切られてて……。
一同:(笑)。
:僕もレコーディングの時は構成も曖昧だったし、ヴォーカルのメロディも歌詞も見えてない状態だったので、逆に開き直って弾きました。最終的にはすごくシンプルに出来上がったので、そこは満足しています。
――M4「スキャンダル【スキャンダリィ】スキャンダラス」すごくストレートな曲ですね。
:これは自分が作曲するにあたっての王道パターンなので、わりとパパッとできました。元々は、サビでいつもと違うようなコードというか、明るいコードをつけたいなと思って作ったようなものなので、Aメロだけ軽く悩みましたけど、最後は皐にぶん投げるっていういつものパターンです(笑)。
――タイトルの「スキャンダル【スキャンダリィ】スキャンダラス」というのはどんな意味が?
:意味のない三段活用です。スキャンダル欲しさというか、そういう深みにはまっていく三段活用じゃないですけど、自分を掘り下げていく事とスキャンダルを欲するという事は同じ事であって、自分を確立したいという願いというか、人によく見られたい、人に悪く見られたい、名前を知られたい、話題性が欲しい、そういったものを良いか悪いは別としても、結局のところは、そこの自分大好きさんが自分を売りたいという事で、その自分を売りたいという先にあるものは何なのかっていうのを考えて書きました。わりとサビが明るくて、メロディもポップな感じだったので、歌詞はエグいのでいきたくなっちゃうんですよね。だからこの曲がCDの一番最後にきて、この一文で終われて良かったなって思います。
――ジャケットも面白いですね。
:いたずら心が……(笑)。最初もっとパンチのない普通の週刊誌っぽい感じだったんですけど、プロデューサーがもっとエグくしたいってことで。
――ジャケットに見えないですもんね(笑)。
:結局は、他がやってる事はやらないっていうか、他と違った事をしたいって気持ちがみんなにあるから面白いものが生まれるんじゃないかなって。
――この人は誰なんですか? メンバーではないですよね?
:メンバーじゃないですけど、“サイコ野郎”って呼んでます。
:そうだったの!?
:今までの“サイコ野郎”が週刊誌に載るくらいビッグになったっていう。
:お店で並んだ時にインパクトありますよね。赤って人間の目に最初に入ってくる色らしいので、購買意欲をそそるよね。
:狙い通り、ざまーみろです。
「今年は自分らしくあり続けることが大切なのかなって」
ゴシップ
――2月に鹿鳴館で単独公演『縁切リ』が控えていますが、こちらはどんなライヴになりそうですか?
:楽しみ尽くせる日になればいいなと。うちはうちらしくですし、鹿鳴館という少し特別な気持ちもあるし、1年越しにそこに立つわけですけど、違いを見せれなきゃやってる意味もないし、かといって頭でっかちになってライヴをやる気にもならない。だからきっと、直前まで何も考えずに突入して、やりたい曲をやるってだけですね。タイトルの『縁切り』は、作品とも連動してる事でもあるので、『東京スキャンダル』を聴いて遊びに来てほしいですね。
――最後に2016年の抱負を教えてください。
:個人的にクリアしたい事はいくつかあるんですけど、それがあんまり音楽と関係ない事が多いので、とりえず鹿鳴館のライヴに関しては前回失敗した事があるんで、それはしないようにと強く思っています。
:2016年は、まずは鹿鳴館を無事に終わらせるってのもありますけど、その後にまた全国ツアーとか行けたらいいなと。やっぱりツアーをやる事でバンドってまた大きくなっていけると思うので、東京以外でも“スキャンダル”を起こしてどんどん強くなっていきたいです。
:俺は曲作りですかね。まだまだ足りないので、狙ったものをパーンと作れるようにもっと上を目指したいです。あとは何よりゴシップというものを、もっともっと有名にしたいです。
:2月の鹿鳴館が終わって、バンドとしては次のステージにいきたいなと思ってますし、個人的にはステージいる自分の存在をもっと目立たせていきたいなと思います。
:零も言いましたけど、2016年はツアーを回りたいですね。自分たちにとっても必要な事だし、お客さんも楽しみにしていて欲しいですけど、何より自分たちにとって必要な事をチョイスしていきたい。だから、今年は自分らしくあり続けることが大切なのかなって思います。それをお客さんに伝えられるかどうかが課題だし、届くまで叫び続ける。そういう1年になりそう……いや、します。必ず。
:零も言いましたけど、2016年はツアーを回りたいですね。自分たちにとっても必要な事だし、お客さんも楽しみにしていて欲しいですけど、何より自分たちにとって必要な事をチョイスしていきたい。だから、今年は自分らしくあり続けることが大切なのかなって思います。それをお客さんに伝えられるかどうかが課題だし、届くまで叫び続ける。そういう1年になりそう……いや、します。必ず。
RELEASE
4th Single
「東京スキャンダル」
2016.01.20 Release!!
全国流通盤1000枚限定生産
ゴシップ
CD
AMWK-022
¥1,728(TAX IN)
[CD]
スキャンダル1.秘飼イ妄想ト地下室-type B-
スキャンダル2.anti TABLOID
スキャンダル3.縁切リ日記
スキャンダル4.スキャンダル【スキャンダリィ】スキャンダラス

SCHEDULE
Madwink. PRESENTS
ゴシップ単独公演「縁切リ」

02.21(日)目黒鹿鳴館



01.24(日)池袋CYBER
02.11(木)高田馬場AREA
03.05(土)赤坂BLITZ
03.25(金)池袋EDGE
05.15(日)Music Club JANUS他

PROFILE
ゴシップ

ゴシップ Vo:朔
Birthday: 12.04
Blood type: B
ゴシップ Gu:茜
Birthday: 02.09
Blood type: B
ゴシップ Gu:皐
Birthday: 12.28
Blood type: O
ゴシップ Ba:零
Birthday: 08.14
Blood type: O
ゴシップ Dr:颯
Birthday: 06.20
Blood type: A
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

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