INTERVIEW
Special
ギガマウスが約1年振りのシングル『ジャパニーズサンダー』をリリース。
前作の『監獄ロックメン』で打ち出した“ギガマウスらしさ”がさらに色濃くなったという今回の作品。夏には全国を駆け回るイベントツアーに、人数限定ワンマン「ギガ連」も開催。そんなギガマウスが夏に起こすお祭り騒ぎには必須の『ジャパニーズサンダー』について、4人にじっくり話を訊いた。

取材・文:山本貴也
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「今の状況に反撃をしたいと思っていたタイミングだった」
ギガマウス
――1年振りのシングル、どんなコンセプトで制作されたんですか?
seiya:どんな曲をリード曲にしようかって選択肢は色々あったんですけど、ギガマウスがこのタイミングで出す曲として、“らしさ全開”っていうのは外せないと思ったんです。「監獄ロックメン」でも打ち出した「ギガマウスらしさをさらに進化させたような楽曲がいいんじゃない?」って。バンドとしても、今の状況に反撃をしたいと思っていたタイミングだったので、攻撃的且つ、俺ららしさっていうものを全開にしたのがリード曲であるべきなんじゃないかっていうところから制作が始まりました。
――原点回帰したような印象を受けました。
seiya:まさにそうですね。最近は「これがギガマウスらしさだね」っていうのがようやく伝わってきたので、だったらそれをさらに突き詰めていこうと。
――「ジャパニーズサンダー」はどのように制作されたんですか?
seiya:いつもは原曲者、作曲のメインといるんですけど、「さらに殻破るにはどうする?」って話をした時に、ちょっと新しい手法で作るのもありじゃないかなって。
ユッキー:それで、お互いが「ジャパニーズサンダー」というテーマで作った曲を合体させたんです。
seiya:簡単に言えばおいしいとこ取りをしました(笑)。ちゃんと分けるとすごく細かいです。
ユッキー:イントロは完全に融合ですね。seiyaの原曲が、たまたまベースフレーズしか出来てなくて、僕はギターフレーズが作ってあって、そしたらちょうどリズムが似てるっていう奇跡も起こって2曲分のアイデアを合体させました。
seiya:Aメロの最初のところはユッキーのフレーズで、流れるAメロは俺のを使ってます。
ユッキー:サビはseiyaのを使って、そのあとの「ジャパニーズサンダー」の掛け合いのところは俺のを使ってという感じです。これだけ融合できたのも、きっとイメージしてた「ジャパニーズサンダー」が一緒だったんだろうね。
seiya:そうだね。行き着くところは一緒だったけど、さらに面白いことにするには1人のセンスを膨らましていくよりは2人で2倍、3倍にしていこうという判断です。
――先に “ジャパニーズサンダー”というテーマがあったんですね。
seiya:そうですね。「監獄ロックメン」もそうなんですけど、タイトル先行で作っていきました。撮影の時もカメラマンの方に「曲ができてないけど、タイトルだけで撮影しちゃって大丈夫?」って。でも俺は曲に自信があるから、むしろイメージ決まっちゃえばあとは形にするだけでしょって。
――“ジャパニーズサンダー”は誰が最初に?
seiya:その言葉をチョイスするのにめちゃくちゃ時間がかかったんですよ。
ライ:雷とか色々あったもんね。
seiya:そうそう。衣装が黄色だったこともあって、雷をモチーフにしようって話が出たり、とりあえずパワーのある感じにしたかったんです。誰が決めたとか言い出したとかは、話し合いしすぎて覚えてないけど、プロレスの技名からヒントを得たりしましたね。
ユッキー:モンゴリアンチョップとかローリングサンダー的なね。
――“ジャパニーズサンダー”というテーマから歌詞を書くって難しくなかったですか?
:大きなテーマとして“反撃”とか、“ここからやり返す”みたいなものがあったんです。そのときに出す必殺技名が「ジャパニーズサンダー」みたいなイメージで作っていきました。言葉遊びとか、難しい言い回しとかを必殺技に持ってく流れは自分らしさが出せたかなと思います。最終的には「ジャパニーズサンダー」という必殺技に全部繋がっていくイメージですね。
ユッキー:僕も一緒に考えているので、式らしくないところがちょこちょこあったりするんじゃないかな。
ギガマウス
――歌詞を覚えるのが大変そう(笑)。
:俺がメインで、ユッキーがコーラスをするんですけど、サビの歌詞が全部違うので2人ともだいぶ困ってましたね(笑)。
――「ジャパニーズサンダー」の聴きどころを教えてください。
ライ:今回もドラムの音作りをこだわりました。今まではベチベチサウンドというか、スネアのハイピッチな音とかを好んでたんですけど、自分の立ち位置をあらためて考えた時に、縁の下の力持ちのようになりたいと思って、チューニングを今までよりも低くしてみました。そしたらドラムにすごくまとまりが出て、土台もしっかりしたので聴きやすくなりましたね。
seiya:今回から完全に同期無しになったので、4人の音と声だけで成り立つものを意識したんですけど、やっぱりドラムは大事ですね。1人ひとりが主役になっていく意識も最近すごく強くなっているので、隙間があれば「じゃあベースが埋めるよ」「そこはギター入れてもらおう」とか同期に頼らないアレンジができるようになりました。ただ、「ジャパニーズサンダー」のサビのメロディを作るのはかなり苦労して、締め切り日の朝4時にギリギリ思いつきました。
――同期がなくても色んな音が鳴ってるので、物足りない感じは全くないですね。
seiya:そう言っていただけて嬉しいです。メンバー4人の声がたくさん入ってるのが大きいかもしれないですね。
ユッキー:この曲は今回の中では特に荒削りだと思うんです。曲が「おらぁ! ジャパニーズサンダー!!」みたいな感じなのでライヴ感を意識して弾きました。気に入ってるところは、頭のラップ部分と“負けんなタイガー”っていう部分で、ワーミーを使って“テュイーン♪”っていう音を出したんですけど、ちょっとした電気感というか雷感を出せたと思います。誰も気づいてないんですけどね……(笑)。
:今までよりもキーがやや低めなので、アプローチがちょっと難しかったですね。でもなるべく地声を張ってパワーのあるような感じにしたかったので、変な歌い方もしてないし結構ストレートです。歌いまわしというよりは、感情をしっかり乗せるイメージで歌いました。
――MUSIC CLIPでは式くんが何かと戦ってましたね。
seiya:そうなんです(笑)。メンバーが敵キャラになって戦っていって、最後は“ジャパニーズサンダー”という必殺技で倒されるっていう。
:今回はちょっとしたストーリー仕立てになってます。
seiya:カッコいい演奏シーンだけを押し出すだけじゃ味気ないと思ったので、ストⅡみたいな戦いのシーンを入れようっていう案が出たんです。
:「ジャパニーズサンダー」が技の名前だったので、せっかくだったら何か技を使いたいなと思って。
――戦いシーン以外の見どころというと?
seiya:今回は半分のテンポで撮影して、それを映像では倍速で再生してるんですよ。
ユッキー:それが予想以上にしんどかったですね。ゆっくり動くってこんなにしんどいんだなってことが分かりました(笑)。
seiya:あとは、曲が終わった後に式くんがどうにかなっちゃうんで。是非CDを手に入れて自分の目で確かめてみてほしいですね。
「『みんなで一緒に騒ごうぜ!』っていう曲でありながらも、ちゃんと伝えたいことを伝えられる曲」
ギガマウス
――「夕顔」はうってかわって哀愁漂うすごく切ない雰囲気ですね。
seiya:「telomere」にも共通して言えるんですけど、お客さんから「こういうのもギガマウスの持ち味だよね」って言われるところを分かりやすく打ち出した楽曲です。Bメロ、サビのメロディに演歌のイメージを強く持っているので、いわゆる歌謡曲というよりも僕の中では演歌なんです。
――歌詞も夏が終わってしまう寂しさみたいなものがありますね。
: 3曲通して、今回は“劣等感”が裏テーマになっていて、「ジャパニーズサンダー」でのやり返してやるって気持ちとはまた別パターンなんですけど、自分が子供の頃の七夕をイメージしました。地元にでっかい七夕祭りがあるんですけど、その思い出を曲中では女の人に投影して、その人が大人になるまでの道のりというか、大人になるにつれて想いが届かなくなっていく。でも自分は自分の道を行かなきゃっていうストーリー仕立てにしました。誰しもが大人になるにつれて共感できるようなことなんじゃないかなと思います。
――ツインボーカルですよね?
:完全にそうですね。
seiya:そこも聴き所ですね。演歌の話に戻るんですけど、演歌といえばデュエットじゃないですか。俺が小さい頃に、親父が職場の女性とデュエットしてる画がすごく心に残っていたので、ツインヴォーカルといよりも、デュエット感を出したくて、それでレコーディング当日にボーカル経験のあるユッキーが歌うことになったんです。
ユッキー:男と男のデュエットです(笑)。
seiya:“デュエット”っていう響きがだいぶ懐かしくないですか? 「ちょっとデュエットする?」って最近、聞かないから。
ライ:“デュエット”自体を知らない人がいるかもね。
――デュエットの役割分担は?
:ユッキーが男声だから、僕が女性になりきってちょっと鼻にかける感じで歌いました。
――演奏面のこだわりを教えてください。
ユッキー:今までで一番音が軽いというか、歪んでなくてカラッとさせました。実はギターとベースが途中でファズを使っていて、初めての試みだったんですけどファズって良いですね(笑)。
seiya:俺もファズにハマッちゃってね……。
ユッキー:使いたくてしょうがないので、「telomere」でも2人ともファズを使ってます(笑)。
ライ:この曲を聴いた時に、「スプラッシュシンバルを使いたい」と思って買ったんです。隙間を埋めるのにすごく効果的だったので、要所々々で使いました。あとは、バスドラの音が自分史上最高に丸いです(笑)。リズム隊の絡みもすごく多いので、その辺も楽しんで聴いてもらいたいなと思います。
seiya:ライのスプラッシュシンバルもそうですけど、本当に細部にまでこだわったので、そういう実験的な試みも伝わると嬉しいです。
――ギターソロもベースソロと各々の見せ場もありますね。
seiya:単なる歌謡テイストの曲に、ただいい感じの歌詞をつけた感じにはしたくなかったんですよ。だからデュエットしたりだとか、こういうセクションを作ってせめてみました。アカペラもあるしね。
ユッキー:ちょっと恥ずかしいのが、ライヴだとギターソロを弾いたあとにアカペラで歌うことになるので、そこがちょっと心配です(笑)。
:ライヴでは、盆踊りの振り付けがあるので、うちわを振って一緒にやってくれたら嬉しいですね。
――「telomere」はいかがですか?
ユッキー:最初は自己満曲として作ってたんですけど、「こんな曲もあるよ」って出したら「いいじゃん!」って(笑)。綺麗さと激しさと混沌さを持ち合わせた曲にしかったので、歌詞も本気で心の内からにじみ出てくるものを書いてくれってお願いしました。自分的に感情的になれる曲ですね。
:デモ聴いた時点で、エモい感じでいいなと思って、歌詞もそういったオーダーだったので、これに関しては等身大の自分の今の状況を歌詞にしました。この曲のテーマは“遺書”なんですけど、今の自分がこのまま歌を歌わなくなったり、人生を終えるときが来るとしたらこういう歌を歌いたいなって。歌い方もボーカリストとしてはあんまりよくない歌い方をしたんですけど、歌いたい気持ちのままガツンと歌いました。
――式くん節が随所に出てますね。
:歌ってても本当に感情が入りやすくて、ライヴだと周りのものが全然目に入らないんです。「みんなで一緒に騒ごうぜ!」っていう曲でありながらも、ちゃんと伝えたいことを伝えられる曲なので、やってて気持ちいです。
――「telomere」ってどういう意味なんですか?
:人間の遺伝子の細胞の一番端っこの部分で、その部分の分裂が止まると寿命がくるんです。
――演奏面のこだわりや聴きどころを教えてください。
seiya:単なる歌ものにはしたくないって聞いてたので、ガシャガシャやりつつでも最後にはまとまるみたいな曲になればいいかなと思って、歌ってるようなベースアプローチをしました。
ライ:これは、ユッキーが叩いてほしいドラムの原型のまま叩いています。自分の中にはないドラムだったし、その形が一番この曲に合ってると思って、譜面を見ながら叩きました。サビに入った瞬間の開け具合とか、力の抜き方やダイナミックスにもこだわりました
「ギガマウスという基盤がちゃんと出来た自信がある」
ギガマウス
――現在、“ギガ連”なるイベントを行っていますが、あらためて“ギガ連”とはどんな企画なのか教えてください。
:今年の4月からスタートした人数限定ワンマンなんですけど、目標人数を達成したら次はさらに大きいキャパシティの会場でのワンマンを発表して、それが何連チャンするかという企画です。8月26日に高田馬場AREAで行われる「ギガ連」で3回目になります。
seiya:高田馬場AREAに関しては、すでにキャパシティを超える数の応募が来てまして、お陰様で既にソールドアウトを発表することができました。
:もちろん、当日会場でこれからの事も発表しますし、目標は達成したわけですが、この夏の集大成のワンマンなので皆さんに見に来てほしいですね。
seiya:誤解してほしくないのは、ワンマンは「ギガ連」しかやらないみたいに思われがちなんですけど、そういうわけじゃなくて、もちろんこの先は通常のワンマンもやるので勘違いしないようにしてほしいです。
:これはあくまでも企画のひとつだから。
seiya:別に3回目が終わったらすぐに4回目をやらなきゃいけないわけでもないし、自分たちの首を絞めてしまう企画になってしまったら意味がないので、「次はギガ連か、じゃあ埋めないとな」とかは考えてほしくない。
――夏はイベントライヴで全国を駆け巡りますね。
seiya:そうですね。『ジャパニーズサンダー』を引っ提げて全国を回るので遊びに来てほしいですね。
:各地に雷を落としに行きます。
――最後にViSULOGを見ている人にメッセージをお願いします。
ライ:『ジャパニーズサンダー』が出来て、あらためてギガマウスという基盤がちゃんと出来た自信があるんです。ギガマウスの1番良いところって、真面目にふざけてるところだと思うんですけど、その真面目にふざけてるカッコよさを、夏のツアーでどれだけ伝えきれるかが勝負だなと思っているので、これからそれをもっともっと世の中に発信していければいいなと思います。
seiya:「ジャパニーズサンダー」を聴いた時に、「あ、これってギガマウスらしいよね!」って言っていただけるようようやくなってきたので、そう言ってもらえるようになってきたからには、夏に全国を2周するので“ギガマウスらしさ”をもっと広めたいですね。こういう人たちがいる。こういう音楽をやってる人たちがいる。もっと言えば「この人たちってこういう人なんだよ!」ってすぐに結びついてもらえるように、ギガマウスという存在を示したいです。
ユッキー:この夏に相応しい勝負できる曲たちが出来たので、あとはライヴでみんなが楽しめればいいなと思います。それではじめて「ジャパニーズサンダー」が本当の完成だと思うので、是非ライヴに遊びに来ていただいてみんなで一緒に楽しみましょう。
:ギガマウスって、フラッときてワーッと騒いで「楽しかったね」っていうのが成立するバンドだと思うんですよ。だから大半のイベントはお祭だと思ってるし、初めてだからとか、まだCD持ってないとか何も気にせずに、みんなで「雷落とせ!!」って叫ぶだけ。そうやって騒ぐだけで全然いいので、ギガマウスと一緒にこの夏をパーッと盛り上げて、ライヴの楽しさや音楽の素晴らしさを共有できれば満足なので、「騒ぎてえな」って思ったら是非ギガマウスに会いに来てほしいです。
RELEASE
6th Single「ジャパニーズサンダー]
2015.07.22 Release!!

ギガマウス
Type-A
CD+DVD
GGMS-001A
¥1,800+税

[CD]
01. ジャパニーズサンダー
02. 夕顔

[DVD]
MV「ジャパニーズサンダー」



ギガマウス
Type-B
CD
GGMS-001B
¥1,500+税

[CD]
01. ジャパニーズサンダー
02. 夕顔
03. telomere

SCHEDULE
ギガマウス300人限定ワンマン「ギガ連~ただいま3連勝中~」
08.26(水)高田馬場AREA
SOLD OUT!!



07.18(土)新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
07.19(日)長野CLUB JUNK BOX 
07.23(木)仙台darwin
07.29(水)札幌KRAPS HALL
07.30(木)札幌KRAPS HALL
08.01(土)仙台darwin
08.04(火)名古屋E.L.L
08.05(水)金沢AZ
08.07(金)大阪BIGCAT
08.08(土)名古屋CLUB 3STAR IMAIKE
08.10(月)福岡DRUM Be-1
08.13(木)福岡DRUM Be-1
08.15(土)大阪BIG CAT
08.16(日)新宿ReNY
08.23(日)渋谷TSUTAYA O-EAST
09.02(水)名古屋ell.FITS ALL
09.03(木)KYOTO MUSE
09.10(木)新宿ReNY
10.03(土)SHIBUYA REX
11.01(日)池袋EDGE
11.08(日)仙台MACANA
11.26(木)福岡DRUM Be-1
11.27(金)熊本 Be-9 V-1
11.29(日)江坂MUSE
12.03(木)TSUTAYA O-WEST

PROFILE
ギガマウス

ギガマウス Vo:式
Birthday: 12.01
Blood type: O
ギガマウス Gu:ユッキー
Birthday: 04.01
Blood type: A
ギガマウス Ba:seiya
Birthday: 10.20
Blood type: A
ギガマウス Dr:ライ
Birthday: 02.28
Blood type: B
オフィシャルサイト



DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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