INTERVIEW
Special
初期衝動を詰め込まれると言われる1stアルバムを全曲新曲でリリースするLEZARD。
この異例の挑戦作『トカゲッチュ』には、製作期間1か月半という短期間だからこそ生まれた濃い楽曲、彼らの素顔がたくさん詰まっている。
ジャンルレスに音楽を楽しむ姿を体感できるこのアルバムについて、たっぷりと話を訊いてきた。

取材・文:吉田可奈
このエントリーをはてなブックマークに追加 チェック
「ファンのみんなを驚かせたいからこそ“全曲新曲”を選んだ」
LEZARD
――このアルバムが発表された時の最初のヴィジュアルは、ヒーロー戦隊に扮したみなさんでしたね。
natsume:『ハナサカジンセイ』のPVで、子供たちが「トカゲンジャー始まるから帰ろうぜ」というシーンがあったんです。そこからイメージを膨らませて、このヴィジュアルになりました。
――すごくハマっていますよね。
来夢:……まぁ、ハマるのもどうかと思うけど(笑)。
――いやいや、長所ですよ!実際にヒーローの格好をしてみていかがでしたか?
TACC:実は僕、小さな頃に戦隊モノに一切ハマらなかったんですよ。まず、なぜ戦うのかわからなかったんですよね。それよりも平和なアニメが好きで、よく見ていたのは『ピングー』でした。
――わぁ、とっても平和!
TACC:ですよね(笑)。なので、ヒーロー戦隊の格好をしたところで、最初はどんな振る舞いをしていいかわからなかったんです。
――そんな時こそ、小さな頃からヒーローに憧れていた来夢さんからのアドバイスが必要になりますね。
来夢:まったくしなかった!
TACC:うん。まったくなかったです(笑)。とはいえ、バンドをやっているなかでこんな格好が出来るとは思ってもいなかったので、すごく楽しかったですね。クオリティもすごく高いですし。
公佑:クオリティは大事ですからね!ここまでちゃんと作ったのなら、ライヴでもしっかり使わないと……ねぇ(笑)。
――元を取れないですからね(笑)。さて、1stアルバム『トカゲッチュ』がついに完成しましたが、全曲新曲という、ものすごい挑戦作に仕上がっていますね。この案はどこから来たんですか?
来夢:単純に俺のワガママ(笑)。好きなバンドがオリジナルアルバムを出すと、収録曲の半分くらいがシングルで埋まっていて、“俺、この曲持ってるよ!”って思うことが多くてさ。俺らのファンにそう思われるのは嫌だし、思わせたくもなかった。だからこそ、全曲新曲にしようって案をだしたんだけど、ホント大変だった……。
――間違いなく、大変だと思いますよ。これはどのくらいの期間で作り上げたんですか?
来夢:1か月半くらいかな。でも、俺、今まで短いスパンで曲も歌詞も作ってこれていたから、やりこなす自信があったんだよね。でも、今回ばかりは死ぬかと思ったよ。
公佑:すべて1からだったもんね。
来夢:うん。
公佑:僕はほんのり、この案を聴いたときからしんどいだろうなって気づいていたんですよ(笑)。でも、来夢が「全部新曲でやろうぜ!」って言ったときの目がすごくキラキラしていて。それならたとえキツくてもやろうって思ったんです。
来夢:ホント、余裕だと思ったんだけどな……。でも、全曲新曲というのはこれからも続けていきたいことなんだよね。ただ、その制作期間が短かすぎた!今回、こんなにしんどかったのは、俺のスケジュールミスだわ(笑)。
――予定は何事も計画的にということですね(笑)。でも、その甲斐あって、素晴らしいアルバムに仕上がったと思いますよ。公佑さんは聴いてみていかがでしたか?
公佑:実は、完成したのが2週間ほど前なんですが、まだそれから1度も聴いていないんですよ。
――えぇ!
公佑:今回はあまりに制作がキツかったので、完成したら少し音楽から離れようと思ったんです。そしたらあれよあれよと2週間が過ぎ、今日に至りました! (ニコッ)
LEZARD
――いやいや、取材前にはしっかり聴いておいてほしかった(笑)!
公佑:いや、でも今回はあまりにも聴きすぎたせいで、僕の中に音の貯金があるのでなんでも答えられます(笑)。
――では、後ほど収録曲についてじっくり聴かせてもらいますね。TACCさんはいかがですか?
TACC:来夢と公佑は楽曲制作がすごく大変だったと思うんですが、僕はベーシストとして、家で引きこもって淡々とレコーディングに励んでいたんです。これまではスタジオにいってエンジニアさんと一緒に意見を交わしながらレコーディングしていたのですが、今回はすべてのジャッジを自分ひとりでこなしながら、レコーディングを進めていったんです。だからこそ、大変ではありましたが、自分のベースと今までにないくらい向き合えた期間だったんです。
――その環境に身を置くことによってわかったこともあったのではないですか?
TACC:ありました。もちろん、第三者からの意見も大切ですが、全部自分でジャッジする分、責任感がいつもよりも生まれ、より意識が高くなった気がします。それを1stアルバムで気づけたのはすごくいい経験でした。
――そういえば、前回のインタビューで公佑さんとTACCさんは、この夏までに自立したいと言っていましたが、できましたか?
公佑:あ~。
来夢:“あ~”じゃねぇよ(笑)。まったくしてないよね?
公佑:いや、自立……、自立しましたよ!前まではママから“今日は夕飯食べるの?”ってメールが来ていたんですけど、それが聞かれなくなったので、自動的に自分で夕飯を食べるようになりました!
来夢:それって、自立したんじゃなくて、見放されたんじゃない?
公佑:いやいや、最近はライヴやツアーばかりで家を空けることが多かったので、その流れで夕飯が無くなりました。その結果、自立しました!
――そうですか……、大人になりましたね(笑)。
公佑:そうです!もう立派な大人ですから!
――(笑)。さて、natsumeさんはアルバムを完成させた今、どんな心境ですか?
natsume:前作『とかげ図鑑』はアルバムではあるんですが、すべて既発の曲だったんです。でも、今回は全曲新曲の1stアルバム。この作品を出すことで、やっとアーティストになれた気がするんです。
――そんな渾身作となる今作の中で、より革新的だったなと思える曲を教えてください。
natsume:「サマーヒーロー」かな。この曲はこれまで僕らがずっと演奏してきた4つ打ちのリズムに季節感がふわりと加わっているんです。その他、今作ではミドルテンポの曲もたくさんできたので、いろんな表現ができたと思うんです。
――たしか、『ハナサカジンセイ』のカップリングであるミディアムチューンの「1R」を歌ったときに、「まだLEZARDには早い曲」と言っていましたよね。
来夢:言ってたね。でも、この数か月で、だいぶいろんな表現が出来るようになった来た気がするんだよね。
――バラードが入ることで、ライヴやアルバムにも喜怒哀楽、起承転結ができますからね。
来夢:俺にとって革新的だったのも、ミディアムチューンである「理由」。この歌詞は、他の曲とは違って、思ったことをつらつらと作文みたいに書くことから始まっていて。俺が頭の中で思っていることをそのまま書いているからこそ、伝わりやすいんじゃないかな。それこそ、完成した時はLEZARDっぽくない曲だと思ったんだけど、俺が歌ったらちゃんとLEZARDの曲として成立したんだよね。でも、これはシングルじゃできない曲。フルアルバムだからこそできた曲だから、絶対聴いてもらいたい。
――アルバム曲って、ファンの心を掴むことが多いですからね。で、あまりにも好きになって、カラオケで歌うんだけど誰もわからなくてしらけるという。
来夢:そうそう(笑)!この曲もそうなると思う(笑)。でも、この曲を好きと言ってくれる人はかなりのLEZARDマニアだと思う。
公佑:うん。いいヤツ。
――あはは。どの曲選んでもイイヤツだと思いますけどね(笑)。
来夢:あとは、「平成花子」も挑戦だったよ。自分で歌詞を書いたのは間違いないんだけど、あまりにも制作期間がキツくて、書いたことを覚えていないんだよね。そんな状態で完成して聴いたら、「俺、いいこと言うじゃん」って思って(笑)。
「歌詞が描けなくなったら、アーティストとして失格だと思ってた」
LEZARD
――精神状態がせっぱつまった時にできた曲は、その時にしかできなかったりしますからね。
来夢:まさに今作はそんな曲ばかり。実は俺、歌詞に煮詰まったらもうアーティスト失格だと思っていたんだよね。でも、今回はかなり煮詰まって、もうそろそろ引退なのかなって思ったくらい。だって、歌詞が描けない=伝えたいメッセージがないってことだから。そんなときに助けられたのがTACCの作った「大問題MUSIC」だったんだ。
――これはかなり革新的な楽曲ですよね。
来夢:もう歌詞が描けないと思っていた時に、この曲を聴いて思いついたのをささっとかいたら曲が終わると同時に書き終わっていて(笑)。だからといって適当な歌詞じゃないよ。最初に聴いたとき、いい意味でなんてバカな曲なんだって思ったから、死ぬまでバカしようぜってメッセージを込めたんだよね。
――TACCさんは、この曲が初めて発表する作曲したものになりますよね。
TACC:はい。みんなが口を揃えてこの曲を“大問題”って言うんですけど、僕は大まじめに作った曲なんですよ(苦笑)。LEZARD自身、もう足場はできているからこそ、このタイミングで聴いただけで踊れるような曲を作りたいと思ったんです。結果的にライヴで盛り上がりそうな面白い曲になったんじゃないかなって思います。
――ほんと、すごく面白くて、ライヴで早く聴きたいと思う曲でした。
TACC:ありがとうございます。あと、「DA!!DA!!DA!!」もすごく好きな曲なんです。夏らしさをたっぷり感じられるので、この夏のツアーのキー曲になると思うんです。
公佑:僕は「ウルトラポジティブマン」がオススメです。この曲では「そんなことあるわけねぇだろ!」と来夢が叫んでいるところがあるんです。曲で聴くとすごくカッコイイんですけど、何パターンもレコーディングしている姿をみているので、2回目くらいからその姿がノリツッコミに聞こえてきてしまって(笑)。ライヴではハリセン持って突っ込みながら歌ってほしいですね。
――あはは。完全なる裏話ですね(笑)。さて、今回は良い子盤と悪い子盤の2パターンでリリースされますが、悪い子盤には2曲多く収録されています。この選曲基準はどんなものだったんですか?
公佑:いや、ただこれは通常盤的な……なんというか大人の事情というか……。
来夢:いやいや、それじゃない理由をつけよう(笑)
公佑:そうだ!えっと、まず“呪い殺してあげる”という歌詞が入っている「ルゲアテシロコイロノ」は決して良い子ではないので悪い子盤に、あと「片翼」は、中二病過ぎて……。
TACC:まぁ、中二病が悪いわけじゃないですけどね。
公佑:じゃぁ、あれだ。純粋な心をもっていないから悪い子盤で!
――素敵な後付けありがとうございます(笑)。この悪い子盤のジャケットは一体誰なんですか?
来夢:俺だよ。やっぱ気づかないかな。
natsume:なかなか気づかないかもね。でも、すごいカッコいいから僕もお気に入り。
公佑:まぁ、普段の来夢を知っている人ならわかるんじゃない?
来夢:え!?
公佑:これは、素顔の来夢に近いです(笑)。
――なるほど(笑)。そして、ボーナストラックとして、しっかりシングル曲も収録されていますね。
来夢:これは心遣い。このアルバムを聴いた人が、シングルも知ってもらって、よかったらカップリングたちを聴いてもらいたいと思う。カップリングもすごく力をいれているし、シングルでしか聴けないから。
「『1stが一番よかった』と言われないような未来を作りたい」
LEZARD
――すごくいいアルバムになりましたよね。1stって、すごくメモリアルだからこそ、ずっと「1stよかったね」って言われたり……。
公佑:あ~!それ俺めっちゃ言ったことあるわ!でも、言われたくない!
来夢:わかるわ……。だいたい1stって名盤だから、その次リリースしても、「1stが一番よかった」って言われるんだよね。でも、俺はそんなこと言われるためにやっていないし、これからも、これよりももっといいものを作り続けていくと思っているから、楽しみにしていてほしいね。
――あの現象、何なんでしょうね(笑)。
来夢:ほら、過去の恋愛も美化されるでしょ?あれと一緒。またその元カレと付き合ってみたら思っていたのと違う!みたいなね(笑)。
――あ~、心の底からわかりますね……(笑)。さて、今回はヒーローがヴィジュアルになっているとうことで、みなさんが思うヒーローを教えてください。
natsume:僕はドラマーとしてYOSHIKIさんかな。あとは、Gacktさんも好き。もちろん、仮面ライダーも好きでした。
TACC:僕は木村拓哉さんかな。木村さんって、ここで決めなくちゃいけないと言う時は必ず決めるんですよ。それは本当にすごいこと。僕らにとっての木村拓哉は来夢であってほしいですね。僕はSMAPで言えば楽しそうな香取慎吾さんポジションを狙っています(笑)。
公佑:僕は一緒に同じことを志していけるメンバーかな。
――いいこと言ってる!
公佑:メンバーが僕にとってのヒーローです(断言)!
来夢:俺にとってのヒーローは親父。中学の時、モヒカンにして髪の毛を立てて登校したら親父が呼び出されたことがあったんだよね。そのときに、親父にも校長にもキレられるって思ったら、親父が校長に「勉強面以外に関して教えろと頼んだ覚えはない!俺は俺流の教育をしているからお前は引っ込んでろ」ってビシッと言ったんだよ。その時に「ヒーローだ!」って思ってさ。人相悪いけど、本当にカッコいいって思ったんだよね。ああなりたいって今でも思う。その日から、俺の夢は親父を超えること。まだまだ及ばないけどね。
――素敵ですね。今はバンドを応援してくれているんですか?
来夢:いや、俺の前では全然音楽を聴いてくれない(笑)。でも、この前実家に帰った時に、Twitterを更新したら、親父のケータイがブルって震えて。“?”って思ってもう一度更新したらまたブルって震えたんだよね。確実に“通知ON”にしていて!無関心な振りしてちゃんと見ていてくれてると思ったらすごく可愛いなって思ったよ(笑)
――そんなお父様が見ていると思うと、下手なことを更新できないですね。
来夢:いや、変わらず下ネタばっかり呟いているけどね(笑)。
RELEASE
1st Full ALBUM「トカゲッチュ」
2015.07.15 Release!!

LEZARD
良い子盤
CD+DVD
RIOC-022/023
¥3,800+税

[CD]
01. DA!!DA!!DA!!
02. 負け猫
03. 脱皮戦隊トカゲンジャー
04. サマーヒーロー
05. 理由
06. 大問題MUSIC
07. ダイスキライ
08. デタラメ
09. ウルトラポジティブマン
10. 平成花子

[DVD]
Music Clip
01. 「サマーヒーロー」 Music Clip
02. メイキングオフショット

振付動画集
01. DA!!DA!!DA!!
02. 負け猫
03. サマーヒーロー
05. ダイスキライ
06. ルゲアテシロコイロノ
07. 片翼
08. デタラメ
09. ウルトラポジティブマン



LEZARD
悪い子盤
CD RIOC-024
¥3,000+税

[CD]
01. DA!!DA!!DA!! 02. 負け猫
03. 脱皮戦隊トカゲンジャー
04. サマーヒーロー
05. 理由
06. 大問題MUSIC
#REF! 07. ダイスキライ
08. ルゲアテシロコイロノ
09. 片翼
10. デタラメ
11. ウルトラポジティブマン
12. 平成花子

ボーナストラック
01. ラブ+MUSIC
02. カミサマイカサマ
03. べろべろば~
04. テヲクレパンダ
05. ハナサカジンセイ

SCHEDULE
ワンマンツアー
「おねがい❤トカゲッチュ!!」

07.28(火)新横浜NEW SIDE BEACH!!
08.02(日)OSAKA MUSE
08.12(水)仙台 HooK
08.15(土)HOLIDAY NEXT NAGOYA
08.22(土)福岡DRUM Be-1
ツアーファイナル
「脱皮戦隊トカゲンジャー」

10.31(土)品川ステラボール

LEZARD主催 公佑誕生日ライブ
「ハムハム超会議3~はむぱにっく!!~」

08.09(日)池袋EDGE

LEZARD×ペンタゴン 2マン TOUR
『りざペン』

09.06(日)高田馬場AREA
09.09(水)金沢 AZ
09.10(木)新潟CLUB RIVERST
09.11(金)仙台 HooK
09.15(火)福岡 DRUM Be-1
09.16(水)広島ナミキジャンクション
09.21(月・祝)名古屋ell.FITS ALL
09.22(火・祝)OSAKA MUSE
09.24(木)岡山 IMAGE
09.25(金)神戸太陽と虎

LEZARD主催 TACC誕生日ライブ
「生まれたっくるぅ~青いモンスター現る」

10.14(水)SHIBUYA REX

LEZARD主催 natsume誕生日ライブ
「なつふぇす!~サードシーズン~」

11.05(木)SHIBUYA REX

LEZARD主催 来夢誕生日ライブ
「KIM THE BIRTHDAY」

11.19(木)SHIBUYA REX



07.20(月・祝)TSUTAYA O-EAST
08.10(月)全5会場(TSUTAYA O-EAST/TSUTAYA O-WEST/TSUTAYA O-nest/TSUTAYA O-Crest/shibuya duo MUSIC EXCHANGE)
08.30(日)SHIBUYA-REX
09.30(水)新宿ReNY
10.17(土)大阪BIG CAT
10.18(日)名古屋E.L.L
10.25(日)TSUTAYA O-EAST

PROFILE
LEZARD

LEZARD Vo:来夢
Birthday: 11.19
Blood type: B
LEZARD Gu:公佑
Birthday: 08.09
Blood type: O
LEZARD Ba:TACC
Birthday: 10.14
Blood type: O
LEZARD Dr:natsume
Birthday: 11.05
Blood type: O
オフィシャルサイト




DISCOGRAPHY

アーティストタグ

LEZARD | 関連PICKUP

関連ピックアップはありません。