INTERVIEW
Special
これまでにリリースされたシングル「【VIper】」、「SODOM」、「WARUAGAKI」の3曲を含む待望のセカンドフルアルバム『下剋上。』をリリースするコドモドラゴン。
“下剋上”というタイトルにこめたバンドの決意を聞くとともに、ファースト以上にバンドのアンサンブル、グルーヴにこだわったという制作時のエピソードや通算6回目となるワンマンツアーに賭ける想いについて全員に語ってもらった。

取材・文:山本弘子
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「新曲は勢いというよりノリや重さを出すことを重視した」 (meN-meN)
コドモドラゴン
――セカンドフルアルバム『下剋上。』はスピード感と痛快さがあって、コドモドラゴンの負けん気、勢いが伝わってくると思いました。みなさんはアルバムをどう捉えていますか?
ハヤト:シングルが6曲収録された1stは派手さがあってよく出来たアルバムになったので、どうやって1枚目を超えようかと考えて作りましたね。2ndはシングル曲が3曲しかないので、少しコンセプチュアルにしようと思ったのと全体の流れを大事にしようと思いました。全12曲の流れということだけではなく「1stアルバムと2枚続けて聴いても似通った曲がないようにしよう」って。そこはいちばん大きいかもしれない。いざ作り終えたら良さもある一方で発展途上なところも感じていますが、現段階では腑に落ちるところまでは持っていけましたね。それと今回もライヴを意識した曲作りをしています。
――ライヴを意識するのはマストなんですか?
ハヤト:そこは絶対ですね。ウチのバンドはリリース後にすぐワンマンツアーが始まって、新曲を全部、披露するので。
――さっき話してくれたコンセプチュアルな部分というのは、『下剋上。』というタイトルと関係があるんでしょうか?
ハヤト:歌詞は“下剋上”を意識したところもあります。あとは全体の流れですよね。コアなお客さんは既にシングルを持っているだろうから飛ばして聴く人もいるかもしれない。でも、今回のアルバムは曲同士がお互いにひきたてあうような構成にしているので、シングルで聴いたときとは違う曲の良さに気付けるような流れになっています。
meN-meN:1stがシングルの多いベスト盤に近い構成だったのに対して今回は9曲が書きおろしの新曲なので、そこがまず違いますね。それとコドモドラゴンはテンポの速い曲が多いんですが、新曲は勢いというより、ノリとか重さを出すのが重要な曲たちが揃っていると思います。ライヴでどうなるか楽しみですね。
ゆめ:確かに1枚目とは全然違う感じのアルバムになったと思います。落ち着いたというか、雰囲気が変わって戸惑う人もいるかもしれないけれど、コドモドラゴンらしさはまた違った形で表現できているんじゃないかと。
――落ち着いたというのは大人っぽくなったという意味で?
ゆめ:大人っぽい要素もちょっと増えた気はします。ガラッと変わったわけではなく、シングルとか1stアルバムに通じる要素も入っていますね。
チャム:このアルバムに限ったことではないんですけど、コドモドラゴンには似ている曲が1曲もないんですよ。通常盤には12曲、収録されているんですけど、1曲、1曲に個性があって、他のバンドには絶対出せないサウンドの曲ばかりだと思います。
――似た曲がないというのは、かぶる曲調のものがあるとボツにするということですか?
チャム:バンド内での選曲会はないんですけど、ハヤトの中で曲をふるいにかける基準がすごく高いんだと思います。僕らのところに「聴いてみて」って持ってきたときには「今回も新しいね」とか「これカッコいいね」って思う新鮮な曲ばかりなので。お客さんも「こうくるの?」「次はそっち?」っていい意味で期待を裏切れるアルバムになったと思っています。
華那:アルバムが出来上がってから何回も聴いたんですけど、1曲目の「砉」が激しい曲じゃないですか。そういう曲が続くのかと思いきや、聴きやすい曲もあればコドモドラゴンらしい曲も入っていて繰り返し聴いても飽きないアルバムになっていると思っています。構成やリズムパターン、展開が変わって複雑なところもあるんですが、そう感じさせない曲の力があってメロディがキレイですね。大人っぽいっていうのは、たぶんそういうところなんじゃないかって。
――よりメロディアスになったという変化があるっていう。ちなみにコドモドラゴンらしい曲とは?
華那:僕が勝手に思っているのはハヤト氏と共作した11曲目の「ゲバルト」ですね。イントロに“わっしょい!”とか入ってて(笑)。思いついたのはハヤトなんですけど、ここで急に明るくなるっていう。「バカだな、コイツら」って思われるかもしれないけど、思いっきりはじけられましたね。
「1曲目の「砉」はハヤトが何人もいないとライヴで成立しないかも(笑)」 (チャム)
コドモドラゴン
――では、アルバムの中でチャレンジ、冒険した曲は? “こういう曲が出てくるとは思いもしなかった”とか。
meN-meN:1曲目の「砉」ですね。読めました?
――資料に“ほねとかわとがはなれるおと”って読み方が書いてありました(笑)。
meN-meN:(笑)。普通、絶対、読めないですよね。アルバムを作っている途中で出来てきた曲なんですけど、最初は歌が入っていないワンコードの曲だったので「激しい曲だな」っていう印象しかなかったんです。でも、ボーカルが入ったら、とんでもない曲に化けたなって。ヴィジュアル業界を見渡してもここまで攻めてる曲はないんじゃないかと。ライヴではどうなるのかなと思いますけどね。ハヤトくんが4〜5人いないと成立しない曲なので。
チャム:確かに何人もいないとムリだ(笑)。
meN-meN:ライヴだと俺らが参加するのか? っていうぐらいにいろんな歌声でたたみかけてきますからね。シャウトだったり。
ハヤト:ワンコードで作った分、アレンジを工夫しましたけど、ボーカルでさらに色をつけようと思ってガンガン重ねましたからね。そういう意味では歌でいうといちばんチャレンジしている曲かもしれない。
――歌詞は表記されていませんが、あえて?
ハヤト:そうですね。聴きとれないレベルではないと思ったし、かなりディスっている部分もあるので。あえて書かないことで想像力や面白味が増すかなって。世の中に言ってやりたいことは山ほどあるんですよ。むしろ、それしかない。
――そこが歌詞を書く衝動ですか?
ハヤト:そうですね。今までもさんざん言いまくってきたので、だんだん書きたいことがなくなってきたんですけど(笑)、物語を書きたいわけではないので。
――なるほど。タイトルは知っている言葉だったんでしょうか?
ハヤト:や、タイトルは偶然、思いつくことが多いんですよ。「砉」はライヴを思い浮かべたときに、この曲が終わったらみんな骨と皮がボロボロになってるんだろうなって(笑)。難しすぎず簡単すぎない漢字なのに誰も読めないのも面白かった。
――遊び心も込められているんですね。
ハヤト:はい。シンプルなようで一筋縄じゃいかないのがコドモドラゴンっぽいなって。
――この曲の歌詞に“下剋上”という言葉が出てきますよね。
ハヤト:出てきますね。“下剋上、始めよう”って。それとウチのバンドって曲のストックがないんです。「オマエ、何、ギリギリになって頑張ってるの?」って迷惑かけるんですけど、昔の曲から引っ張り出すことはないんですよ。
――自分の中で色褪せてしまうから?
ハヤト:そうです、そうです。今回もギリギリで「これ、1曲目にするわ」って言ったらみんなアルバムのイメージがいっきに湧いて「面白いね」って。この曲のおかげでアルバムがまっすぐ立ったというか、これに救われましたね。
――『下剋上。』というタイトルはコドモドラゴンの決意表明ですか?
ハヤト:それもありますし、バンドにピッタリの言葉だった。「WARUAGAKI」の後に来るのが『下剋上。』っていう流れも面白かったし、世の中に対する“下剋上”的な意味としても捉えられるけど、いちばんは自分らのケツを叩けたらなって。下剋上と言っているからには自分らが下っ端なことはわかっているわけで、ここからいっきに這い上がろうって。
――腐った世の中を背景にここまで言いたいことを言ってるバンドも珍しいですね。
ハヤト:最近、それ、よく言われますね。
――メッセージしたいこと、言いたいことはたくさん転がっている一方でSNSというツールがある世の中でもあるから、すぐ炎上するじゃないですか。ハッキリ言いにくい社会だなぁと思うんですよ。
ハヤト:や、ロックバンドがそう思ったら、バンドやめたほうがいいですよ。
――それはその通り。
ハヤト:もちろん、ブログでは書かないですよ。作品だからこそ言えるし。
華那:ブログで言い始めたら末期だよね(笑)。
チャム:ウチの歌詞は言いたいこと言ってるから気持ちいいですけどね。それでいて、どこか温かい感じもするんですよね。ストレートでいいなと思います。
「リード曲「アリア」は実は暗い曲だった」 (ハヤト)
コドモドラゴン
――確かに。リードトラック「アリア」のアプローチはストレートなほう?
ハヤト:かなり、どストレートですね。
――メロディアスでいい曲ですね。歌詞も“「僕らだけの世界。」へ行こう”と歌っていて、コドモドラゴンからのメッセージが込められている。MVはどんな映像に仕上がっていますか?
チャム:スケジュールがギリギリの中、ハヤトが持ってきたデモを聴いてその日の内に覚えて撮影したんだよね。
ハヤト:実は撮影時は今とサビが全く違ったんですよ。
チャム:サビの面影は1ミリもない(笑)。
meN-meN:テンポだけ一緒っていう。
ハヤト:最初はすっげえ暗い曲だったんですよ。撮影が終わって俺が「冷静に考えたけど、これスポットで流したらガチで売れないわ」って言われて、「この曲のせいでアルバム聴いてもらえないのはイヤだわ」って。頭を下げてサビを作り直して、編集と追加撮影で何とかしてもらったていう。
――っていうことは相当、曲の印象が変わったんですね。
ハヤト:変わりました。「コイツら売れたいんだな」って曲になりました(笑)。
meN-meN:「匠の技」だな。BEFORE、AFTER(笑)。
ハヤト:MVの絵的には聴いていただいたとおり、ロックバンドのテイスト、ストレートさを出していますね。
チャム:床に水を撒いてジャンプしたり、ドラム叩いたら水がバシャッてはねるような。逆光でメンバーのシルエットだけが映るシーンもあるし、躍動感のある映像になってますね。
ハヤト:イメージシーンもはさみこまれているんですが、下剋上にからめてチェスが出てくる場面ではキングが倒れて“首をとってやる”っていう意味あいがあったり、イチゴを握り潰すシーンが出てきたり。なぜ、イチゴなのかを意味している絵もちょいちょい出てきて、結果的に曲とMVが1本に繋がりましたね。
「ギターソロを入れられた新曲が出来たのは嬉しかった」 (華那)
コドモドラゴン
――映像もチェックですね。ちなみに各自、演奏でこだわったところは?
meN-meN:こだわったと言えばすべてにこだわったんですが、今回は慣れないテンポの曲があったので大変でした。今まではツッコミ気味の勢いでベースを弾いていたんですが、リズムの録り方をまるっきり変えて、ノリをどう出すか追求しましたね。
ゆめ:ギターに関しては「救われない世界」という曲にタッピングのフレーズが出てくるんですけど、抑え方が複雑だということもあって、どうしてもノイズが出てしまったんですね。それを解消するために弦に布を巻いて、クラシックギターの人みたいに弾いていました。
ハヤト:腕がもう1本、欲しいとか言ってなかったっけ?(笑)。
ゆめ:ノイズが出ないようにミュートしてくれる腕が欲しい。
華那:ハヤト氏にライヴ中、持ってもらえばいいんじゃない?(笑)。
チャム:ドラムの録りでは叩くときに上に乗っかるギターやベースを意識していましたね。僕がしっかりしないとダメになってしまうと思ったのでノリがちゃんと出るように。弦楽器のことまで意識して叩くのに苦戦しました。meN-meNもグルーヴを出すのが大変だったって言ってましたけど、今回はバンドアンサンブルと音の重さが重要だと思っていたので。
華那:ギターに関しては最初は9曲、全部、ソロがなかったんですよ。ハヤト氏と共作した「ゲバルト」もデモの段階ではギターソロがなかったんですけど、せっかくだから入れようということになって、ゆめと2人でソロを回しています。それが嬉しかったですね。
ハヤト:もともとギターソロが多いバンドじゃないからね。
――1枚通していっきに聴けるアルバムですよね。それが勢いにも繋がっているし、コドモドラゴン熱いなと思いました。
ハヤト:コドモドラゴン熱いですよ。それだけが取り柄(笑)。
「ツアーは辛さを超える楽しいことが詰まった日々」 (ハヤト)
コドモドラゴン
――7月10日からはワンマンツアーが始まりますが、6回目のワンマンツアーって凄いことですよね。ツアーのテーマは?
ハヤト:テーマは毎回、同じなんですけど、昨日より今日っていう精神でいたいですね。それだけでやってきたので。
――やっぱり、熱いなぁ。
ハヤト:そうなんです。暑苦しいんです(笑)。昨日より今日のほうが良ければ成長したということだから、そうやって進むしかない。動員やライヴの盛り上がり、関係者の意見、いろいろあると思うんですが、まずは自分たちがそう思えるかどうか。
――これだからライヴはやめられないと思うツアーの醍醐味とは?
華那:6回目のワンマンツアーを廻れるのはお客さんが待ってくれているからであって、すごく有り難いことだと思っています。成長を止めずにカッコいいバンドになっていきたい。期待を裏切らないように頑張ります。その一心です。
ハヤト:僕は単純に楽しいことが好きなので、曲で盛り上がる以外にMCでお客さんと笑い合える時間も好きだし、終演後にスタッフさんとメシ食うのも大好きなんですよ。スケジュールや体力面ではキツいことも多々あるだろうけれど、それを超える楽しさが連日詰まっているのがツアーなんですよね。なので曲作りは逃げ出したくなることもあるけど、ライヴは1回もそう思ったことはないんです。ふだん、ひとりでいることが多いからよけいに楽しい。
――ツアーは特別な日々なんですね。
ハヤト:だから俺、うざいと思いますよ(笑)。ツアー中、みんなが疲れていようが暗いことってないもんね?
華那:そうだね、確かに。
チャム:ツアー中は住んでいる場所を離れてホテル暮らしですけど、何よりみんなで1つの空間を作れるのが楽しいですね。それに加えて各地で美味しいゴハンを食べられたら最高ですね。長く滞在して観光できるわけじゃないけど、土地、土地に触れられるのはツアーならではの楽しみでもあるし。
ゆめ:ギターを持っていろいろな土地でライヴし続けられていることが自分にとってはいちばん幸せです。6回もやらせてもらえているので、たまにケガしてライヴができなくなったらどうしようと思うとすごく寂しくなるんです。だから、やめられないというよりはやめたくない。悲しい感じになっちゃってすみません(笑)。
――(笑)切なくなってきました。
ハヤト:悲しい話したから、次のツアーは(ゆめは)お留守番で(笑)。
チャム:ボーカルがそう言うなら仕方ない(笑)。
ハヤト:ブログだけ真面目に書いて。
ゆめ:「みんな、頑張って」って毎回、書くよ(笑)。
――ははは。ではmeN-meNさん、締めてください。
meN-meN:ツアーはみんなに会えることもそうですけど、普通に生活していたら、こんなに全国津々浦々、行ける機会はないじゃないですか。だから、毎回、毎回、ひとつでも知っている景色を増やしていきたいですね。だって、北海道や福岡にも行きつけの場所があるってスゴくないですか。離れている人たちと会えることもそうだし。
――各地で待ってくれる人たちがいるというのはスゴイことですよね。
meN-meN:はい。今回もまた会いに行きます!!
RELEASE
2nd Full Album「下剋上。」
2015.07.08 Release!!

コドモドラゴン
Atype【初回限定盤】
CD+DVD
BPRVD-175
¥3,500(税別)

[CD]
01.砉
02.SODOM
03.FACE TO FAKE.
04.アリア
05.救われない世界
06.BLACK STAR
07.【VIper】
08.キレイゴト
09.WARUAGAKI
10.ゲバルト
11.halo.

[DVD]
「アリア」PV・メイキング

[封入]
全タイプ購入特典応募券「A」+応募ハガキ

コドモドラゴン
Btype【通常盤】
CD
BPRVD-176
¥3,000(税別)

[CD]
01.砉
02.SODOM
03.FACE TO FAKE.
04.アリア
05.救われない世界
06.BLACK STAR
07.【VIper】
08.キレイゴト
09.ISOLATION※BonusTrack
10.WARUAGAKI
11.ゲバルト
12.halo.

[封入]
全タイプ購入特典応募券「B」



★全タイプ共通封入特典
トレカ2枚(全10種)

★全タイプ購入応募特典
6th Oneman Tour「下剋上。」ツアーパンフレット

SCHEDULE
6th Oneman Tour「下剋上。」
07.10(金)名古屋E.L.L
07.12(日)大阪BIG CAT
07.14(火)岡山IMAGE
07.16(木)Hiroshima cave-be
07.18(土)福岡DRUM Be-1
07.21(火)高松DIME
07.23(木)金沢AZ
07.26(日)新潟GOLDEN PIGS REDSTAGE
07.28(火)高崎Club FREEZ
07.30(木)柏PALOOZA
08.08(土)札幌cube garden
08.09(日)札幌cube garden
08.12(水)青森Quarter
08.15(土)仙台JUNK BOX
08.17(月)宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2
08.22(土)埼玉HEAVEN'S ROCK VJ-3
08.23(日)横浜FAD
~Tour Final~
09.05(土)赤坂BLITZ



10.4(日)舞洲スポーツアイランド 太陽の広場 特設ステージ

PROFILE
コドモドラゴン

コドモドラゴン Vo:ハヤト
Birthday: 06.10
Blood type: AB
コドモドラゴン Gu:華那
Birthday: 03.01
Blood type: AB
コドモドラゴン Gu:ゆめ
Birthday: 02.28
Blood type: B
コドモドラゴン Ba:meN-meN
Birthday: 06.28
Blood type: O
コドモドラゴン Dr:チャム
Birthday: 06.23
Blood type: A
オフィシャルサイト



DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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