INTERVIEW
Special
6月17日に、2ndフルアルバム『Royale』をリリースするGOTCHAROCKA。中には、「撃愛」「Alarm」「Emorion」「Director's cut」などのシングル曲はもちろん、どれをシングルにしてもおかしくない質の高い楽曲が並べられている。
6月20日からは、このアルバムを手にした全国ツアー「Starry X bullet」もスタート。ファイナルは8月18日のTSUTAYA O-EAST。
そう、GOTCHAROCKAが3年前に初めてライヴをやった同じ日時と場所だ。
是非3周年を祝うその日のワンマンにも足を運んでいただきたい。

取材・文:長澤智典
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「バンギャルであることにもっと誇りを持っていいんだとみんなに対して思っている」
GOTCHAROCKA
――2ndフルアルバムの『Royale』は、ぜひ若手ヴィジュアル系バンドマンらに聞いて欲しい。だって、「これぞ歌物ヴィジュアル系楽曲」のあるべき良質な曲の数々を詰め込んだアルバムだなと思っていますから。
JUN:それ、言っといてください(笑)。この『Royale』はGOTCHAROCKAとして興味を示した曲調や、今のGOTCHAROCKAに似合うだろうなと感じたスタイルを作品にしようと思ったのがスタートでした。もうちょっと具体的に言うなら、それがどんな楽曲であれ、樹威さんが歌い、僕と十夜のギターの中に「その人らしさ」が出ていれば、自然と色というのは構築されていくんですよ。要は音楽だって、その人自身が描き現されるものなんで。
――たしかにそうだと思います。ところで、今回のアーティスト写真に1人後ろ向きで映っている人がいますけど、これは今後を示唆したものなんですか?
樹威:えっ!?
JUN:これ、鏡に映ってる樹威さんの後ろ姿ですよ。
――えっ!?
JUN:今のボケやなかったんですか? マジな発言だった!?
――あっ、確かによく見るとそうだ! 勝手に新たな展開を示唆しているのかと勘違いしてました……(笑)。
樹威:「3周年をきっかけに新メンバーが入る」みたいな? (笑)。
十夜:でも、言われたよう、そう勘違いしてしまう人はいるかもね。
樹威:実際にファンの人にもそう言われたことがあった。
JUN:人の背中って無防備じゃないですか。この写真で樹威さんが鏡越しに背中を見せているのは、「俺はこのアルバムを通していろいろ曝け出す」という宣言なんですよね(笑)。
――だから赤裸々な内容の歌詞も多いんだ。
JUN:そう。歌詞も曝け出したぶん、アーティスト写真でも曝け出した思いを示唆してくよ……っていうね(笑)。
――背中で“男”を語ってたということだ。
樹威:今回は、思いきり曝け出しましたね。
――今回のアルバムには、「恐想ロワイヤル」や「SNAKE CHANNEL」のような、ファンたちの心理を曝け出した歌も収録しています。樹威さんはそういう子たちの心模様について本当に詳しいんですね。
樹威:そうですかね?(笑)。でもこの世界でずっと誇りを持って音楽をやってきたわけで。ヴィジュアル系やヴィジュアル系を応援してくれるファンの皆がやっぱり大好きだから。ファンの皆もヴィジュアル系が好きな事に誇りを持ち続けて欲しいと思ってるし。その様な考え方があって、演者もファンも皆同じ仲間なんだって思ってるせいもあってか、“何となくファンの心模様が読み取れる”っていう風に見えちゃうだけかもしれませんけどね。
――「SNAKE CHANNEL」に出てくる、“腕枕するときの彼(バンドマン?)は左腕”というシチュエーションは、樹威さん自身のこと?
JUN:そうなんです(笑)。
樹威:えっ!? ……あっ、あの歌詞に当てはめて実戦するとしたら、僕は右腕になると思いますけど……。
JUN:「SNAKE CHANNEL」に出てくるシチュエーションは、左腕に女の子を腕枕させ、右手でケータイを操作して撮影してるみたいな感じですかね(笑)。
十夜:それ、リアルだね。
樹威:いや、そんなことは歌詞に書いてないから(笑)。
「いくら引き出しにいろんな要素を詰め込んでたとしても、それを適材適所で引き出して使う能力をその人らが持ってないと、それって意味のないことなんです」
――『Royale』に詰め込んだ楽曲は、どれも粒揃いというか、1曲1曲の質が本当に高いですよね。
JUN:1曲1曲、しっかり向き合いながら作ってるんで。
――きっと90年代や00年代頃だったら、これだけ質が高く、つかみを持った親しみやすくも攻めている歌物曲たちを詰め込んだ作品って、メジャーを舞台にさらに大きな規模にバンドが広がってゆく。そういう、起爆剤的な作品を求められる時期にこそ生まれるアルバムという印象なんですよね。
JUN:「うちらはこれしか出来ない」ではなく、「うちらに似合ういろんな表情を選び抜いた」というか。まずは、「今のGOTCHAROCKAとして表現したい音楽性の軸」を考えたうえで選ばれた曲たちばかりなんですよ。だから、スタイルにこだわらない幅広さが今回は出ているわけだし。そのバラエティさがGOTCHAROCKAらしいからこそ、俺ら自身はそこを面白がってる。とにかく、濃い曲たちばかりなのは間違いないっすね。
――楽曲の中心軸はJUNさんですが、相変わらず楽曲の引き出しは多いよね。
JUN:あの、カッコいいこと言っていいですか(笑)?
――どうぞ、どうぞ。
JUN:引き出しにいくら溜めても、それを引き出しから出す方法を知らないとダメなんですよ。いくら引き出しにいろんな要素を詰め込んでたとしても、それを適材適所で引き出して使う能力をその人が持ってないと、それって意味のないことなんです……。すいません、偉そうなことを言ってしまいました(笑)。
――その通りだと思いますよ。
JUN:その引き出しの要素をいろいろ開け閉めしながら1曲ごとに向き合っていくのが、本当に楽しいんですよ。
――GOTCHAROCKAは、樹威さんの歌を活かすのはもちろん。そのうえで、バックでもギターがしっかり旋律を通して主張していきますよね。歌を邪魔はしないけど、ギターのフレーズも気になるというバランス感がとても絶妙だなと聞いてていつも感じるんです。
JUN:もちろん歌が主役なんですけど、僕らは「主役が一人じゃなくてもいい」という考え方なんです。歌と一緒に歌いたいときはギターだって一緒に歌うし、逆に何も主張しないほうが良いときはそうしていく。歌のメロディーもそうだけど、歌声そのものって「その人にしか出せない個性」じゃないですか。その個性をかき消すことは絶対にしないけど、上手く歌とギターのバランスを取った棲み分けをどう構築していくかは、制作していて楽しいことなんで。
「匿名だからこそ、みんな本音を書いてるんですよね」
GOTCHAROCKA
――十夜さんは、この『Royale』をどんな風に受け止めています?
十夜:レコーディングしているときもそうだったし、きっと、これからツアーを通してライヴをするときにも思うことなんだろうけど、とても濃い1曲1曲の持つ世界観やその曲が際立つノリを、どう音源やライヴを通して引き出していくか? そこをしっかりアルバムで実戦できたなと思ってます。よく、作品を作り終えると満足したり、そこへ至るまでに聴きすぎてるから、しばらくプライベートでは聞かなくなるってこともミュージシャンなら経験してると思うけど、この『Royale』は、趣味としてもよく聞いてるので、それくらい、胸に響く具合の良い作品に仕上がったなと思っています。
――樹威さんは、今回の歌詞についてはどんな想いで臨んでいたのでしょうか? いろんな言葉遊びや、伝えたいメッセージを巧みに隠し持って表現もしていますよね。
樹威:最初の話にもあったけど本能のままに書いたというか。もちろん、考え抜いて書いた部分もあれば、出てくるがままというか、直感に任せて言葉を選んだりもしていました。実際に歌詞の制作面でも、最初からあれこれ考え込んで書くよりは、先に感じたままバーッと書きつらね、そのうえで「これは違うと思ったら書き直せばいい」「ここの表現は変えよう」くらいの感覚だったように、何の制約もなく書いたのが良かったですね。
――いろんな人たちの心の本音をガッと曝け出した内容も多いですよね。
樹威:たまに思うことなんですけど、ネット上には、何かの話題に対してぼろっかすに書く人っているじゃないですか。前はそれを匿名で書いてる人たちの書き込みを読んでは、「自分を隠して相手のことをぼろくそに書く、それって卑怯じゃない」と思っていたんです。でも、匿名だからこそ、みんな本音を書いているんですよね。これが記名だったら、「本当はこういうことを言いたいんだけど」とか、どこか自分に制約をかけてしまう。たとえばの話、本当はこれが好きなのに、それを公言するとまわりの人たちから「変だよ」と思われてしまう。だから、その場ではあえて本心を隠し、多数派に寄り添った会話をしていく」ことって、日常の中では当たり前にあると思うんですよ。「これを好きと言ったら、まわりから変な目で見られるから言わない」ことって、世の中にはいっぱいあると思うし、普段は多数派の中に混じっているけど、本心は少数派。そういう人たちの本心を、結果的には、このアルバムの中で代弁しているのかも知れない。
――だから、強く共感を覚えるんだ。中には「S or M」や「赤い駅」のようにエロティックな歌も登場しています。これらも、表の面だけで捉えずに、もっと奥底を捉えてこそ、樹威さんの本心が見えてくる内容ですよね。
樹威:「S or M」は、今回のアルバムの歌詞でも多用しているダブルミーニングを用いた楽曲の1つですからね。Sは“SUICIDE”、Mは“MAKE LOVE”を示唆しているんですけど、自殺しようと考えてる人、愛し合っている人、どちらの視点からでも成立するように書いているので、表面だけではない部分を探ってもらえたらなと思います。
――2人は樹威さんの綴る歌詞をどんな風に受け止めています?
JUN:「自分を曝け出して書く」というのが、今までとは大きく変わった部分。それぞれの歌詞に関しては、「第一印象で感じたことよりも、その奥にメッセージが隠されているんだよ」ということをみんなに伝えたいですね。確かに、最初に聞いた時点では「エロい歌詞だ」という気持ちが先行するかも知れないけど、樹威さんが伝えたいのはそんなことではなく、「人の生死や愛すること」の本質なんですよ。ただ、投げっぱなしで「自由に解釈してください」でもいいんだろうけど、僕らには「伝えたい明確な想いやメッセージがある」だからこそ、いろんな表現手段を用いながら楽曲として届けているわけなんで、そこは、僕らもまたしっかりと伝えてかなきゃいけないことだし、みんなにも知っておいて欲しいことなんです。
――その根本を知らずして……ですね。
JUN:そうですね。作品の中へ“遊び心”を発揮するのは面白いことであり大切なこと。その遊び心のもう一歩奥に入った深い意図まで伝わればなと思っています。
十夜:たしかに聞いててあれこれ探究心を刺激されていけば、いろいろと興味も沸いてくるからね。ぜひ、1曲1曲深く掘り下げて聞くことを楽しんで欲しいなと思います。
――アルバムの流れも、心地好い起伏を作りながら進んでいきます。
JUN:アルバムには先に発売したシングル曲もいくつか入ってるんですけど、きっとアルバムの順番を通して聞くことで、また印象が変わっていくと思う。あと、これは絶対にCDとして聞いて欲しいんですけど、最近はすぐにスマホとかiPodに取り込んでは、それを持ち運びして聞いてるじゃないですか。もちろんそれでもいいんですけど、iPodに入れてしまうと、曲が終わるとすぐに次の曲が流れ出すように曲間が無くなってしまうんですよ。でも僕らは、曲と曲の間のわずか数秒の差にも“最適な間”を計算しながら作品を作りあげているんですね。いろんな余韻も含め、そこまでしっかり計算しているからこそ、是非CDで聞いてください。
――楽曲だって、1曲1曲本当に緻密に作りあげていますからね。
JUN:そうなんです。いろんなテクニックを駆使したうえで楽曲って成り立つものじゃないですか。それを説明しだすとマニアックな話になるので、ここでは割愛しますけど、そういう細かいこだわりを持った作業の積み重ねが結果的に耳心地好く入っていく音楽になる。それこそ「素敵なアルバムだった」というその一言の喜びを知っているからこそ、普通はわからないようなところにもすごく細かいこだわりを持って僕らは制作しているんです。
――この『Royale』、何回も繰り返し聞くことで発見出来る要素もたくさん入ってますからね。
JUN:ファーストインスピレーションが、何度も聞くことでどんどん変わっていく。そういう長く聞ける作品になったなと思っています。
「ファイナルとなる8月18日のTSUTAYA O-EASTは、3年前の同じ日の同じ場所でGOTCHAROCKAが初ライヴを行った記念日。そこにワンマンとして戻ってこれる嬉しさがある」
GOTCHAROCKA
――十夜さんや樹威さんにとって、この『Royale』はどんな作品になりましたか?
十夜:出来てみて「あっ、カッコいい作品になったな」と思うし、そういう想いをしっかり詰め込めたぶん、たくさんの人たちに聞いて欲しいなっていう期待感もすごくある。聞いた人たちの感想も、いろいろ聞きたいですね。
樹威:もちろん1枚の作品としては素晴らしい出来だと思ってる。だからこそ、沢山の人たちに聞いて欲しいと思ってる。
――アルバムを発売してすぐに3周年記念も兼ねた全国ツアーが始まります。
JUN:こういう区切りを通して、お客さんたちと楽しいお祝いを作りあげられるのって嬉しいことですよね。バンドにとっても、周年という言葉を通し、自分たち自身を問い詰め直すいいきっかけにもなっていくから。
十夜:アルバムに収録した曲たちをライヴで育てながら、僕ら自身も一緒に成長していけたらなとも思っています。
樹威:もちろん1本1本のライヴを精一杯楽しいものにしていくのは当たり前のことですし、1ヶ所1ヶ所その時だからこそのライヴにもしていこうと思ってます。ライヴって生ものだからこそ、その時になってみないと、どんなものになっていくのかは自分たちでも予測は難しいんです。もちろん、最高を描くためにクオリティの高いライヴを届けるのは当たり前ですけど、それ以上に、その時だからこその+αを全箇所に描いていきたい。その気持ちで1本1本に臨みたいと思っています。ファイナルとなる8月18日のTSUTAYA O-EASTは、3年前の同じ日の同じ場所でGOTCHAROCKAが初ライヴを行った記念日。そこにワンマンとして戻ってこれる嬉しさもあるんですよ。この日は、より多くの人たちと楽しい時間を過ごしていけるようにしたいと思っています。
RELEASE
2nd Full Album
「Royale」

2015.06.17 Release!!

GOTCHAROCKA
限定盤
12songsCD
+1songDVD
+Off Shot Movie
GCR-097
¥3,500 (税抜)

[CD]
01. 撃愛
02. S or M
03. 恐想ロワイヤル
04. TAROT
05. Director’s cut
06. SNAKE CHANNEL
07. 赤い駅
08. Shortcake
09. Alarm
10. Starry eyes
11. Emotion
12. Happy

[DVD]
01. 恐想ロワイヤル(Music Video)
02. 恐想ロワイヤル(Music Video Making)



GOTCHAROCKA
【通常盤】
13songsCD
GCR-098
¥3,000(税抜)

[CD]
01. 撃愛
02. S or M
03. 恐想ロワイヤル
04. TAROT
05. Director’s cut
06. SNAKE CHANNEL
07. 赤い駅
08. Shortcake
09. Alarm
10. Starry eyes
11. Ring
12. Emotion
13. Happy


SCHEDULE
~GOTCHAROCKA 2nd Album 発売記念& 3rd Anniversary tour~ “Starry X bullets”
06.20(土) 新横浜 NEW SIDE BEACH!!
06.21(日) 静岡Sunash
06.27(土) HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-3
06.28(日) HooK仙台(Happy birthday 樹威!)
07.04(土) 神戸VARIT.
07.05(日) 福岡DRUM SON
07.10(金) 札幌COLONY
07.11(土) 札幌COLONY
07.25(土) 名古屋ell FITS ALL 
07.26(日) 大阪MUSE

GRAND FINA~GOTCHAROCKA 3rd Anniversary Day~
08.18(火) TSUTAYA O-EAST



07.20(月・祝)高崎CLUB FLEEZ
07.22(水)HEAVEN'S ROCK 宇都宮VJ-2
08.16(日) 新宿ReNY

PROFILE
GOTCHAROCKA

GOTCHAROCKA Vo:樹威
Birthday: 06.30
Blood type: O
GOTCHAROCKA Gu:JUN
Birthday: 11.17
Blood type: O
GOTCHAROCKA Gu:十夜
Birthday: 08.11
Blood type: O
オフィシャルサイト


DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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