INTERVIEW
Special
勢力的に音源をリリースしているゴシップ。6月6日に大日本鬼端児組悪童会名義で『拝啓、鬼端児様へ』を、6月10日にはゴシップとして『R-18※注.アールシテイと呼びます。』と2枚のタイトルをリリースする。今回の2作品もブレることなく、ゴシップ独自の世界観を表現した作品になっている。早速この最新タイトルについて5人に訊いた。

取材・文:ぽっくん
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「ライヴではいかに俺をちゃんと見ているかを試します!」
ゴシップ
――6月6日にLIVE会場&通販限定で『拝啓、鬼端児様へ』がリリースされます。こちらはゴシップとしてではなく“大日本鬼端児組悪童会”名義ですね。
:前作『出戻り鬼畜サイコ野郎(再犯)』に収録されていた「悪童会-クソッタレ行進曲-」 という曲の“悪童会”というワードに沿って作品を制作したらおもしろいんじゃないかと思いまして、今回こういうカタチで作品をリリースすることにしました。
――ゴシップと“大日本鬼端児組悪童会”との違いとはどんなところでしょうか?
:ゴシップが元々もっている、“過激さ”や、やんちゃな部分をより色濃く押し出しているのがこの“大日本鬼端児組悪童会”になります。
――確かに『拝啓、鬼端児様へ』が収録されている「南無妙法蓮華狂」はやんちゃな感じがすごくします。
:この曲はライヴを意識して書いた曲です。
:曲のアレンジを詰めていく段階でこの“大日本鬼端児組悪童会”というキーワードをすごく意識しました。
:普通こういうタイプの曲はサビで開けたりするんだけれど、この曲はそういうパートがないんです。そのことをメンバーと話をしたんですが、“悪童会だからこれでいいか”っていう結論に落ち着きました。
――なるほど。そこがゴシップと悪童会の違いなんですね。ギタープレイに関しても悪童会ならではのアプローチというものはあったんですか?
:ゴシップでは低音でリフを切る(音をスタカート気味に歯切れよく弾く)ということはあまりしていないんですが、今回は“大日本鬼端児組悪童会”の音源ということを意識して、あえて“低音を切る”ような弾き方をしています。
:確かにゴシップで今までやってきたギターの弾き方とは少し違いますね。皐から初めてこの曲を聴かせてもらった時には、これは(ギターパートが)細かくて弾くのが大変そうだなという印象でした。
――実際に演奏してみていかがですか?
:大変です。腕が痛です(苦笑)。
――でも、これまでも細かいギターフレーズっていうのはゴシップの曲にありましたよね?
:そうなんですが、この曲はとくに大変でした。
:じつは今回、茜と僕のギターのパートの振り分けを少し変えたんです。今までは僕がメインパートを多く弾いていたんですが、今回、茜にも、重要なパートを弾いてもらっているんです。だから茜も大変だったと思います。
――ベースはひたすらギターリフとシンクロする感じで弾いています。
:そうですね。この曲は速いのでベースも大変です。僕もレコーディング中に何回か指が攣りそうになりました。
――また、この曲はスネアドラムの連打から始まるのが印象的です。
:原曲はああいった始まり方ではなかったんですが、レコーディングの時にドラムの連打から始まったらおもしろいんじゃないかというアイディアが思い浮かんだんです。
――あの始まり方は、ワンポイントではありますが、すごく印象に残ります。
:シンプルなことですけれど、確かにそうかもしれませんね。
――ライヴでどんな演奏になるのか楽しみです。
:ライヴでこの曲を完全に再現するのは大変です(笑)。
――また、この曲は歌詞とリズムのハマり方が気持ちいいです。
:なるべく、言葉を詰め込過ぎないように気を付けました。また、元々のメロディーは平坦だったんですが、メロディアスな部分もあったほうが良いと思って、少しメロディーを動かしました。
――歌詞は言葉遊びではありますよね?
:言葉遊びではありますが……、僕の中ではオマージュなんです。ある曲の……。
――えっ、なんの曲ですか?
:知る人ぞ知る。あの方の……(含み笑い)。
――また、Aメロの歌詞が“右手右手右手を挙げて、左手左手左手を挙げる”といったように、旗揚げゲームのようですが、これはライヴでオーディエンスにも一緒にやってもらうんですよね?
:もちろんです。
――でもこの曲に合わせて、左右の手を上げたり下げたりするには、予習が必要ですね(笑)。
:そうですね、でも、ライヴではアドリブで順番を変えるかもしれませんよ(イタズラっぽく笑)。
――オーディエンスを試すんですか?
:はい、いかに俺をちゃんと見ているかを試します(笑)。
「大人と子どもが決して分かり合うことのできない歪」
ゴシップ
――この曲はライヴで観るときはオーディエンスも気が抜けないですね(笑)。そして、もう1タイトルは6月10日にリリースされる『R-18※注.アールシテイと呼びます。』。1曲目は「R-18」。
:“R-18”というワードは曲ができる前に決まっていたので、その言葉をヒントに楽曲を制作していきました。
:この曲を作るにあたって、激しい中にも、ちゃんと歌を聴かせるような曲にしたいというのが自分の中でテーマとしてありました。
――この曲も「南無妙法蓮華狂」と同じように、茜くんもメインのギターパートを弾いているんですか?
:はい、弾いています。新鮮で楽しいんですが、まだ少し違和感はあるんですよ。
――違和感?
:今までは、主にバックで低音のリフを弾いていたんですが、今回は高い音まで使うフレーズがあるので、今までと勝手が違ったりするんです。
:最近ライヴをしていて、分かったんですが、低音でバックを支えるような音は僕の音のほうが合っているんじゃなかと思ったんです。逆に高い音を使ったフレーズは茜の音の方が相性がいいように感じたんです。
――自分がどう弾きたいかということよりも、先にバンドのアンサンブルを重要視したんですね。
:バンド全体のことを考えると、茜と僕の割り振りは今回のスタイルがベストだと思います。
――ベースのプレイ的にはどうですか?
:サビの部分は自分のなかの王道フレーズでプレイしましたが、イントロでは、今まで絶対プレイしてこなかったような弾き方をしています。
――この曲もテンポが速いのでドラマーは大変だったのでは?
:でもこの曲のドラムアレンジはシンプルなので、プレイ的な難易度はそれほど高くはないんですよ。
――確かに、颯くんとしては、シンプルなドラミングかも知れません。
:この曲はレコーディング前日に譜面を細かく書いたんですけど、レコーディング本番になったら曲の尺(長さ)が違っていて、準備した譜面が役にたたなくなって、現場で急遽対応することになったんです。ですから、この曲は無心で叩きました。それに、この曲がリード曲になるとは思ってなかったんですね。事前に、この曲がリード曲になると聴いていたら、多分ここまでシンプルに叩かなかったかも知れませんね。でも、結果それが良かったと思います。
――シンプルな分、すごくタイトに聴こえます。
:聴いている人がノリやすいリズムを提供しようということを一番重要視してプレイしました。
――歌詞に関してお聞きしたいんですけど、この「R-18」は“いじめ”を主題においたシリアスな内容ですね。
:まず「R-18」という言葉ですが、文字通り、“18歳未満はお断り”ということですが、このルールは、子どもの為にあるようで、じつは大人の都合でルールが決まっているわけじゃないですか。そうやって子どもの世界に大人が勝手に鍵を掛けてしまうことによって、逆に大人は子どもの世界に入ることができなくなっているんじゃないかと思うんですね。
――なるほど。
:そこで大人の世界と、大人の都合で作られた子どもの世界との境界線を描きたかったんです。
――境界線ですか。
:子どもって、背伸びして大人の世界に行きたいと思うものですよね。一方、大人はそんな大人の世界に足を踏み入れようとする子どもをブロックしようとする。ここが分かり合うことのできない歪。それが大人と子どもの境界線ですね。
――またこの曲の最後に“昔僕もいじめられていました”というセリフがありますが、これは救いの言葉として理解していいのですか?
:うーん、あれは無力感の現れですね。
――大人が感じる無力感っていうことですか?
:そうです。結局大人も現状を変えることなんかできなくて、“昔、僕もいじめられていたました”というセリフを言うことしかできないという、無力感です。
「どんな曲も自分がプレイしている証、“爪あと”を残しておきたい」
ゴシップ
――つづく2曲目が「凶気の桜」。ギターリフが印象的な曲です。
:僕が作る曲はギターリフがメインの曲が多いんですが、これもそういった曲です。この曲はゴシップが始動した当初からあった曲なんです。ただ、当時皐に手伝ってもらってアレンジをしたんですが、どうも納得のいく仕上がりにならなかったんです。
:何度もアレンジしているうちに、原曲がもっていた泥臭さが失われてしまったんですね。茜が作ったラフなデモの方が、深みがあったように思えて……。それで、改めて茜が作ってきたデモを聴いたんですが、やはり深みがあるんですよ。それで、基本は原曲のままでいこうという結論に達しました。
――零くんがベース弾くうえで、とくに気にかけたことを教えてください。
:とにかく、この曲のもっている勢いを殺さないように、シンプルなプレイに徹するっていうことです。だから、プレイ的にオシャレなことは一切していません(笑)。
――ドラムのアレンジはかなり細かいですよね。
:かなり難しいです。レコーディングは大変でした。
――でも、ドラムアレンジは颯くんが考えるわけですよね? そこはあえてイバラの道を行くと。
:あくまでもバンドの一員としてのドラマーなので、どんな曲でも自分がプレイしている証、“爪あと”を残しておきたいんです。だから、たとえレコーディングで追い込まれても、僕しかやらないであろう、僕らしいプレイをしていきたいんです。
――そして、気になったのが6月の梅雨時のリリースにも関わらず“桜”というタイトルという……。
一同:(笑)。
:だから“桜”ですが、ジメッとした歌詞なんです。“ささくれを噛み切る”とういのがテーマになっています。
――“ささくれを噛み切る”?
:“ささくれを噛み切るぐらいの恨み”ということで恨みの歌です。
「タイトルを付けたときには、こんなに勢い良く始まる曲になるとは想像してなかった」
ゴシップ
――なんとも恐ろしい……。そして3曲目が「破廉チラリスムレイトショウ」。この曲の作者は皐くん。
:曲を作る前に、朔がタイトルは「破廉チラリスムレイトショウ」と決めていたんです。それで僕が“破廉チ〜”というワードからイメージしたのは、“ダンスビートでノリのいい曲”ということだったんです。
:俺の中では決してダンサブルなイメージではなかったんですけどね(笑)。タイトルを付けたときには、こんなに勢い良く始まる曲になるとは想像してなかったな。
:えっ、マジで!? じゃあ、“破廉チ〜”という言葉からみんながどんな曲をイメージするのか知りたいんだけど(苦笑)。
:“レイトショウ”だから、俺は深夜の劇場で演奏されるような、ジャジー(JAZZっぽい)な曲をイメージしたけどな。
:なるほど(感心)。
:でも、皐の持ってきた曲が、イメージしていたものとは、違ったものだったので、それによって書く歌詞のイメージも違う方向に広がっていったので、結果的には良かったと思います。こういうメンバーとの化学反応っていうのはおもしろいですよね。
――そして、完成した曲はライヴ映えしそうなノリのよい曲になりました。
:イントロのギターリフは僕と茜が別々のフレーズを弾いて、それが2本重なった時に1つのフレーズになるようなアレンジになっているので、そこは是非聴いて欲しいですね。
:このリフは弾いていてすごく心地よいし、しっくりきます。
:皐が念入りに作ったリフなので、僕はそのリフを尊重して、ベースも皐がアレンジしたまま弾いています。
――また、歌のメロディーがすごく耳に残ります。
:イントロのギターのリフがすごく耳に残るフレーズなので、メロディーがあまり細かく動いてもよくないと思って、ストレートなメロディーにしました。
――この曲の歌詞は随所にセクシャルな表現がありますが、これは朔さんの実体験?
:んっ?
一同:(笑)。
――でも、よくあるような“エロい”歌詞ではなくて、ちょっと皮肉っぽいですよね?
:音源タイトルの「R-18〜」という枠のなかで、この曲もよくあるような“エログロ”な世界を描写してもよかったんですが、そうでなく、また違う視点で斬りこんでみようと思ったんです。
「どこかに痛みを感じるような歌詞を書いていきたい」
ゴシップ
――そして最後は「十三歳のカルテ」。曲の冒頭で、この曲のサビがフェードインしてきて、いきなりカットアウトして本編が始まります。面白いアイディアですね。
:サビがカットアウトして、本編が始まるまでの微妙なタイミングにすごくこだわりました。
――作曲は朔くんですが、めまぐるしく展開が変わるハードな曲ですね。
:“歌もの”を作ろうとするとこうなります。
――この曲は“歌もの”ですか?
:いわゆる “歌もの”というのはスピード感ある曲に、キラキラしたメロディーが乗っている曲のことをいうと思うんですけれど、自分が解釈する“歌もの”はこういった“ねっとり”した曲になります。
――ギターは音色のヴァリエーションが多くてカラフルに聴かせます。
: Aメロで、僕が弾いている“テンテケ、テンテケ”鳴っている付点八分を使ったデュレイ(機械を使って、弾いたギターフレーズに擬似的に、やまびこのような効果をつけること)のフレーズは是非聴いて欲しいですね。弾いていてすごく気持ちがいいので、ライヴが楽しみです。
:この曲を聴いたとき、すぐにライヴで弾いている自分をイメージできたんです。だから、レコーディングもスムーズでした。
:この曲のサビのメロディーがすごく好きなんです。そういうこともあって、この曲はアタマから最後まで一気に気持ちよくベースを弾けました。
:僕的には、この曲が、一番難度が高かったんですが、一番自分らしいプレイができたと思います。
――どういった部分が“自分らしい”プレイだと思いますか?
:ギターのフレーズと(ドラム)タムの音程感をちゃんとシンクロさせているんです。シンバルもきれいに鳴るようにすごく気を遣いました。ただ、ライヴでちゃんと再現できるかが、心配ですけどね(笑)。
:といいつつ、毎回ちゃんとクリアーする颯さん。
――心強いです! 歌詞は曲が仕上がってから書いたんですか?
:皐の曲のデモを渡した時点で、ほぼできあがっていました。
――この曲の歌詞も「R-18」と同様にシリアスなテーマを描いています。
:どこか痛みを感じるような歌詞を書いていきたいと思っているんです。この「R-18」の歌詞も一見するすごく過激に感じるかも知れないですが、どこか痛々しい優しさがあるというか……。いずれにせよ、状況描写を通して、僕が伝えたいことはあるんですが、その解釈は聴いてくれる人にお任せします。
――そして、6月7日の神楽坂EXPLOSIONを皮切りに“悪童会単独公演99 人限定 GIG「大日本鬼端児組 悪童会 見参。」”が、また7月31日、8月1日には池袋CYBERにて2days単独公演「赤イ噂・黒イ噂」が決定しています。
:この悪童会名義の単独公演はみな小箱なので、僕らもお客さんも、小箱ならではの楽しみ方ができればいいなと思っています。そして、池袋CYBERの2daysは2日間やる意味合いを持たせて、ライヴができればと思っています。
――こうして『拝啓、鬼端児様へ』、『R-18※注.アールシテイと呼びます。』という2つの作品が完成しました。最後にViSULOGを見ている人へメッセージをお願いします。
:みなさんが好きな速い曲がたくさん入っているので、是非聴いてください!
:ゴシップらしい曲、今までにゴシップにはなかったような曲など、収録されていますので、是非聴いてください。
:この音源を何度も、何度も聴いて、ライヴにも必ず足を運んでください。
:この作品も、ゴシップの歩んでいく道の過程なので、この2つの作品を聴いて、俺たちの未来を想像してもらえたらと思います。
:この作品が今の俺の、いや俺達ゴシップの全力です!
RELEASE
2nd Single
「拝啓、鬼端児様へ」

2015.06.06 Release!!

ゴシップ
大日本鬼端児組 悪童会 名義
LIVE会場&通信販売限定666枚限定生産

[CD]
AMWK-018
¥666(TAX IN)

[CD]
01.南無妙法蓮華狂



3rd Single
「R-18※注.アールシテイと呼びます。」

2015.06.10 Release!!

ゴシップ
【全国流通盤1000枚限定生産】
[CD]
AMWK-019
¥1,728(TAX IN)

[CD]
01. 1.R-18
02. 凶気の桜
03. 破廉チラリズムレイトショウ
04. 十三歳のカルテ

SCHEDULE
Madwink. PRESENTS
悪童会単独公演 99人限定GIG「大日本鬼端児組 悪童会 見参。」

06.07(日)神楽坂EXPLOSION
06.26(金)大阪 新神楽
06.28(日)名古屋MUSIC FARM

MadWink.PRESENTS
ゴシップ1周年記念EVENT「悪ア餓鬼無法地帯〜ダメな大人にはなりません〜パート2」

07.05(日)高田馬場AREA

Madwink. PRESENTS
ゴシップ単独公演「赤イ噂・黒イ噂」 「赤イ噂 ‐バカ!アホ!マヌケ!ゴシップ様万歳!!(御客様大感謝祭)‐」

07.31(金)池袋CYBER

Madwink. PRESENTSゴシップ単独公演「赤イ噂・黒イ噂」「黒イ噂 ‐アンチゴシップの皆様のおかげでしたっ!暴露上等全部見せます!(みんなで一緒にDISボイス!)‐」
08.01(土)池袋CYBER



06.12(水)池袋EDGE
06.16(木) 仙台MACANA
06.21(日)新宿BLAZE
06.27(土) HOLIDAY OSAKA
07.14(火)恵比寿LIQUIDROOM
07.18(土)池袋EDGE
07.27(月)高田馬場AREA
08.08(土)名古屋CLUB 3STAR IMAIKE
08.09(日)渋谷REX
08.31(月)高田馬場AREA
09.08(火)高田馬場AREA
10.28(水)渋谷REX
PROFILE
ゴシップ

ゴシップ Vo:朔
Birthday: 12.04
Blood type: B
ゴシップ Gu:茜
Birthday: 02.09
Blood type: B
ゴシップ Gu:皐
Birthday: 12.28
Blood type: O
ゴシップ Ba:零
Birthday: 08.14
Blood type: O
ゴシップ Dr:颯
Birthday: 06.20
Blood type: A
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