INTERVIEW
Special
前作から約7ヶ月ぶりとなるシングル『フィクションアレルギー』を5月27日にリリースする弾丸 NO LIMIT。
5月31日にはこのリリースをうけての主催イベント『Get a life NO LIMIT vol.2』が渋谷REXで開催される。結成以来の活動は、決して順風満帆ではなかったと素直に語る5人の、包み隠すことのないリアルな3編の音霊を是非体感して欲しい。


取材・文:ぽっくん
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「“毒”というものは、繊細なもののように感じる」
弾丸 NO LIMIT
――久しぶりの音源リリースになりますね。
未夢:前作のミニアルバム『ブラック・ポジティブ』から数えると7ヵ月振りですね。
――その間にも勢力的にライヴ活動をしていました。バンドとして変化を感じたことはありましたか?
悠介:ファーストシングルの頃からはもちろん、『ブラック・ポジティブ』(2014年10月リリース)をリリースした頃と比べても、まったく変わりました。ツアー中に、みんなで話し合う機会が多かったんですが、楽曲のアレンジとかということよりも、もっと精神的、根本的な、“俺たちはバンドで何をやりたいのか? そもそもどういったバンドになりたいのか?”ということを徹底的に話し合ったんです。今までフワフワしていた部分を話し合いを重ねることによってしっかり固めました。
未夢:その固まった部分が今回の『フィクションアレルギー』では、しっかり表現できていると思います。
――そのミーティングで遡上に上がったことをいくつか具体的に教えてもらえますか?
:去年リリースした『ブラック・ポジティブ』のキーワードは“毒”だったんですが、その“毒”というのは、ただ単に“荒々しい危険なもの”といったイメージだったんです。ただ、ライヴを重ねていくことによって、その“毒”の持つ意味が、もっと繊細なもののように感じてきたんです。
未夢:僕が今まで書いてきた歌詞は、自分の心の中の葛藤や、社会と自分との立ち位置など、僕個人の身近なことを表現してきましたが、今回の『フィクションアレルギー』に関しては、物事をもっと広くとらえて、社会全体を見回して、自分が感じたことを書いています。そこは1つの成長だと思います。
――目線を広くとって歌詞を書こうと思ったんですね。
未夢:歌詞のテーマは常に考えているんですが、自分の殻に閉じこもって書くだけではなく、もっと外に目を向けて、自分の考えを強く発信したいと思ってきたんです。
――歌詞だけでなく、音的にも今回の『フィクションアレルギー』は、より広いリスナーに発信しているように感じられました。
Leo:この5人で1年間活動してきて感じたこと、そして本当にやりたいと思ったことが、今回の音源には詰まっています。まさに俺たちの“今”を表現できたと思います。
――音的には前作よりもアレンジがシンプルになった分、全体的にタイトに聴こえます。
悠介:前作はシンセの役割も大きかったんですが、今回はバンドサウンドが中心のアレンジになっています。
:今は生音を大切にしたいんです。
――収録曲3曲ともに違ったタイプの曲ではありますが、どこか統一感があるように感じます。
:“NO LIMIT”だけに、音楽的なジャンルも限定せずに、やっていこうということで、結成当初は、5人の音楽的な志向がぶつかり合っていた部分もあったんですけれど、ここにきてメンバー個々が“弾丸 NO LIMITらしい楽曲”っていうのをすごく考えるようになってきたんです。その結果、この『フィクションアレルギー』では“弾丸 NO LIMITの音”が出来上がったと思うんです。
――その“弾丸 NO LIMITらしい楽曲”とは?
Leo:たとえば、歌詞に関して、比喩的な表現をするバンドが多いと思うんですが、未夢の歌詞はシンプルに物事を表現するので、聴き手にダイレクトに伝わると思うんです。
「未夢のくしゃみがヒントになりタイトルが決定!」
弾丸 NO LIMIT
――『フィクションアレルギー』の収録曲はすべてLeoくん作曲ですが、今回もLeoくんが作った元曲をメンバーでエデットしていったんですか?
悠介:「フィクションアレルギー」に関してはLeoが曲をもってきた時点で、完成されていたので、大きくはいじってないです。
Leo:ただ、この曲をレコーディングすることが決まった時に未夢から歌詞のアイディアを聞いたんです。それに沿って、悠介と細かいアレンジをつめていきました。
――歌詞をヒントに細かいアレンジも変えていくんだね。
悠介:はい。たとえば「フィクションアレルギー」で一番伝えたかった“真実 嘘さえわからない僕にサヨナラ”という歌詞の部分では、バックのアレンジをピアノとヴォーカルだけにして、より言葉が伝わるようにしました。
――歌詞に関してはどうですか?
未夢:最近、Twitterの拡散騒動を多く目にするんですが、嘘か本当か分からない情報が広く拡散されてみんなが困惑しているじゃないですか。発信者が嘘をついているかも知れない情報でも、拡散している人は、悪気もなく拡散して、それが本当のこととして人々に伝わっていく。これは本当に怖いことだと思ったんです。だから、このことをテーマに歌詞を書きたいと思ったんです。
――タイトルの“フィクションアレルギー”にはどういう思いが込められていますか?
未夢:シンプルに“作り話はもういやだよ”という意味で付けましたが、けっこう悩みました。
Leo:“フィクション”っていうワードはあったんですが、その後につづく言葉が見つけられなくて……。でも、タイトルが決まったのはけっこう偶然というか……。
:ある日、未夢が太陽を見ていたら、くしゃみがでて俺が“アレルギー?”って聞いたら、未夢が“ああ、太陽アレルギーかもな”って。それで“それだ、フィクションアレルギーだって!”。
「なにかを発信する人間は100%強くて、完璧な人間でなくてはいけないのだろうか?」
弾丸 NO LIMIT
――あはは、すごい閃きですね。そして2曲目は「the last resort」。
ちか:今回の音源は生音を大切にしようということで、この曲のベースの音にも、すごくこだわりました。
――ちかくんは、これまでもベースサウンドにはすごく、こだわりがありましたよね?
ちか:今までの“こだわりレベル”が10だとしたら、今回は12ぐらいです!
悠介:限界超えてきたね。
ちか:自分のための曲かなと思うぐらいに気に入ってます。
Leo:ちかのために作った曲ではないんですけどね(笑)。ライヴで変化をつけられるような曲を作ろうということで作った曲です。ちょっと今までとは違った視点で作りました。メロディーのセクションがAメロとサビの2つしかないんですが、途中で各パートのソロが入っているので、聴いた感じはシンプルに聴こえないんです。
:Aとサビしかない所で、各パートのソロをどうやって聴かせるかが重要だったりします。
悠介:元々あった曲をヒントにLeoと一緒にアレンジしました。元の曲とはまるで別の曲になっています。
――すでにライヴで演奏しているとのことですが、実際ライヴで演奏してみて反応はどうですか?
悠介:今までないタイプの曲なので、少し手探りの部分もあるんですが、演奏する度に良い感じになっています。
Leo:この曲は今年の1月17日にファーストワンマンをやった時に初めて演奏したんですが、そのライヴをやった時のものから、さらにアレンジを詰めて、今回収録しています。
――イントロからちかくんのブリブリのベースが聴けます。ライヴでの見せ所ですよね?
ちか:産まれて初めて目立ってるって気がします。
Leo:ベースの音はブースト(増幅)してるよね。
ちか:ライヴでは、いつも一つの音だけでやっていたんですが、今回はこの曲のために新しく音をつくって、ライヴでの音色が2つになりました!
――ギター・ソロ前のベースのフレーズも目立ってますね。
ちか:ライヴであのパートがくる前になると、ソワソワしてくるんです。
――ギター・ソロに入る前にドラムソロがあります。
悠介:ドラム・ソロは毎回アドリブで決めてないんです。レコーディングでもアドリブで何パターンか叩いて、その中からいいものを選んだんです。
Leo:ドラム・ソロの後のギター・ソロは、レコーディング前にフレーズは決めていたんですが、悠介がそういうアドリブのアプローチをしてきたんで、僕もソロの後半はアドリブで弾きました。
――そして歌詞ですが。
未夢:歌詞の最後に“僕はここでさよなら”という部分がありますが、これは、今までの嫌な自分にさよならするのではなく、まさに自分自身にさようならするという意味なんです。今まで僕は、何かを発信する人間は100%強くて、完璧な人間でなくてはいけないと思っていたんです。でも、果たして本当にそうなのか? 自分の弱い部分を表現することも必要なんじゃないかと思うようになったんです。そう思ったときに、この歌詞の主人公のように、時に負けてしまうことも歌詞に書こうと思ったんです。
――そしてタイトルが“the last resort”これがまた意味深なタイトルでもあります。
未夢:“最終手段”という意味です。
Leo:でも、これも人それぞれでとらえ方は違ってくると思うんです。“死ぬ”と解釈する人もいれば、“過去の自分を捨てて、新しい自分になる”と受け取る人もいると思うんです。
未夢:歌詞に関して、インタビューで“こうやって聴いてもらえたら嬉しい”とは言っていますが、聴く人それぞれが、自由に解釈してもらえればいいと思っています。
悠介:俺は“今の自分をリセットして、新しい自分に生まれ変わりたい”という意味でとらえています。
「『Seeker』も俺たちの“味”になっていければといいなと思っています」
弾丸 NO LIMIT
――バンド内で、180度とらえ方が違うっていうのもまたおもしろいです。そして最後に「Seeker」。この曲は、とにかくテンポが速い。
一同:はい、速いです!
悠介:BPM(テンポ)は240です。
:速すぎて弾けません(苦笑)。
ちか:レコーディングでは、ベースをギターとシンクロさせるのが大変でした。
Leo:原曲のテンポは大分遅かったんですが、テンポを一気に30ぐらい上げたんです。そうしたら、疾走感溢れるサウンドになりました。
悠介:テンポを上げたら一気に激しくなりました。
Leo:メンバーで“オイッ!”っていうパワーコーラスも入れたりして、レコーディングが楽しかったですね。
悠介:ライヴではこのテンポでドラムを叩きながら、パワーコーラスをやるのが大変なんです(笑)。
:手足を別々に動かして、さらに声を出すって。ドラマーってすごいよね(笑)。
ちか:自分には無理だ。
:最近ゲーセンでドラムのゲーム(ドラムマニア)やったんだけど、それで悠介ってすごいなって、改めて思った。
悠介:あ、あ、ありがとう(笑)。
:そういえば俺、特典映像でドラム叩いてるんで、是非初回盤を手に入れてその姿を見てください(笑)。
――話を「Seeker」に戻しますが(笑)、今までの弾丸 NO LIMITにはないタイプの曲ですよね。
Leo:ただ、サビのメロディーやメッセージ性は弾丸 NO LIMITならではのものだと思います。今後、この曲も俺たちの“味”になっていければいいなと思っています。
――歌に関しても聞かせてください。
未夢:弾丸史上一番キーが高いんです。最初は歌えなかったんです。でも練習したら歌えるようになりました。
――テンポは最速、キーはハイトーンという……。ライヴで大変そう。
未夢:サビの部分が一番高いので、サビ前になると、さっきのちかと同じで、ソワソワします(笑)。
――タイトルは“Seeker”。“探す人”っていう意味ですね。
未夢:この歌詞の主人公は“自分の代わりに誰かいたらいいのに”と感じつつも、最終的には“今の自分を探す”という歌詞です。つまり葛藤して、自分に勝ったということです。「the last resort」とは真逆の話になっています。
――確かにそうだ。これはおもしろい。
未夢:僕は色んなバンドのライヴに行くのが好きなんです。それで、あるバンドのライヴを見ていて、そのバンドのヴォーカリストの圧倒的なオリジナリティを目の当たりにして、すごく悔しい思いをしたんです。この歌詞はその時に感じたことを書いたんです。
「結成当初に表現していた“葛藤”と、今の僕らが表現する“葛藤”とは濃さが違う」
弾丸 NO LIMIT
――3曲の作品が出来上がっての感想を聞かせてください。
Leo:1年間活動してきて、得たこと、感じたこと、伝えたいことを『フィクションアレルギー』で表現できました。まさに弾丸 NO LIMITの“今”を表現した作品です。また、この作品を作り終えて、感じたこと、吸収したこともたくさんあるので、次に繋がる作品でもあります。
ちか:今回のレコーディングではベースソロであったり、速いフレーズであったりと、プレイ面で難易度が高かったので自分の未熟さを感じたりもしましたが、それをクリアーすることができて自分にも、もっと色々なことが出来るんだと実感しました。自分に可能性を感じました。
:作品リリース時のインタビューでは毎回“今回が弾丸 NO LIMITの一番いい作品です”と言っていますが、この“いい作品”というのは毎回同じレベルの“いい作品”ということではなく、焼き肉にたとえると、前作が上タンだとしたら、今回は特上タンという風に毎回確実にレベルアップしているんです。
――なるほど(笑)。では今回の特上タンを超える作品とは?
:次回作では厚切り牛たんぐらいにはなりたいですね(“特上タン”と“厚切り牛たん”のどちらが“いい”かの判断は謎)。
悠介:弾丸 NO LIMITをスタートしたときにバンドの1つのキーワードとして“葛藤”という言葉を掲げてきましたが、この1年、決して順風満帆ではなく進んできた、バンド活動の中で、メンバー5人が新たに感じてきた“葛藤”があったんです。だから、バンドをスタートしたときに表現していた“葛藤”と、今の僕らが表現する“葛藤”とは濃さが違うと思うんですね。
――うん、うん。
悠介:だから、この“葛藤”という言葉は今回の作品で、これまでの作品よりも、一番しっかり表現できているように思います。
未夢:単純に“この曲、歌いたい!”と思える3曲です。「フィクションアレルギー」の歌詞を書いている時に、“こういう切り口もあるんだ”と気付いたこともありました。
――自分の書いた歌詞で自分自身のことに気が付いたんですね。
未夢:今までは“俺ってこんな感じ?”というように自分の中で自分のイメージを作っていたところがあったんです。だから、これからは、もっと広く見て歌詞を書いていきたいです。たとえば、これまで僕は恋愛の歌詞は書いてこなかったんです。それは、自分が人の心を響かせることができるような恋愛をしてこなかったと思い込んでいたからなのですが、これからはそんなところにもチャレンジしていければと思っています。また、歌のキーなんですが、どんどん高くなっていっている気がするんです。なので、ちゃんと対応できるように4オクターブぐらい出せるようようにトレーニングしておこうと思っています(笑)。
――5月31日には渋谷REXで主催イベント『Get a life NO LIMIT vol.2』が開催されます。
未夢:「フィクションアレルギー」のリリース記念のイベントです。そのイベントにカッコイイバンド仲間も集まってくれました。当日は、弾丸 NO LIMITのここまでの集大成を魅せるとともに、これからの僕たちを魅せることも出来ると思います。みなさん是非足を運んでください。
:ちょっといい報告もできるかもしれません。
――えっ、なんですか?
:それは、来てからのお楽しみということで(笑)。
――当日はこの『フィクションアレルギー』からの3曲も聴けるんですよね!
:それも来てからのお楽しみ……(含み笑)。
未夢:いや、いや、リリースイベントで『フィクションアレルギー』の曲をやらなかったらおかしいでしょ(笑)。
――最後にちかさん、コメントをお願いします
ちか:5月31日にはイケメン5人のカッコイイパフォーマンスを行いますので、来ない人はおかしいと思います。是非、観に来てください!
RELEASE
NEW SINGLE
「フィクションアレルギー」

2015.5.27 Release !!

弾丸 NO LIMIT
初回盤
CD+DVD
RIOC-019/020
¥1,800+税

[CD]
01. フィクションアレルギー
02. the last resort

[DVD]
01. フィクションアレルギー -Music Clip-
02. Shooting Off Shot

弾丸 NO LIMIT
通常盤
CD
RIOC-021
¥1,200+税

[CD]
01. フィクションアレルギー
02. the last resort
03. Seeker
SCHEDULE
弾丸 NO LIMIT主催
Get a life NO LIMIT vol.2

05.31(日)渋谷REX



05.22(金)新宿RUIDO K4
05.24(日)池袋EDGE
06.05(金)HOLIDAY NEXT NAGOYA
06.12(金)SHIBUYA REX
06.14(日)仙台darwin
06.15(月)池袋EDGE
06.17(水)OSAKA RUIDO
06.18(木)名古屋ell.FITS ALL
06.19(金)OSAKA RUIDO
06.21(日)池袋EDGE
06.26(金)新宿RUIDO K4
07.17(金)新宿RUIDO K4

PROFILE
弾丸 NO LIMIT

弾丸 NO LIMIT Vo:未夢
Birthday: 12.11
Blood type: A
弾丸 NO LIMIT Gu:Leo
Birthday: 08.01
Blood type: O
弾丸 NO LIMIT Gu:蓮
Birthday: 06.18
Blood type: AB
弾丸 NO LIMIT Ba:ちか
Birthday: 04.23
Blood type: O
弾丸 NO LIMIT Dr:悠介
Birthday: 10.21
Blood type: A
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY
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