INTERVIEW
Special
大阪を拠点に活躍、「NANIWA V系連合軍」と題してのプロジェクトで関西V系ロックを広める活動も行なっているバンド、FEST VAINQUEURが2ndフルアルバム『シャンバラ』をリリースする。そのコンセプトは「大阪発の日本を代表するバンドになりたい」と明確だ。
なにわへの愛に溢れたリードトラック「NANIWAリスペクト〜Yah man! 俺たちラガマフィン〜」はレゲエのビートを取り入れたFEST VAINQUEUR流お祭りソング。
学生時代からの付き合いで’90年代のメロディアスでテクニカルなV系ロックを聴いて育ったという5人に初インタビューを試みた。


取材・文:山本弘子
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「全員の音楽ルーツと今、やりたいことを詰めこめたアルバム」
FEST VAINQUEUR
――まず、初登場となるので、FEST VAINQUEURのバンドのコンセプトから教えていただけたらと思います。
HIRO:僕たちは大阪で出逢って今も地元に住んでいるんですが、まずは“関西と言えばFEST VAINQUEUR”と言われるようなバンドになって、そこから全国的に自分たちのバンドをどんどんアピールしていきたいと思っているんですね。2ndフルアルバム『シャンバラ』のリード曲「NANIWAリスペクト〜Yah man! 俺たちラガマフィン〜」のMVを見ていただけたら、すぐに伝わると思うんですけど、地元、大阪を愛している気持ちをそのまま曲にしたんです。
――大阪への想いが溢れるあったかくてユーモラスで盛り上がれるナンバーですよね。
HIRO:はい。大阪発の日本を代表するバンドになりたい気持ちが強いですね。
――アルバムはメロディが立っている曲が多く、ハードロックやヘヴィメタルの要素も感じられました。みなさんの音楽ルーツも似ているんですか?
HIRO:始動したときの3人 (HAL、HIRO、KAZI)の音楽性は一致してましたね。後から入ったGAKUとI’LLのギター陣も通ってきたルーツは一緒だったので、それも2人が加入した理由のひとつだと思います。
GAKU:最初にスタジオで合わせたときから違和感がなかったというか、楽な気持ちで演れましたね。もともと顔なじみだったことも大いに影響していると思うけど。
KAZI:僕たちが好きなヴィジュアル系のバンドは技巧派の人たちが多いんですよ。共通して聴いていたバンドを挙げたら、L’Arc~en~CielさんやJanne Da Arcさん、GLAYさん、SIAM SHADEさんだったり、日本のバンドだけではなく洋楽が好きなメンバーも多いし、今は幅広くいろいろなジャンルに挑戦していますね。ツインギターになった時期からレンジが広がって進化を遂げて、やっとFEST VAINQUEURのやりたいことが形になってきたかなって。
――やりたいことが形になったアルバム『シャンバラ』はどんな作品になりましたか?
HAL:さっきも話に出ましたけど、ジャンル問わず幅広くやりつつ、僕ら、みんな歌謡曲も好きなのでメロディが立っている曲ばかりです。自分で言うのは何ですけど、捨て曲がないアルバムだと思っています。
HIRO:みんなが聴いてきた音楽を存分に出せたヴァラエティに富んだアルバムですね。
I’LL:そうですね。全員の音楽ルーツも出ているし、ふだん聴いている音楽の要素も取り入れられています。全体にすごくポップで聴きやすい曲ばかりだと思うので、どんな人が聴いても楽しめると思います。
GAKU:僕たちの武器である楽曲の幅広さをふんだんに発揮できたアルバムになったと思っています。今までやったことがないことにもチャレンジしている作品でもあり、例えば3曲目の「ソレイユ」と7曲目の「FANG」にはボーカルの声にオートチューンというエフェクトをかけているんです。俗に言うケロケロボイス(笑)。以前はこういう声の処理は僕らの曲には合わないんじゃないかと思ったけど、やってみてアリやなって。
KAZI:『シャンバラ』は“希望”をテーマに作ったんです。さっきI’LLも言っていたんですが、今の自分たちを全て詰めこめたなって。「FEST VAINQUEURってこんなバンドだよ」ってわかりやすく提示できたと思います。
「歌詞には大阪のたこ焼き屋さんの名前も出てきます」
FEST VAINQUEUR
――捨て曲ナシのアルバムだと思いますが、あえて推し曲を選ぶとすると?
HAL:僕は「NANIWAリスペクト〜Yah man! 俺たちラガマフィン〜」ですね。アメリカ村の三角公園RIBIAステージでフリーライヴをやって、その映像をMVに使ったんですが、僕たちにとっても初めての試みだったし、たぶん、関西のバンドでも初なんじゃないかと思うんですよね。
――お祭りみたいに賑やかなMVになっていて、演奏シーン以外にみんなで大阪名物を食べてるところも映ってますよね。
HIRO:(笑)たこ焼き食べてますね。歌詞の中にも、大阪のたこ焼き屋さんの名前が出てくるんですよ。「甲賀流」とか「しらんがな」とか。
HAL:「わなか」とか「どないや」とかその1行に出てくるのは、全部、たこ焼き屋さんの名前なんです。歌詞には、なにわのええところを全部、詰めこみました。FEST VAINQUEURってドイツ語で“勝利者の宴”っていう意味なんですけど、宴は楽しんだ者勝ちだぞっていう。そういうバンドの在り方が出ている曲でもあり、僕らはライヴバンドでありたいと思っているので、この曲はライヴを意識していますね。
HIRO:レゲエを取り入れたり、ガヤを入れたり、楽しい曲になりましたね。幅広い年齢層に聴いてほしい浪花曲です。
GAKU:僕のお勧めは「FANG」ですね。歌詞が卑猥なんですよ(笑)。
KAZI:(苦笑)卑猥って。
――ははは。いちばんセクシーな曲ですよね。
GAKU:僕も含めて卑猥な曲はみんな、好きなはずなんですよ(笑)。だから、ギターも今まで使ったことがないエフェクトをかけたり、艶かしいフレーズになりましたね。
I’LL:僕の押し曲は「共鳴」ですね。
――ギターのアルペジオが印象的な切なくてダイナミックなラブバラードですね。
I’LL:なんていい歌詞なんだろうと思いました。
KAZI:HALの深い体験談が元になっているんです。
I’LL:その話が切なくて、それから聴けなくなっちゃった曲です。ライヴでどうしようって思ってるんですけど。
FEST VAINQUEUR
――グッときてギター弾けなくなっちゃうかも?
I’LL:やばいですね。
KAZI:「涙は見せられねー」って背中向けて弾くかも(笑)。でも、今回のアルバムでHALが書いた歌詞はわかりやすいし、リアルですね。僕の押し曲は「合掌」なんですけど、これも歌詞が面白い。曲的にはFEST VAINQUEURにありそうでなかった曲を書きたかったんです。激しい曲だけど、ラウドではなく王道メタル。この歌詞も実体験なんでしょ?
HAL:そうなんですよね。
HIRO:霊が見えたことがあったらしいんですよ。
HAL:前半では忙しくて余裕がなくなると愚痴が増えて神頼みになっちゃうけど、「何もかもうまくいく人生はないよ」っていうメッセージを込めてるんですけど、“墓地の隣、校舎の窓辺に真っ赤な女の人の影”って書いているのは実体験です。深夜にジョギングしているときに見ちゃったんですよ。「えーっ!?」って直視できなくて、チビりそうになったので、その日、いちばんのスピードでいちもくさんに帰りました(笑)。
KAZI:そういう体験も入っているのが面白いなって。
HIRO:僕は「Good Bye Again」ですね。これまでのFEST VAINQUEURにありそうでなかった爽やかでポップな曲で弦楽器の音作りやドラムにもこだわって作りました。あと、この曲だけはピアノが入っているんです。知り合いのピアニストに自分のイメージを伝えて一緒にフレーズを考えたりして。
――歌詞はHALさんと共作していますよね。
HIRO:はい。失恋の歌詞にしようって、ああだこうだ話しながら。
HAL:中学校から一緒なので、お互いいろいろ知ってるんですよ。
HIRO:どっちの経験談かはご想像におまかせします(笑)。
――これは純愛路線ですね。
HIRO:甘酸っぱい感じですね。
HAL:メロディ自体にそういう雰囲気を感じたんです。でも、初恋じゃなくてもホントに人を好きになったら、こういう純粋な気持ちになるんじゃないかなって。アルバムの最後を飾る曲なので“さよなら”の要素を入れつつも。
HIRO:Again的なね。
HAL:そうですね。「また会えたらいいね」って願望を残しつつ、終わるっていう。
HIRO:’90年代の“歌モノ”的な曲になりましたね。
――アルバムのタイトル『シャンバラ』にはどんな想いが込められているんですか?
HAL:“幸福の源”という意味を持つ言葉なんですけど、“希望”を提示できたアルバムになったし、自分らのリアルな部分も感じてもらえると思うので、聴く人が“幸せ”に向かえるといいなという願いを込めてます。それとアルバムを作った後はライヴに向かうので、幸せを感じに遊びに来てほしいという想いもありますね。
「関西のV系シーンを盛り上げたい」
FEST VAINQUEUR
――ライヴと言えば、みなさんは「NANIWA V系連合軍」と題しての活動も行なっているんですよね。
HIRO:キッカケは関西のV系シーンを活性化させようというところから始まっているんです。UNDER CODEというレーベルをひっぱってきたKISAKIさん(凛-the end of corruption world-)とお話する機会があって、そのときに“一緒にシーンを盛り上げていきましょう”って始まったプロジェクトなんですね。2014年の6月にはオムニバスアルバム『妖幻鏡ーWEST−』をリリースして、関西を拠点に活動するバンド11組が参加したんですけど。
KAZI:関西にゆかりがあるバンドとかね。
HIRO:で、「NANIWA V系連合軍・決起集会」と題して大阪BIG CATでイベントを開催したり、カウントダウンライヴもやりましたね。今年もオムニバス盤やイベントなど、今、計画を練っているところです。
――関西のシーンを熱く盛り上げようというプロジェクトなんですね。では、最後に目前に迫っている「FEST VAINQUEUR東日本ツアー〜2015~東の果てまでイッテQUEUR~」についての意気込みを教えてください。
GAKU:東日本ツアーが始まる頃にはアルバムも手元に届いていると思うので、新曲もガンガンやっていこうと思ってます。西日本ツアーで培った経験を活かしてクォリティの高いライヴにしたいですね。
HAL:アルバムの曲はもちろん、やっていくんですが、東日本ツアーは3月からスタートした西日本ツアーからの流れでもあり、FEST VAINQUEUR始まって以来の全国規模の大きなツアーなので、僕らの過去と現在を感じてもらえるようなツアーにしたいですね。ファイナルは7月25日の新宿BLAZEですが、これは西日本と東日本トータルでのファイナルなので集大成的なライヴにしたいと思っています。
HIRO:西日本ツアーでも初めてワンマンで行く箇所が多かったんですが、隣の県から見にきてくれたり、自分たちが思っていた以上に地方にも少なからず待っていてくれる人がいるんだなって実感できたし、5周年なので「いつもありがとう」って感謝の気持ちを込めて廻りたいですね。ツアーを半分終えて、たくさん思い出が出来て楽しかったし、東日本も各地のグルメとかが楽しみで。
FEST VAINQUEUR
――誰がいちばんグルメなんですか?
KAZI:今、しゃべっていた人です(笑)。
HIRO:確かにいちばん楽しみにしているかもしれない。
I’LL:西日本ツアーとわかりやすく違うところはアルバムの曲を演奏するところだと思うんですが、どういうふうにセットリストに新曲を混ぜようか今から楽しみですね。それとふだん行けないところに行けるのも嬉しいし。
――HIROさんはグルメだけど、I’LLさんの場合は?
I’LL:食べ物も楽しみだけど、各地の街並を見るのがすごく好きなので、i Podを聴きながら散歩したりしてますね。
KAZI:僕ら今まで関西を中心にライヴをしてきたので、北海道から九州までみんなが見にきてくれていたんですよ。だから、5周年のタイミングで絶対、ワンマンツアーをしてみんなのところに会いに行きたいっていう気持ちがあったんです。東日本ツアーはちょっと待たせた分、みんなの熱さにも期待してるし、もちろん、自分たちにも期待していてほしいですね。初めて見にきてくれる人もいつも見にきてくれる人も楽しめる空間を作りたい。
――11月2日には地元、大阪BIG CATでのアニヴァーサリーライヴもありますね。これがチケットが¥555の太っ腹価格(笑)。
HIRO:はい。大規模なツアーを終えて自分たちがどれだけ成長できるか、ですね。
KAZI:そうですね。東日本ツアーが終わったら、大阪BIG CATまでワンマンはないので、今度はみんなに遊びに来てもらって5周年を一緒に祝いたいですね。むしろ自分たちより、ファンの人たちが記念日を祝いたいって言ってくれるので、チケット代はそんなみんなの気持ちに応えての¥555なんです。ぜひ、友達も連れてきてほしいし、一緒に祝って、未来に繋げられるようなライヴにしたいと思っています。
RELEASE
2nd Full Album「シャンバラ」
2015.05.27 Release!!

FEST VAINQUEUR
初回盤Atype
CD+DVD
PRWC-9
¥3,600(税別)

[CD]
01. シャンバラ~Sambara~
02. Stand By Always
03. ソレイユ
04. GONG!!!
05. NANIWAリスペクト ~Yah man!俺たちラガマフィン~
06. 合掌
07. FANG
08. KNIFE-slander-
09. 共鳴
10. THANKS
11. Good By Again
12. レジューム~Resume~

[DVD]
「NANIWAリスペクト ~Yah man!俺たちラガマフィン~」MV +OFF SHOT



FEST VAINQUEUR
初回盤Btype
CD+DVD
PRWC-10
¥3,600(税別)

[CD]
※収録曲は初回盤Atypeと同じになります。

[DVD]
「The Reason」ツアーファイナル
2014/12/5 梅田CLUB QUATTROライブ映像より8曲
V-1. 奇跡の翼
V-2. 熱き銃声のように
V-3. RUSSIAN ROULETTE
V-4. Tunderella 
V-5. BOURGEOIS~ブルジョア~
V-6. Rosario
V-7. Angel
V-8. GIFT



FEST VAINQUEUR
初回盤Ctype
CD+DVD
PRWC-11
¥3,600(税別)

[CD]
※収録曲は初回盤Atypeと同じになります。

[DVD]
「The Reason」ツアーファイナル 
2014/12/5 梅田CLUB QUATTROライブ映像より7曲
V-1. Shelley~名も無い星の詩~ 
V-2. Evil Disco ~somnambulism~
V-3.ヴァレンシアとヴァージニア
V-4. God knows
V-5. 現代的疑惑都市"DOUBT!"
V-6. BLAZE 
V-7. COLORS



FEST VAINQUEUR
通常盤
CD
PRWC-12
¥3,000(税別)

[CD]
※収録曲は初回盤Atypeと同じになります。



FEST VAINQUEUR
なにわ盤
CD
PRWCK-12
¥3,500(税別)

[CD]
※収録曲は初回盤Atypeと同じになります。

[NANIWA写真集ブックレット仕様]
完全予約販売(4/19(日)まで)
取扱店舗:
関西地区(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山)のCD販売店




今年は名古屋地区も巻き込んで、妖幻鏡-west-第2弾の発売決定!
オムニバスアルバム『妖幻鏡 -WEST- Vol.2 ~大阪・名古屋連合~』
2015.8.5 Release!!

11曲+ボーナストラック
PRWC-13
¥3,000(税別)

【収録アーティスト】
FEST VAINQUEUR / 凛-the end of corruption world- / メカクシ / パノラマ虚構ゼノン / Shellmy / FoLLoW / ASTARIA / the 3rd birthday /LINK / JILLED RAY / Rides In ReVellion
全バンド新曲または未発表曲収録+FEST VAINQUEURと全バンドボーカルによるボーナストラックを収録! 


SCHEDULE
FEST VAINQUEUR東日本ツアー2015
06.06(土)柏Thumb Up
06.07(日)横浜Club Lizard
06.13(土)HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
06.14(日)群馬VAROCK
06.20(土)仙台Hook
06.21(日)郡山CLUB #9
06.26(金)水戸LIGHT HOUSE
06.28(日)札幌KRAPS HALL
07.04(土)金沢VanVan V4
07.05(日)新潟CLUB RIVERST
07.11(土)静岡Sunash
07.12(日)長野LIVE HOUSE J
07.18(土)岐阜CLUB ROOTS
07.19(日)名古屋CLUB UPSET
07.25(土)新宿BLAZE

『NANIWA V系連合軍~道玄坂の乱〜』 
08.17(月) SHIBUYA REX
OPEN 15:30 / START 16:00
【出演】
 FEST VAINQUEUR / メカクシ / Shellmy / Cocoon(ex.EVE Ryo) /ASTARIA / FoLLoW /ザアザア / JILLED RAY / Rides In ReVellion


FEST FES 2015
08.29(土) 大阪STUDIO PARTITA
OPEN 13:00 / START 13:30
【出演】
FEST VAINQUEUR / 凛-the end of corruption world- / Purple Stone / 少年記 / メカクシ / Shellmy / Cocoon(ex-EVE Ryo) / ASTARIA / FoLLoW/JILLED RAY / and more.




08.01(土)名古屋E.L.L
08.02(日)京都MUSE
08.11(火)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
08.13(木)福岡 DRUM Be-1
08.15(土)大阪BIG CAT

PROFILE
FEST VAINQUEUR

FEST VAINQUEUR Vo:HAL
Birthday: 09.07
Blood type: O
FEST VAINQUEUR Gu:GAKU
Birthday: 11.01
Blood type: O
FEST VAINQUEUR Gu:I'LL
Birthday: 10.27
Blood type: B
FEST VAINQUEUR Ba:HIRO
Birthday: 10.27
Blood type: O
FEST VAINQUEUR Dr:KAZI
Birthday: 09.29
Blood type: B
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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