INTERVIEW
Special
the LOTUSの3ヶ月連続リリース第2弾『Providence of JESUS』が5月13日にリリースされる。
前作『Providence of BIONIC』では核となる部分を、今作ではthe LOTUSのダークな部分を全面に押し出した作品になっている。アーティスト写真も変わり、また新たなthe LOTUSを堪能しよう。

取材・文:山本貴也
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「神に携わった4人の登場人物をアルバムの中で描きました」
the LOTUS
――3作全部ですけど、表題曲を4曲目に収録しているのはどういう意味が?
Ryuto:そこまで意図したことではないんですけど、並び重視というか、聴いた感じで選んだので、特に「4曲目にしよう」っていう感じではなくて、偶然という感じです。
――3ヶ月連続リリース第2弾 『Providence of JESUS』がリリースされますが、制作にあたってのテーマやコンセプトから教えてください。
レイ:今回のテーマは“神”で、神に携わった4人の登場人物をアルバムの中で描きました。
――表題曲「A.P.O」から教えてください。
レイ:読みは“エーピーオー“なんですけど、“アポカリプス”の略です。
――“アポカリプス”とは?
レイ:神に選ばれた予言者が与えられた秘密の暴露だったり、秘密が描かれている書物だったり、秘密そのもののことなんですけど、この曲の主人公が小さな女の子で、すごく純粋無垢なんですけど、愛情を受けずに育ってしまって、聖書が唯一の友達として一緒に生きてきたんです。だからそこに書かれている事を信じて尽くしているのに、「どうして幸せになれないんだろう?」「教えて」という意味合いがすごく強くて、歌詞の『 』の部分は少女が心の中に作っている神がしゃべってる言葉なんです。
――“あなたとの誓いなら必ず守るから”という“あなた”は、聖書のことなんですね。
レイ:そうなんです。実は冒頭の英語部分に関しては、新約聖書をそのまま二行程使っていて、そこから少し文字を変えたり、ストーリーとしていじっていきました。
――“アポカリプス”のことは知っていたんですか?
レイ:概念は知っていたんですけど……。
Rian:実はデモの段階ですでにタイトルが「A.P.O」だったんです。それは僕がなんとなく付けたタイトルだったんですけど、たまたま“アポカリプス“と言葉もイメージも重なってピッタリだったんです。
――曲はどういうイメージで作っていったんですか?
Rian:そこまで具体的なイメージはなかったですけど、ちょっと激しい曲を作りたいというか、頭を振れる景色観の曲がほしかったんです。「リード曲にしよう」って意気込んで作ったわけではないんですけど、比較的キャッチーかつ激しい曲になりましたね。
――1作目のリード曲「Grace」とは違うテイストですね。
Rian:そうですね。ちょっと霞みがかっているようなそんなイメージです。
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――聴きどころを教えてください。
Rian:イントロのアルペジオから作り始めて、そこで全てを作りきったという感じすね。ソロで景色が変わるんですけど、僕のイメージでは回想シーン的な扱いで、一気に違う世界に行ける感じがすると思うのでそこの展開は聴いてほしいですね。ギター的にはすごく簡単なフレーズとすごく難しいフレーズの両方が入っていたり、意外と細かいフレーズもあります。
――サビはハードロック色が強いですね。
Rian:そうですね。サビのメロディは一度付け直して、少しイメージが変わったんですけど、クオリティが上がったので変えて良かったなって思います。
:サビ前のキメのとこなんですけど、今まで弾いてきた曲の中で一番荒々しいというか、ロックっぽい感じを出せて、ロック魂が沸き出しました。あとは、イントロの部分がより秀逸な動きとフレーズで、魅せられる曲になったかなと思います。今回の4曲の中では一番JESUSっぽい(笑)。
伊織:フレーズ自体はシンプルなんですけど、すごく激しい曲で、ツインペダルをベタ踏みする場所があったりします。それでも歌がスッと入ってきて聴きやすい曲になったと思っていて、激しさを出しつつもリード曲らしい作品になりましたね。
――聴きやすいだけでなく重厚感もありますよね。
伊織:音のニュアンスは重たいんですけど、その上で歌が入ってくるので聴きやすいと思います。
――MUSIC CLIPはどんな作品に?
Rian:教会みたいなところがメインになっているんですけど、とりあえず「JESUS感をどう出すか?」ってところにこだわりました。
レイ:色味が特徴的だと思います。見える色と見えない色がはっきり分かれているんですよ。
Rian:メインの場所に赤いカーペットが敷いてあるので、そこが目立つように赤以外の色を落としていて、ちょっとくすんだ感じというか、影の部分がうまく出ていると思います。
――衣装も変わったんですよね?
Rian:3作全部で変わります。
レイ:全員ナポレオンのジャケットを着てるんですよ。
Rian:メイクも前回よりも濃いめで、ヴィジュアル色を強くしたというか邪悪さを出しました。僕の唇がネイビーブルーなので、その辺も見ていただきたいです。
レイ:翼はバッキバキなJESUSになってるよね?
:そうですね(笑)。ダークな翼が見れると思います。
Rian:翼は笑顔がトレードマークなんですけど、その笑顔が不敵な方にね。
:この笑顔は普段じゃ見れないですよ(笑)。
Rian:実はこっちが本当の翼で、今までは騙されてのかもしれないけど……(笑)。
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――Ryutoさんはどうですか?
Ryuto:翼の悪い笑顔ですかね。「本当に悪いのか?」っていう感じですけど(笑)。今回は1人1人のアップが見どころだと思います。
Rian:前作よりも個人のキャラが立っていて、「こういう人なんだ!」っていうのが分かりやすいと思います。
――それぞれどういうキャラだったんですか?
Ryuto:僕はスカートっぽい衣装だったので、ちょっと高貴なキャラになりました。
Rian:窓からの木漏れ日が、なぜかRyutoだけを差していて、それがすごくJESUSっぽかった。
――選ばれてますね!
レイ:歌詞に、“私はあなたから 神と名付けられ 悪魔と呼ばれた”って部分があるんですけど、そこの自分をよく見てください。ちょっとサタン寄りのキャラで、両手で天秤を表しているんですけど、前作から通ずる所もあるので表情も含めてよく見てほしい。
:笑顔の場面が何回も出てくるんですけど、その最後の最後に悪い微笑みが出てくるので、そのギャップを見てほしいです。イントロで3人が初めて同じパフォーマンスをするところも注目です。
伊織:カメラ目線が多めでみんなを見つめています(笑)。全体的なところだと、5人が共通の衣装を着てるのがすごくJESUSっぽいのでその世界観に浸ってほしい。
――伊織さんはどんなキャラだったんですか?
伊織:「この人何考えてんだろう?」キャラですかね(笑)。
Rian:僕は完全に吸血鬼的な感じで、女の人を襲って虜にしていこうみたいな邪悪なキャラでした。デビル感を出すために、メイクや髪型をかなりこだわりました。
――アーティスト写真の背景も、いい意味でギャップがありますね。
Rian:イメージでいったら、ワンマンの会場が新宿ReNYなので、「新宿制覇したぜ!」みたいなテイストというか、その辺の意気込みを写真にも込めました。
「1作目が僕たちの核となる部分だとしたら、今回は完全にダークな部分」
the LOTUS
――「ベヘリット」は、すごく起承転結のある曲でイントロからのあの流れは斬新ですね。
Ryuto:サビはなぜかちょっと明るいっていうね。ただ暗いだけの曲にはしたくなかったんですけど、最初にイントロ、Aメロ、Bメロって作っていった時に、とにかくひたすら暗かったんですよ(笑)。これでサビまで暗かったら真っ暗だなと思って、サビは変えてメロディは明るい感じにしました。
――サビで明るくなって、また最後は同じ世界に戻ってきますね。
Ryuto:イメージ的には、外から屋敷の中入って最後はまた外に出て行くみたいな。
:この4曲の中で一番粘っこいベースを弾きました。こういう粘っこいベースが好きなので、上手く自分を出せました。
Rian:サビの広がりを出すために、オープンコードでかき鳴らしているんですけど、その広がってる感じを感じてもらいたいですね。
伊織:僕はスネアのピッチ感にこだわりました。サビが明るくて他の部分が暗いので、どっちに合わせるか悩んだんですけど、結果的にはサビ寄りのピッチに合わせました。
――歌詞はどんな事を?
レイ:登場人物が2人いまして、Aメロ、Bメロの主人公は男性で、サビだけ女性なんです。イメージは中世ヨーロッパのホーンテッドマンションの雰囲気なんですけど、戦争下で、男性は兵士で、女性はその男性を家で待つ奥さんなんです。そんな奥さんが病で倒れてしまい、男性が神に祈りを捧げるんですけど、どうしても彼女を救えない。そんなおどろおどろしさがAメロ、Bメロなんです。でも奥さんは男性の気持ちがしっかり届いているよっていう温かさや明るさがあるので、サビは女性側の気持ちで書いていきました。
――曲調の雰囲気がそのまま歌詞になっているんですね。レイさんの歌詞は、明確に登場人物が出てくるのが特徴ですよね。
レイ:曲から出来ることが多いんですけど、その曲を聞いた時に「どんな景色が浮かぶんだろうか?」っていうところから始めるので、そこから主人公を立てて、そこに取り巻く環境だったり風景を作っていくんです。今回の3部作も3作を通じて同じ登場人物が出てくる事もあるので、是非当ててみてほしいですね。
――タイトルの「ベヘリット」というのは?
レイ:シリア語で“サタン”の意味があります。
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――「PANDEMIC」はいかがでしょうか?
レイ:この「PANDEMIC」の主人公は、神という存在に対して「そんなもの信じて何になるんだ?」ってヤケになっちゃった人なんです。結構わけの分からないこと言ったりして暴走してるんですけど、「何でもいいや」と思いつつも、ちょっと悲しみが垣間見えるような作品にしたかったんです。ライヴでもノリやすいみたいで、空気感やノリも“感染”していけばいいなと思っています。
――まさに“感染症”ですね。
Ryuto:ライヴを意識しつつ、ヴィジュアル系ならではのノリを突き詰めた曲ですね。最近はオケだけ聞いたら他ジャンルでもおかしくないかなって曲が多いんですけど、これはオケだけ聞いても“ザ・ヴィジュアル”っていう。
:ギターとベースのユニゾンが多い曲なんですけど、Bメロ、サビ前のフレーズでグルーヴ感を出しています。そのギャップが面白いと思います。
伊織:音数が多い曲なので、僕自身、叩いていてすごくスリルがあるのでライヴでも楽しいです。
――「Lament.」は一番ヘヴィーなラウドな楽曲ですね。
Rian:そっち系ですね。完全に僕の趣味趣向に走って、わりと自由にやらせてもらって、それがいい感じにはハマったと思います。
:ボトムを支えることだけを頭に入れて、ライヴをしてる感じを想像しながら録りました。
伊織:重厚感と開放感っていうテーマが自分の中にあったので、重たい部分がありつつも、サビではぶち上がるようなイメージで叩きました。
Ryuto:レコーディングしてる時に思ったんですけど、フレーズに対してのテンポが意外と遅くて、速くいきたいんだけどいけないみたいな……。微妙なテンポ感を耐えながら録りました。
――歌詞はいかがですか?
レイ:少し「A.P.O」の雰囲気と似てるかもしれないですけど、主人公は別で、「信じていたのにどうして報われなかったんだ?」ってことをストレートに嘆いています。「どうしてなの?」って純粋に投げ掛けるのが「A.P.O」で、「Lament.」の場合は「なんでだよ!」っていう感じです。同じような事が起きても、人によって捉え方は違うので。
――2作目『Providence of JESUS』は、the LOTUSにとってどんな1枚になりましたか?
レイ:the LOTUSのダークな雰囲気をすごく出せたし、世界観をうまく表現できた1枚になったんじゃないかなと思います。
Rian:1作目が僕たちの核となる部分だとしたら、今回は完全にダークな部分なんですけど、飛び抜けてる部分がちょいちょいあると思うので、すごく個性を表現できた曲が集まった1枚になりましたね。
――最後に「A.P.O」にかけて、今だから言える逸話があったら教えてください。
:MV撮影で、皆で回転するって聞いていたので、本番直前までずっと鏡越しで皆で練習をしてたんですよ。
Rian:そしたらRyutoさんが酔うっていう……(笑)。
Ryuto:本番前にあんなに練習したにも関わらず、本番一発目でドラムに当たっちゃって完全に心が折れました(笑)。
RELEASE
3部作第2弾 「Providence of JESUS」
2015.04.08 Release!!

the LOTUS
【初回限定盤】
[CD+DVD]
PSIS-10023
¥2,500+税
※スリーブケース仕様

[CD]
01. ベヘリット
02. PANDEMIC
03. Lament.
04. A.P.O
[DVD]
01. A.P.O -Music Video-


the LOTUS
【通常盤】
[CD]
PSIS-10024
¥2,148+税

[CD]
01. ベヘリット
02. PANDEMIC
03. Lament.
04. A.P.O


SCHEDULE
the LOTUS 1st ONEMAN LIVE
『大東京イルミナティ』

08.28(金) 新宿ReNY



05.10(日)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3
05.16(土)名古屋Electric Lady Land
05.17(日)KYOTO MUSE
05.23(土)浜松 窓枠
05.31(日)EDGE Ikebukuro
06.06(土)長野JUNKBOX
06.07(日)金沢Az
06.13(土)札幌KRAPS HALL
06.14(日)札幌cubegarden
06.21(日)HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
06.28(日)福岡DRUM SON
06.30(火)京都MUSE
07.04(土)ell.FITS ALL
07.05(日)OSAKA RUIDO
07.12(日)仙台MACANA
07.19(日)新宿ReNY
07.25(土)長野LIVE HOUSE J
07.26(日)高崎clubFLEEZ

PROFILE
the LOTUS

the LOTUS Vo:レイ
Birthday: 03.21
Blood type: A
the LOTUS Gu:Ryuto
Birthday: 04.29
Blood type: B
the LOTUS Gu:Rian
Birthday: 07.03
Blood type: ?
the LOTUS Ba:翼
Birthday: 01.16
Blood type: A
the LOTUS Dr:伊織
Birthday: 02.01
Blood type: A
オフィシャルサイト


DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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