INTERVIEW
Special
結成10周年を迎えたNoGoDが4月8日にこれまでの歴史をパッケージした2枚組ベスト・アルバム『VOYAGE~10TH ANNIVERSARY BEST ALBUM』をリリースする。
アルバムにはインディーズ時代に発表したライヴの定番曲「ノーゴッド」や「愚蓮」の再録やシングル曲、代表曲のほか、これからも険しい道を歩いていくと歌う決意表明の新曲「walk」も収録。
駆け抜けてきた月日を振り返り、バンドの過去と今、そして未来を団長とKyrieが赤裸々に語ってくれた。

取材・文:山本弘子
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「10年やってきたけど、全然、満足はしていない」(団長)
NoGoD
――まずは結成10周年を迎えて、今、思うことを教えてください。
Kyrie:10年やろうと思っていたわけではないんですけどね。何年、続けるのか目標を立ててはいなかったけど、「10年やってきたんだなぁ」とは思いますね。
団長:率直に言うと10年たって「まだ、この位置だったのか」って。未来予想図からかなり遅れをとりましたね。
――10年たったら、こうなっていたいというイメージはありましたか?
団長:10年たったら外車に乗ってると思ってました。
――ポルシェとか。
団長:フェラーリとかに乗ってるのかと思ったら、今だにボロボロのハイエースです(笑)。もう24万キロ走っております。
――機材車にも歴史が詰まってますね。
団長:詰まってますね。でも、面白い10年でしたね。音楽業界に限らず、いろいろなシーンの移り変わりがハッキリ見られたというか。
――10年は早く感じましたか?
Kyrie:早かったようにも思いますね。だって、もうすぐ20代じゃなくなっちゃうもんね(笑)。
団長:加入したときは19才のKyrie少年だったからね。20代まるまるNoGoDに使ったなオマエ(笑)。
Kyrie:オマエもだいたいそんな感じだろ?
団長:うわー、青春、使ったわ(笑)。でも、俺は正直10年は長かったです。1年単位で考えるとめちゃくちゃ短いんですけど、20才ぐらいの頃は遠い過去に感じるし、いろいろゴチャゴチャになっているというか不思議な感覚ですね。
「さんざんケンカもしてきたけど、みんな大人になった」(団長)
NoGoD
――バンドを10年続けるのってハンパなことじゃないと思うんです。NoGoDがここまで続いてきた秘訣というのは?
団長:たぶん、俺が思っていることはメンバーも感じていることだと思うんですけど、やりたいことができるバンドだからだと思います。よくバンドは音楽性の違いを理由に解散しますけど、あながちウソじゃないなと思うんですよ。例えばメンバーの誰かがイニシアティブをとることによって、やりたい音楽ができなくなって、モメてこじれたり。そういうことをひっくるめての音楽性の違いなんじゃないかなって。我々の場合はハナからやりたい音楽の幅が広いので誰かが「こういうタイプの曲やりたいんだよね」って言ったら「じゃあ、やってみようか」って。どんなことにも対応できるスキルを持っているのでプレーヤー的な不満がほとんどないというのはあると思います。
――「こういうカラーの曲はバンドに合わないんじゃないか」とか「今は時期的に違うんじゃないか」っていうのはないんですか?
団長:ウチはどんな曲を持ってきても昇華してNoGoDの音楽にできるという共通認識があるので、そういうところではモメないですね。もちろん、それまでにはいろいろありましたよ。方向性とか考え方の違いで「こんなことしたくねえ」とか、「オマエ、気にくわねー」とか、ケンカもさんざんした結果、NoGoDのメンバーでいることが音楽家としていちばん満足度が高いというのが10年続いた結論なのかな。
――長い付き合いでも言いたいことを言える関係というのはいいですよね。
団長:あと、さすがにこれだけ一緒にいると何考えているのかわかりますね。今もちょっとした小競り合いはありますけど、みんな大人になったせいか、すぐに謝るようになりました(笑)。丸くなったというか、牙が抜けたというか(笑)。今はいい意味で仲間だし、いい意味でビジネスパートナーになれたかな。「コイツが弾いてるんだから大丈夫だろ」、「コイツがこう言うなら間違いないだろ」ってお互いに信頼できるようになったし。
――まかせられるところはまかせられるようになったっていう。
Kyrie:適材適所! 団長がNoGoD始めたときは全部、自分でやらないと気が済まなかったんですよ。そういう方法でうまくいっているバンドもいると思うんですけど、相当、強くないとできないだろうし。
団長:立ち上げのときは作詞、作曲、ブッキング、HPの制作、デザインまで全部、1人でやってましたからね。でも、徐々に頼れる仲間が増えてきて、今では何もしなくなりました。会社で言うとブーブー言ってるだけのうっとおしい役員ですね(笑)。
Kyrie:今はお互いにケアしあいながらやってますね。いちばん得意だったり、向いている人がやって役割分担するスタンスです。
「ベスト盤はまず選曲の段階から大モメでした(笑)」(団長)
NoGoD
――2枚組になったベスト・アルバム『VOYAGE ~10TH ANNIVERSARY BEST ALBUM』には初期の「ノーゴッド」、「愚蓮」、「最高の世界」、「万国深層大サァカス」の再録音に加え、書きおろしの新曲「walk」も収録されていますが、選曲するときの基準は?
団長:これこそ大モメでした(笑)。
――(苦笑)モメてるんじゃないんですか?
団長:一時はベストを出せなくなるんじゃないかと思いました。何を持ってNoGoDのベスト・アルバムにするのか定義が非常に難しくて、1枚にするのか2枚にするのかっていうところもあったし、シングルコレクション的なものがベスト盤なのか、ライヴでメインにやっている曲がいいのかとか。
Kyrie:何を持ってベストとするのか、自分たちではわからないんですよ。いちばん新しいアルバム『Make A New World』がNoGoDのベストなんじゃないかという意見もあれば、逆に最新作の曲は必要ないんじゃないかって発想もあるし、メンバーによって考え方が違うのにそこにスタッフの意見もあるじゃないですか。
団長:こんなにモメるんなら、もうベスト出さなくてもよくない?ぐらいの話になって(笑)、なんとか、いろんなところを説得して2枚組になりました。
Kyrie:いろんな意見が出るのはよく言えばみんなNoGoDに思い入れがあるからなんですよね。10周年を記念してのベスト盤なんだからこういうものにしたいって。それぞれの想いを汲み取ってうまくパッケージできたかなと思いますね。
団長:結果、DISC1はシングルのリード曲が収録されていて、DISC2にはライヴの定番曲や単純にいい曲を収録していますね。
――DISC1がハード・ロック、メタル色が強い曲が多いのに対して、DISC2はNoGoDの音楽性の幅の広さがわかる選曲になっているなと思いました。
団長:そうなんですよ。DISC1だけではNoGoDの全てを語れなかったんです。
――いい曲を送り出してきたバンドだということが伝わるし、初心者にもお勧めですね。
団長:そうですね。10年前の「ノーゴッド」という曲も再録したんですけど、あらためて聴くとコンセプトもメッセージも方向性もブレてなかったなって。
Kyrie:「ノーゴッド」は3回目のヴァージョンになるんだよね。
団長:5年周期ぐらいで録り直してるからね。
Kyrie:「愚蓮」も4回目かな。再録に関しては10年やってきて、変な話、上手くなっちゃってるので、そういうスキル的な部分と“もっとアグレッシブになれるんじゃない?”っていうところのせめぎ合いがあるので難しかったですね。まあ、歌はどうあってもオッさんなんですけど(笑)。
団長:そりゃあ、21〜2才のガキんちょの声とは違うよ。そういう部分も含めて成長と受け取っていただければ(笑)。あらためて昔の曲を歌うのは少し恥ずかしいけれど、今も胸を張れるのは最初からNoGoDはメッセージ性のあるいい曲を作っていくというのが大前提にあったバンドだから。ブレなかったから昔の曲もやれるんだなと思いましたね。
「新曲に関してはシンプルに『いい曲書こう』って」(Kyrie)
NoGoD
――新曲「walk」はメロディが立ったシンプルなアプローチのバンドサウンドの曲になりましたが、どういう経緯でできた曲ですか?
Kyrie:最初はベスト盤の中にどういう観点で新曲を収録すればいいんだろうと思ったんですけど、エンジニアとか、いろいろな方にリサーチした結果、「やっぱり、いい曲だよね」って話になって「そっか。じゃあ、いい曲、書くよ」って。
――“気付けば長い時間と距離を歩いていたみたいだ”で始まる歌詞は、10周年の今、思うことを書いたんでしょうか?
団長:今、まさにこのタイミングでしか書けない歌にしたかったんですよね。感謝の気持ちだけの曲にはしたくなかった。今の状況にまったく満足はしていないので不安も不満もありながら、それでもまだ歩いていかなきゃならない。10周年を迎えて嬉しい反面、まだここか?っていう憤りだったり悲しみも俺にはあるので、久しぶりにリアルな想いを書きました。限りなくノンフィクションというか。
――アニバーサリー・ソングというよりは。
団長:決意表明ですかね。今さら社会に出ろって言われても俺たち、やばいですから。Kyrieなんか完全にやばいですよ。“接客”の“せ”の字もない(笑)。
Kyrie:ムリでしょうね(笑)。
団長:社会不適合者の集まりですからね。
Kyrie:そうでなきゃバンドなんか、やってないよ(笑)。
団長:マトモな人はもっと早めに見切りつけるよな(笑)。同世代で同じ時代を一緒に死にもの狂いでやってきた人たちでバンドをやめた人に会うと「NoGoDは続けてくれよ」とか、「オマエたちだけだよ」って言われて「そっか〜」って何とも言えない気持ちになるんです。そういう想いも「walk」の歌詞に入れました。
――“あの頃の仲間達は〜”って歌っていますもんね。
団長:ソイツらと駆け抜けてきた時代も背負ってますよって。ホントにこの10年、いろいろな人たちと出会って別れてきたので。
――ちなみに、さっき車の話もしてくれましたけど、団長はNoGoDがどうなっていたら最高だと思いますか?
団長:お茶の間ですね。好き嫌いは別として名前を知ってもらえるバンドになりたいですね。とにかくNoGoDの存在を広めたいから、この数年はいろいろなジャンルのバンドと対バンしているんですけど、ゆくゆくは“ヴィジュアル系”や“バンギャル”っていう言葉をなくしていきたいと思っている男なので。
――それはジャンルの垣根という意味ですか?
団長:概念ですね。自分が若かった頃、カッコいいと思うバンドは化粧していたから偏見がなかったけど、今はシーンが閉鎖的になっていて、いいバンドはいっぱいいるのに聴く以前の段階で線引きされてしまう。そういう風潮にも少し問題があるのかなと。NoGoDはラウド系やギターバンドとも絡めてしまうので、化粧をして派手な恰好をしたまま、いろんな人たちと対バンしていろんな場所に出ていきたいです。
「アプリ『添い寝バンドマン』は笑ってくれたら本望です」(団長)
NoGoD
――なるほど。ところでヴィジュアル系ボイスアプリ『添い寝バンドマン』にも団長は登場していますね。
団長:もともと自分は声優業やアフレコの仕事に興味があったのでやりたかったんですよ。『添い寝バンドマン』に関してはいろいろな意見をいただいていますが、基本的にみなさんが騒いでくれて良かったです。
――ちなみにどんな意見が?
団長:腹筋崩壊っていうのが多いですね(笑)。「電車の中で聞いたら吹き出しました。どうしてくれるんですか?」とか。本望です。ストーリーに関しては居酒屋でバイトしていた頃の実体験が元になっています。とは言え、急に抱き寄せたりするところはフィクションですからね(笑)。俺のことは忘れて楽しんでください。
「ツアーは今まで応援してくれた方の近くまで行くのでぜひ」(Kyrie)
――では、最後に4月11日の沖縄を皮切りに全国33箇所を廻るアニバーサリー・ツアーについて教えてください。沖縄始まりも初めてですか?
団長:初めてですよ。沖縄。(Kyrieに)泳ごうぜ。
Kyrie:まだ海開きしてないんじゃない?
団長:その年の気温によるから、ギリギリいけるかもしれないんだよ。
――Kyrieさん、何年、泳いでないですか?
Kyrie:最後に区民プールに行ったのが……高3ぐらいだったかな。
団長:10年以上前じゃねーか(笑)。真っ黒に焼けて帰ってこようよ。
――あのー、ツアー初日なんですけど。
団長:俺は白塗りだから大丈夫(笑)。ホントは47都道府県まわりたかったんですけど、とりあえず今回は33箇所でかんべんしてください。ただ、隣の県にはきっと行くと思うので、なるべくみんなの近くに行きますので、この機会にぜひ。
――セットリストはベスト・アルバムの曲を中心に?
団長:そのへんはこれから詰めていくんですけど、いろいろな作品から抽出したごった煮のセットリストになりそうな。ベスト盤に収録されている曲以外にも懐かしい曲やらレアな曲やら、いろんな曲を聴かせられるツアーになるかもしれないですね。
Kyrie:「NoGoDにとって、いちばんいいライヴってどういうものだろう?」って今、考えているところです。33箇所を廻って、いろんな場所で僕らを応援してくれた人たちのところにおもむくので見てほしいですね。
団長:今までのNoGoDでいちばんいい状態でいいセットリストで見せたいね。初めて行く街もあるし、少しでも“初めまして”の人が増えたらいいね。「私の地元、はずされてる」っていう人もいるかもしれないけど、がんばって結果を出してから行きますので、ぜひ、近くまで見にきていただければと思います。
――7月25日のファイナル、TSUTAYA O-EASTまで3ヶ月以上、続きますからね。身体に気をつけて行ってきてください。
Kyrie:はい。6月とか家にあまり帰れそうもないですね。でも、これだけ長いツアーでセットリストも変わっていくと思うので、ぜひ。
団長:それとこれはあくまでアニバーサリー・イヤーの前半戦だと思っていて、2016年の2月まではアニバーサリーな気持ちで行くので、下半期も面白いことをやりたいですね。楽しみにしていてください!
RELEASE
New Best Album
『VOYAGE
~10TH ANNIVERSARY
BEST ALBUM』

2015.4.8 Release!!

NoGoD
CD2枚組
KICS-3179~80
¥3,300+税
【収録楽曲】
(*:再録/★:新曲)
[DISC-1]
01. ノーゴッド *
02. 愚蓮 *
03. 最高の世界 *
04. 万国深層大サァカス *
05. カクセイ
06. Raise a Flag
07. 神風
08. STAND UP!
09. FRONTIER
10. THE POWER
11. walk ★

[DISC-2]
01. Follow
02. 十人十色
03. 櫻
04. 浮世ROCKS
05. 絶望、バイバイ。
06.感情
07. downer’s high!
08. 恒星
09. 啓発フラストレス
10. 心臓
11. Ⅱ-懐疑
12. 敬虔
13. この世界に見放されても

【初回生産分】
特別パッケージ仕様・10周年記念キャンペーン応募券 封入


SCHEDULE
NoGoD 10th ANNIVERSARY TOUR -2015-【BON VOYAGE -ROUND 33 PLACES-】
04.11(土) 沖縄桜坂セントラル
04.25(土) 水戸LIGHT HOUSE
04.26(日) HEAVEN'SROCK宇都宮VJ-2
04.29(水.祝) 秋田Club SWINDLE
05.02(土) 札幌KRAPSHALL
05.04(月.祝) 盛岡CLUB CHANGE WAVE
05.05(火.祝) 仙台MACANA
05.06(水.祝) 山形MUSIC昭和セッション
05.09(土) 長野CLUB JUNK BOX
05.10(日) 名古屋CLUB QUATTRO
05.16(土) HEAVEN'SROCKさいたま新都心VJ-3
05.17(日) 横浜BAYSIS
05.23(土) 浜松FORSE
05.24(日) 心斎橋BIG CAT
05.30(土) 郡山CLUB♯9
05.31(日) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
06.06(土) 高松 DIME
06.07(日) 徳島 club GRIIND HOUSE
06.10(水) 広島ナミキジャンクション
06.12(金) 福岡DRUM Be-1
06.13(土) 熊本Be-9 V2
06.14(日) 鹿児島SR HALL
06.20(土) 神戸VARIT.
06.21(日) 滋賀U☆STONE
06.27(土) 高崎club FLEEZ
07.04(土) 福井CHOP
07.05(日) 金沢AZ
07.11(土) 甲府KAZOOHALL
07.12(日) 本八幡Route Forteen
07.18(土) 岡山IMAGE
07.19(日) 奈良ネバーランド
07.20(月.祝) KYOTO MUSE
07.25(土) TSUTAYA O-EAST(TOUR FINAL)

PROFILE
NoGoD

NoGoD Vo:団長
Birthday: 12.23
Blood type: -
NoGoD Gu:Kyrie
Birthday: 11.29
Blood type: B
NoGoD Gu:Shinno
Birthday: 01.08
Blood type: A
NoGoD Ba:華凛
Birthday: 06.20
Blood type: A
NoGoD Dr:K
Birthday: 09.04
Blood type: B
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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