INTERVIEW
Special
前身バンド「Call Me」の活動終了と同時に突如としてあらわれた新星“ペンタゴン”。
若さ溢れるニューカマーの初音源は、新人バンドとしては異例の1st FULL ALBUM『CALL ME...』のリリース。そして、初ワンマンライヴ『密室』は、5月30日にTSUTAYA O-WESTで開催される。
異例ずくしの新星“ペンタゴン”の5人に話しを訊いた。

取材・文:山本貴也
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「“ペンタゴン”が目覚めた時にこの5人が集まっていて、そこからペンタゴンが始まりました」
ペンタゴン
――ペンタゴンの前に、Call Meという前身となる活動がありましたが、その始動発表と同時に解散も発表するというのは前代未聞だったね。
千吊:眠花の余命が3ヶ月で、3ヶ月後の解散の日に亡くなってしまうんです。そして、その解散の日にその3ヶ月という期間と、眠花が亡くなってしまうという事の全てが、眠花の代弁役であるうさぎの人形“ペンタゴン”の夢だったことを知りました。“ペンタゴン”が目覚めた時にこの5人が集まっていて、そこからペンタゴンが始まりました。
――全ては夢だったんだ。
千吊:そうです。最初は夢だとは知らなくて、Call Meを始めたんですけど、実はそれが全て夢だったんです。
――バンド名のペンタゴンというのは?
千吊:正確に言うと、Call Meをスタートした時からすでにペンタゴンだったんです。最初から“ペンタゴン”という名前は公開していたので。
ゆとり:本当だ!?
千吊:もしかして今知ったの?
ゆとり:……。
――そして、初の音源がフルアルバムというのも驚きました。
千吊:ペンタゴンの推しは、あくまでも曲であり、楽曲の良さを前面に押し出していきたいので、より多くの曲を聴いてもらえるようにフルアルバムという形にしました。
――選曲はどのように?
千吊:Call Meの3ヶ月間の活動の中でやってきた曲を全て収録しました。なので、タイトルも『CALL ME...』なんです。
――ペンタゴンの1stフルアルバムでもあり、Call Meの集大成でもあると。
千吊:そうですね。
――M1の「Call me...」は、まさにアルバムの幕開けという感じがしました。
:ライヴの登場シーンで、眠花がステージの真ん中で眠ってるところから始まることがあって、冒頭はフワフワと夢の中のようなメルヘン感を出して、そこから激しく幕が開いていく構成になっています。
――映像にもなっている「人喰テディベア」はすごく中毒性のある曲ですね。
ゆとり:嬉しいです。
:この曲は、ライヴで絶対にやるアオリ曲というポジションで、インパクトを押し出したかったので、サビは同じメロディの繰り返しにして、一度聞いたら口ずさめるようなメロディを作りたいなと。表題曲にもなりうる曲だけど、なめられたくないっていう気持ちもあって、ちょっとだけ拍子を変えたり転調したり複雑な事をしています。
ペンタゴン
――複雑な部分もあるけど、サビのキャッチーさが耳に残るからすごくポップな印象が残りました。
ゆとり:かわいい感じってよく言われます。
千吊:“テディベア”っていう単語自体は可愛らしいから。
――「人喰テディベア」っていうのが、すごくインパクトがあるタイトルですが。
千吊:そうですね。いつも拓から曲を送ってもらって、それを聴いた第一印象というか、聴いたニュアンスで大体の歌詞のイメージをします。この曲は、すごく中毒性があったし、ちょっと普通じゃない感じがして、それをどう歌詞で表現できるかって考えた時に、“人喰”っていう単語が出てきました。それ自体は明るいものではないんですけど、そのマイナスイメージと、“テディベア”っていう可愛らしい要素の組み合わせが面白いなって。唯一、最初にタイトルを決めてからストーリーを作っていった曲です。難しい言葉はあまり使わずに、できるだけ多くの人にすぐに理解してもらえるような、入ってきやすいものをできるだけ選んだ歌詞ですね。
――分かりやすい中にも狂気を感じたけど。
千吊:“テディベア”という人形は動かないものなんで、何かをしてくる事はないんですけど。子どもが“テディベア”と遊んでて、その子供が遊びのつもりでやってたことの痛みを返されるというか、弱い立場のものに何かをしたら、そっくりそのまま返ってくるんだよっていう意味合いです。
ゆとり:「人喰テディベア」ともう1曲で、ギリギリまでどっちを表題曲にするか悩んだんですけど、こっちで正解だったなって思いますね。メロディアスなところもあって、あおるところもあるんで、音源しか聴いたことがない人がライヴで聴いたら、「こんなに暴れる曲なんだ!?」ってびっくりすると思うので、音源でしか聴いてない人達は、ライヴにも足を運んでもらいたいですね。
篤輝:曲は暗いイメージが強いんですけど、僕はサビとかイントロに、“おもちゃ箱”みたいなポップな要素を感じたので、ドラムもそういう世界観を意識して、フレーズも行進するみたいな感じで、ポップなところを出していけたらなと思って叩きました。
眠花:き ら い な ひ と の こ と を う か べ な が ら ひ き ま し た
――MVの見所を教えてください。
千吊:歌詞の意味合いもそうなんですけど、やっぱり表情に注目してもらいたいですね。センターに立って、何かを訴えかけてる視線だったり、表情で捉え方が変わってくるものだと思うので、そこに気持ちを費やしました。
ゆとり:普通の女の子の部屋みたいなところと、演奏シーンをうまくリンクさせたくて、テディベアに縫ってある毛糸をはり巡らせたり、楽器にもグルグル巻きにしたり、そういう細かい部分だったり、メンバーが入れ替わったりしてる所もあるんで、観れば観るほどたくさん発見があると思います。
:歌詞にすごくインパクトのある曲なので、そのストーリーに沿った映像になってるから、映像を歌詞にあてはめて観てくれたらより一層わかりやすい曲なのかなと思いますね。ライヴじゃ絶対できない演出を楽しんでほしいです。
篤輝:カット数が結構多いんですけど、よく観てもらえたら後ろでみんなが遊んでたりするシーンが入ってたりするので、個人的にはそこが好きですね。
眠花:ほ う ち よ う で ひ い た ら げ ん が き れ て た い へ ん
――M2「Fatima」のはライヴの1曲目が似合いそうな曲ですね。
:この曲のコンセプトが、“ダークファンタジー”なんですけど、ティム・バートンの映画のイメージがすごくあって、ライヴ中での千吊のヒステリックな一面をうまく曲で表せたらなと思って作りました。
ゆとり:間奏からのブレイクが途中であるんですけど、そこにすごくこだわってるんで聴いて欲しいですね。拓と2人でレコーディングしてたんですけど、あまりにも気持ちよくなって、俺だけ全裸でレコーディングしてました(笑)。
篤輝:この曲は、フレーズが男らしいなって思ったんで、そのまんまバシバシやったんですけど、少し苦戦しました。
眠花:ろ お ど お ぶ ざ り ん ぐ を み な が ら ひ き ま し た
ペンタゴン
――歌詞はどういうことを?
千吊:歌詞のストーリーも自分の中で明確なものがあって、主人公の男の人からの目線で、女の人に対するストーカーというか、最終的に自分の感情が抑えきれなくなって殺してしまうっていう話なんですけど、その不安定さというか、まともじゃない歪んだ精神状態をイメージして書きました。
――「こういう歌詞を書こう」っていうのは、どういう時に思い浮かぶんですか?
千吊:基本的には曲を聴いた時の自分のイメージで、単語が最初に出てくることが多いです。この曲に関しては、Aメロに色気があるというか、ちょっとセクシーさを感じたんで、“薬指 日焼けの 跡”って単語が浮かんで、ちょっと複雑な色気を出せないかっていうところが鍵でした。
――「オムカエ」は、Call Meの時に出した曲ですよね?
千吊:唯一の音源です。
:Call Meの代表曲であり、最初にできた曲ですね。夢の中ではお医者さんだったので、曲の中に心電図の音とかを入れて、絶対に覚えてほしい曲だったので、インパクトのあるサビを作りました。
――サビはキャッチーな曲が多いよね。
:どんなに激しい曲でも、やっぱり歌が好きなんで、どこか歌えるようなメロディを入れるのが僕の作曲のこだわりでもあります。
――「オムカエ」っていうタイトルがまた気になるね。
千吊:「オムカエ」っていうタイトルは、歌詞の中にも入っている単語で、“この世との境”とか、現実世界と向こうの世界からのオムカエという意味での歌詞なんです。前の2曲もそうですけど、まともじゃないというか。歌詞を読んでもたぶん全てのことは伝わりきらないと思います。初めて出来た曲で、今は“ダークファンタジー”という世界観がありますけど、その時はまだそういうものが固まりきってなかったので、感じたままの事を書いていきました。最後が、“また来世に会いましょうね”で終わるんですけど、輪廻転生というテーマも含まれています。
ゆとり:やっぱり一番知ってもらえてる曲なので、ライヴでも一番楽しい。
千吊:ライヴでは、タオル回したりしてにぎやかな曲です。
――「新世界」はどうですか?
千吊:このアルバムで最後にできた曲で、これが出来たことで表題曲にすごく悩みました。
:ダンス調な雰囲気で始まって、その後ロック調になる感じで、リズムもパレードみたいにいろんな人が行進してるようなイメージで、サビでパッと開ける曲にしたかったんですけど、サビですごく悩んだので、苦労の末にできた曲です。
篤輝:この曲は、黒人のドラマーのノリを意識したので、フレーズを凝るというよりは、カッコいいノリを作れるように意識しました。難しい事はしてないんですけど、そういうノリを出すのが難しかったです。
千吊:歌詞のイメージは、“神と人間”。神という存在を信じて、拝み続けて生きている人達もいると思うんですけど、これは、神から見たこの世の中というか、神が人々の事を哀れんでいるというか、皮肉な歌詞を書きました。
「今のヴィジュアル系シーンを震撼させてやろうっていう意気込みがこもった1枚」
ペンタゴン
――「17」というのは17歳とう意味?
千吊:そういう意味もあります。この曲が唯一、皮肉であったり異常感をとっぱらって書いた曲です。主人公は17歳の男の子で、これから先の事も曖昧で、自分自身の事は何もできていない感じを書きました。子供とは思われたくない年齢で、大人の言う事に聞く耳を持たずに、表面だけは強がっていて、でも中身は空っぽで。最終的には生きる事をあきらめてしまうんですけどね。自分もその頃って何のために毎日を生きているのか分からなくなって。一度死んだ時期。じゃないですけど、ひとつの区切りというか、何かがあって音楽に踏み出したっていうタイミングだったので、そういう自分と重ねた素直な歌詞です。
ゆとり:「17」は本当に感情が入る曲ですね。非現実的というよりは、一番人間味が出てる曲なので、感情も入れやすくて、ライヴでも気持ちで弾いてるので素直に聴いてもらえると嬉しいですね。
:今作のブレイクポイントになる曲で聴かせどころかな。いかに千吊の歌をいろんな人に聴かせられる曲を作ろうかなと思って考えて作った曲です。
――「アカペラ」は、ヘヴィーな曲ですね。
:王道のライヴ曲で、ヘヴィーで聴かせどころもある曲なんですけど、それだけじゃつまらないので、途中でテンポチェンジを入れたりダブステップを絡ませて、王道だけどちょっと変化球みたいな曲です。
千吊:これもAメロは結構しんみりとしてるんですけど、やっぱりちょっと不安定なんですよね。思い返しても、「俺ってひねくれてるな」って(笑)。裏テーマじゃないですけど、ライヴでは眠花がセンターで振り付けをするんですけど、メインとしてのストーリーとはまた別に記憶を失ってしまった眠花と重ねた部分もあって、“記憶がなくなった”という歌詞があるんですけど、それは自殺未遂的な形で記憶を失い悩んでいたんですけど、それすらも忘れてしまって、最終的には前向きに生きていくっていう歌詞です。
眠花:い っ し ょ に お ど り ま し ょ う
――「蝿」もヘヴィーな楽曲ですが、サビはキャッチーだね。
:やっぱりいい曲だなと思わせたいからサビはキャッチーですね。イントロに効果音みたいなのが入っていて、それがちょっと蝿の羽ばたいてる音に聴こえるので「蝿」になりました。
千吊:人間から見てる目線だからかもしれないですけど、なんか欲のままにというか、糞にたかるなりをすごいポジティブに言ったら、“欲のままに生きてる”なって。人間って変に理性があったり、周りの目とか気にする人が多いけど、それをとっぱらって蝿のように、「時には欲のままに生きてみてもいいんじゃない?」っていうのがテーマです。もし何かひとつ願いを叶えてくれるって言われたら、誰かのためじゃなくて、「絶対自分のために使うでしょ?」って。キレイ事じゃなくて、素直な人間像をイメージして書きました。
ゆとり:個人的には、ライヴ中は蝿が憑依してるので、蝿になりきって飛び回ってるので要チェックです。
――1st FULL ALBUM『CALL ME...』は、ペンタゴンにとってどんな1枚になりました?
千吊:フルアルバムにした意味っていうのを、聴いてもらえればわかるんじゃないかなっていうくらい、色とりどりで色んな角度のペンタゴンを見てもらえると思うんで、1枚を通して聴いた時には、ペンタゴンのイメージしている形が、またいろんな方向に拡がっているんじゃないかなと思います。
ゆとり:今のヴィジュアル系シーンを震撼させてやろうっていう意気込みがこもった1枚で、攻撃的な作品になってると思うので幅広くいろんな人に聴いてもらいたいですね。
:どの曲を聴いてもらっても必ず1曲は引っかかると思うので、とりあえず聴いてもらいたい。
篤輝:個人的には、「新世界」から「17」への流れがすごく気にいっていて、そこで空気が変わるというか、さっき拓が、ブレイクポイントって言ってましたけど、うまく面白みを出せたかなって思いますね。
眠花:だ ー く ふ ぁ ん た じ ー を ぜ ん ぶ き い て
ペンタゴン
――5月30日には、TSUTAYA O-WESTで初のワンマンライヴ「密室」が控えていますが、どんなライヴになりそう?
千吊:ワンマンまでのスケジュールがかなり攻めてるので、全てをWESTに繋げられればいいなと思います。ひとつの節目が5月30日というだけであって、イベントもワンマンも1本1本に対する意気込みは変わらないんですけど、ひとつの節目にその期間の集大成を見せられるようなワンマンライヴにします。
ゆとり:WESTワンマンは、決して低い目標ではないと思うんですけど、WESTでやる事自体は簡単だと思うけど、それをいいライヴにできないと次に繋がっていかないと思うんです。僕の好きなルパンの名言で、「なぁに壁なんてものは越えるためにあるもんさ」っていうのがあるんです。
一同:……。
ゆとり:……なんか変な空気(笑)。やっぱり壁は越えるために与えられたものだと思うので、ピョンピョーンってどんどん越えて行きたいですね。
――それでは最後にViSULOGを見ている人にメッセージをお願いします。
眠花:よ ん で く れ て あ り が と う
篤輝:これを読んでからアルバムを聴いてもらえると、より面白いと思うのでよろしくお願いします。
ゆとり:ViSULOGのユーザーさんや、シーン全体でもっと盛り上がっていければいいなと思ってますし、ViSULOGのイベントにもお邪魔することになるんですけど、そこでも一緒に盛り上がってくれたら嬉しいです。よろしくお願いします!
:5月のワンマンまでいろんな所に飛び回ってライヴもするし、リリースもあるので、是非ペンタゴンに一度触れてみていただければなと思います。今日はありがとうございました。
千吊:最後まで読んでいただきありがとうございました。まだまだ動き出して間もないので、ほとんどの方が実際に見た事がない、聞いた事がないと思うんですけど、これをきっかけにフルアルバムであり、ワンマンであり何かしらの形で実際に触れていただければ、何かを感じてもらえるバンドである自信はあるので、これからもよろしくお願いします。
RELEASE
1st FULL ALBUM
「CALL ME…」

2015.2.18 Release!!

ペンタゴン
【初回限定盤】
9曲収録曲
GMCD-011A
¥1500

[CD]
01.Call me…
02.Fatima
03.オムカエ
04.新世界
05.17
06.アカペラ
07.蝿
08.人喰テディベア
09. 没

SCHEDULE
GOEMON RECORDS presents
ペンタゴン1st ONEMAN
「密室」

05.30(土) TSUTAYA O-WEST
open17:15 start18:00
前売¥3,500 当日¥4,000



02.11(水)金沢AZ
02.14(土)池袋EDGE
02.15(日) 新宿ReNY
02.18(水)広島並木ジャンクション
02.19(日)福岡DRUM SON
02.20(月)岡山IMAGE
02.21(土)OSAKA MUSE
02.22(日)名古屋ell.FITSALL
02.23(月)池袋EDGE
02.24(火)高田馬場AREA
02.26(木)birth SHINJUKU
02.28(土)TSUTAYA O-WEST
03.01(日)OSAKA MUSE
03.02(土)名古屋ell.FITSALL

PROFILE
ペンタゴン

ペンタゴン Vo:千吊-chizuru-
Birthday: 04.25
Blood type: A
ペンタゴン Gu:ゆとり
Birthday: 09.22
Blood type: XXX
ペンタゴン Gu:拓
Birthday: 07.17
Blood type: AB
ペンタゴン Ba:眠花-minpha-
Birthday: 11.24
Blood type: AB
ペンタゴン Dr:篤輝
Birthday: 1.11
Blood type: O
オフィシャルサイト


DISCOGRAPHY

アーティストタグ