INTERVIEW
Special
“ゴシカルトランス”をコンセプトに掲げ、2014年を駆け抜けてきたBlack Gene For the Next Scene。彼らがその最終章となるミニアルバム『廃憶のdanceパレード』を10月29日にリリースする。絶望とどこからともなく見えてくる光が感じられる作品になったとリーダーのRameが語る本作の全貌は?
11月からスタートするワンマンツアーのヴィジョンも含め、メンバー全員に話を訊いた。

取材・文:山本弘子
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「ゴシカルトランスの集大成となる大事な作品」
Black Gene For the Next Scene
――ミニアルバム『廃憶のdanceパレード』は Black Gene For the Next Scene (以下BFN)が掲げてきた“ゴシカルトランス”を締めくくる最後の作品だということですが、制作前にメンバーと話したことは?
Rame:2014年は結成当初から掲げてきたバンドサウンドとトランスミュージックの融合に、耽美で退廃的なゴシックの世界観をプラスした“ゴシカルトランス”をテーマに 「シニカルワー悪〜This is monster world〜」、『D.D.D』とリリースしてきたんですけれど、その集大成となるミニアルバムを作ろうという話はしましたね。イメージ的には2枚の作品の流れに沿うというか、延長線上にあると思います。
――ゴシカルトランスの最終章という捉え方でいいんでしょうか?
Ice:そうですね。完結させようと思って作ったアルバムなので。
Rame:ゴシカルトランスの括りで言うと最終章ですね。BFNにとって、このテーマはハマったなと感じていたので、新曲を詰めこんでいったんですけれど、絶望感とどこからともなく見えてくる光を感じられるアルバムで、そこもゴシックとトランスの世界観をうまく表現できたかなと思っています。
Ice:ゴシカルトランスの意味するところを音から感じてもらいやすくなったんじゃないかと思います。ただ、さっき完結させようとして作ったと言いましたけど、3枚制作して、やっと僕らが表現したかったものに近づけたのが今回のミニアルバムだとも思っていて、自分の中ではまだゴシカルトランスは完成してないんじゃないかなという想いもあります。前作よりポイントを絞った作品にしたのが良かったんじゃないかなって。
:ゴシカルトランスの最終章の大事な作品になったのと同時にBFNが次の展開に入っていくための1枚でもありますね。
Sala:集大成となるミニアルバムでもあり、音楽的にも振り幅が広がったので、来年、再来年はもっと大きい視野で活動できそうだなと思えました。
「歌詞や歌から閉塞感が伝わったらいいなと」
Black Gene For the Next Scene
――では1曲、1曲、制作エピソードを教えてください。1曲目の「鳥カゴ」からして、まさにゴシックとダンスミュージックの融合なのかなと。
Rame:今回のアルバムを作るに当たっていちばん最初に書いた曲ですね。絶望感、闇のイメージがあった曲。これまでとはまた違うものを作りたいなと思って。
Sala:最初に聴いたときは昭和歌謡っぽいなって。
――確かにレトロな要素がありますね。ベースもフィーチャーされている。
Rame:そうですね。ベースがいちばん目立つ曲かもしれない。
――歌詞はタイトルどおり閉塞感があって。
Ice:まさに歌詞や歌から“閉塞感”が伝わったらいいなという想いでした。Rameさんの曲を聴いたとき閉ざされた空間に居るイメージが浮かんだので、それを形にしましたね。ドラマティックな展開をする曲なので、そこを活かせる歌詞にしようって。
――「廃憶のdance」はアルバムの中でいちばん激しい曲?
Rame:はい。曲ではノリの良さと退廃を攻撃的に表現しています。タイトルに“dance”って付いているように、みんなで踊って楽しくライヴで盛り上がれたらいいかなって。
Ice:今回、曲名よりアルバムのタイトル『廃憶のdanceパレード』のほうが先に決まってたんですよ。で、曲を聴いたときに「これがいちばん表題曲っぽいんじゃないかな」って。
――“幻の君でもいいから踊りたい”と歌っている曲でこれも孤独感が漂っていますね。
Ice:精神が不安定な人の気持ちを描いた歌詞ですね。“躁鬱気味な 僕のテンション”という歌詞が出てきますけれど、曲調も浮き沈みがあって激しいので、歌詞でそういう揺れを、より色濃く表現できたらいいなと思って書きました。
――「Light is there」はハードロック、ヘヴィメタルがベースになっているのかなと。
:そうですね。自分の得意分野。僕はRameさんのような曲を作れないから、自分なりのゴシカルトランスというか、個人的にはアルバムのエンディングみたいなイメージで作った曲でもあります。
Rame:刻の王道の曲調ですね。
Sala:初めて曲を聴いたときは‘90年代のロックに通じる懐かしさを感じましたね。刻さんは昔から、こういうタイプの曲が好きなので彼のルーツを感じさせるような。
:(笑)そうかもしれない。
Sala:ドラムはデモの段階では入ってなかったので、楽曲が活きるリズムパターンを考えて気持ちよく叩けましたね。
――歌詞も少し色合いが違いますよね。
Ice:今回のアルバムの中でいちばん希望が感じられる曲だと思います。基本的にネガティブで堕ちていくような歌詞が多いんですが、この曲だけは光を掴みかかっているようなイメージ。悲しみから這い上がっていく意志がある詞です。
「MV撮影中に大雪が降ったのは運がよかった」
Black Gene For the Next Scene
――「空から零れ落ちる100億の光」はMVを撮影している曲でもあり……。
Ice:去年の12月にリリースしたシングルでもありますね。BFNには、こういうバラードがなかったので、ゆったり聴ける曲があってもいいんじゃないかって「いいバラード書こうよ」っていうのがキッカケで刻と共作しました。メロディと構成は頭の中にあったんですけど、ギターは刻くんに任せたほうがカッコよくなるなと思って、曲の雰囲気とサビのメロを伝えて。
:で、だいたいのアレンジを考えてIceくんに聴かせて……。確か、最初、確認作業をカラオケでやったんだよね?
Ice:(笑)そう、そう。
:でも、まわりの音がうるさいからムリだなっていうことになって、「この部分はこれぐらいの尺がいい」とか、そういう話だけして、また家に持ち帰って作業して。
――BFNにとって初の直球のバラード? ライヴではおなじみですか?
Rame:まだ、そこまで回数は演奏してないですけどね。イベントだとセットリストに入れにくいのでワンマンのときは演りますね。
――MVは雪山で撮っているんですか?
Ice:雪山じゃなかったんですけど、運よく降っちゃったんですよね(笑)。
:たまたまね。
――“雪が降り続いてる 壊れそうな心”って歌っているからピッタリですよね。
Ice:撮ったのが2月10日で大雪だったんですよ。タイミングよく雪に埋もれたっていう(笑)。
Rame:今回のMVはロケとスタジオでCGを使って撮ったシーンで構成されてるんですよ。だから、僕らはそこまで大変じゃなかったんですけれど。
Ice:本物の雪のシーンは俺だけですね。今振り返るとめちゃめちゃ寒かった。
――マイナス何度の世界なんじゃないですか?
Ice:気温はわからないですけど、雪の中に倒れ込むシーンを何度も撮ったんですよ。しかも胸元が思いきり開いた衣装だったので、お腹とかいろんなところに雪が入りこんできて、それはもう(笑)。
――Iceさんの名前にハマりすぎなエピソードですね。
Ice:(笑)ハマりましたね。初回盤にはMVのオフショットも収録されているので、面白いソーンも見られると思うし。
Rame:曲の世界観を存分に味わえる幻想的なMVになりましたね。
――初回盤の最後の曲「闇夜に咲く華」は?
Rame:今回のアルバムに向けて作った曲の中で、この曲がいちばんゴシカルトランスっぽくないというか、BFNのどのCDに入っていてもハマる曲だと思います。3年間の集大成的な曲ですね。
――歌詞は絶望というより覚醒という言葉が浮かんだんですけれど。
Ice:そうですね。何かに目覚めるような感覚。スケールの大きい言葉を使って表現していますけれど、たった1人の存在をキッカケに自分が変われたり、自分の中の世界が開けるようなことって誰しも経験してるんじゃないかなって。
――通常盤の最後の曲は「王家に潜むモンスターパーティ」ですが、エンディングの曲が違うとアルバムの印象も変わってきますね。
Rame:これはいちばん最後に作った曲でゴシックで耽美的な一面もあるんですけれど、もう少しロックというか、僕の中では明るいイメージがあって、今回のゴシカルトランスの集大成を締める曲としていいんじゃないかなって。ほかの曲とはカラーが違うのでボーナストラックとして収録させてもらいました。
Ice:歌詞もほかの曲とは違って映画のような情景をイメージして書きました。
――“この館から脱け出せない”という歌詞が出てきますが、「鳥カゴ」から始まって、この曲で終わるのは偶然ですか?
Ice:偶然です。「鳥カゴ」のほうは自分の殻から抜け出せないという意味あいで、男性の視点。「王家に潜むモンスターパーティ」は物理的に館に閉じこめられてしまっているシチュエーションで、か弱い女性が捉えられているイメージですね。
「新しいゴシカルトランスの世界観を全国に伝えていきたい」
Black Gene For the Next Scene
――では、最後にミニアルバムをひっさげてのワンマンツアーについてメッセージを。
Rame:アルバムをリリースしてからはツアー一色になるので、新しいゴシカルトランスの世界観を全国に伝えていきたいですね。11月1日の「BFN3周年記念LIVE」から始まってクリスマスイヴには大阪で演奏するし、ファイナルの2015年1月4日の恵比寿リキッドルームまでいいライヴをしていきたいと思ってます。初めて見に来ても楽しめると思うので、曲を知らずに来ていただいて、そこでハマって「BFN、いいな」と思ったら音源を聴いてもらってまたライヴに足を運んでいただければ――。それと僕ら、よく音源とライヴの印象が違うとよく言われるので、違う楽しみ方ができるんじゃないかと思います。ずっと聴いていただいている方は『廃憶のdanceパレード』を聴いてライヴはどうなるんだろう? って楽しみに待っていてほしいですね。
:家で聴く音と生で聴く音では迫力が違うと思うので、そこもライヴならではの楽しみのひとつだと思うし、ツアーでは曲も進化していくので、何度か見ていただくと違いも含めて楽しめると思います。個人的には毎回、作品を出すたびに思うことなんですけれど、初めて聴く人も含めてBFNの曲が何か前に進めるキッカケになれば嬉しいなという想いがあるんです。「悩みが少し解消された」とか「前を向けるように努力しようと思った」っていう感想をもらうと、やっていて良かったと思うし、これからもそういうふうに言ってくれる人が増えればいいなと。
Sala:BFNはライヴバンドなので、このインタビューを読んでアルバム買おうと思っている人は買わなくてもとりあえずライヴに来たほうがいいんかないかと。
――(笑)買わなくてもいいんですか?
Sala:僕は生のBFNを感じてもらってから、買ってくれたほうがいいなと。最近はケータイとかイヤホンして音楽を聴く人が多くてコンポとかオーディオセットで流して聴いてる人が少なくなってると思うんですよ。まずライブハウスで大音量で生の僕たちを感じてほしいですね。
Ice:僕はこれを読んだら、すぐにCDを予約してほしいですね(笑)。BFNは感情の起伏が激しく移り変わっていく曲が多いので、ライヴのノリも忙しいんですよ。がんばってついてきてほしいです。
――BFNのライヴを見るためには体力も必要っていうことですか?
Ice:必要ですね。音楽にのめりこんで見ているだけでもエネルギーを消耗すると思います。CDは買ってほしいし、オリコンチャートも意識しているんですけど、万人受けするようなバンドではないとも思っているので、ライブハウスにわざわざ足を運んでくれるような方にしっかり好きになってくれたら、いちばん嬉しいですね。
RELEASE
1st mini Album
「廃憶のdanceパレード」

2014.10.29 Release!!

Black Gene For the Next Scene
初回盤
DVD+CD 5曲入り
¥2,400(税抜)
GLK-016
[CD]
01. 鳥カゴ
02. 廃憶の dance
03. Light is there
04. 空から零れ落ちる100億の光
05. 闇夜に咲く華

[DVD]
空から零れ落ちる100億の光 (MV)+オフショット

Black Gene For the Next Scene
通常盤
CD ONLY
¥2,200(税抜)
GLK-017
[CD]
01. 鳥カゴ
02. 廃憶のdance
03.Light is there
04. 空から零れ落ちる100億の光
05. 闇夜に咲く華
06. 王家に潜むモンスターパーティー
SCHEDULE
BFN ワンマンTOUR2014
廃憶のdance

3周年記念ライブ
11.01(土) 高田馬場エリア
11.15(土) 札幌COLONY
11.16(日) 青森サンシャイン
12.06(土) 仙台enn2nd
12.07(日) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
12.13(土) 金沢AZ
12.14(日) 名古屋ell.SIZE
12.21(日) 長野J
12.23(火・祝) 岡山CRAZY MAMA 2nd ROOM
クリスマス スペシャルLIVE
12.24(水) 大阪MUSE
12.26(金) 福岡DRUM SON
ツアーファイナル『廃憶のdanceパレード』
01.04(日) 恵比寿LIQUIDROOM

ViSULOG 4th ANNIVERSARY
2015.01.24(土) TSUTAYA O-EAST
ViSULOG 4th ANNIVERSARY

Black Gene For the Next Scene×FEST VAINQUEUR 東名阪 2MAN TOUR BFN学園 vs FEST学園「喧嘩上等轟音勝負」
大阪編
02.07(土) 大阪RUIDO
名古屋編
02.08(日) 名古屋ell.FITS ALL
東京編
02.14(土) 高田馬場CLUB PHASE



11.22(土) 神戸VARIT.
11.23(日) 大阪MUSE
11.24(月) 名古屋E.L.L
11.28(金) TSUTAYA O-WEST
12.20(土) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3

PROFILE
Black Gene For the Next Scene

Black Gene For the Next Scene Vo:Ice
Birthday: 01.01
Blood type: AB
Black Gene For the Next Scene Gu:刻
Birthday: 10.19
Blood type: O
Black Gene For the Next Scene Gu:Rame
Birthday: 06.11
Blood type: A
Black Gene For the Next Scene Ba:Sala
Birthday: 08.17
Blood type: AB
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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