INTERVIEW
Special
5月に1stフルアルバム『GRIMOIRE』をリリースしたばかりのNOCTURNAL BLOODLUSTから、早くも2ndミニアルバム『OMEGA』が届けられた。約5か月のスパンでリリースされる今作は、前作よりも遊び心が増え、あたらめて彼らの懐の深さを見せつけられた。10月末には初の名阪ワンマンも控えるNOCTURNAL BLOODLUSTの5人に話を訊いた。
取材・文:山本 貴也

――ViSULOG初登場となりますので、まずはバンドコンセプトから教えてください。
Cazqui:宇宙一エクストリームなバンドです。
Masa:それが全てです。
:宇宙を制するバンドですね。
Cazqui:ラウドミュージックを基盤にしつつ、単なるひとつの枠にとらわれず、色んなものを内包したような、常に先をいくラウドミュージックを目指しています。
NOCTURNAL BLOODLUST
――2ndミニアルバム『OMEGA』ですが、前作の1stフルアルバム『GRIMOIRE』からわりと早いスパンでのリリースとなりますが、どうしてミニアルバムを?
Cazqui:『GRIMOIRE』はこれまでのNOCTURNAL BLOODLUSTのスタンダードと呼べるような楽曲を網羅した作品でした。
次に出すとなると、やはり新たなものも見せていかなきゃいけない。でも新たなものを見せることによって"軸"になっている物が薄れたように感じられるのも嫌でした。
シングルのたった1曲で判断されるよりも、新たな楽曲達をどんと出して、懐の広さを見せたかったのでミニアルバムという形にしました。
:僕らはいっぱい皆に聴かせたいんですよ。皆もいっぱい聴きたいと思うし、モチベーションも全員すごく高いので、どんどん出せるものは出していこうと思っています。でも『GRIMOIRE』には負けたくないので、また一つ上の段階をという感じです。
Masa:フルアルバムときたら普通次はシングルじゃないですか。その普通が嫌で、他がやっていないことをしたいんです。まさか15曲書き下ろして、ミニアルバムをポンと出して、「こいつらどんだけネタ持ってるんだ?」というのも見せたかったので。
――今作はどんなコンセプトで制作されたんですか?
Cazqui:音楽的な幅が広がったかなという感じがしていて、『GRIMOIRE』が自分たちの中で一つの区切りとして満足できる作品だったので、前作と違った方向性で最高のものを作ろうと……ネクストレベルという感じです。『GRIMOIRE』以上に"人間味"を重視し、生々しいサウンドの作品を目指しました。
Masa:『GRIMOIRE』の次の作品という事で、もう少し踏み込んだラウドロックというか、いろいろと遊びを入れて、最初から最後までスパッと聴けちゃう作品にしたかったので、各々が書いてきた曲を厳選していったという感じです。『GRIMOIRE』はわりと硬派に攻めつつなんですけど、今回はヘヴィーさを残しつつ、色々と遊び要素満載です。
:常に新しいものを取り入れるというか、自分になかったものを新しく作るという感覚で、どんどん幅を広げながらも激しいのも残しつつといった感じです。
――タイトルの『OMEGA』に込められた思いは?
:『GRIMOIRE』を出した頃から、『OMEGA』というタイトルに爆発的な魅力を感じていて、「このタイトルやばくねー!?」って(笑)。タイトル先行だったんですけど、『OMEGA』ときたらしょぼいもの出せないし、爆発的なものを作るしかないという思いから新たに曲を書き下ろして、「Defect in Perfection」以外は、『GRIMOIRE』をリリースしてから書いた曲なんですけど、その名にふさわしいアルバムになったと思います。
――それでは、リード曲「V.I.P」から教えてください。
Cazqui:今自分がやりたい事を詰め込んだ楽曲で、やっぱり『OMEGA』という新しいノクブラを見せる上で最も相応しい楽曲かなと思いました。4つ打ちのダンスビートなんですけど、「ダンスチューンか?」といえばそうでもなくて、イントロがヘヴィーなギターから始まるんですけど、これはノクブラで最もヘヴィーな"LOW-A"の音なんですよ。パーティー感のある曲だからといって、元のコアな部分は全く薄れていないという、ある意味相反する要素を掛け合わせたような楽曲です。
Masa:いつもリード曲を作ろうとして作るというよりかは、全部シングルカットできるような曲を揃えてそこから選ぶということの方が多いですね。
Cazqui:この曲は、MVでの見せ方を意識してフレーズ作りをしています。例えばAメロでは、自分とDaichiの掛け合いが交互に右と左で行われるんですけど、それも画的に面白いなと思ってライヴでの見せ方とかも考慮して作りました。
NOCTURNAL BLOODLUST
――歌詞についてはいかがですか?
:妖艶な女性と男性の話なんですけど、人間の中にあるモンスター、例えばちょっとしたことが引き金で性格が変わってしまうような、男性と女性の駆け引きを描いています。だから途中でめっちゃ叫ぶ部分があるんですけど、そこの部分は完全にキレてます。
――曲調からも妖艶な感じは伝わってきますね。
:サビでは本当に欲望を全面に出している感じで、後半に向けてだんだん人間の中にある悪魔を描いています。
――タイトルの「V.I.P」の意味は?
:“Very Important Person”です。
――演奏面での聴きどころを教えてください。
Natsu:今回からドラムセットのタムを4個にして、シンバルの数も増やしてみました。というのも全曲で表現する幅が広がってきたので、今までのセットでは対応しきれなくなってきたんです。個人的にはタム回しがかなり綺麗に鳴っているのでそこを聴いてほしいですね。あとは本当に難しかった……。今まではメンバーが作った曲でも、体が勝手に動く感じで叩けていたんですけど、今回は曲の難易度がむちゃくちゃ高かったです。
Masa:前作とは違ったものにしたいというのもあったので、新しい竿(ベース)を導入して根本的な音を変えて、ドシっとしつつもジャリっとさせたような感じの音にしつつ、プレイ面ではギターの下を支えながらわりとさらっと録りました。あとはやっぱりこういうスタイルなので、歌モノみたいにベースの音を抜けさせてしまうとギターのフレーズが埋もれてしまうので、その辺は意識しましたね。
Daichi:前作から比べると、単純にやっていないギタープレイがないというか、今存在する全てのギタープレイが詰まっている感じがするんですけど、その中でも今までやってこなかったクリーン同士の絡みとか、ギター2人の交互での掛け合いとかが、目に見えて増えているので、そこら辺が面白いかなと思います。あとはギターだけに関わらず、コンポーザーが3人いるので、各々の個性が『GRIMOIRE』の時よりも明確に出せたと思いますね。
Cazqui:“人間味”というところに重点を置いていて、最近はシンセサイザーだったり、電子音がトレンドになりつつある世の中だと思うんですけど、今回はあえてそっちには転ばずに自分達なりの感情表現をやろうと思って、ギターのピックアップを今まではアクティブだったんですけど、全てパッシブにしました。パッシブピックアップは繊細で粗も出やすいです。人間味のあるエクストリームサウンドに仕上がったと思います。
それに前作からDaichiが加入して、2人でこういう掛け合いのツインギターがあったら絶対カッコいいだろうなと思ってたことができたと思いますね。
NOCTURNAL BLOODLUST
――ギターソロがすごくメロディアスですね。
Cazqui:メタルギターというよりは、ちょっとフュージョンの要素が入っていたり……様々な要素を交えました。今までギターに興味を持った事がない方にも"エレキギターって素敵だな"と思ってもらえるような、キャッチーなプレイを心がけています。
――尋さんはいかがですか?
:常にヴォーカルワークの幅広さとか、新しいものを発見してそれを取り入れていこうと思っているんですよ。3人のコンポーザーからそれぞれ違う色の曲が送られてくるので、それに合わせてどんどん自分の声の可能性を広げていこうと思っていて、シャウトも色々な種類のシャウトを常に提供していこうと思っています。
――MVについても教えてください。
Masa:前作はどす黒い感じで出したんですけど今回はとにかく鮮明です。この手のバンドがあまりやらない感じだと思います。
――見所を教えてください。
Masa:ぶっちゃけ完全に尋さん推しのMVなんですよ(笑)。だからとりあえずヴォーカルを見てほしいですね。
:顔でいろいろ表現しています(笑)。
Cazqui:しいて言うなら2回目のサビの前に僕がグルングルン回るのでそこを……。ライヴではその100倍ぐらい回っています(笑)。
Daichi:今までギター2人のカットがなかったんですけど、今回は背中合わせに弾いていたりとか、2人のカットを入れてみたのでそこが見所です。
Natsu:途中でテンポが上がるところがあって、2バスをドコドコドコドコ踏んでいるんですけど、一瞬だけその2バスの足もとが写るんです。キッズの時からそれを撮るのが夢だったので、監督に無理矢理頼んで撮ってもらいました。それさえ撮れれば僕は満足だったので……(笑)。
:役者になりましたね。顔の表情もそうですけど、全身で表現しています。
――M5「Defect in Perfection」だけ再録なんですよね。
Cazqui:実はノクブラを結成して最初にできた曲なんです。どうしてこの曲を『OMEGA』に収録したかというと、当時“デスコア”という音楽を基盤にやっていたんですけど、僕の中でただのデスコアと括られることに当時から少し違和感があって、その頃から演奏力も向上しているし、今だったらこの曲にふさわしい演奏ができるんじゃないかというのと、お客さんの層も広がってきたので、今出すことでどういう評価が得られるのかなというところも楽しみでした。
NOCTURNAL BLOODLUST
――間奏がすごく幻想的で、曲の構成が面白いですね。
Cazqui:そこはDaichiが加入してツインギターになったからこそできることだと思いますね。
――歌詞は当時のまま?
:はい。なかなかカオスな歌詞なので、気になった人は和訳してみてください。
――M2「Venom」は、Masaさん作曲ですが。
Masa:僕が書く曲のイメージが、DaichiとCazquiとは違う方向で、ゴリゴリな曲を書く人みたいな感じになっているので、それに応えられるような曲を書こうと思って書きました。基本的にシーンに関わらず全てのラウドミュージックファンが聴いても違和感がない感じにしたいんです。そういう人達も唸らせらせられるようなヘヴィーさを出したくて、旬なラウドロックを常に提供するように心がけています。
:Masaの曲に対しては、180%くらいの自分を出していこうと思っていて、たぶん100%の俺というのは、前の自分だと思うので、それ以上にもっとすごくて、驚かしてやるよっていう。常に俺しか歌えないものを作っているつもりなんですけど、今回の曲に関しても、たぶん俺にしか歌えないと思います。
Masa:最近“ブレイクダウン”それを取り入れるバンドが結構増えてきているんです。でも僕らの“ブレイクダウン”を聞いておけばどこよりも旬でガチな“ブレイクダウン”が聴けると思います(笑)。
Cazqui:“ブレイクダウン”に関しては年季ものですね(笑)。
:宇宙を爆発させる“ブレイクダウン”ですね。
――M6「FATE」はDaichiさん曲ですけど、すごくスケールの大きな曲ですね。
Daichi:激しい曲よりも、綺麗なピアノの曲とかを聞いて育ってきたので、その個性をまずは出したいなというのと、たぶんノクブラって洋楽っぽいイメージが強いと思うんですけど、今までの曲よりも日本ぽいメロディだったり、歌詞も日本語が入っていたりするので、「いやいや日本人ですけど」みたいな、もっと日本っぽい事をしようと思って、日本特有の耳に馴染みやすいメロディであったり、いわゆる泣きメロであったり、人を感動させる事だけを考えて作った曲で、映画音楽のような、映像が浮かぶ曲をイメージしました。『OMEGA』というアルバム自体、新しい事をたくさんやっているんですけど、初めてアコギをがっつり入れているし、裏で鳴っているバイオリンやクリーンなギターが綺麗だったり、今までにないノクブラの面をちゃんと出せたと思いますね。
NOCTURNAL BLOODLUST
――アルバムの最後を飾るには相応しい曲だと思います。
Cazqui:Daichiをノクブラに誘った時に、Daichiがノクブラに入ったら「こういう曲を書いてほしいな」というイメージそのものの曲です。
:テイスト的には『GRIMOIRE』に収録されている「Lost Memory」という曲があるんですけど“激情系”ですね。感情をグッと前に出す感じなので、この曲のシャウトはすごく泣いている感じなんです。「泣いて叫んで訴えて痛みを感じてくれ」みたいな感じで、クライマックスがまたいい感じに仕上がっています。この手の楽曲って、作り手によってはクサいものになってしまうと思うんですけど、Daichiが新しいものを取り入れて、スタイリッシュというか、感動的でもあるんですけど、新しいクサくない楽曲になったと思います。
――それでは最後にViSULOGを見ている人にメッセージをお願いします。
Masa:ノクブラ初のワンマンツアーがあって、僕らはもう準備ができている状態なんですけど、前回のワンマンに来れなかった人も、『OMEGA』から新しくノクブラ知る人も、どちらも満足させられる内容になっています。『OMEGA』の先行販売もありますし、12月7日の代官山UNITでは『OMEGA』の集大成+僕らの未来をお見せするので是非足を運んでもらいたいです。12月22日からは、初の5日間に渡る2マン企画もあるので、そちらも楽しみにしていてください。
Daichi:名古屋、大阪のワンマンは、内容も演出も違うので印象が全然変わると思うし、ファイナルの代官山はもっとすごいことになると思うし、2マンに関しても全部違うセットリストだったりするので、いつでも新鮮なライヴが見られると思いますので、できるだけたくさん来てもらってノクブラの色んな面を見てほしいです。
Natsu:ノクブラってライヴバンドだと思うんですよ。ライヴが始まるとみんな本当に狂っているし、Cazquiなんて、後ろから見ていてもたまに「どこ行った?」ってなるぐらい(笑)。個人的な話になっちゃうんですけど、9月頃からライヴが少なくてですね、けっこう暴れたい衝動が溜まっているので、初めての名阪ワンマンでワクワクしてる気持ちもあるんですけど、それを抜きにしてももう我慢の限界なので、どの会場もぶっ壊してやろうかなって思っています。
:毎回のライヴに対してはとりあえず楽しんだもん勝ちです。決して僕らは主役ではなくて、一人一人が主役なので、俺らが先導するからお前らがフロアを盛り上げろ。絶対にお前らには負けない気持ちで目にもの見せてやる。とりあえず最高にぶち上げて盛り上がりましょう!
Cazqui:『OMEGA』を引っ提げてのツアーになります。収録曲からも伝わると思うのですが、ロックリスナーに向けてとか、ヴィジュアル系リスナーに向けてとか、バンドキッズに向けて、というような狭い了見で音楽をやっているわけではありません。ライブでは本当に老若男女関係なく楽しませる自信があります。全ての人に見ていただきたいです。
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RELEASE
2nd Mini Album
「OMEGA」

2013.10.30 Release!!

OMEGA
\2,500 (税込)
NCBL-4

CD:
01. Zoey
02. VENOM
03. Puppet Creature
04. V.I.P
05. Defect in Perfection
06. FATE

DVD:
『V.I.P』Music Video

※ 初回プレスのみCD+DVD二枚組、紙ジャケ仕様。
※ 2ndプレスからはCDのみとなります。
SCHEDULE
NOCTURNAL BLOODLUST ONEMAN TOUR 2013'
“GEARS OF OMEGA”

10.26 (土) 名古屋ell.SIZE
開場 17:30 / 開演 18:00
前売 \3,000 / 当日 \3,500 (D代別)

10.27 (日) 大阪LIVE SQUARE 2nd LINE
開場 17:30 / 開演 18:00
前売 \3,000 / 当日 \3,500 (D代別)

12.07 (土) 代官山UNIT
開場 17:30 / 開演 18:00
前売 \3,300 / 当日 \3,800 (D代別)

NOCTURNAL BLOODLUST presents
"5DAYS OF JEHAD"

12.22 (日) 池袋EDGE
01.12 (日) 池袋EDGE
01.26 (日) 池袋EDGE
02.08 (土) 池袋EDGE
02.22 (土) 高田馬場AREA



11.02 (土) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3
11.10 (日) 高田馬場AREA
11.17 (日) 大阪DROP
12.27 (金) 高田馬場AREA
PROFILE
NOCTURNAL BLOODLUST

NOCTURNAL BLOODLUST Vo: 尋
birthday: 11/28
blood type: O
NOCTURNAL BLOODLUST Gu: Daichi
birthday: 3/15
blood type: O
NOCTURNAL BLOODLUST Gu: Cazqui
birthday: 2/17
blood type: B
NOCTURNAL BLOODLUST Ba: Masa
birthday: 4/2
blood type: B
NOCTURNAL BLOODLUST Dr: Natsu
birthday: 7/31
blood type: A
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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