INTERVIEW
Special
新ドラマーNIKKY加入後、初となるアルバム『IDEA-イデア-』を10月8日にリリースするALSDEAD。“IDEA=思想”という言葉に込めた4人の想いをじっくりと伺った。
10月24日(金)には、池袋EDGEでアルバム『IDEA-イデア-』の発売を記念したワンマンライヴも行われる。是非この衝撃を体感してほしい!

取材・文:長澤智典
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「『IDEA-イデア-』とは、穢れなき完璧な世界を意味して、そこから追放された我々人間がこの汚れた世界でどう生きていくかというお話です」
ALSDEAD
――最新アルバム『IDEA-イデア-』。そのタイトルに、この作品で伝えたかったテーマ性が集約されている印象を受けました。
MAKI:「もともと居た、穢れなき世界から追放され、今、人間によって汚された世界にいる。元の世界へ戻りたいけど、完璧じゃない我々はこの世界で生きていかねばならない。ならば、この世界でどう幸せを見いだすか」。それが、このアルバムを作るうえでテーマにしていたことです。今の世の中は、何でもかんでも「クリーンにクリーンに」という風潮がある。もちろん、納得するところもあるけど、「それはどうなの?」と思える部分があるのも事実で、その汚れている世界も一つの現実であり受け止めるべき正義。「何もかもがクリーンじゃない」というメッセージも含ませたうえで、この『IDEA-イデア-』というアルバムを作り上げました。楽曲自体にも激しい表情が多いように、演奏面でも、今まで以上に骨太なテイストで作れた作品になったと思います。
:『IDEA-イデア-』は、ドラムにNIKKYが加入して初めてのアルバムなんですけど、結果的には、NIKKYの個性を上手く押し出せた作品にもなったと思いますね。
――NIKKYさんは、どんな意識で制作へ向かいましたか?
NIKKY:ALSDEAD加入後初のアルバムだったんで、「自分らしさを出したい」というのがまず最初にありました。でも、制作してゆく過程の中で、その辺を意識することなく、気がついたら自然体で作れたアルバムになったなと感じています。
――今作は、ライウ感も強く押し出した作品にもなっていますね。
:それはありますね。もちろん、楽曲を彩る要素として同期音も使ってはいますけど、この4人の音なら、やはり生のグルーヴをいかしたスタイルの方が断然生きるし強いなと思って。
陽佑:NIKKYのドラムがパワフルだからこそ、あまりベースがトリッキーなことをやっても、楽曲として邪魔になるだけだったので、自分のプレイに関しては、軸を支える形を取って演奏しました。でも、「Gravity」や「KILL THE KING」などは、ライヴ感を強く意識して自由奔放に弾いています。
NIKKY:今って、個々のパートを別録りしていくのが当たり前の時代で、そんな中、ドラムとベースを同時に録ったことも、ライヴ感を強く出すうえでは良い成果だったなと思いますね。
MAKI:打ち込みに合わせたような音じゃ描き出せない臨場感が、リズム隊の演奏にはしっかり出ているからね。極端に言えば、人が生み出す微妙なズレさえも味に変えていける。それが、デジタルなスタイルが主流の中、アナログな手触りを持った音にこだわったALSDEADの味にもなっていることですね。歌詞の面でも、以前のような悲観的な表情は減り、ポジティブなメッセージが強く出ている作品になったと思います。
ALSDEAD
――中には「Twilight」のような、ちょっとドラッギーでドープな歌詞もありますよね?
MAKI:“タブレット”という言葉が出てくるように、捉え方によっては誤解を招きそうですけど、これは単純に不眠症だから睡眠剤を飲むという歌詞なんです。薬が効き始めて意識が朦朧としてゆく様を描いた描写が、どこかヤバい感じで伝わっていくような内容ですね。
――そんな歌詞もあれば、「HERO」のように、ポジティブな気持ちになっていける楽曲もありますね。
MAKI:現代では、幸せじゃなかったら誰かのせいにしようという風潮があると思うんです。平成生まれっていうだけで「ゆとりだ!」って言って馬鹿にされたりね。でも結局、その現状を変えるのは、「自分でどうするか!?」ってことだと思うんです。そのテーマ性は、「HERO」に限らずいろんな楽曲の中に描き出しています。
――「今の世の中はこうだけど、君ならどうする?」ということ?
MAKI:そうですね。このアルバムを通して、自分自身もいろんな逆境と闘っていたので。
:このバンドの存在自体が逆境に強ければ、何だかんだ挫けることなく進んで来ていますからね。とくに『IDEA-イデア-』というアルバムは、歌詞もサウンドも、前向きさをしっかりと出せた作品になったなと思います。
――『IDEA-イデア-』というタイトルは、最初から決まっていました?
MAKI:楽曲制作をしていく中で、「これは『IDEA-イデア-』というタイトルしかない」と思ったんです。このテーマを掲げて作ることで、より世界観が明瞭になってゆくという想いを感じたことから、制作過程のわりと早い段階では決まっていました。
――このタイトルを掲げたことで、収録してきた曲たちにも様々な共通項を覚えたり、それぞれの曲が意味を持って連なったりと、いろんな想像が膨らんでいますね。
MAKI:『IDEA-イデア-』自体が哲学的な意味を持った言葉なので、自分らなりに意図する想いや狙いもあるとはいえ、そこは聴いた人なりに自由に受け止めて解釈してほしいですね。自分たちの意図してなかった解釈が生まれてゆくのも、こういう作品としてはあるべき形だと思うからこそ、そこは自由に受け止めながら楽しんでもらいたいです。
:最初にMAKIから、「アルバムのタイトルを『IDEA-イデア-』に決めた」と聞いたときは、あまりにも扱いや受け止め方が難しくて深い世界観だけに、「どう楽曲を作り上げていくの?」と思ったんですけど、結果、そこを突き詰め、答え合わせのような制作をしてゆく中で、アルバム自体にその深度を描けたのは良かったですね。
ALSDEAD
――「D.9.N」というのはどういう意味なんですか?
MAKI:もともとはネット社会にはびこむスラングで、“世の無法者“のように差別的に使われることの多い言葉なんです。ネット上では、“9”ではなく“Q”になっているんですけどね。
――やはりDQN(ドキュン)のことでしたか。
MAKI:そうです(笑)。世の中には、平気でアホなことをする連中が多いじゃないですか。この界隈にもそういう若者たちがいっぱいいるけど、そういう人たちをバカにするんじゃなくて、そういう人たちの視点になって書こうと思ったんです。例えばの話、すでに親自身がDQNな性質を持っていたとして、その姿を見た時に、「あんな親にはなりたくない」って反面教師に捉え、真面目になる人もいれば、親の背中を見て育つことによって、親と同じような感覚を持って成長していく人もいる。いくら、「お前アホやな」と言われても、「小さい頃からそうやって教わってきたんで」と、直しようのない性格の人だっている。じゃあ、世の中からDQNな人たちを排除したら、今の世の中が良くなるのかと言ったら、それは分からないこと。先にも語ったように、この『IDEA-イデア-』は、穢れなき完璧な世界から追放された人が、今の汚れた人間社会の中で、自分の生き方を見いだしていく作品なので、今の社会を語るうえで、DQNな存在も無視は出来ないのかなって。
――確かにね。
MAKI:今回のアルバムに収録した楽曲たちの中で、“世界”という言葉を多く用いて表現したんです。「この世界の中、その曲が持つメッセージはどういう立ち位置を持っているのか?」「その主人公は、この世界の中でどう生きていくのか?」など。そういう視点で描くことも今回心がけましたね。
――MAKIさん自身、一つの物事を捉えるうえでも“グローバル”と“ミニマム”と言いますか、大きな視点と身近な目線を対比させながら表現していくことも多くないですか?
MAKI:それによって歌詞に親近感を持ってもらえたら嬉しいし、自分に重ね合わせて曲を聴いてもらえたらミュージシャン冥利に尽きますね。
「新しいハードロックなスタイルを持った楽曲として完成した『KILL THE KING』こそ、今の新しいALSDEADを象徴する楽曲になったと思っている」
ALSDEAD
――完成したアルバム『IDEA-イデア-』ですが、それぞれどんな風に受け止めています?
:『IDEA-イデア-』というテーマのもと、上手くまとめあげた1枚と言うか、最初に掲げた“思想”というテーマに寄り添いながらも、バリエーション豊かに作り上げた結果、上手く一つの世界観を持って集約させることが出来ました。これまでのALSDEADの作品とはまた異なる聴こえ方のする1枚になったんじゃないかと思ってます。
NIKKY:長く活動を続けてきたバンドに途中から加入して、自分にとっては初となるアルバムなので、メンバーが求めているクオリティや表現を含め、いろんなプレッシャーがあったんですけど、それに打ち勝ち、自分なりに昇華しながら作りあげたのが、この『IDEA-イデア-』という作品です。ずっとALSDEADを応援している人たちなら、過去の作品と比べられることもあるだろうけど、それは当たり前のことだし、以前のALSDEADは、以前のALSDEADとしてあるべき姿があり、今のALSDEADは、自分がドラムを叩いたこの『IDEA-イデア-』にこそある姿。だからこそ、それぞれの良さを楽しんでもらえたらなと思います。
陽佑:ようやく表現したいことが出来たし、思い切り勝負を仕掛けていけるアルバムになりましたね。1曲1曲が粒揃いだからこそ、それぞれのプレイに注目しながら、最低でも5回は聴いてもらいたい。それくらい素晴らしいアルバムになりました。
MAKI:「ノスタルジア」という楽曲があるんですけど、これまでのALSDEADらしさの出たこの楽曲を、最初はアルバムのリードトラックにと考えていたんです。だけど、アルバム用の収録曲が次々出来上がっていく中で、「もっと新しい挑戦を打ち出した楽曲をリードトラックに持っていくべき」という意識になり、そこで掲げたのが、自分らなりの解釈によって、新しいハードロックなスタイルを持った楽曲として完成した「KILL THE KING」でした。この楽曲を表題歌に掲げ、同時にMVも制作して、これこそ新しいALSDEADを象徴する楽曲になったなと思います。
――アルバム全体の流れという面でも、激しくも豊かな起伏を持った作品になっているからこそ、高揚した感情のまま、『IDEA-イデア-』が提示したドラマの中へ引き込まれ続けるんでしょうね。
MAKI:激しさを打ち出したアルバムに有りがちな、前半は激しいけど、後半へ進むに従い緩くなって終わるというスタイルだけは、絶対に避けたかったからこそ、序盤にも柔らかい表情を入れ込んで、終盤に「Behind The Pride」や「Worlds End」のような激しい楽曲を入れて、しっかりとドラマを持った作品として作りあげたかったんです。その手応えは自分たちも強く感じています。
――そしてアルバムリリース後にはワンマンライヴがありますね。
MAKI:10月24日(金)に池袋EDGEを舞台に、ALSDEAD presents ONEMAN 『Master of IDEA』と題したワンマンライヴを行います。その後、11月から2月までの4ヶ月間、毎月メンバーそれぞれが主催したバースデー主催イベント『-オルスの産まれた4ヶ月-』を開催します。こちらは、各メンバーの色が出た特別な夜になるので、各々がどんな趣向を凝らしてゆくのかも楽しんでもらいたいですし、何より、今のALSDEADは、ライヴだからこそ描ける魅力をいろいろと発信していけるとても良い状態で進み続けているので、『IDEA-イデア-』を通した世界観を、ライヴならではの物語として表現していけるのが楽しみですね。今もどんどん創作意欲が高まってきているので、また早い時期に、ボリュームを持った作品を作れそうな状態になっているので、来年以降の展開も楽しみにしていただきながら、まずは、今の勢いを持って、いろんな人たちを巻き込んでいきたいですね。
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RELEASE
3rd Album
「IDEA-イデア-」

2014.10.08 Release!!

ALSDEAD
初回生産限定盤
CD(13 曲)+DVD
¥3,900 (Tax in)
DCCL-167/8
[CD]
01. Intro
02. IDEA
03. STARLESS
04. Twilight
05. HERO
06. D. 9. N
07. KILL THE KING
08. Adrenaline
09. ノスタルジア
10. Picture
11. Behind The Pride
12. Worlds End
13. Gravity

[DVD]
MV「STARLESS」「KILL THE KING」「メイキング集」

ALSDEAD
通常盤
CD 2songs+DVD
¥3,100 (Tax in)
WSG-53
[CD]
CD収録曲は初回生産限定盤と同じです

SCHEDULE
ALSDEAD presents ONEMAN
『Master of IDEA』

10.24 (金) 池袋EDGE


EDGE Circuit 2015-Breaking Bad
01.11 (日) 大阪Fanj twice
01.12 (月) 名古屋ell.FITS ALL

ALSDEAD presents
4ヶ月連続バースデー主催
『オルスの産まれた4ヶ月』

【MAKI B.D 主催】
僕ガ憧レタ世界~Back To My Roots~
2014.11.18 (火) 渋谷REX

【沁 B.D 主催】
Red Dead Day
2014.12.01 (火) 渋谷REX

【陽佑 B.D 主催】
2015.01.09 (金) 池袋EDGE

【NIKKY B.D 主催】
2015.02.20 (金) 池袋EDGE


10.11 (土) 代官山UNIT
10.18 (土) 池袋EDGE
12.05 (金) 池袋Black Hole
12.25 (木) 池袋EDGE
12.26 (金) 高田馬場AREA
12.31 (水) 高田馬場AREA
12.31 (水) 池袋EDGE

PROFILE
ALSDEAD

ALSDEAD Vo:MAKI
Birthday: 11.20
Blood type: B
ALSDEAD Gu:沁
Birthday: 11.29
Blood type: B
ALSDEAD Ba:陽佑
Birthday: 01.05
Blood type: A
ALSDEAD Dr:NIKKY
Birthday: 02.17
Blood type: A
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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