INTERVIEW
Special
THE MICRO HEAD 4N’Sのニューシングル「PARASAITIC EMOTION」は、EDMやダブステップを取り入れたアプローチのナンバーがありつつ、メロディメーカーとしてのバンドの側面がストレートに打ち出された楽曲揃い。
ハイトーンが魅力のRickyのボーカルを活かすアプローチが多いのも印象的だ。歌って踊れるナンバーあり、エロティックで刺激的な曲あり、バンド史上、最も爽やかでメッセージが沁みてくる曲あり、1 stアルバムに収録されていた曲のバラードヴァージョンもパッケージされている。
すでにライヴで披露されているナンバーも多い今回のシングルに込めた想い、制作エピソードについて5人にたっぷり語ってもらった。

取材・文:山本弘子
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「実は人を好きになることって寄生したい感情に近いと思う」
――2ndシングル「PARASITIIC EMOTION」はキャッチーなメロディが印象的なダンスチューンで、THE MICRO HEAD 4N’Sの中ではシンプルなアプローチなのかなと思ったんですが、バンドの中でどんなポジションにくる曲ですか?
THE MICRO HEAD 4N’S
kazuya:結論から言うとポップなところに行きましたね。最初、ベーシックを作ったときは、けっこうゴリゴリなデジロックだったんですけど、二転三転してメロディも少し変わって、今年の2月〜3月にようやく着地点が見えてきたっていう。こういうシンプルな曲はコード進行も単純になりやすいんですけど、そこは深みを出したいと思ってこだわりました。
――曲が変化する過程でメンバーで話し合ったりするんですか?
kazuya:メロディのやりとりはあったりするけど、基本的には自分の中で完成するまでメンバーには聴かせないですね。
Ricky:僕は最初のデモのときから知ってるんですけど、それは2人だけの秘密というか。
kazuya:(笑)。
Ricky:仮のボーカルを入れた時点で僕自身はみんなに聴かせたいなと思っちゃうほうなんですけど、たぶんkazuyaの中でメロディに納得いかない部分があったりすると思うので、歌を1回投げて、また返してって繰り返しで完成形になっていく感じですね。
SHUN.:僕も実はデモ段階で聴いてましたね。Rickyの知らないところでのやりとりがありまして(笑)。
Ricky:あれ? そうなの?
SHUN.:ちょっと負けじと(笑)。結果、却下だったんですけどね。シンセものが多い曲で、僕がDJをステージでやり始めた時期だったので、「こういうエッセンスを加えたらどうなる?」的な相談をされて、手探りでやってたんですけど。
kazuya:結果、却下になりました。すいません(笑)。
――THE MICRO HEAD 4N’Sの中でどんなカラーの曲だと思っていますか?
SHUN.:踊って聴かせられる曲ですね。ギターに関してはいつも、どれだけシンプルでいられるかっていうのが僕の中のテーマなので。
――それは歌を活かしたいと思っているからなんですか?
SHUN.:歌もそうですけど、THE MICRO HEAD 4N’Sはツインギターなので、自分の中の役割としてはバッキングに徹するというか、音圧的な部分を担うことが多いんですよね。なので、考えたギターをどんどん削いでいって結果、いちばんシンプルなところに落ち着いて、kazuyaに提示してレコーディングするっていう。
ZERO:僕は最近、ベースアレンジを打ち込んで作ることが多いんですよ。この曲のエピソードとしてはいい感じのフレーズが浮かんだんだけど、実際に楽器で弾いてみたら弾けなくて、「どうしよう」って。最終的にはいい感じに落ち着きましたけどね。
TSUKASA:「PARASITIC EMOTION」を最初に聴いたときは打ち込みのイントロからして“何かが始まるな”っていう感じがしてすごくドキドキしましたね。最初は8ビートだったんですけど、16ビートにしたら疾走感が出るんじゃないかと思ったら、勢いが出て狙い通り疾走しました(笑)。切ないメロディですけど、サビもノリやすいと思います。
――歌詞は、君と僕がどういう関係なのか気になるんですよね。表現が意味深で、この二人は果たして実際に出会っているのかな? とか。
THE MICRO HEAD 4N’S
Ricky:相手の存在を意識してるかしてないかで、出会ってるか出会ってないか違ってくるじゃないですか。片方は見ているんだけど、もう片方の記憶には全然ないっていう、いわゆる片思いっていうヤツなんですけど、君の記憶に自分を焼き付けたいと思っている男の曲ですね。kazuyaのデモに“Parasite ”っていうワードが入っていたので、心に寄生するとか侵入するっていうところから広げて書いていったんです。身体の中に入っていって君のことをいろいろ知りたい、みたいな。最後のフレーズ、” 見た目だけじゃなくて心の 隅から隙まで愛したいのさ”っていうところがすごく自分でも好きです。
――ユニークな視点のラブソングだなと思いました。
Ricky:ふだん寄生するとか、寄生されるって思うことってないじゃないですか。でも、実は人を好きになることって、その人の心や脳に自分を侵入させたいってことだと思うから、こういう方向性に持っていったんですよね。“君が描く未来へと先回りする”とかストーカーみたいですけど、極論、ストーカーって究極の片思いだと思うんですよ。ギリギリのラインで人を好きになる感じを書いてみましたね。
kazuya:僕はこの詞を見たとき、映画「バタフライ•エフェクト」を思い出したんですよね。ああいう感覚に近いイメージなのかなって。インタビューでRickyがしゃべってるのを聞いて初めて「そうだったのか」って。
Ricky:「バタフライ•エフェクト」面白いって言われて、2〜3回借りたんですけど、必ず10分ぐらい見たところで寝ちゃうんですよ(笑)。
kazuya:ホントに面白いんだって。
ZERO:僕、貸しましょうか(笑)。
Ricky:どんな映画なんですか?
kazuya:要は時空を行ったり来たりする話。「時を駆ける少女」的な。
――「PARASTIC EMOTION」も未来的というかサイバーな感じがする詞ですもんね。
kazuya:そうですね。
Ricky:まぁ、僕、もともと宇宙人ですからね(笑)。TSUKASAくんは、この歌詞、どうだったの?
TSUKASA:さっきストーカーの話が出ましたけど、僕の中ではキレイなラブストーリーだなと思いまして、これから知り合うかもしれない美しい女性の横顔が浮かびました。
Ricky:あれ? TSUKASAくん、好きな女のコがいたら追っかけちゃうタイプだって昔、言ってなかった?
TSUKASA:いや、去る者は追わずです(笑)。
――(笑)。カップリングの「PRISONER」は陰りと色気があってカッコいいですね。
THE MICRO HEAD 4N’S
kazuya:今回のシングルに収録されている曲って全部、同時期にできた曲で去年の年末、ツアー前に作ったんです。当時、自分の中でEDMとダブステップがひっかかっていて「PARASITIC EMOTION」がEDMの雰囲気を入れた曲なら、こっちはダブステップを取り入れてますね。僕の曲はコード数が多いのが特徴なんですけど、「PRISONER」は珍しくワンコード。
Ricky:天才だと思いましたね。こういう遊び心のある曲をサラッと書いちゃうんだから。それでいてメロディがしっかり立っていて。
――“弾道ミサイル”とか“快楽へと墜落せよ”とか過激な言葉が散りばめられている。
Ricky:そうですね。歌詞はエロティックな感じで、言葉の響き重視で書きましたね。自分の中でいろいろ想像して昇華させて書いた歌詞です。“プリズナー”でラブソングだと“恋に囚われた”的なイメージがありますけど、曲を聴いて、これは普通のラブソングじゃないな、と。“BRAIN 腐ってるかい?”ですからね(笑)。
――曲もだんだんサディスティックになっていく印象があるから詞と合ってますね。
Ricky:“比類なきプリズナー”とか響きが好きだったから書いたんですけど、自分でも意味わかんないんですよ。だって囚人なのに比べるものがないんですよ(笑)。どれだけ偉そうなんだっていうね。
SHUN.:「PARASITIC EMOTION」もそうですけど、Rickyさんの歌詞は言葉がポーンと耳に飛びこんでくるものが多い。ダジャレ王だけあって(笑)、言葉遊びがすごいんです。ライヴで演奏するとみんな、けっこう暴れる曲ですね。プリズナーなので繫がれた人みたいな感じの振りをしてくれる。
Ricky:ライヴでは「みんなを従えてるわ、俺」って(笑)。
ZERO:僕は煽るのが好きなので、この曲は楽しいですね。
TSUKASA:ズッシリした重さのあるビートで叩いていて「みんなをひっぱっていくぞ」って思える曲ですね。外国人のドラマーって背も高いし、腕も太いからオーバーアクションで叩いてるように見えるじゃないですか。ああいう感じを意識してますね。
「こういうアプローチのポップな曲は今までなかった」
――なるほど。「PRISONER」から続けて聴くと「声なきスマイル」は地下室から空の見える地上に出た感覚になります。
THE MICRO HEAD 4N’S
kazuya:僕らの中でいちばん爽やかなポジションの曲ですね。「PRISONER」の反動もあってできた曲だと思うんですけど、作った当初は「この曲、バンドでできるのかな」と思っていて半分ボツになるだろうなと思いながら持っていったんです。結果、今年のツアーで演ったら思った以上に曲のハマりがよくて、ファンのみなさんの反応も高かった。ライヴの最後にアコギ弾いてやったんですけど、ボツになると思っていた曲だっただけに嬉しかったし、曲って成長するんだなって。ツアー中にエンディングの部分をアレンジしたんですけど、作った当初の自分の想像を超えた曲ですね。
ZERO:僕は聴いたときから単純にこの曲をやりたいっていう気持ちがありましたね。激しい曲やダークな曲はあるけど、こういうアプローチのポップな曲はなかったし、ライヴで張りつめて演奏するような曲も大事なんですけど、一歩下がってクールダウンできる曲も必要だなって。激しい曲の前に演奏するとコントラストもハッキリつくし。
――歌詞も「PRISONER」と同一人物が書いたとは思えない(笑)。
Ricky:ははは。真面目な話しをすると、この曲の歌詞を書いたときに (東日本大)震災の数年後、みたいなドキュメンタリー番組をTVで見たんですよ。妻と子供を亡くした男性が話されていたんですけど、昨日までしゃべっていた人、昨日まで抱きしめられていた子供を触ることもできなくなるわけじゃないですか。すごく心打たれて、かけがえがないと思う人に声をかけないと、って。そんなことを思って書いた詞ですね。
――だから“何気ない幸せを 忘れないで”と歌っている。
Ricky:そう。自分はホントの絶望なんて知らない人間なんだなって思ったんですよ。大切だと思う人と話せるし、触れられる。っていうことを感じてできた歌詞だから、響くんじゃないかと思うんですけどね。
――「声なきスマイル」というタイトルにしたのは?
Ricky:自分の思い出の中でしか笑ってないっていう……。ファンだって、そうなんですよね。今まで応援してくれた人たちが知らない内にいなくなって、僕らには引き留めることはできない。でも、当たり前のように接してしまうわけですよね。好きになってくれて、ライヴに来てくれることがどれだけ大切かって。
――Rickyさんのいろいろな愛の形が今回のシングルに詰まってるんですね。
Ricky:そうですね。作っているときは人への想いについてずっと考えてましたね。ソロの作品にもそういう影響が出ていると思う。事務所を独立してひとりになったことでも考えさせられたし、あらためてまわりの人たちを大事にしようって。
――そしてBパターンに収録されている「この先ずっと…”Ballad version”」は1stアルバムに収録されている曲をリアレンジ。
kazuya:そうですね。早いスピードで曲がリリースされる時代ですけど、1曲、1曲を大事にしていきたいし、僕はいつもこれが曲の最後の形じゃないかもしれないと思っていて、去年、「この先ずっと…」のバラードヴァージョンを作りたいなって。THE MICRO HEAD 4N’Sをやる以前、音楽理論を習っていた人にピアノを弾いてもらったんです。通常のスタイルでやるのもいいんですけど、ピアノと生のストリングスを入れて形にしたい欲求があって……。
――元のメロディがいいから、バラードにしても活きるんですよね、きっと。
Ricky:最高ですね。バラードにしたほうがいいんじゃないかぐらいのメロディですよね。
――ハイトーンのボーカルもグッときますしね。
kazuya:もうライヴで何回かやったんですけど、次のツアーでもやりたいなと思ってます。ぶっちゃけ、この曲のミックスダウンが終わって聴いたとき泣いちゃいましたもん。Rickyに、「めっちゃ、いいじゃん」ってメールしたぐらい。
「ライヴも人生もはじけていきたい」
THE MICRO HEAD 4N’S
――では、ツアーの話が出たところで7月31日からスタートする『3rd Anniversary tour』はどうなりそうですか?
kazuya:内容に関してはこれから具体的に決めていくんですけど、今年の1月から5月にかけて『EARNEST GAMES』っていう企画ライヴをやったんですね。そこでバンドの幅が広がったと思うし、去年のTHE MICRO HEAD 4N’Sとは全然違う最新形が見せられる自信はありますね。
SHUN.:「EARNEST GAMES」ではライヴのためのSEを作ってオープニング曲と繋げたり、曲間に煽りSEを入れて、DJを多用したりとか、遊びの部分を取り入れたので、次のツアーでまた進化したさらに面白いライヴを見せられると思ってます。CDをゲットして聴きこんでもらえたら、より盛り上がれるんじゃないかな。
kazuya:あとは夏のツアーなのでお祭り感覚もありつつ――。今年、初めて名古屋と大阪に行くんですよ。遊ぶ気満々だし(笑)、ライヴも人生もはじけていきたいなと。
Ricky:お客さんにもっともっとTHE MICRO HEAD 4N’Sを浸透させていきたいですね。っていう意味でパラサイトしたい(笑)。
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RELEASE
2nd Single「PARASITIC EMOTION」
2014.7.30 Release!!

THE MICRO HEAD 4N’S
Atype
DEVR-10 ¥1,500(+tax)

[CD]
M-1 PARASITIC EMOTION
M-2 Prisoner
M-3声なきスマイル

THE MICRO HEAD 4N’S
Btype
DEVR-11 ¥1,500(+tax)
[CD]
M-1 PARASITIC EMOTION
M-2Prisoner
M-3 この先ずっと…~Ballad version~

SCHEDULE
3rd Anniversary Tour 2014
PARASITIC EMOTION

07.31(木) 高田馬場AREA
08.03(日) 横浜BAYSIS
08.09(土) 柏Thumb Up
08.16(土) 名古屋UP SET
08.17(日) OSAKA MUSE

TOUR FINAL
08.24(日) Shibuya WWW

「Crazy Monsters」
~Monsters Parade~

10.12(日) 神戸VARIT.
10.13(月・祝) 京都MUSE

「Crazy Monsters」
~HALLOWEEN PARTY 2014~

10.26(日) 新宿BLAZE



PROFILE
THE MICRO HEAD 4N’S

THE MICRO HEAD 4N’S Vo: Ricky
birthday: 10.20
blood type: A
THE MICRO HEAD 4N’S Gt: kazuya
birthday: 12.15
blood type: O
THE MICRO HEAD 4N’S Gt: SHUN.
birthday: 04.21
blood type: O
THE MICRO HEAD 4N’S Ba: ZERO
birthday: 07.31
blood type: O
THE MICRO HEAD 4N’S Dr: TSUKASA
birthday: 03.06
blood type: B
オフィシャルサイト

DISCOGRAPHY

アーティストタグ

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