5月8日(水)池袋EDGEにて開催されるViSULOG主催イベント『HYSTERiC CIRCUS 2019-BAD PARTY-』の出演バンドから、飛炉(ジャックケイパー)とROY(零[Hz])のスペシャル対談が実現した。
真逆のボーカルスタイルを持つ両者だからこその刺激的なトークセッションをご覧頂き、さらなる化学反応を確かめに是非当日は会場に足を運んで欲しい。

取材・文:二階堂晃
『ジャックケイパーは三枚目で、面白くて、でも主人公になり得るバンドでありたい(飛炉)』
――ジャックケイパーと零[Hz]は以前にも共演の機会があったそうですね。
飛炉:あれはなんのイベントなんでしたっけ?新宿BLAZEでジャックケイパーと零[Hz]とPOIDOLのスリーマン以来ですね。ちなみに、初共演は零[Hz]の始動お披露目のフェスだったんですよ。
ROY:僕の前のバンドでもジャックケイパーとはよく対バンしていたんで、付き合い自体はそれなりにありますね。
――当時を振り返ってのお互いの第一印象はどんなものでしたか?
ROY:飛炉さんは若々しくて、あまり年上って感じのしない人だなと思いましたね。ボーカルとしてもバンドとしても悪戯好きな雰囲気が前面に出ていて魅力的だなって。
飛炉:いや、無理してるだけ(笑)。頭は全然成長しないのに身体だけ歳を取っていくんですよ。言ってしまえば、コナン君の逆バージョンです。
一同:(笑)
飛炉:ROYくんのイメージは前のバンドより零[Hz]になってからの方が大きいですね。全員イケメンで歌も演奏も上手いバンドのボーカリストだなって。それに、ギターのLeoくんは以前同じ事務所だったから、零[Hz]には親近感が最初からあって。良い印象しか無いです。
――お2人は、共演のJin-machineさんとGTBさんとの交流はあるのでしょうか?
飛炉:僕はバンドを始めたのが結構遅咲きなんで、最初チケットを買って色んなバンドを見に行っていたんですね。実はJin-machineさんは、その中でちょこちょこ通っていたバンドさんの一つだったんです。
――そうだったのですね。ということは、ジャックケイパーとして活動するにあたり、Jin-machineさんからの影響を受けているのでしょうか?
飛炉:影響というか、自分のやりたいことと一番似ているなって思ったんです。ヴィジュアル系はカッコいいバンドであることが王道な中で、僕はサザンオールスターズみたいなバンドをヴィジュアル系でやりたいと思っていたので。
――それはとてもユニークな発想ですね。
飛炉:ジャックケイパーは三枚目で、面白くて、でも主人公になり得るバンドでありたいんですよ。サザンってそういう存在だし、バンド以外だったら「ルパン三世」みたいな存在になりたいなって。GTBさんに関して言えば、カメレオさん(GTB Vo.Takeshiの前身バンド)の解散ライヴを勉強に観に行かせて頂いたことがあるので、個人的に一緒にやれるのは本当に嬉しいですね。
『逆に僕が一番最初に触れた音楽はサザンオールスターズ(ROY)』
――一方のROYさんはいかがですか?
ROY:僕はこのシーンにやって来てまだ間もないので、今活動されているバンドさんのことは今もリアルタイムで勉強中です。零[Hz]はメンバーみんなの音楽的なルーツが共通している上で結成されたバンドなんです。音楽を聴いて心を動かされたメンバーだからこそ、自分たちもまっすぐに良い音楽を届けたいという思いで活動しています。
――零[Hz]のルーツはどのあたりの音楽なのでしょうか?
ROY:L'Arc-en-Cielさん、LUNA SEAさん、X JAPANさんが僕たちの根底にあるルーツですね。
――零[Hz]の皆さんはそういった「レジェンド」と呼ぶべきバンドのドンピシャの世代ではないですよね?
ROY:そうかもしれないですね。僕個人で言うと、アニメの主題歌でL'Arc-en-Cielさんを知ったことで「バンドをやってみたい!」と思いました。あの時代のバンドさんって世代を越えて良いと思わせる魅力を持った人たちばかりだと思うし、自分たちもそういう音楽を伝えていけるバンドでありたいんです。
飛炉:実は、僕も一番最初に音楽に目覚めたきっかけはL'Arc-en-Cielさんです。
ROY:そうなんですか!? 逆に僕が一番最初に触れた音楽はサザンオールスターズなんですよね。
飛炉:そうなんだ! 意外な部分でルーツが交わってる(笑)。
――ボーカリストとしてお二人が一番大切にしていることはなんですか?
飛炉:自分の思ってることを素直に伝えることですね。自分が自分を信じられなくなったら終わりだと思うんですけど……。なんか真面目な話になってダメですね(笑)。
ROY:僕は「零[Hz]のボーカルROY」と普段の自分との切り替えです。その境界線が曖昧だと僕の場合は良くなくて、しっかり線引きをしている方が逆にライヴでも素直に表現が出来るんです。
――そう思うに至るきっかけとなる出来事が何かありましたか?
ROY:矢沢永吉さんのドキュメントを観たことが大きかったです。あるライヴの楽屋でスタッフの方がミスをしたことに対して矢沢さんが「俺は良いけど、矢沢はなんて言うかな?」って伝えている場面を観て、この人は楽屋での自分と「矢沢永吉」という存在を完全に切り分けているタイプの人だ、と思ったんです。そのスタンスが、自分のボーカリストとしての意識にすごくフィットしたんですよね。
――大変有名なエピソードですよね。
ROY:変に大物ぶるつもりは一切ないですけど、ステージの上と下できちんと切り分ける意識を持つことが僕にとってはとても重要です。
飛炉:僕はROYくんの正反対で、普段の自分がそのままステージに出ちゃうから羨ましいですね。
ROY:逆に僕の方こそ飛炉さんのありのままのスタンスは自分には出来なかったことなので、すごく羨ましいです。お互い無いものねだりなんでしょうね。
飛炉:こないだなんて、ライヴの日の朝に家の庭のネズミ捕りにトカゲが捕まっていたのを逃がしてあげたんですけど、ライヴ中もトカゲのことが気になってずっとヘコんだまま歌ってました。MCでも「あのトカゲが心配だ!」ってそのまま言っちゃったし(笑)。
『まったく同じセットリストで3日間ライヴをやったとしても、それぞれ全然違うものを見せられる自信がある(ROY)』
――そんなお二人のボーカルとしてのマインドで、今お互いのバンドはどんなモードでライヴをしているのでしょうか?
飛炉:ジャックケイパーはどんどんメンバーがいなくなるバンドなので、ファンの子のテンションもその都度落ちて行っちゃう訳です(笑)。それを少しでも上げさせようと常に思いながらライヴには臨んでます。でも、うちのファンは逆にメンバーを支えようとメチャクチャ頑張ってくれる子たちなんですよ。その気持ちに少しでも恩返ししてあげたいなといつも思いますね。
――素晴らしいファンとの関係性ですね。
飛炉:今まで以上に気合を入れてやってるつもりです。もちろん動員も一時期は本当に落ち込みましたけど、「やっぱりジャックケイパーのライヴが一番楽しい」ってことに気付いて少しずつファンの子も戻ってきてくれてるのを感じますね。
――零[Hz]はいかがですか?
ROY:僕たちは結成して最初のライヴがワンマンツアーでファイナルがTSUTAYA O-WESTというスタートだったので、まだ自分たちがどんなライヴをやっていくのか分からないまま始まったんです。期待されていることを肌で感じつつ、当時はプレッシャーも大きかったですね。そこを経たことで、今はありのままの感情を伝えていくのが零[Hz]のライヴだと思っています。まったく同じセットリストで3日間ライヴをやったとしても、それぞれ全然違うものを見せられる自信がありますね。
――飛炉さんとROYさん、お互いに向けてこの機会に聞いてみたいことはありますか?
飛炉:ROYくんの歌の上手さって最初からだったんですか?
ROY:全然そんなことないです。今でこそ、上手いと言ってもらえることはありますけど、専門学校で少しだけ歌を習っていた時期の基礎練習みたいなものを地道に家でやってきたことが僕の場合は良かったと思いますね。ボーカルに大切なものって歌の上手さじゃないと思うんで。
飛炉:その言葉、僕の歌がヘタだって思ってる子ら全員に言ってやりたい(笑)! ボイトレに行くくらいなら毎日カラオケに通った方が上手くなるって言う人もいますね。
ROY:それはありますよね。歌って筋肉と一緒で鍛えるものだから、毎日カラオケに行くのは効果あると僕も思います。むしろ、僕は歌の上手さよりもMCや煽りを評価される方が嬉しいですね。
――ROYさんはライヴでのMCなどではどんなことを心掛けているのでしょうか?
ROY:上手いことを言えたとか、面白いことを言えたとか、そういうことは重要ではないなって気付いたんです。僕が零[Hz]としての言葉を伝えている時のお客さんの表情を見ている方が、はるかに何かを伝えられた手応えを感じていて。目の前のお客さんが欲しがって言葉ってなんだろうってことももちろん考えますけど、それよりも今自分たちが何を伝えたいかっていうことの方を重視したいですね。
『喫煙スペースには僕がマキビシでもバラ撒いて外に出れないようにしてやる(飛炉)』
――飛炉さんもその場その場のライヴだからこそ出てくる言葉を大切にしているボーカリストですよね。
飛炉:僕はMCを全く考えていかないので、マネージャーに怒られてばっかりですけどね。その場で思いついたことしか言わないので、ヒドイ時は本当にヒドイですよ(笑)。
ROY:そんなイメージ全くないですよ。いつでも面白いMCをしていてすごいなって思ってました。僕、今でも覚えているMCがあって、ライヴの大事な場面で「一つになろうぜ!でも時には二つになってもいいじゃない!」って言ってたのが本当にすごいなって。それって、どんなスタンスでライヴを見てもいいよっていう風に、その場のお客さんのことを認めてあげてるってことじゃないですか。
飛炉:そんな風に解釈してもらえて嬉しいですね。実際は、「二つでいいんかい!」ってツッコミが欲しくて言っただけだったんで(笑)。
ROY:ええー!? そうだったんですか? でも、僕にそう捉えさせた時点で飛炉さんの勝ちな訳だから、僕はやっぱりとてもいいMCだったと思います。
――最後に、5月8日に池袋EDEGにて開催される(火)ViSULOG Presents「HYSTERiC CIRCUS 2019-BAD PARTY-」への意気込みを聞かせて下さい。
飛炉:全バンド素晴らしいバンドばかりが出演するイベントだなと思います。が、破天荒さにおいてはジャックケイパーは誰にも負ける気がしないので、メンバーが減っちゃってサポートメンバーを入れてやっているのにこんなにもスゲーことができるんだぞってことを伝えたいですね。ライヴハウスの喫煙スペースには僕がマキビシでもバラ撒いてそこに居れないようにしてやるんで、4バンドのファン全員が4バンド全部のライヴを見てもらえるイベントになればいいなと思います。
ROY:こういう風にライヴの前に対談の機会をもらえたことがきっと当日の良い空気に繋がると思うんですよね。ありのままの今の自分たちが誰かに突き刺さればいいなと思います。この日も色んなライヴが全国で行われると思うんですけど、5月8日は池袋EDGEが一番熱いんだぞってことを伝えたいですね。

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