FEATURE
スペシャル企画「ザ・対談」


VISULOG誕生4周年を記念し、1月に東名阪を舞台に開催になるイベント「VISULOG 4th ANNIVERSARY」。同イベントに出演するバンドたちが様々な組み合わせで対談を実施。ここでは、MoranのSoanとユナイトの莎奈のドラマー対談をお届けします。

取材・文:長澤智典
「このシーンの中で、自分たちらしさを貫き続けるのは難しい。でもそこはユナイトも同じ意識でいるんじゃない?」(Soan)
Soan Moran
――Soanさんはユナイトのメンバーとの付き合いは長いんでしょ?
Soan:ベースのハクやギターのLiNとは会うとよく話をする仲ですね。ハクに関してはプライベートでも交流があって、きっかけは一度セッションしたことから急速に仲良くなった。最近は互いに忙しいから会う機会は減ったけど、以前はよく一緒にご飯を食べたり飲んだりしてましたね。でも、莎奈くんとこうやって話すのは初めてだよね。
莎奈:初めまして、よろしくお願いします。実はユナイトに入る前に、LiNさんに誘われて大阪でユナイトのライヴを観に行ったんですね。その時に対バンで出ていたのがMoranさんで、とにかく世界観が凄くて一瞬にして引き込まれて、イベント後にLiNさんと話をしていたときも、ずっと、「Moranさんすごかったですね」という話ばかりしていて(笑)、LiNさんからしたら、「え? 俺らは?」みたいな顔をしながらも、僕の話をずっと聞いてくれてました(笑)。
Soan:そう言ってもらえるのは嬉しいですね。
莎奈:ヴィジュアル系の世界に入ってから、まだ4年も経ってないんですけど、それでもMoranさんの際立った独特さには強く惹かれました。
――Moranは周りの流行に左右されることなく、独自の道を築いている人たちですからね。
Soan:このシーンは、つねに新しいものが入ってくる流動的な場。その中で活動をしていくうえで、いかに自分たちらしさを持って活動し続けていけるか。正直、このシーンの中で、自分たちらしさを貫き続けるのは難しい。でもそこはユナイトも同じ意識でいるんじゃない?
莎奈:僕は正式に加入してまだ3カ月程度ですけど、それは感じてますし、Soanさんにそう言っていただけて嬉しいです。
Soan:実は俺、莎奈くんの前のバンドのPVを観たことがあって、すごく女の子っぽい雰囲気のもと、カメラ目線も決めながら、ルンルン気分でドラムを叩いてたよね? その時から、自分の好きな(自分を主張していく)タイプの人だなって思っていたから、今回のイベントで共演できるのが楽しみですね。
莎奈:あの頃は中性的な感じでしたね。今もそんなに変わってないかもしれないけど……(笑)。
Soan:莎奈くんのドラムってさ、小技が効いてるっていうか、細かいプレイまでしっかりやる人でしょ? さすがそこは、ユナイトのリーダー椎名未緒くんが厳選したプレイヤーなんだろうなって、何となく外から見てても感じてたんだよね。
莎奈:僕がユナイトへ入る一番のきっかけって、実はLiNさんなんですよ。以前からLiNさんとは仲良くさせてもらってて、よく夜中に電話しあったりしてたんです。ユナイトへの加入もLiNさんが強く押してくれたことが大きかったんです。LiNさん自らわざわざ大阪まで来てくれたり、ユナイトのファンだった僕としては、とてもありがたい話なんですけど、当時は、「もしかして騙されてる?」みたいな気持ちもあって、ようやく最近なんですよ。「俺、ユナイトのメンバーなんだよな」って実感できるようになってきたのって(笑)。
「『ドラムを叩いたってことはメンバーになるってことでしょ?』って話になり、気がついたら住む場所まで用意されていて、気づくと大阪から上京させられてメンバーになってました(笑)」(莎奈)
――莎奈さんは、どんなきっかけでドラムを叩き始めたのでしょうか?
莎奈:自らドラムを選んだわけではなくて、たまたまその場の流れというのが大きかったんですよ。
Soan:その場の流れって?
莎奈:高校時代に友達から、「軽音楽部に入りたいんだけど、不安だから一緒についてきて」と言われて付いていったんです。そうしたら部の先輩方が、集まった1年生たちに向かって、「ギターをやりたい人」「ベースをやりたい人」とかいろいろ聞いてきて、その質問に対して手を上げるわけですよ。でも、「ドラムをやりたい人」って時に誰も手を上げなかったんですね。俺はただ付き添いで行っただけにも関わらず、「この空気はマズいでしょ」と思って、つい手を上げてしまって仮入部したんですけど、入ったら入ったで、今度はドラマーが俺しかいないから、1年生部員はみんな俺と組むわけですよ。それで3年間ドラムを叩きながら高校を卒業したんですけど、その時点で、ドラムを叩くこと以外にやりたいことがなかったんで、ここまで来てしまいました。Soanさんは何がきっかけなんですか?
Soan:俺はX JAPANのYOSHIKIさんの影響がでかかったね。もともと鍵盤を習ってたというところもYOSHIKIさんと一緒。それもあって昔から楽曲も作れて、それが今でも自分の強みにはなっているところかな。
莎奈:曲作りをするときも鍵盤ですか?
Soan:けっこう理詰めでいくので、あらかじめコードワークを構築したうえで、鍵盤やギターで弾いてパソコンに向かって作業していく感じだね。
莎奈:僕もそこは一緒で、まずは理詰めで作っていきますね。もちろんドラムを叩くのも楽しいんですけど、曲を作ることが大好きで。
Soan:莎奈くんの曲は、もうユナイトで形になってるの?
莎奈:僕が参加している音源の中にはまだ無いんですけど、曲出しはいろいろとしてます。実は、僕が初めてユナイトでドラムを叩いた音源も、最初はメンバーとしてではなく、「ゲストドラマーとして叩いてほしい」っていうことからだったんですよ。それで、東京まで行ってドラムを叩きに行ったんですけど、そこから次第に、「ドラムを叩いたってことはメンバーになるってことでしょ?」って話になり、気がついたら住む場所まで用意されていて、気づくと大阪から上京させられてメンバーになってました(笑)。
Soan:メンバーのそのノリがすごいな(笑)。
莎奈:かなりパンチが効いてますよね。
Soan:でもそこがバンドっぽくていいよね。昔のバンドで例えるなら、酒の席でメンバーになっちゃうみたいなさ(笑)。正式メンバーになるまでどれくらいの期間だったの?
莎奈:サポートでドラムを叩いて、初お披露目となった渋谷公会堂のステージの日までを数えたら、だいたい2カ月くらいですね。
Soan:そんな短期間だったんだ!? いろんな準備でメッチャ大変だったでしょ?
莎奈:そうなんですよ。「入ります」って正式に返事をしたのが7月で、その時点で、「8月16日の渋谷公会堂のステージに一緒に立つから」って言われて、そこに向けて引っ越しの準備もあれば、曲も覚えなきゃいけないしで、実際に上京したのは8月の上旬なんですけど、リハーサルも10日くらいしか入れない状況だったんですけど、他のメンバーは、「渋谷公会堂まで10日もリハーサルができる」って余裕なんですよね。俺もその会話を聴きながら、「あっ、そっか。まだ10日あるんだ」って安心感を覚えたりしてたんですけど、その時点で完全にユナイト色に洗脳されてましたね(笑)。
Soan:ユナイトなかなかやるな(笑)。
「会場で会って挨拶する程度の人だと、顔見知りではあっても、お互いの間には溝が生まれてたりもするわけで、俺はどちらかと言えば、お互いに言いたいことも言い合える、公私ともに仲良くなれる間柄でいたいなと思ってしまう性格なんで」(Soan)
莎奈 ユナイト
――莎奈さんの加入の話を聞いてて思ったのが、気持ち優先で活動していくバンドって、今は少ないのかなということなんです。
Soan:今はなかなかいないですね。だからこそユナイトのメンバーには“人間味”というか、すごくバイタリティを感じるんです。その熱さが良くないですか?
――非常に好感が持てるところです。今はそういう熱い人っていないんですか?
Soan:少ないのか、見えてないだけなのかは分からないですけど、昔だったら、ライヴが終わった後には皆で打ち上げで交流しながら、別のバンドマンと話をする機会はすごく多かったけど、今は終わってもすぐに帰っちゃうから、家に引き籠もるアーティストも多いじゃないかな。
――確かに。
Soan:例えばユナイトで言うと、俺はよくハクと飲んだりもしているように、彼とは一緒にしゃべる機会も多いんですね。だからこそ、今でもすごくいい関係ですね。でも、ただ会場で会って挨拶する程度の人だと、顔見知りではあっても、お互いの間には溝が生まれてたりもするわけで、俺はどちらかと言えば、お互いに言いたいことも言い合える、公私ともに仲良くなれる間柄でいたいなと思ってしまう性格なんで。
――社交辞令的な関係には寂しさを覚えてしまいますからね。
Soan:正直、「寂しいな」と思うことはありますよね。「あっ、挨拶だけか」みたいな。イベントのリハーサルにしても、昔は対バンの人らのセッティングを見ては参考にしたり、リハーサルを見て刺激を受けることも多かったけど、今はメイクや物販用のチェキ撮影なども含め、自分らのことだけに必死になってしまうせいか、他のバンドの演奏を見なくなった人が増えたなって印象はすごくあります。でもまあ、そういう時代なのかなっていう気も最近はしてますけどね。
莎奈:僕は他のバンドさんのリハーサルを見たい人なんで、やることがない限りは見るようにしてます。もちろんお酒の場だって、誘われれば付いていきますから。
Soan:莎奈くんってお酒好きなの?
莎奈:好きなんですけど、すごく弱くて……。飲み過ぎるとちょっと様子がおかしくなっちゃうんです(笑)。ご迷惑をおかけするかも知れないですけど、それでも良かったらご一緒させてください。
Soan:是非! じゃあ今度飲みに誘うよ。
「大好きなバンドのメンバーになったこともあって、どんなイベントに出ても、『ユナイトはすごいバンドだから』と心の底から思えるので、僕らもどんなイベントに出てもぶれない気持ちは持っていますね」(莎奈)
――莎奈さんは、もともとヴィジュアル系以外のシーンで活動をしながら、約4年前よりこのシーンへ活動の場を移しましたが、莎奈さんから見たヴィジュアル系シーンの印象はどうですか?
莎奈:もしかしたら失礼な言い方になってしまのかも知れないですけど、ドライと言うか、損得感情で動いてる人たちが多いのかなっていう印象があって、それこそ、「この人と組んだらファンを取れそう」とか。もちろん遊びでバンドをやっているわけじゃないから、そういう戦略も大切なんですけど、そこだけになってしまう人が多いかなって思いますね。
Soan:両方持つことは大事なんだろうけど、それよりも、「自分たちのバンドはこうだ!」っていう自信を持つことが大事というか、その気持ちさえあれば激しいバンドのみのイベントでも、キラキラ系ばかりのイベントだろうと、何も気にすることなく演奏していける。むしろ細分化された中でしかバンドの色を発揮できなくなることのほうが寂しいよね。その点Moranは、ユナイトと対バンするのはもちろん、どんなバンドとやっても面白いなと思えてるし、一緒に面白いことが出来たらなとも思ってる。
莎奈:そうですよね。僕もそう感じます。今回の「VISULOG 4th ANNIVERSARY」も、いろんなバンドさんが出てるから楽しめそうです。
――「自分らは自分」と言い切れる自信を得るまで、どのくらいの経験を要しました?
Soan:Moranは来年で7周年になるんですけど、「自分らはこうだから」というメンタル面を貫くのは、そうそう簡単に出来ることではないように、正直5年はかかったかなっていう気はしてます。
莎奈:僕の場合、元々大好きなバンドのメンバーになったこともあって、どんなイベントに出ても、「ユナイトはすごいバンドだから」と心の底から思えるので、僕らもどんなイベントに出てもぶれない気持ちは持っています。僕の場合、ファンとして外からユナイトを見ていた時期が長いから、「ここが良くて。ここのバンドにしかないものはこれだ!」っていうのがわかるんですよね。それが、僕の自信を支えてもいるんだと思います。
Soan:本当にユナイトに惚れ込んでるんだね! うちにも途中加入のメンバーがいるように、確実にバンド内に新しい風を吹かせてくれたというか、今の莎奈くんのように新しい要素をどんどん提示してくれていて、自分らで不安だった部分を、新しいメンバーに、「Moranってここが魅力ですよね」と言ってもらえたことで、自分たちでも改めてその良さを確認できたり、自信にも繋がっていったかな。そういった面でも、莎奈くんの加入で今後のユナイトがどう自信を持って成長していくのかが楽しみだね。
莎奈:ありがとうございます。その言葉……泣きそうです。
「『自分らしさを貫いているバンドって、こんなにいろいろいるんだよ』というのを感じて欲しいので、是非、最初から最後までイベントを見てもらって、ヴィジュアル系という音楽シーン自体をいろんな角度から見て、感じてもらえたらなってすごく思います」(Soan)
――お二人ともドラムセットがシンプルですよね。
莎奈:そこに関してはこだわりがないと言いますか、イベントの場合、転換時間ってバンドの演奏時間的に死活問題になるじゃないですか。そこをスムーズにしていくことを考えてやっていく中で、どんどんセットがシンプルになっていき、気がついたら今の状態になってました。別にセットがシンプルでも十分表現していけるし、理想を言えば、スネアの音だけで表現していけるようになりたいとさえ思ってるんで。
Soan:そこは俺も近いかもしれない。そんなにセットが多くなくても十分に表現していけるし、むしろ楽器に埋もれてしまうのは、俺自身は格好よくないと思っていて……。
莎奈:Soanさんのステージングってすごく目を引きますよね。
Soan:そう言ってもらえるのは嬉しいね。いかに自分を出すかは大切なことだから。
莎奈:すごい煽ってますよね? 僕も立ち上がったり、スティックを回したり、投げたりはしていくタイプで、それなりに自分のパフォーマンスは自信があったんですけど、Soanさんの姿を見たら、「ヤバい、負けてる!」と思って、実は結構ショックを受けてたんです(笑)。
Soan:ありがたいね。
莎奈:Soanさんを見てて改めて思ったのが、絶対に替えの効かない人ってことなんですよね。例えばですけど、今のMoranに違うドラマーさんが入ったとしたら、その時点ですでにMoranではなくなってしまうと思っていて、それくらいSoanさん自身の存在がMoranの柱になっている。そこの凄さを俺は感じてます。
Soan:ありがたいね。
――最後に、「VISULOG 4th ANNIVERSARY」に向かう意気込みをいただけますか?
莎奈:イベントに呼んでいただけたこと自体が嬉しいんですけど、呼ばれたということは、「ユナイトらしいライヴを求められてる」ということだと思うで、精一杯ユナイトらしさを見せたいなと思います。
Soan:記念すべきイベントのメンツにMoranを選んでもらえたのは本当に嬉しいですね。これだけ個性の強いバンドさんばかりが集まっているように、どれだけ自分たちらしさを貫きながら表現していけるかが大事というか。もちろん、お客さんにも、「自分らしさを貫いているバンドって、こんなにいろいろいるんだよ」というのを感じて欲しいので、是非、最初から最後までイベントを見てもらって、ヴィジュアル系という音楽シーン自体をいろんな角度から見て、感じてもらえたらなってすごく思います。
ViSULOG 4th ANNIVERSARY
2015.01.24.SAT
TSUTAYA O-EAST

OPEN 15:45 / START 16:30
前売 ¥4,300 / 当日 ¥4800 (D代別)
出演:Moran / ユナイト / GOTCHAROCKA / Black Gene For the Next Scene / WING WORKS / アルルカン / Chanty
DISK GARAGE:050-5533-0888

2015.01.31.SAT
梅田AKASO

OPEN 16:15 / START 17:00
前売 ¥4,300 / 当日 ¥4800 (D代別)
出演:Moran / ユナイト / GOTCHAROCKA / WING WORKS / アルルカン / Chanty
(問) サウンドクリエイター 06‐6357‐4400

2015.02.01.SUN
名古屋E.L.L.

OPEN 16:15 / START 17:00
前売 ¥4,300 / 当日 ¥4800 (D代別)
出演:Moran / ユナイト / GOTCHAROCKA / WING WORKS / アルルカン / Chanty
(問) JAILHAOUSE 052-936-6041

RELEASE
Moran:
12th Maxi Single
「堕落へと続く偏愛の感触」

2014.10.08 Release!!

堕落へと続く偏愛の感触
初回限定盤
2曲+PV1曲入り
S.D.R-273-A
1,800円 (税抜)

CD:
01. 堕落へと続く偏愛の感触
02. Memorable

DVD:
堕落へと続く偏愛の感触

堕落へと続く偏愛の感触
初回限定盤
3曲入り
S.D.R-273-B
1,500円 (税抜)

CD:
01. 堕落へと続く偏愛の感触
02. Memorable
03. グロテスク ライド




ユナイト:
doubleA-side 6th Single
「レヴ/ice」

2014.09.17 Release!!

レヴ/ice
初回生産限定盤タイプM
CD 3 Songs+DVD
¥1,900+税
DCCL-158~159

CD:
01. レヴ
02. ice
03. レヴ (off vo.)

DVD:
01. レヴ MV
02. レヴ MV Making

レヴ/ice
初回生産限定盤タイプL
CD 3 Songs+DVD
¥1,900+税
DCCL-160~161

CD:
CD収録曲は初回生産限定盤タイプMと同じです

DVD:
01. ice MV
02. ice MV Making

レヴ/ice
初回生産限定軽装盤
CD 2 Songs
¥926+税
DCCL-162

CD:
01. レヴ
02. ice

レヴ/ice
通常盤
CD 4 Songs
¥1,500+税
DCCL-163

CD:
01. レヴ
02. ice
03. 君は知らない
04. 君は知らない (off vo.)

PROFILE
Moran

Moran Soan
birthday: 06.01
blood type: B
オフィシャルサイト


ユナイト

ユナイト 莎奈
birthday: 01.31
blood type: O
オフィシャルサイト
PRESENT
プレゼント

抽選で2名の方に、Soanさん、莎奈さんのサイン入り「ViSULOG 4th ANNIVERSARY」オリジナルポスターをプレゼント!

【応募期間は終了しました】

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