バグサミ -Extra Edition-

バグサミ対談 一聖(BugLug)×千秋(DEZERT)×yo-ka(DIAURA)

2018.12.26
BugLugが掲げるフェスイベント『バグサミ-Extra Edition-』対談もいよいよ最終回!
Vo.一聖、DIAURA Vo.yo-ka、DEZERT Vo.千秋の三者によるボーカル対談は、イベント当日の模様を予想させる波乱の幕開けと共にスタートした。今の「ヴィジュアル系シーン」のメインストリームをそれぞれの形で突き進む三者の言葉のリアルなぶつかり合いをご覧頂きたい。

取材・文:二階堂晃
『今自分が何をするべきかってことを常に考えてるから、未来予想なんて出来るはずもない』
――「バグサミ」対談、ラストはBugLug Vo.一聖さん、DIAURA Vo.yo-kaさん、DEZERT Vo.千秋さんによるボーカル対談とのことですが……。
(※DEZERT Vo.千秋が予定時間を大幅に回っても不在)
一聖:始めちゃいましょうか(笑)。
yo-ka:果たして千秋は間に合うのか、みたいな(笑)。
――それでは、皆さんご多忙な中での取材と言うこともありますので、とりあえずインタビューを始めます。一聖さんとyo-kaさんの関係性はどんなものなのでしょうか?
一聖:実はDIAURAとDEZERTって、バンド同士の絡みってそこまでなかったんですよ。DIAURAは今何年目?
yo-ka:来年で8年目かな。
一聖:うちが来年で9年目だから、バンド歴的には1年違いだね。
――早速ですが、今のヴィジュアル系シーンの中核を担う両バンドのセンターに立つお二人の目からから見て、最近のシーンはどのように映っていますか?
一聖:ヴィジュアル系って音楽性もルックスも自由なジャンルなのが魅力だなと思う反面、世間からの評価が全体的に低くなってるのかなとは感じますね。「ヴィジュアル系? まだいるの?」みたいな。俺たちは“バンギャ”って呼ばれるファンの子達に支えられて活動出来ているけど、世の中全体を見た時にそうじゃない人種の方が圧倒的に多いじゃないですか。そこを変えていきたいから「バグサミ」を開催しようという思いはありますね。みんなで力を合わせれば何か変えていけるんじゃねえかなって。
yo-ka:SNSの時代に完全に突入している中で、お客さんも色んなものを好きに選べる時代じゃないですか。なので、良くも悪くも「ヴィジュアル系」っていう言葉が独り歩きしちゃってるのかなとは感じますね。バンギャだ、バンギャじゃない、みたいな分け方ももはや意味がないのかなというか。そういった時に、世の中の需要に合わせて自分たちのスタイルを変えていくバンドも多いと思うんですけど、少なくともBugLug、DIAURA、DEZERTの三組に関して言えば、そういうものに流されるようなバンドじゃないんだろうなとは思いますね。結局、音楽やってる人なんてエゴの塊でしかないし、そのエゴがある限り、存在意義はあるんじゃないかって思うし。
――DIAURAは8月9日に新木場コーストで開催された第1回目の「バグサミ」にも参加されていますよね。
yo-ka:あの日は本当に良いイベントだったなと思いますね。変な馴れ合い感も一切なくて。カッコいいバンドがカッコいいことをするっていう一番シンプルなイベントが求められていると思うし、それが出来ていれば時代がどうとかは関係ないと思いますね。
――今、yo-kaさんが“エゴ”とおっしゃいましたが、お二人にとっての“エゴ”とはなんでしょうか?
一聖:俺はバンドがどうこうの前に、自分が生きていて感じることをそのまま曲や歌詞にしているんで、言いたいことをそのままBugLugを通じて言っているというのが俺のエゴですね。いつも言いたい放題言ってるんで、例え誰かに「それは一聖のエゴだよ」って言われたとしても、どこかに通じ合えるものがあれば、価値に繋がってくると思うんで。
yo-ka:俺は「自分がカッコいいと思うことをする」ことですね。「これが流行っている」とか「これがウケがいいよ」みたいなことに合わせていると絶対に後で後悔するタイミングがやってくる。認められる、認められないとかじゃないと思うんです。他者の評価より、まずは自分自身がどう思うかということが大事じゃないですか。
――シビアな話になると、そのエゴを貫くと同時に常にバンドとして結果を求められる立場でもあると思います。
yo-ka:その辺のバランス感覚のことは俺も一聖に聞いてみたかった。
一聖:難しいな……。俺、この先どうなるかみたいなことって考えられないタイプだから。今自分が何をするべきかってことを常に考えてるから、未来予想なんて出来るはずもないし。今頑張っていれば、きっと明日は良いことあるって思いながら常にやってるんだよね。結果っつーのは正直分かんなくて、今頑張ってればそれが絶対何かに繋がっていくっていうのが俺の考え方だから。
――一方のyo-kaさんは、そんな一聖さんとは違った知略家のイメージがありますがいかがですか?
yo-ka:それがそんなことも無いんですよ。一手先、二手先を読んで動いていく、みたいな考え方もどこかでは必要かもしれないけど、俺たちは見えない明日に向かって歌っていく訳だから、そのためには明確な「今」を強いものにしていくっていうことが大事だって俺も思いますね。
一聖:うん、うん。(大きく頷く)
yo-ka:このご時世、願い通りになんてならないですから。そうなった時に「ああ、ダメだったね」なんてうなだれてる暇があるんだったら、そうならないような今を描き切った音楽を作ることが大事なんじゃないかなって。
――それは裏を返せば、自分自信やバンドに対しての自信がないと持てない考えだとも感じます。
一聖:それは、そうですね。自信があるからこそやれてるというのはあると思います。
――お二人にとって、自分自身のどういった部分に自信を感じていますか?
一聖:俺は、「我が強い」ってことだけかな。俺の自分勝手やワガママで回りに迷惑かけてることっていっぱいあると思うんですよ。でも、「俺の言ってることが正解だから。」っていう自分でもよく分からない自信があるから、ここまでやれてるのかなって。
yo-ka:自分たちのカッコいいと思えることをやることと、「意地」ですね。DIAURAは結成当初から「お前たちのMASTERは誰だ!?」なんて言っちゃってる以上、白旗なんて上げられないんですよ。意地がないと、絶対にステージには立てない。
『(BugLugは)下手にぶつかったら持っていかれるなと思っていた時期も長かった』
――最初に一聖さんがDIAURAとDEZERTとはこれまで大きな交流がないとおっしゃいましたが、何故「バグサミ-Extra Edition-」の締めくくりにこの2バンドに声をかけたのでしょうか?
一聖:過去にあまり一緒にやってこなかったからこそ面白そうだなって。まずは自分たちが面白いと思えるイベントじゃないと意味がねえなと思ってて、DIAURAは8月9日の「バグサミ」に出てもらってからもう一度一緒にやりたいと思ってたし、DEZERTはまったく絡みがなかったからこそ一緒にやったら絶対に楽しくなるだろうなって。だからこの3バンドが集まれるって決まった時は、すげえ嬉しかったですね。
――ボーカリストとしてのお互いへの第一印象はどんなものでしたか?
一聖: yo-kaを最初に観て思ったのは、めっちゃ妖艶美。激しい曲の中にもちゃんとメロディがあるのもすごく印象的で。後はMCが面白い時がある(笑)。なんかね、マスターなんだけど以外に優しいところがあるっていうか、なんかキュンとしちゃうんですよね。男なのに(笑)。
yo-ka:めっちゃ見られてる(笑)。
一聖:うん、ちゃんと毎回見てるよ。カッコいいなって。
yo-ka:俺は、初めてBugLugのアー写を見た時の一聖の柔らかい表情とライヴでのアグレッシブさのギャップにヤラれましたね。これは強いなって。BugLugの方が1年早く結成されてたし、バンドの系統がぱっと見違うのも当時は気にしてたんで、下手にぶつかったら持っていかれるなと思っていた時期も長かったし。ちゃんとやりあいたいと思っていた相手だからこそ、これまで変に距離を詰めるようなことはあえてしてこなかったですね。
――お二人はボーカリストとして身体面やメンタル面のケアで気を使っていることはありますか?
yo-ka:俺はケアには気を使わないようになりましたね。気を使っても風邪を引く時は引くし。神経質になりすぎるとかえってメンタル面に良くない影響が出るってことにどこかで気付いた部分があって。
一聖:あー、それはめっちゃ分かる。
yo-ka:マスクだ、加湿だって色んなことに気を配りすぎていると、それが逆に負担になっちゃうんですよ。それよりも、「俺は出来る、大丈夫」っていう風に気持ちを持っていくことの方がはるかに重要だなって。
一聖:うん、うん。結局それに囚われてると強迫観念になっちゃう。
(※DEZERT千秋が入室)
千秋:おはようございます!
一聖:やっと登場だ(笑)。
yo-ka:久しぶり(笑)。もう始まってるよ。今、身体のケアの話してるよ。
千秋:身体のケアは大事っすね~。
――一聖さんとyo-kaさんは「あえてケアには気を使わない」という方針で一致していましたが千秋さんは逆ですか?
千秋:一聖さんとyo-kaくんとかって、声が出なくなるとかって無いと思うんですよ。ただ僕はすぐ声が出なくなるんで。
――ということは千秋さんは喉のケアにはこだわるタイプですか?
千秋:いや、どの道しないですね。
一聖&yo-ka:(笑)。
『カネのためにやるからしょうもないバンドばっかりが増える』
――千秋さんも到着されたということで改めて伺いますが、DEZERTから見たBugLugとDIAURAとはどんなバンドなのでしょうか?
千秋:僕的には今でもBugLugさん怖いっすよ。フリーウィル(BugLugの所属事務所)のナイフって感じです。DIAURAは結成当初に何度も煮え湯を飲まされたバンドですよね、池袋BlackHoleとかで。
yo-ka:そんなことあったっけ?
千秋:DIAURAの方が1年先輩なんですけど、最初全然相手にしてもらえなかったですもん。今でもめっちゃ覚えてますから。「いつか絶対ぶっ潰してやる」って思ってましたね当時は。
――改めてこうして三者が揃うと、ただならぬスリーマンになる予感がさらに大きくなりますね。一聖さんはDEZERTの第一印象は覚えていますか?
一聖:3年くらい前に渋谷クアトロのDEZERTとアルルカンのツーマンで初めて観たんですよ。今も昔もあるような「ヴィジュアル系バンドってこうじゃないといけない」みたいな風潮と全部逆のことをやっていたのがすげえ面白いなと思って。DEZERTは良い意味で人間臭いバンドだなって。自分らのことを貫いているからそう見えるんだろうなって思いましたね。
――その一聖さんの印象を受けて、千秋さんはどう思われますか?
千秋:どうなんでしょうね。やってる自分らとしては分かんないっす。BugLugは武道館をやったバンドなんでアレですけど、今はDEZERTもDIAURAも難しい時期だと思うんですよ。色んな渦に巻き込まれているっていうか。なんか分かんないけど不安なんですよ。(yo-kaに対して)不安じゃないすか?
yo-ka:もちろん不安だよ。
千秋:僕ね、最近その不安の正体が分かったんすよ。客がいないんです。リスナーがいないんですよ。昔からの大御所バンドさん達が未だに頂点にいる時点でヤバくないすか? 他のシーンはどこもまずは若くて勢いのあるバンドいて、その上でかつてそうだった先輩バンドがいるっていう流れだと思うんですけど、ヴィジュアル系はこのままだと一時の文化として終わるかもしれないことにきっともうみんな気付いてる。でも、カネになるからやる。で、カネのためにやるからしょうもないバンドばっかりが増える。で、その中に今の自分たちもいると。
――切り込みますね。
千秋:あんま数字の話とかしたくないですけど、今のままだと3,000人集めるのって無理なんじゃないですかね。戦略がどうとかじゃなくて、今のヴィジュアル系好きな人を集めるってなると普通に無理っす。
『ライヴをちゃんとやることが結局は明日に繋がる』
――先ほど一聖さんの言葉にあったように、まさしく「バグサミ」はそんなシーンの現状を打破するためのひとつの方法論としてのBugLugというバンドからの回答だと思いますが、yo-kaさんと千秋さんのお二人は個人的にどういったアプローチでこの現状に対して向き合っていこうと考えていますか?
yo-ka:千秋の言ってることって正論なんですよ。ヴィジュアル系がブームだった時と今とではリスナーが使ってるツールも全く違うし。でも、俺が個人的にそれを変えようかと言われるとそうは思ってないですね。それって自分たちの音楽を時代に合わせて変えていくことになると思うんで。自分のバンドのやり方を貫いて、死ぬなら死にたいですね。
千秋:何にも思ってないですよ。ファンの人たちいるし、DEZERTやってて楽しいし。去年とかはどうしたら伝わるのかなってそういう戦略みたいなことめっちゃ考えてましたよ。でも分かんないんですよ。僕が思うに、ヴィジュアル系って「アナログ」だから、そもそも時代に合ってないんですよ。
――どういった部分がヴィジュアル系の「アナログ」なのでしょうか?
千秋:生で観なきゃ分かんないじゃないですか、ヴィジュアル系って。昔はアー写を見比べる楽しさとかもあったと思うんですけど、今は写真も修正できちゃうから、みんな一緒に見えるじゃないですか。「アレ、こいつ(色んなバンドに)いっぱいいる」みたいな。
一聖:みんな似たようなルックスになっちゃうってことだよね。
千秋:後は、専門店でレア音源を探す楽しみとかもネットがあるからもうないですもん。自分の求めているものを探すっていう探求心がアナログ的だったと思うんです。だから今そういう人がいるかは知らないですけど、本来アナログが魅力なはずのヴィジュアル系が、売れるためにYouTuberとか始めてもそいつは絶対売れないですよ。普通にライヴやってCDとDVD出してりゃそれでいいって僕は思いますけど。まあ、そもそもそういうのって僕らが考えることじゃないんですよ。プロダクションの奴らが頭悪いんですよ。僕らは良い音源出していいライヴするのが一番だし、知らねーよそんなことっていう。
――過激な千秋さんの発言ではありますが、先ほど一聖さんのおっしゃった「今を生きる」という言葉と根本は同じなのかなと感じます。
一聖:そういうことなんだろうなって俺も思いますね。やっぱりライヴが一番味があってバンドってものを伝えられる形だと思うから、ライヴをちゃんとやることが結局は明日に繋がるんじゃないかな。
――最後の質問になりますが、これからのシーンと自分たちの在り方を踏まえて、この3バンドによるスリーマンにどんな気持ちで臨もうとしているか、それぞれの考えを聞かせて下さい。
千秋:めっちゃふざけます。BugLugとDIAURAのファンに全力で嫌われにいきます。絶対今のDEZERTのこと好きじゃないと思うんですよ。でも、だからこそ楽しいですよね。
一聖:いいね。
yo-ka:俺はDIAURAなんで、DIAURAをやるだけです。信じてる音楽をやってるだけなんで、それしか出来ない。ただそれだけです。
一聖:どうなるか分かんないですよね。とにかく楽しめればいいかな。BugLugは今年最後のライヴだし、とにかく楽しんで翌年に繋げていければ一番だなと思います。

RELEASE

BugLug
18th New Single「Wally?」
2018年10月30日(火) Release!!

【初回盤A】
(CD+DVD)
RSCD-296~297 / ¥1,800(税抜)
[CD]
01. Wally?
02. BLACK
[DVD]
Wally? -Music Clip-
[発売元]
Resistar Records
【初回盤B】
(CD+DVD)
RSCD-298~299 / ¥1,800(税抜)
[CD]
01. Wally?
02. BLACK
[DVD]
Wally? -メイキングオフショット-
[発売元]
Resistar Records
【通常盤】
(CD)
RSCD-300 / ¥1,500(税抜)
[CD]
01. Wally?
02. BLACK
03. Eat Me!
[発売元]
Resistar Records

DEZERT
DEZERT New Album「TODAY」
2018年08月08日(水) Release!!

【トゥデイ盤】
特殊パッケージ3枚組仕様
CD+DVD
DCCA-67 / ¥8,640(税込)
[CD]
01. 沈黙
02. おはよう
03. 蝶々
04. 浴室と矛盾とハンマー
05. 蛙とバットと機関銃
06. Hello
07. insomnia
08. オレンジの詩
09. 普通じゃないⅢ
10. おやすみ
11. TODAY
[DVD1]
DEZERT LIVE TOUR 2017”千秋を救うツアー2” TOUR FINAL
at 中野サンプラザ LIVE映像
※全9曲収録
01.「おはよう」
02. sister
03.「誤解」
04.「排泄物」
05.「教育」
06.「変態」
07.「おやすみ」
08.「脳みそくん」
09.「ピクトグラムさん」
[Disc2]
「TODAY」レコーディングドキュメント映像
【通常盤】
CD
DCCA-70/ ¥3,240(税込)
[CD]
01. 沈黙
02. おはよう
03. 蝶々
04. 浴室と矛盾とハンマー
05. 蛙とバットと機関銃
06. Hello
07. insomnia
08. オレンジの詩
09. 普通じゃないⅢ
10. おやすみ
11. TODAY

DIAURA
DIAURA 4th MINI ALBUM「DEFINITION」
2019年02月13日(水) Release!!

※詳細は後日発表

LIVE INFORMATION

バグサミ -Extra Edition- Vol.1
2018年11月5日(月) TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:00 / START 17:30
[出演]
BugLug / Psycho le Cému / 己龍
バグサミ -Extra Edition- Vol.2
2018年11月27日(火) マイナビBLITZ
OPEN 17:00 / START 17:30
[出演]
BugLug / LM.C / MERRY
バグサミ -Extra Edition- Vol.3
2018年12月10日(月) 渋谷WWW X
OPEN 17:00 / START 17:30
[出演]
BugLug / R指定
バグサミ -Extra Edition- Vol.4
2018年12月28日(金) 渋谷ストリームホール
OPEN 17:00 / START 17:30
[出演]
BugLug / DEZERT / DIAURA

PROFILE

一聖 (BugLug)
一聖 (BugLug)
千秋 (DEZERT)
千秋 (DEZERT)
yo-ka (DIAURA)
yo-ka (DIAURA)

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