バグサミ -Extra Edition-

バグサミ対談 燕(BugLug) × 一色日和(己龍)

2018.11.02
“ヴィジュアルシーンを盛り上げるきっかけを作りたい”というBugLugメンバーの想いに賛同したバンドが集まり、今年8月に開催されたBugLug主催フェス〈バグサミ〉。
好評につき、〈バグサミ-Extra Edition-〉と名前を変えパワーアップして帰ってくることに。今回出演するのはBugLugを筆頭に、Psycho le Cému、己龍、LM.C、MERRY、R指定、DEZERT、DIAURAの全8組(出演日順)。開催を記念して、燕(BugLug/Ba)と一色日和(己龍/Ba)に本イベントの見所等を聞いてみた。

取材・文:水谷エリ
「バンドの輪が広がることでV系シーンも盛り上がるんじゃないかなって思ったんです──燕」
――〈バグサミ-Extra Edition-〉の初日が目前に迫ってきましたが、そもそもこのイベント・ライヴをやろうと思ったきっかけは何だったのでしょう?
:きっかけは、今年の8月9日にやったBugLug主催フェス〈バグサミ〉ですね。“ヴィジュアルシーンを盛り上げていこう”という主旨の下で何かできないかなって考えたときに、他のバンドを集めて盛り上げられる場所を作るということが自分たちに今できる精一杯のことだなと思い、このイベントを立ち上げたんです。それが好評だったこともあり、引き続きもっとやっていこうと思って、今度は先輩バンドや馴染みのあるバンドを集めて対バンをやることになりました。
――今、このイベントを立ち上げた経緯としてV系シーンを盛り上げるためとおっしゃいましたが、BugLug単体ではなく他のバンドも巻き込んでやっていくというのは大事なポイントではありますか?
:自分たちだけのファンで盛り上げるのも良いとは思うんですけど、せっかくならお互いのファンをシェアしたいですよね。前に〈均整を乱す抗うは四拍子〉というイベントで己龍とR指定の2バンドとは共演したんですけど、うちのバンドを好きなお客さんが「このライヴを観て己龍とR指定のことを好きになった」って言ってくれたんですよね。やっぱり、そう聞くと嬉しくなるし、逆に他のバンドのファンからBugLugを好きになったって言われるのも嬉しいなって。そういう風に、イベントを通してバンドの輪が広がることでV系シーンも盛り上がるんじゃないかなって思ったんです。
――ちなみに、今回の〈バグサミ-Extra Edition-〉に出演するバンドはどのような基準で選出していったのですか?
:まずは、自分たちが一緒にライヴをやりたいと思ったバンドを挙げていって、そこから各バンドに声を掛けていった感じですね。
――初日のTSUTAYA O-EAST公演には、BugLugを始め、Psycho le Cémuと己龍が出演します。BugLugと己龍は、先程話に出た〈四拍子〉やレーベル同士の対バンイベント〈シバきあい!!〉などで何度も一緒になっているイメージがありますが。
一色日和(以下、日和):そうですね。割かし、BugLugやR指定(〈バグサミ-Extra Edition- Vol.3に出演〉)とは絡みが多いんですよね。ただ、ガチンコというかバチバチに闘志を燃やした対バンってやりつくしたなって思っていて。そんなときにBugLugからこのイベントの話をもらって。僕、普段からよく燕とV系シーンのことを話すんですけど、やっぱりバンド単体でシーンを盛り上げるのって限界があると思うんですよね。だから、対バンでお互いのお客さんを取り合うガチンコ勝負も大事だとは思うんですけど、このバンドとこのバンド、どっちも好きって言ってもらえるような対バンのあり方もこれから先は大事なんじゃないかなって最近すごく考えるようになって。それもあって、このイベントに参加することを決めたんです。
――とはいえ、お2人が初めて会ったときは、それこそバチバチの関係だったのではないですか?
:最初に話したのは、〈四拍子〉だよね?
日和:うん、そう。
:そのときに俺、日和から嫌われて。
日和:嫌ってはいない。こいつヤベェ奴だなとは思ったけど(笑)。
――それはどういった意味で?
日和:基本的に、僕、人付き合いが苦手なんですよ。なので、1人でいる方が好きなんですね。けど、イベントで他のバンドと共演すると一緒に飲みに行く機会も増えるじゃないですか。それで燕とも飲みに行くようになったんですけど、気付いたら毎日のように飲みに誘ってくるんですよ。だんだん、これは交流を深めるためというより単純に自分が飲みたいだけなんだろうなって思ったら面倒くさくなってきて(笑)。それで、1度は断ってはみたものの、こっちの意志はおかまいなしにどんどん押してくるんですよ。
:嫌とは言わせない!行くよ!って(笑)。
日和:どちらかというと、うちのバンドはメンバーのプライベートには立ち入らないタイプなんですよね。暗黙の了解というか、1人でいたいときは1人にしておこうっていう空気感があって。けど、燕はそういうことを気にせずにグイグイ押してくるタイプなので面白いなぁって。
:で、そんなことを続けているうちに普通に仲良くなりましたね。今では2人だけで飲みに行って、シーンのことやバンドのことなど、けっこう熱く話しています。
「お互いの手の内は明かしきってはいるのかなって。その上で、シーンを作っていきたい――日和」
――ステージ上のお2人を見ていると、パフォーマンス面しかり演奏面しかり、やっていることは対極的だと思うんです。それでもここまで気が合ったというのは何故なのでしょう?
日和:多分、アーティストとして付き合ってないんですよね。燕とは友達なんですよ。
:うん、それはあるかもしれない。
――例えていうなら、クラスメイトのような?
日和:完全にそんな感じです。悪友というニュアンスがしっくりくるというか。
:だから、お互いに何でも話せるっていうのもあるし。
日和:バンドの付き合いだと気にすることも多いじゃないですか。なぜなら、アーティストとしての一面っていうのが邪魔をしてあまり深く掘り下げた話はしづらいなっていうのがあるんですけど、燕とはアーティスト同士でありながらもそういった感覚で付き合っているところは一切ないので。
:そうだね。だから、友達って言えるのかも。けど、せっかく仲良くなれたんだし、お互いにバンドの活動歴も長いから、この先も一緒に生き残っていきたいっていう気持ちはあるよね。
日和:それはもちろん。
――だからこそ、対バン形式のライヴで共演する機会が多くあっても、相手のお客さんを取ってやろうという気持ちにならないのですね?
:そうだと思います。でも、昔は、相手を潰すぐらいの気持ちでライヴをしないといけないって思っていたんですよ。
日和:そういう熱量はどこのバンドも持っていて当然だと思うんです。ただ、BugLugとは絡みも多いので、ある程度お互いの手の内っていうのは明かしきってはいるのかなって。その上で、こうして一緒にイベントをやる意味っていうのを考えると、殴り合うというよりかはお互いにシーンを作っていきましょうっていう方向にはなりますよね。
――確かに。これはもう、盛り上がる予感しかしません。
:〈バグサミ-Extra Edition-〉の初日にはPsycho le Cémuさんが出てくれるじゃないですか。対バンしたことないからすごい嬉しいんですよね。
日和:うちも対バンしたことないんですよ。
:でも、好きって言ってたよね?
日和:うん。だから、この日に己龍を入れてくれて嬉しい。元々、僕はV系のバンドから始めたわけではなかったんです。けど、このシーンに興味を持った頃にちょうどPsycho le Cémuさんが活躍していて。そこから気になる存在ではありましたね。
:それで、日和もエンターテイメントに長けたバンドをやりたいって思ったんでしょ?
日和:そう。でも、気が付いたらこうなってました(笑)。
:己龍もエンターテイメント性に富んではいるけど、Psycho le Cémuさんとは方向性がだいぶ違うもんね。
日和:うちは和製ホラーっていうコンセプトに基づいてやっているからね。でも、Seekさんとかキャラクター的にすごい良いなって思う。そういったところに惹かれるっていうのは、僕自身、現実の自分じゃないものになりたいのかなって。
:あぁ、それはすごくわかる。俺から見ても、Psycho le Cémuさんって昔から目立っているという印象が強いんですよね。実際、学生時代から好きで曲を聴いていたし。でも、こうやって昔自分が憧れていたバンドさんと一緒になれる機会があるのは、長く活動してきたおかげだなって思うんですよね。ラジオしかりライヴしかり、憧れていた人たちに会えるっていうのは単純に嬉しいです。
「BugLugを観たことのないファンの人にも、こういうバンドがいるんですよっていうのを知ってもらいたい――燕」
――それぞれバンドのカラーが違うだけに、どういったライヴ展開をしてくれるか気になりますよ。
日和:そこに関しては、3バンド集まってどうなるんだろうっていう不確定要素を楽しんでもらいたいんですよね。ある程度展開が読めるっていうのはライヴをやる僕らとしては面白くない部分ではあるので。その上で、先輩バンドに臆することなく、己龍は1番を取るんだという気持ちでライヴに挑みたいなと思っています。
――では、燕さんはどのような挑戦を2バンドに対して仕掛けていこうと考えています?
:俺が好きだったV系世代って、本当に個性が強いバンドだったり入り込みやすいバンドだったりっていうのが多かったんですよね。でも今はみんな似たり寄ったりというか、そういう印象が俺の中にはあるんです。だから、〈バグサミ-Extra Edition-〉の初日は出演する3バンドで各バンドの味というのがちゃんと出せればいいなとは思いますね。もちろん、良いライヴをしないといけないのは大前提なんですけど、BugLugや己龍を観たことのないPsycho le Cémuさんのファンの人にも、こういうバンドがいるんですよっていうのを知ってもらいたいというのも大きいですね。
――それには、飽きさせないステージングをするというのも重要になってきますよね?
:V系が何故楽しいかっていったら、SHOW的要素があるからだと俺は思っていて。1つの舞台じゃないけど、ライヴにストーリーがあるというか。あと、メイクをするのもそうですよね。全てが合わさることで世界観が成り立っていく。そういった部分に惹かれて俺はV系バンドを始めたので、イベントを観る人たちにも全体を通して面白さが伝わればいいなと思うんです。
日和:そうだね。それに、燕にできることが僕にできるかって言ったら、そうではないと思うんですよね。結局、それができてしまったらステージに立つ人間なんて誰でもいいんじゃないって。でも、自分がステージに立つ以上は自分が表現したいものをちゃんと提示していきたいなと思うし、僕でないとできないっていうことを見せたいですね。
――初日だけでなく、見せ方の違うバンドが〈バグサミ-Extra Edition-〉には揃っているので、観る側としてはとても楽しみです。
:それは、演る側としても同じですね。
日和:でやっぱり、先輩バンドのステージ観るときはファン目線にはなっちゃうと思いますよ。きっと、リハーサルの段階から「わぁすごい!」って言ってるんじゃないかな(笑)。
:わかる。特に、昔から好きで聴いていた先輩バンドはそうだよね(笑)。うちもMERRYさんとは前に年末のイベントで一緒になったきりだし、LM.Cさんとも実は対バンしたことないんですよ。
――それは意外です。DEZERTとDIAURAとの共演経験は?
日和:うちは、前にありますね。
:俺の記憶では、その2バンドとは2マン、3マンという形式では一緒にやったことはないと思います。ガッツリと対バンしたことあるのは、己龍とR指定だけなので。でも、興味があったので音源は聴いていたし、今挙げたバンドさんは自分たちにはない経験値を持っていると思うので、こうして一緒にライヴができるというのが、今すごく楽しみです。それこそ、これだけ濃いメンツが揃っているのだから、お互いが交わったときにどういう化学変化を起こすんだろうって(笑)。きっと、新しい世界が見えてくると思うんですよね。
「出演するバンド全部のステージを観てもらいたい。その方が、バンドの魅力やイベントの良さを感じられると思う――燕」
――それらのことを踏まえ、自分たちが他のバンドに負けないところを挙げるとするなら、どういった部分だと答えますか?
日和:僕は自分たちのお客さんが誇りだと思っているので、お客さんの熱だったり、そこを引き出すメンバーだったりというのが強みではありますね。
:うちのバンドは色々なことを乗り越えたからこそ、前以上に一体感が出ているなと思っていて。それだけに、フル・アルバム『KAI・TAI・SHIN・SHO』を作ったときにBugLugの強みって何だろうって改めて考えたんですよね。結果、何でもできるところが強みだなって気付いて。例えていうなら、幕の内弁当みたいな感じというか(笑)。今までは何でもできることが弱みだと思っていたけど、逆にバンド・コンセプトがないのが強みだっていうところに辿り着いたので、それをもっと打ち出していけたらなと思いますね。
――なるほど。では最後に、改めて本イベントに対する意気込みをお願いします。
日和:初日は3バンド集まるということで、この3バンドにしかできないものをやりたいなと。もちろん、僕らは全力で取り掛かるので、あとはその日の化学反応という部分をお客さんには楽しみにしてもらいたいですね。
:まずは、これだけバンドが集まってくれて、〈バグサミ-Extra Edition-〉というBugLug主催イベントができることが本当にありがたいなと思います。その分、1日1日を大事にしたいし、敢えてお客さんにお願いするなら、出演するバンド全部のステージを観てもらいたいなと。その方が、バンドの魅力やイベントの良さを感じられると思うので。あとは、この先も主催イベントは続けていきたいという気持ちがあるので、ここからまた話が広がって、次の機会に結び付けばいいなと思っています。

RELEASE

BugLug
18th New Single「Wally?」
2018年10月30日(火) Release!!

【初回盤A】
(CD+DVD)
RSCD-296~297 / ¥1,800(税抜)
[CD]
01. Wally?
02. BLACK
[DVD]
Wally? -Music Clip-
[発売元]
Resistar Records
【初回盤B】
(CD+DVD)
RSCD-298~299 / ¥1,800(税抜)
[CD]
01. Wally?
02. BLACK
[DVD]
Wally? -メイキングオフショット-
[発売元]
Resistar Records
【通常盤】
(CD)
RSCD-300 / ¥1,500(税抜)
[CD]
01. Wally?
02. BLACK
03. Eat Me!
[発売元]
Resistar Records

己龍
己龍 6thフルアルバム「転生輪廻」
2018年11月14日(水) Release!!

【Atype【初回限定盤】】
CD+DVD
BPRVD-318 / ¥3,500(税抜)
CD11曲+DVD「転生輪廻」MV+メイキング
[封入特典]
3タイプ購入特典用応募券A+応募はがき
トレーディングカード2枚(全10種)
【Btype【初回限定盤】】
CD+DVD
BPRVD-319 / ¥3,500(税抜)
CD11曲+「遠塵離垢」千秋楽マルチアングルLIVE DVD
[封入特典]
3タイプ購入特典用応募券B
トレーディングカード2枚(全10種)
【Ctype【通常盤】】
CD
BPRVD-320 / ¥3,000(税抜)
CD11曲+ボーナストラック2曲
[封入特典]
3タイプ購入特典用応募券C
トレーディングカード2枚(全10種)
[「転生輪廻」3タイプ同時購入特典]
己龍「転生輪廻」Aタイプに封入されている応募ハガキに「転生輪廻」A・B・Cタイプに封入されている各応募券を貼って送ると、単独巡業「転生輪廻」巡業パンフレットを応募者全員にプレゼント!
※詳しくはAタイプに封入されている応募ハガキをご覧ください。

LIVE INFORMATION

バグサミ -Extra Edition- Vol.1
2018年11月5日(月) TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:00 / START 17:30
[出演]
BugLug / Psycho le Cému / 己龍
バグサミ -Extra Edition- Vol.2
2018年11月27日(火) マイナビBLITZ
OPEN 17:00 / START 17:30
[出演]
BugLug / LM.C / MERRY
バグサミ -Extra Edition- Vol.3
2018年12月10日(月) 渋谷WWW X
OPEN 17:00 / START 17:30
[出演]
BugLug / R指定
バグサミ -Extra Edition- Vol.4
2018年12月28日(金) 渋谷ストリームホール
OPEN 17:00 / START 17:30
[出演]
BugLug / DEZERT / DIAURA

PROFILE

燕(BugLug)
燕 (BugLug)
一色日和 (己龍)
一色日和 (己龍)

アーティストタグ

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