2018年5月5日 TSUTAYA O-WESTアクメワンマン『PKPKの一年生』 2018年5月5日 TSUTAYA O-WESTアクメワンマン『PKPKの一年生』 2018年5月5日 TSUTAYA O-WESTアクメワンマン『PKPKの一年生』
5月5日(こどもの日)、アクメの1stワンマン『PKPKの一年生』がTSUTAYA O-WESTにて開催された。

アクメのコンセプトである「架空の世界の不良少年」を表す校章のマークと共に開演10分前からカウントダウンがスクリーンに映し出され、彼らの初ワンマンを見届けようと会場に足を運んだファンの期待が否応なしにも高まる中、チャイムの音と共に幕が開く。
すると、ステージには教卓と4つの学習机が並べられているという誰もが予想しなかったオープニングが待ち受けていた。不良らしく気だるい雰囲気を漂わせて椅子にふんぞり返る将吾(Gu)、何故か教卓を使っての腕立て伏せに余念のないRIKITO(Ba)、机に突っ伏して居眠りをかますHAL(Dr)の姿に黄色い歓声を上げるオーディエンス。そればかりか、教師役に扮する俳優のひかるっぴまでもが登場し、学園テイストの演劇がスタート。極めつけは食パンをくわえたCHISA(Vo)が遅刻した悪ガキさながらにステージ袖から登場。本日のワンマンの行方はどんなものになるかまったく誰にも想像が出来ない彼らの遊び心にしょっぱなから翻弄されながらも、このサプライズを楽しむオーディエンス。ひかるっぴが取る出席にも「はい!元気です!」と大きな声で応える。まだ一音たりとも演奏していないというのに、今日のファンのノリとやる気はバッチリだ。

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すると突如として定番のSEが会場に鳴り響き、ゆるい雰囲気の教室が一気にパーティールームに変貌するかのようにアクメのライヴの色が会場を包み込む。先程までの寸劇で見せた可愛らしい表情から一転、メンバー四人もあっという間に鋭い顔つきに切り替わり、会場のボルテージもバッチリ臨戦態勢へ。CHISAの「アクメしちゃいましょうかー!!」という煽りに掻き立てられるように「マグロ解体チェーンソー」からいよいよライヴがスタート。ここまでのギャップを見せられるのは、彼ら自身が自らの音楽そのものに大きな自信があるからこそだろう。本日のライヴは、長期療養のため一時バンドを離れてからの待望のカムバックを果たしたRIKITOを迎えて行われた。3ピース編成で数々のイベントライヴをこなしてきたCHISA、将吾、HALの脂の乗ったパフォーマンスはもちろん、RIKITOの超絶技巧プレイもまったくブランクを感じさせない。この4人のコンビネーションこそがアクメだと呼ぶに相応しいバンドとしての一体感。今日まで過ごす日々の形は違えど、一つの思いを持ち続けてきたからこそ放たれるバンド感にグイグイ引き込まれていくオーディエンス。疾走感溢れる「Trick×Trap」が畳みかけられる頃には、まだ二曲目だというのに完全に会場の空気をモノにした中、CHISAが「今日はステージ上にいるモンスター指差して下さい」と観客を挑発しながらドロップされた曲は「MONSTER」。ラウドでありながらセクシーな色気を振りまき、オーディエンスの心の底をじわじわと熱くさせるこの中毒性がたまらない。

オープニングの3曲を飾ったところで「アクメだーー!!」と扇情的なMCを投げつけるCHISA。ファッショナブルでキュートなキャラクターで多くのファンを虜にする彼だが、実はロック・ボーカリストとしての熱さと男らしさもまた強く持ち合わせたシンガーでもある。勢いを止めることなく放たれた最新ナンバー「ROTTEN ORANGE」では曲のコンセプトに乗っ取ったオレンジの被り物をした2人のエキストラが飛び出し、ロック・ショーとしての一面も垣間見えた。いかもにポップでコミカルな演出のはずなのに「ROTTEN ORANGE」のいかついラウドさと尖ったメッセージと相まって、ある種の異様な雰囲気に包まれる会場。続く「Cry Wolf」でも畳みかけられるEDMサウンドと重たいフレーズが銃弾のようにオーディエンスの脳天に突き刺さる。アクメは紛れもないラウド・ロックバンドであることをこれでもかと見せつける姿は、結成一年の初ワンマンとは思えないバンドとしての頼もしさすら感じさせる。

そして真っ赤な照明で会場が不穏な空気に包まれる中、将吾のアルペジオから「EDGY」がスタート。将吾の野獣のようなギタープレイは、いわゆる「ヴィジュアル系」のプレイヤーにはない振り切ったエモさで溢れている。CHISAの「見せてくれーー!!」という煽りに応えるように切り刻まれる低音が生み出すカオティックな世界に飲み込まれていく。続く「CALL MY NAME」は先程までの熱さからは一転して、切ないピアノの音色から始まるバラード曲。繊細に思いを歌い上げるCHISAを食い入るように見つめるオーディエンス。決して勢いまかせなだけでは伝えられないものを感じられるのもまた、新人バンドでありながらそれぞれが確かなキャリアを積み上げてきたからアクメだからこそなのだろう。続く「Once Again」はRIKITO作詞によるナンバー。絶望に打ち砕かれた心がもう一度立ち上がろうとする姿を描いたこの曲は、ステージの外でアクメのために闘い続けてきた彼の今日までの思いそのもののように感じられた。“あのときの悲しみや悔しさは きっと今の 自分自身の糧となって 力になるから”という詞に込めたメッセージを今日このステージに立つことで身をもって証明したRIKITOの姿から、改めてこのワンマンは彼らの立ち向かってきた苦難の先に存在すると誰もが思ったことだろう。

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フロント3人が一度ステージを後にして届けられたのはHALのドラム・ソロ。パワフルでテクニカルなドラミングは説得力に溢れており、叩き出される超絶ビートの応酬に熱く応えるオーディエンス。しかし、決してこのままクールなだけで終わらないのがHALというドラマーの最大の魅力。「春夏秋冬、みんなの一番好きな季節はーー!?」「HALーー!!」というアイドルさながらのお決まりの掛け合いをワンマンでもぶちかますばかりか、ドラムセットを離れステージ前方に倒れ込む始末。まさか先程のプレイで力尽きたのかと思いきや、突如としてセーラー服の一人の女性が歌いながらステージに登場するという衝撃の展開へ。一体何が始まるのかと思いきやおもむろに立ち上がり、なんと女性と共にミュージカルを歌い、踊り始めたHAL。なんというマルチプレイヤーだろうか。なんでもこの女性キャストはHALの実のいとこのミュージカル女優とのことで、この寸劇のために十数年ぶりにHALから連絡があり、今回のワンマン出演の打診を受けたのだそう。

感動的な(?)ミュージカルを歌い切った二人は心温まる親戚同士のやり取りをステージで繰り広げていたが、そこにRIKITOがツッコミを入れながら再登場。先程まではクールに演奏に徹していた彼の元気なありのままの姿にほっとするオーディエンス。アクメの貴重なツッコミ役のカムバックに大きな歓声で「おかえりー!」と温かく迎える一面が広がる。そんなRIKITOと向き合い、すっかりドラマーのモードに戻ったHALの「どれだけ元気になったか見せてやれ!」との掛け声から久々に揃ったアクメのリズム隊によるリズム・ソロへ。RIKITOの超絶スラップ奏法に大きな手拍子で応えるオーディエンス。やはり、このジャンルレスなグルーヴは彼らの大きな武器だと思い知らされる。RIKITOも久々に広い会場に響き渡る自身のプレイを噛み締めるようにベースを弾きまくる。

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圧巻のコンビネーションを見せつけた後、CHISAと将吾が再登場し「激ヤミセレナーデ」からライヴは後半戦へ。身も心もすっかりメンバーに委ねた会場が大きなうねりを生み出していく。完全にライヴの空気をモノにした手ごたえと共に満足そうな眼差しでそれに応えるメンバー。続くMCコーナーでは「こんなライヴがしたかった!」と満面の笑みで喜びを口にするCHISA。「ここに4人で立てるか不安だった」と吐露しながらも、「やっぱり4人だね。喜びを噛み締めて歌います」と届けられたのは「MELODY」。イントロではHALは今一度ドラムセットを離れ、ステージ後方左側に置かれたキーボードの前へ。またドラムを離れるとは言っても、先程の屈託のない彼とは別人かのような真剣な眼差しで優しいピアノのフレーズを思いを込めて奏でるHALからもまた、今日のこの日を迎えられたことへの感謝が強く伝わってくる。やがて、O-WESTの天井から曲に合わせて桜の花びらがステージと客席に降り注いできた。結成一周年の初ワンマンであり、RIKITOの復帰というアクメにとってあまりにも大切なこの日を祝うかのように降り注ぐ桜の花びらの嵐。今日こそが本当の意味でアクメにとっての「入学式」だったのかもしれない。

そんな壮大な本日のハイライトとも呼べる場面を経てメンバーは一度退場。アンコールがかかるかと思いきや、場内に不穏なサイレンのようなデジタル音が鳴り響きメンバーが再登場。カオティックな「Barguest」が叩きつけられると、会場はまたしても興奮の坩堝へ。ダークですらあるサウンドにも関わらず会場には可愛らしい犬の風船が飛び交うという、もはや頭がおかしくなりそうな世界が広がる。将吾いわく「Barguest」は校庭に野良犬が迷い込んできたという学校あるあるな事件についてただただ英語で歌っただけだという。アクメの曲の世界はまったくもって一筋縄ではいかない。

「これが俺たちです!」と誇らしげに告げたCHISAは「今日は0から1になる瞬間であり、ここから何かが起こると信じている」とファンへ語りかける。そして本編ラストにドロップされたのは彼らの最初の一曲である「SENKOU」。素直で純粋な反骨精神を謳ったこの曲で、ここからまた新たなスタートを切るアクメの固い決意を最高のボルテージでオーディエンスと共有した。

メンバーが退場すると、間髪を入れずスクリーンに次なる告知が映し出された。気になる内容はフルアルバム『絶唱謳歌』のリリースとファーストワンマンツアー『絶唱謳歌』の開催、そして将吾のバースデーイベントが東京と地元福岡の二箇所にて行われるという嬉しいニュース。喜びと共に湧いた大きなアンコールでメンバーはステージに再登場。HALは先程のドラムソロでのミュージカルは完全に自己プロデュースであったことを改めて紹介。(ミュージカル曲の作詞作曲もHAL本人!) RIKITOは、今日が終わったらどうなってもいいという覚悟を持って今日のワンマンに臨んだこと、そして自分を信じて今日まで復帰を待っていたメンバーへの感謝を告げた。将吾は先程の告知について改めて語り、初のフルアルバムへの期待をファンへと伝えた。最後にCHISAは「自分が一番年下だけど、なんだかお父さんになった気分でライヴを楽しむメンバーを感じながら歌っていた」とフロントマンらしい感想を述べた後、「本当に良いバンドだと思う」とメンバー愛を語った。

そしてアンコールに届けられた本日最後の一曲は「テバナシライダー」。「でっかいサークルを作りたい!」と会場を煽るCHISAは「今日をやり切るかやり切らないかで人生は変わる」と、ライヴの熱量に止まらず、生きることそのものへのメッセージを投げかける。彼の思いに応えてO-WESTに大きなモッシュピットを生み出すオーディエンス。少しでもメンバーに思いを届けようとかわるがわるステージに押し寄せるファンひとりひとりとハイタッチを交わすCHISAと、そのやり取りを見つめながら最高の笑顔で爆音を畳みかける将吾、RIKITO、HAL。「絶対また会いましょう!!」と力強くCHISAが告げ、アクメの初ワンマン『PKPKの一年生』は幕を閉じたのであった。

しかし、アクメはそれでも終わらない。すべてが終わった後に本公演の追加公演「学級崩壊」の開催と和のテイストが斬新な新アー写を叩きつけたばかりか、「全員留年決定!!」との通達が。
どうも我々はこれからもアクメと一緒にもっともっとハチャメチャな青春を送り続けるしかないようだ。

TEXT:二階堂晃
PHOTO:山本貴也(ViSULOG)

SET LIST

01.マグロ解体チェーンソー
02.Trick×Trap
03.MONSTER
04.ROTTEN OANGE
05.CryWolf
06.EDGY
07.CALL MY NAME
08.Once Again
09.HAL祭り(HALソロ)
10.茶番(RIKITO&HALセッション)
11.激ヤミセレナーデ
12.MELODY
13.Barguest
14.SENKO
EN1.テバナシライダー

リリース情報

2018年8月8日(水)アクメ 1st album「絶唱謳歌」
[初回限定盤] DCCNM-506 / ¥3500(+tax) / 着せ替え顔ジャケット付1000枚限定
[通常盤] DCCNM-507 / ¥3000(+tax)
01.Paradox
02.絶唱謳歌
03.罵詈雑言
04.懐色花火
05.君の臓器になりたい
06.金欠マイレージ
07.MELODY(album ver.)
08.アナザーワールド
09.RUN
10.ADVENTURE TIME

ライヴ情報

【アクメ/1st ワンマンライブ PKPKの1年生 補講ライブ「学級崩壊」】
2018年06月17日(日) Shibuya Milkyway

【混ぜるな危険ツアー 2018 supported by ViSULOG】
2018年07月30日(月) 渋谷 TSUTAYA O-WEST
2018年08月03日(金)名古屋 ell SIZE
2018年08月05日(日)大阪 阿倍野 ROCK TOWN

【将吾FES 2018】
2018年09月04日(火) Shibuya Milkyway 9月5日(火) Shibuya Milkyway 9月24日(月・祝) 福岡graf [チケット料金]

【アクメ ファーストワンマンツアー「絶唱謳歌」supported by ViSULOG】
2018年10月06日(土) HEAVEN'S ROCK Utsunomiya
2018年10月07日(日) HooK SENDAI
2018年10月13日(土) 神戸太陽と虎
2018年10月14日(日) 名古屋 ell. FITS ALL
2018年10月27日(土) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2018年10月28日(日) 長野ライブハウス J
2018年11月03日(土) 高松TOONICE
2018年11月04日(日) 心斎橋LIVE HOUSE Pangea
2018年11月17日(土) 広島BACK BEAT
2018年11月18日(日) 福岡DRUM SON
2018年11月24日(土) 渋谷CLUB QUATTRO

アクメ PROFILE

アクメ

  • Vocal:
    CHISA
    Birth:
    04.02
    Blood:
    B

  • Guitar:
    将吾
    Birth:
    09.05
    Blood:
    B

  • Bass:
    RIKITO
    Birth:
    10.09
    Blood:
    O

  • Drums:
    HAL
    Birth:
    04.15
    Blood:
    O


アーティストタグ

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