対談

『D’ERLANGER TRIBUTE ALBUM ~Stairway to Heaven~』ViSULOG特別対談「Tetsu × 千秋」

2017.09.26
『D’ERLANGER TRIBUTE ALBUM ~ Stairway to Heaven ~ 』に参加したミュージシャンの中で最若手であるDEZERT。 2年前にとあるイベントでD'ERLANGERと出会ったのがきっかけで、トリビュートに参加するほどの関係性をD'ERLANGERと築いたわけだが、そこにはDEZERTのフロントマン、千秋のキャラクターも一役買ってるという噂を入手。 普段はDEZERTのSORAと親交の深いTetsuに千秋を呼び出してもらい、様々なエピソードを本人の前で披露してもらう爆笑対談となった。

取材・文:樋口靖幸 (音楽と人)
『どうやら他のメンバーにはグリーン車に乗ったことは内緒だったらしく(笑)』(Tetsu)

――これから対談をスタートさせますが、まずは千秋くんの今の心境から聞いてみようかと。 千秋:対談は苦手なんで、正直、嫌です(笑)。 Tetsu:はははははは! 千秋:僕から言えることなんてなんもないですよ。いつもSORA(DEZERTドラム)くんがご飯とか連れてってもらったりして、ありがとうございます! お世話になってます! としか言えないっす。 ――Tetsuさんとちゃんと話をしたことは? 千秋:D'ER≠gari ツアーの時。その時に僕の話を聞いてくださって……。 Tetsu:あの、反撃してもいいですか?(笑)。 ――どうぞ(笑)。

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Tetsu:まず、僕らはDEZERTと〈COMMUNE〉の大阪公演で出会ったわけですよ。ミヤ(MUCC/ギター)から「若くて勢いのあるヤツと一緒になるイベントってどうですか?」って誘われて。で、当時はノクブラ(NOCTURNAL BLOODLUST)のこともDEZERTのこともまったく知らなかったんですけど、とにかく僕たちは若い人に殴られちゃいけないと思って楽屋に籠ってたんですね(笑)。そこに、コンコンコンってドアをノックして入って来たのがSacchan(ベース)を筆頭にしたDEZERTの面々で、「よろしくお願いします!」って。その後、我々のリハーサルが始まった時も彼がステージの袖でリハを食い入るように見てたりして、うちのSEELA(D'ERLANGER/ベース)に「若いヤツと仲良くなるチャンスだぞ」って。彼は友達が少ない人なんでぜひ同じベーシスト同士交流させたいと。なので楽屋に戻ってからスタッフに「さっきのベーシストを呼んでくれ」とお願いしたり、後にSORAがスネアを持ってきて「サインください!」みたいな感じで、僕らの中にDEZERTというバンドがインプットされまして。 ――イベントではよくある先輩と後輩の光景ですね。 Tetsu:そこまでは(笑)。で、僕ら終演後に東京へすぐ戻らなくちゃいけなくて、新幹線に乗ってたんです。僕とギターのCIPHERでグリーン車に。でも煙草が吸えない車両だったんで、喫煙ルームに行ったら、そこに千秋さんがいらっしゃって。 千秋:あぁ……(笑)。 Tetsu:後から知ったんですけど、彼だけレコーディングでひとりだけ東京に戻らなきゃいけなかったらしくて。とはいえ若いくせにグリーン車にはまだ乗んなくていいだろとは思うんだけど。 一同:はははははははは! Tetsu:僕らとしては「こいつ、いい度胸してるな」と。で、彼は喫煙ルームで「しまった……」みたいな顔をしつつ、「ウィッス、今日はありがとうございました」みたいな挨拶をしてくれまして(笑)。 千秋:違う違う! 違いますよ!(笑)。 Tetsu:普通だったら「ウィッスってなんだ?」ってなるじゃないですか。しかもグリーン車で(笑)。でもね、千秋に対して僕らはそうならいんですよ。というのも、僕だったりCHPHERも若い頃から生意気だったと思うし。僕らも10代の時に先輩と新幹線で会ったら、正直ウザかったと思うし。先輩と同じ車両で気を遣うのも嫌だったろうし。で、千秋もそういうところを隠さないヤツだったのが逆に良かったというか。「あいつ、度胸あるな」って。 ――逆に好印象を与えたと。 Tetsu:はい。で、今度は東京公演でDEZERTと再会するんですけど、その時千秋に「おー、グリーン車じゃん、ウィッス!」って言ったら、「いやいやいや、それは!」って慌てて。どうやら他のメンバーにはグリーン車に乗ったことは内緒だったらしく(笑)。そこでさらに僕とCIPHERの中で彼の株が一段上がってしまいまして。 千秋:あの……俺って、一歩間違えたらヤバくないですか? ――普通だったら完全にアウトですね(笑)。 千秋:やっぱり(笑)。 Tetsu:でも僕らの中ではアウトじゃなくて。僕らも10代の頃はそうだったし、むしろ大ベテランとか言われたり怖がられたりする中で、まるで腫れ物に触るみたいな感じで来られるほうが「なんかやましいことでもあんのか?」って思っちゃうわけですよ。でも千秋みたいに「ウィッス」みたいなほうが、逆に信用できるというか。ロックやってんだから、そういうヤツがいてもいいなっていうか。反撃は以上です(笑)。 『新幹線で煙草吸いに行ったらギュウギュウに狭いところにいらっしゃって「あ、俺死んだな」って(笑)』(千秋) ――(笑)千秋くんからの反撃は? 千秋:いやいや。それこそ逹瑯さん(MUCC/ヴォーカル)から〈COMMUNE〉の対談で、「お前は今のままでいいけど、いつかやられる時が来る。それがたぶん〈COMMUNE〉だ」みたいな話を聞かされてたんで、マジでグリーン車の時は終わったと思いましたよ。さっきのSacchanのくだりもそんな平和な感じじゃなくて、スタッフが「Sacchan、D'ERLANGERが……呼んでるぞ……」みたいな感じで、Sacchanも「終わった……」って(笑)。 ――やられる時が来たと(笑)。 千秋:だから俺、挨拶の時もずっと一番後ろにいて。でも新幹線で煙草吸いに行ったらギュウギュウに狭いところにいらっしゃって「あ、俺死んだな」って(笑)。「ヤベェヤベェ、なんでグリーン車なんか乗ったんだろ」って。ほんとビックリしました。 ――お互いにとって運命的な出会いだったというか。 Tetsu:そうなんですよ。世代が全然違うから、楽屋でCDもらっても「ん?」みたいな感じで。もうジャケットからしてもう違うわけですよ。なんだこの新聞は!?(註:ジャケットのデザイン)。これ、なんか意味あるのかな? って真剣に新聞の文字を読んじゃったりして(笑)。 千秋:はははははは。 Tetsu:〈COMMUNE〉で観た時もインパクトはあったけど、正直何を言いたいのかわかんなくて。でも、ステージに立ってるヴォーカリストは、演出とかでああいうステージをやってるんじゃなくて、実際にこういうヤツなんだって新幹線で会った時に感じることができたり。それで面白いバンドだと思ったし、SORAとも急激に仲良くなるし、そういう出会いの偶然がいくつも重なって今がある、っていう感じですね。 ――DEZERTにとってはラッキーな出会いでしかないですよね。 千秋:や、もうホントにアザッス! って感じですよ。 Tetsu:や、僕にとってもラッキーですよ。やっぱりこれだけ下の世代と仲良くなれる機会って滅多にないから。ていうか僕としてはすごくDEZERTと近しい関係だと思ってるんだけど……違うかな?(笑)。 千秋:ありがとうございます! ――激しく頷いております(笑)。 Tetsu:そのぐらいこのバンドのことが僕は好きなんだけど、どこか境遇とかスタンスが自分たちと重なる部分があって。自分たちで事務所をやってることとか、度胸のあるところとか。だから僕にとってもありがたい出会いというか……ちょっとDEZERTを持ち上げすぎかな?(笑)。 『リスペクトによって世代が繋がっていくことって実は大事なんじゃないかと思ったんです』(千秋) ――千秋くんはそもそも先輩後輩とかの上下関係が苦手なタイプで。 千秋:苦手ですね。先輩後輩っていう概念が自分の中にあんまりないんですよ。特にD'ERLANGERは、「俺らが先輩だ」みたいなライヴじゃなくて、むしろ客を取ってやるぜ的な印象があったんで。先輩がそういうライヴをするんだったら、俺らも先輩を立てるより、D'ERLANGERの客を取りに行くべきだなって。 ――媚びるのは逆に失礼だと。 千秋:しかもうちのドラムがリスペクトしてるバンドだし。でも僕自身はD'ERLANGERを通ってなかったし、最初は怖いバンドっていうイメージしかなかったんです。でもSORAくんが日比谷の復活ライヴの動画とかずっと見てて、それで自分でもいいなって思うようになったんですけど、だったら僕らがトリビュートに参加すれば、僕らのファンもD’ERLANGERを聴くようになるわけで。そうやってリスペクトによって世代が繋がっていくことって実は大事なんじゃないかと思ったんですよ。 ――真面目な発言です。 千秋:僕はいつも真面目ですよ。 Tetsu:真面目なほうがムカつくかもしれないですね(笑)。 千秋:ええっ!? Tetsu:ははは。DEZERTの魅力のひとつとして、千秋とSORAが対照的だっていうのもあるかもしれない。SORAがビシッとしてるから千秋の「ウィッス」に魅力を感じるのかもしれないし、どっちかだけだったら成り立たないというか。でもそれはD’ERLANGERだって同じで。コワモテのギタリストがいて、寡黙で城好きなベーシストがいて、華のあるヴォーカリストがいて、優しいドラマーがいて……(笑)。 ――(笑)。 Tetsu:ははは! メンバーそれぞれの持ち味というか役割というか、そういうのがしっかり確立してるバンドだと思うので。そうじゃないと「ウィッス」じゃ許されないかもしれないよね。 ――確かに(笑)。 Tetsu:でも、こんな感じでみんなに可愛がられるバンドってなかなかいないですよ。愛される悪ガキというか。 『たぶん他の先輩にも「よりによってその曲やるのかよ」って言われたかもしれないし、だけどそこがDEZERTのいいところ』(Tetsu) ――ちなみにDEZERTは「MOON AND THE MEMORIES」でトリビュートに参加してますが、あの曲をやることになった経緯は? 千秋:あれは僕の一択だったんですよね。あれしか思い浮かばなかったんです。 Tetsu:ていうかあれしか知らなかったでしょ?(笑)。 千秋:そうです。以前D'ER≠gariツアーでD’ERLANGERをカバーしたのがこの曲で。その時SORAくんに「ヤベェぞ、千秋。これ、歌詞間違えれんぞ。D’ERLANGERにとって大事な曲なんだから」って言われて「マジかよ」って。それで俺、必死で歌詞覚えて(笑)。だからトリビュートでやるならこれだろうって。 ――DEZERTらしいアプローチだと思いました。 千秋:SORAくんは気合が入ってましたね。うちらのレコーディングよりも(笑)。あとはみーちゃん(miyako/ギター)もかなりCIPHERさんに感化されたフレーズを弾いたり。だから僕は歌うだけにしてアレンジとか全部任せました。曲もあんまり聴き込まないようにして唄ったら、めっちゃ早くレコーディングが終わって。 ――どうして聴き込まなかったんですか? 千秋:僕らがやるべきことは、楽しくこの曲に向き合うことというか。俺、聴いちゃうとダメなんですよ、ヘンに意識しちゃう。だったら楽しく歌おうって。 Tetsu:それはちょっとわかるな。俺も人の曲をカバーする時はあんまり聴かないんですよ。雰囲気っていうか、この人の言いたいことはこうなんだろうなって考えて、自分のストーリーでやるほうがいいっていうか。今言ったのには珍しく同意しますね(笑)。 千秋:ヤバい(笑)。だから楽しく、笑いながらレコーディングできました。 ――Tetsuさんはどうでしたか? DEZERTの「MOON AND THE MEMORIES」を聴いて。 Tetsu:たぶん「MOON AND THE MEMORIES」が、うちらにとって大事な曲だっていうのは、メンバーの中でSORAしか知らなくて。だからSORAだけが「大丈夫かな、大丈夫かな」って心配してたみたいなんですけど、それもひっくるめて度胸っていうかね。たぶん他の先輩にも「よりによってその曲やるのかよ」って言われたかもしれないし、だけどそこがDEZERTのいいところというか。すべてを度胸で引っぱっていけるんだと。 千秋:アザッス、アザッス。 ――あと、千秋くんの歌に色気を感じました。 千秋:あ、マジっすか! めっちゃ良かった! ありがとうございます! ――むしろDEZERTの曲でこの色気が出てないのはどういうことだ? とも思いましたけど(笑)。 千秋:あ、それは自分が作った曲があんまり好きじゃないからだと思いますよ。唄いづらいし。歌詞も「何言ってんだ、こいつ」って自分でも思ってるし。でもD’ERLANGERの曲は……俺が絶対言わない歌詞なんです。絶対、死ぬまで言わないことなんです。だから逆に楽しいんですよ。あと、歌って思ったのは、あの曲ってめっちゃスルメなんですよ。1回カバーをイベントで唄わせてもらった時、「全て消え失せろ」っていうフレーズがずっと頭に残ってたんですよ、1回歌っただけなのに。だから今回のトリビュートでもやりたいと思って。 Tetsu:今千秋が言ってくれたこともそうだし、DEZERTっていうバンドの思いがちゃんと音に出てると思うんですね。まだD'ERLANGERと知り合って間もないバンドとしてのアプローチというか。彼らは今回最年少で、もっと歴史のある人たちがたくさん参加してくれたトリビュートになったわけだけど、みなさんからもらった愛情というか思いみたいなものをたくさん受け取ることができるのは、本当にありがたくて。もちろんDEZERTもこの先何年も活動していけば、トリビュートアルバムを出すぐらいになれるかもしれないし、ぜひそうなってこの気持ちを味わってほしいですね。 ――そうですね。 Tetsu:……や、でも千秋は文句を言ってそうだな。他のバンドがDEZERTの曲やったら「これ違うんだよ」とか「俺が言いたいことはそうじゃねえ!」とかって(笑)。 千秋:……ヤベェ(笑)。 ――で、その頃には千秋くんに対して「ウィッス」って言う後輩が現れて(笑)。 Tetsu:しかもグリーン車に乗ってて(笑)。 千秋:参ったな……これ、一生言われるんだろうな(笑)。

LIVE

D’ERLANGER
「J’aime La Vie deux TOUR 2017」

2017年09月16日 (土) EX THEATER ROPPONGI
2017年09月30日 (土) 京都FAN J
2017年10月01日 (日) 浜松窓枠
2017年10月07日 (土) 高知X-pt
2017年10月08日 (日) 高松MONSTER
2017年10月14日 (土) 金沢EIGHT HALL
2017年10月15日 (日) 長野CLUB JUNK BOX
2017年10月21日 (土) 郡山CLUB #9
2017年10月22日 (日) 柏PALOOZA
2017年10月28日 (土) 福岡DRUM Be-1
2017年10月29日 (日) 岡山YEBISU YA PRO
2017年11月03日 (金・祝) 仙台darwin
2017年11月05日 (日) 札幌cube garden
2017年11月11日 (土) 梅田 TRAD
2017年11月12日 (日) 名古屋Electric Lady Land
2017年11月23日 (木・祝) 赤坂BLITZ

MERRY
DEZERT LIVE TOUR 2017年"千秋を救うツアー2"

2017年09月09日 (土) 札幌PENNY LANE
2017年09月16日 (土) 仙台darwin
2017年09月30日 (土) なんばHATCH
2017年10月01日 (日) 名古屋ダイヤモンドホール

"千秋を救うツアー2" TOUR FINAL
2017年10月08日(日)中野サンプラザホール

RELEASE

【D'ERLANGER】

2017.9.13 Release!!
『D’ERLANGER TRIBUTE ALBUM ~Stairway to Heaven~』

【初回プレス盤限定 三方背BOXデザイン】

[盤種] CD
[CD]
01.UNDER THE PRETENSE Remixed by YOW-ROW
02.LA VIE EN ROSE / HYDE
03.SADISTIC EMOTION / 清春
04.AFTER IMAGE / ACID ANDROID
05.DARLIN' / Psycho le Cemu
06.XXX for YOU / lynch.
07.dummy blue / Angelo
08.LULLABY / INORAN×TERU×HISASHI×ピエール中野×ERY
09.SO... / MERRY
10.an aphrodisiac / Justy-Nasty
11.1999-Shyboy story- / THE SLUT BANKS
12.Dance naked,Under the moonlight. / Rayflower
13.CRAZY4YOU / MUCC
14.MOON AND THE MEMORIES / DEZERT
15.EASY MAKE,EASY MARK / DIR EN GREY


【通常版】

[盤種] CD
WPCL-12767 / ¥3000(税抜き)
[CD]
01.UNDER THE PRETENSE Remixed by YOW-ROW
02.LA VIE EN ROSE / HYDE
03.SADISTIC EMOTION / 清春
04.AFTER IMAGE / ACID ANDROID
05.DARLIN' / Psycho le Cemu
06.XXX for YOU / lynch.
07.dummy blue / Angelo
08.LULLABY / INORAN×TERU×HISASHI×ピエール中野×ERY
09.SO... / MERRY
10.an aphrodisiac / Justy-Nasty
11.1999-Shyboy story- / THE SLUT BANKS
12.Dance naked,Under the moonlight. / Rayflower
13.CRAZY4YOU / MUCC
14.MOON AND THE MEMORIES / DEZERT
15.EASY MAKE,EASY MARK / DIR EN GREY


【DEZERT】

NEW SINGLE「撲殺ヒーロー」
2017.10.25 Release!!

【初回生産限定盤】

[盤種]CD
SFG-006 / ¥1,620(Tax in)
[CD]
01. 撲殺のメロディー
02. ヘドロママ
03.「Hello」
04.「遭難」-piano ver-


【通常盤】

CD SFG-007 / ¥1,296(Tax in)
[CD]
01. 撲殺のメロディー
02. ヘドロママ
03.「Hello」


PROFILE

Tetsu

D'ERLANGER
Part:Drums
Birth Day:02.22
Blood type: A
[Official Site]
http://www.derlanger.jp/

千秋

DEZERT
Part:Vocal
Birth Day:03.02
Blood type: -
[Official Site]
http://www.dezert.jp/

アーティストタグ

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