HYSTERiC CIRCUS


2013.11.15(金) 池袋EDGE

ViSULOG PRESENTS 『HYSTERIC CIRCUS vol.11』

2013.11.15(金) 池袋EDGE

OPEN/START:17:00/17:30
前売:¥3,000 / 当日:¥3,500 (ドリンク別¥500)

[出演]

amber gris / MoNoLith / Chanty / GIGAMOUS / METEOROID
※豪華プレゼント抽選会有!!

[MC]

山本貴也(ViSULOG雇われ編集長)
大城公人(俳優)

[チケット]

9月21日(土)より一般発売
※9月20日(金)「HYSTERIC CIRCUS vol.9」会場にて先行発売有り!


※2013年9月21日(土)より一般発売!
HYSTERiC CIRCUS
HYSTERiC CIRCUS

・「HYSTERIC CIRCUS」ご来場1回につきスタンプ1個押印します。
※スタンプの押印はイベント終演後のみとなります。
・お友達3名以上でご来場の場合はダブルスタンプ!
・スタンプ5個で1,000円キャッシュバック!
・スタンプ10個で「HYSTERIC CIRCUS」無料ご招待(ドリンク代別途)etc...

※詳細はスタンプカードをご覧ください。

HYSTERiC CIRCUS
2013年11月15日(金)池袋EDGEにてViSULOG PRESENTS「HYSTERIC CIRCUS Vol.11」が開催される。イベント開催に先がけ、出演バンドの代表者を集めた座談会を都内某所にて実施。参加メンバーは、手鞠(amber gris)、柳(MoNoLith)、芥(Chanty)、式(GIGAMOUS)、ゆとり(METEOROID)の5名。普段ではなかなか聞くことのできない興味深い話をたくさん聞くことができた。是非イベント開催前にご覧いただきたい。
取材・文:山本 貴也
HYSTERiC CIRCUS
――皆さん面識は?
:ゆとりさん以外はありますね。
ゆとり:ぺーぺーなので、よろしくお願いします。
手鞠:MoNoLithさんは、O-EASTとか大阪城野外時代とかに会ってるし、芥さんも前のバンドの時から結構一緒だったし、式くんは共通の知り合いがいたりで、緑の方(ゆとり)もたぶん対バンで一回AREAで会ったことがあるかもしれないです。
:前のバンドの時に、式さん手鞠さんも、MoNoLithさんとも対バンさせていただいたことがあります。
:去年だったと思うんですけど、芥さんがREXでセッションに出ている時に、歌声を聞いて、「あ、芥さんだ!って勝手にテンション上がってました。
:俺もその日いました(笑)。
――Chantyの前ってこと?
:ほぼChantyのセッションだよね?
:そうですね。
:式さんも前のバンドではよく一緒になりましたね。
:池袋ですれ違ったりね。
:あ、そうです。
――一緒に飲みに行ったりするんですか?
手鞠:去年とかは、ヴォーカリスト飲み会に2回くらい参加しましたよ。
――手鞠さん主催?
手鞠:僕ではなくて、えんそくのぶうくんとか、NoGoDの団長とかからの発信で、仲の良いヴォーカルの人とか、好きなヴォーカルの人とかが集まってたまにやるんです。
:ステキ。
:僕がまだ参加できてないやつですよね?
手鞠:年末ぐらいにまたあると思うからまた呼ぶね。もっと頻繁にやりたいけど、なかなか皆の予定が合わなくて……。
:次は絶対行きます。
――そういう飲み会って結構あるんですか?
手鞠:どうなんですかね。年代にもよるのかもしれないし、僕はわりと仲良くしたいというか、前のバンドが終わって新しいバンドを始める時に、シーンがもうちょっと楽しくなればいいなと思って、それをするために戻ってきたところもあるので、音楽的なこと以外にも、好きなヴォーカルの人とどんどん仲良くなりたいなって。
HYSTERiC CIRCUS
――どんな話をするんですか?
手鞠:しょうもない話をして、ちょっと真面目な話した後は、「よし、カラオケ行くか!」ってなる(笑)。
:何歌うんですか?
手鞠:今のヴィジュアル系も古いバンドさんも歌うよ。
――カラオケ行くのって何か意外です。
:カラオケ最高ですよね。この前、芥さんともそんな話してた。
:一人が一番だけど(笑)。
:行き着く先は“ヒトカラ”ですよね。やっぱり友達と行くと気を遣うじゃないですか(笑)。「ここで2曲続けてバラードはちょっとなあ」とか。あと、ヴォーカリスト的に座ってると歌いづらいので、ごく自然に立って歌うと「あれ?なんか気合い入ってんじゃね?」とかってなる……。
:みんな経験あると思うんですけど、ヴォーカルだと絶対求められるじゃないですか。でも多少歌えて盛り上がるのって1、2曲なんですよね。最初は「あ、さすがです!とかって盛り上がってくれるのに、だんだん普通になっていくのが本当に嫌だ(笑)。
手鞠:この前も、heidi.の義彦くんと、摩天楼オペラの苑くんと、団長と飲んだ後に、「終電までカラオケ行こう!」ってなって、団長がオペラ歌ったりしてた。
:豪華すぎますね。
手鞠:メタルの二人が上手すぎてさ……(笑)。
――そもそも皆さんが、ヴィジュアル系を始めたきっかけって何だったんですか?
:好きなバンドとか好きな音楽は特に無かったんですけど、歌うのは好きだったので、適当に自分のオリジナルソングを作って歌ってたんです。そういう状態がしばらく続いて、自分で何をやりたいかを迷ってた時期に、L'Arc-en-Cielさんを初めて聴いてすごく感銘を受けたんです。それからL'Arc-en-Cielさんのコピーを高校までずっとやっていて、最終的に県で一番大きな会場で色んな高校が集まって、1曲やらせてもらえる機会があって、評判は良かったんですけど、その良かったというのが、「すごく似ててよかった!」みたいに言われたことにショックを受けまして……。その時に「モノマネをしたいわけじゃないんだ」ってことに気付いて「ちゃんと音楽やろうって思ったことがキッカケですね。
手鞠:もともとエレクトーンを習っていて、中学の時に文化祭で「キーボード弾かないか」って誘われたんです。ちょうどヴィジュアル系ブームで、“ヴィジュアル系四天王”が出てきた時代で、まさに『Break Out』世代だったんです。もともと目立ちたがり屋のタイプではないんですけど、当時好きな子がいて、「何か目立ちたいな」、「カッコつけたいなって思っちゃったんですよね(笑)。それが、高校卒業するくらいの時に、「音楽をやりたいって気持ちに変わってきて、オリジナルをやろうってなったんですけど、周りに上手いヴォーカリストがいなくて、人前で歌ったことはなかったけど、自分でやってみようと思ってヴォーカルを始めたのがキッカケですね。
――当時からヴィジュアル系を?
手鞠:そうですね。“ヴィジュアル系四天王”の時代だったのですごく影響を受けましたね。あの時代に活躍していた人達のおかげで、今ここにいるようなものなので。
:なんか皆すごいちゃんとしてますね(笑)。中学校ぐらいまではただのオタクで、マンガとかアニメが好きで、まさに中二病みたいな感じだったんですけど、中学校の音楽の先生が結構パンチの効いた先生で、「旅立ちの日に」という有名な卒業ソングがあるんですけど、その曲を作った人だったんです。その先生が昔いた学校が荒れていて、卒業式までに良くしようみたいなことで、校長先生が歌詞を書いて、その人が曲を作ったらしいんですけど、その先生の歌のテストがクラス全員の前で一人づつ歌を歌うっていう、拷問のようなテストで「はあ?」みたいな(笑)。そんな歌のテストが1学期にあって、しかもいい点数だった人を全員の前で発表するんですよ。それがSランクからCランクぐらいまであって……。
手鞠:今の時代だったら絶対問題になるね(笑)。
:「絶対イジメになるって、その時から思ってたんですけど、「声が良かった」みたいな感じで、何気にSランクに入ってたんです。それまで歌なんて大嫌いだったんですけど、「大人になって声が落ち着いたらもっといい声になる」って言ってくれて、その時に初めて「歌って楽しいかもと思ったんです。でもバンドとかは全くやる気もなく、ヴィジュアル系も全く知らずに、メロコアとかパンクをよく聴いてたんですけど、椎名林檎さんをテレビで見た時に、「コスプレしながら歌うってスゴイな!」と思って。
手鞠:そこ?(笑)
:見た目入りなんですよ。趣味のサブカルチャーの一環として、音楽というかそういうアイコンとして素晴らしい人だなと思って。高校は普通に通ってたんですけど、勉強とか全然しないで遊んでばっかりいたんです。ある日、服が好きだったので、ファッション誌でも読んで勉強しようと思って本屋に行ったら、ファッション誌のコーナーの隣に音楽コーナーがあって、そこに『FOOL'S MATE』が置いてあったんです。表紙がDIR EN GREYで、「おお!すげー!!」って、中を見たら皆すっげーカッコよくて、男の人でも化粧して音楽やってる人いるんだなって思って、そこで椎名林檎とつながったんです。それで、知り合いの軽音楽部の子に「ヴィジュアル系やってる人いないの?」って訊いたら、知り合いにいて「ちょっとやってみない?みたいな感じになって始めたんです。それまでライヴハウスにも行ったことがなかったから、初めてライヴハウスに行ったのが自分のライヴの時っていう(笑)。
――その音楽の先生がスゴイね。
:マジでやばいんですよ。でもいつか、「先生のおかげで歌やってます」って言いに行きたいんですけど、今どこにいるのか分かんない(笑)。
:いい話ですね。
HYSTERiC CIRCUS
――柳さんは?
:わりと早い段階から音楽は生活の一部だったんですけど、子供ながらにみんな憧れるものってあるじゃないですか。野球選手になりたいとか、サッカー選手になりたいとか。でも僕はこれといってのめり込むものが無かったんですよね。だからなんとなく周りに合わせて憧れてるフリをしてた時期があったんですけど、歌を歌ったり、ミュージシャンがテレビに出てるのはカッコいいなと思っていたんです。でも当時の人って、みんな背が高くて美形でみたいな感じだったから、俺はなれないなって自然とあきらめていて、聴くだけでもいいかなって思ってたんですけど、昔、テレビの深夜番組で『ワンダフル』っていうのがあったんですけど。
手鞠:懐かしいね。
:そのエンディングでDIR EN GREYが流れていて、その声に衝撃を受けたんです。このカッコいい声は誰だろうっていろいろ調べて、プロフィールとか見ていくと、このバンドのヴォーカルの人は僕とあんまり背が変わらないらしいってことが分かって、僕は背が小さいことがコンプレックスだったので、背が小さくてもこんなにカッコいい人がいるんだって。それを知って「僕もこうなりたい」と思ったのがキッカケです。
:僕がヴィジュアル系始めた頃は、逆にヴォーカルは小さいのが当たり前みたいな感じだったから、いかに小さく見せるかって感じで、他のメンバーに厚底ブーツ履かせて、自分はスニーカーで歌ったりとかしてましたよ(笑)。
――そうなんですね。
:でも、ど田舎の出身だったので、楽器をやってるやつがたまにいても「俺はモンパチしか弾かないよ」みたいなタイプで、自分も、もっと柔軟に考えられればよかったんですけど、当時は頭も固いので、「ヴィジュアル系しかやりたくない!」みたいな感じで、気付いたら高校も卒業しちゃって、このままくすぶってちゃいけないなと思って仙台に出たんです。
――ゆとりくんは?
ゆとり:お告げっすね。
一同:……。
ゆとり:お婆ちゃん家の近くに地蔵があったんですけど、その前を通った時に『私の声が聞こえるのですか?』って、「誰なんだ?」と思って周りを見ても誰もいないんですよ。それで地蔵の方に行ったら『あなたは音楽をやりなさい』って言われて、「どうして私じゃなきゃダメなんですか?」って問いただしたら……。
手鞠:地蔵に?(笑)
ゆとり:はい。そしたら俺の後ろには、オジー・オズボーンとか、ボブ・マーリーがいっぱい見えるって言われて、その近くに蔵があるから、そこのギターを持って行きなさいって言われて持って帰ってずっと弾いてました。
:なぜ出てきたのが、オジー・オズボーンとボブ・マーリーだったのか……(笑)。
ゆとり:それは俺も分からないですけど……たぶんその頃はニラでした。
手鞠:前世が?
:ヤバい。じわじわきた(笑)。
――こうしてあらためて訊くと面白いですね。オフの日は何してるんですか?
:走るか、歌うかですね。
――ストイックですね。
:そこまでストイックじゃないんですけど、走んなきゃいけない気がして……。
:すごい分かる!2日連続で雨降って走れないと、ヤバいんじゃないかって思う。
手鞠:僕も走ってますよ。
:今度みんなで走りましょうよ。
手鞠:でも走ること自体はあんまり好きじゃないんですよね……。でもなんか走んないといけない気がするんです(笑)。
:走ると「俺、今日がんばったな」って(笑)。
――毎日走るんですか?
手鞠:ツアーに出てなければ、だいたい走ってます。
ゆとり:すごい。
:僕は挫折したクチです……。
一同:(笑)。
手鞠:芥さんのTwitterフォローすると、ストイックだから何だか脅迫されてるような気分になりますよ。「芥さんが頑張ってるんだから俺も頑張らなきゃ」みたいな(笑)。
:でも走り始めちゃうと気持ちよくないですか?
HYSTERiC CIRCUS
――走ると声が出るようになったりするんですか?
:そういうわけでもないんですけど、自分と向き合えるみたいな感じです。
:俺はMCとか、次のライヴの流れとかを考えてる。
――どれくらいの距離を走るんですか?
:7~10 kmぐらいです。
:俺もリミット10 kmです。忙しい時は5 kmで、もうコースが決まってるんですよ。往復5 kmのところと10kmのところがあって、今日はどっち行くかみたいな。
手鞠:ヴォーカリストだからとかじゃなくて、中学の時になんとなく走ろうと思って走り始めたんですけど、恐ろしいくらいに太ももが太いんです。
:同じくです(笑)。
手鞠:衣装に着替える時に笑われるんです。「ガゼルみたいな足してるねって(笑)。
――走る意外の過ごし方はありますか?
手鞠:ガンダム好きだから、ガンプラ作ってるか、ゲームやってる(笑)。
:俺もオタク活動してるか、次の衣装とかデザインを考えてる。あとは展示会行ったり、映画見たりですね。
――アクティブですね。
:いいですね。僕は自宅にヴォーカルブースを構えちゃったので、余計に家を出なくなりましたね。ブースで歌って、自分の歌を聴いて「ヘタクソだな」って病む時間を繰り返すので、オフはつまんないです(笑)。だから今日は皆に楽しみ方を教えてもらって帰ろうかなって。
:俺も何もしないタイプです。うちはツアーが多いので、何でもない平凡な時間が、「なんか幸せだなー」って(笑)。時期によっては筋トレにハマってる時もあれば、走ってる時もあったんですけど。
ゆとり:俺“SGS”なので、一人の時間が苦手なんですよ。
――“SGS”?
ゆとり:“寂しがりや”です。今作ったんすけど……(笑)。
手鞠:最近の子はすごいね(笑)。
ゆとり:2人くらいしかいないですけど、友達とご飯食べに行ったり、酔っ払うと知らない人に話しかけちゃったりするみたいで、いつの間にか連絡先とかも交換してて、電話してみたら全く知らない外人の男の人で、そのまま切っちゃったりとか(笑)。
HYSTERiC CIRCUS
――せっかくこうして皆さんが集まってるので、何かお互いに訊いてみたいことってありますか?
手鞠:憧れていたタイプのヴォーカリストになれてます?僕はなれなかった成れの果てが今の状態なんですよ。
:成れの果てがえらいクオリティですね(笑)。
手鞠:ヴィジュアル系のシーンに足を踏み入れた時に活躍していた名だたる人達って、確固たる何かというか、その人がセンターに立つだけで、お客さんをまとめ上げるカリスマ性みたいなものがあったと思うんですよ。歌が上手いとか下手とかじゃなくて、存在そのものに説得力があって、そういうものが欲しかったんですけど、僕の性格上、手に入らなかったんですよね。そこまで自己顕示欲が強い人間ではないので、そこがヴォーカリストとして致命的なマイナス部分で、真似事は20代前半くらいまでしてたんですけど、自分にそれができないんだったら、表現する方向にしようと思って、短所を補うよりも、自分ができる事を見つけてそれを伸ばそうと思ってやってきたのが今の形なんです。
:なれたとかじゃないですけど、俺がこうやったらお客さんにウケるんじゃないかっていうのと、メンバーや関係者に求められてる画がけっこう違っていて、それでソロを半年くらいやったんです。ソロをやったらそれがだいぶ変わって、最初はすごく自分を作って、無理してやってたんですけど、「いいよ」って言われるとだんだんその気になってくるので、「こういうのも有りなんだ」みたいな。俺としては全く無しではないんですけど、お客さんが俺のことを見てどう思うんだろうなって、人の反応をすごく伺ってしまうタイプなんですけど、「俺は俺」というのを思いっきり作ってやってみたら意外と評判が良くて、最近は、ちょっとそういう風になりたいなと思って意識してます。
:ツインヴォーカルでバンドを始めた時点で、理想からはかけ離れた事をしてみようっていうのがあったんです。ただ2人ヴォーカルがいる中で、自分はカリスマでありたいとか、そういう思いもあったんですけどだんだん変わっていきましたね。相方がすごくイケメンなんですけど、そのイケメンと何ていうんでしょうね、美女と野獣みたいな感じにしていったら、どんどん自分のキャラクター性が出来上がってきて、自分がセンターに立ってとりあえず成立する音楽だと、ツインヴォーカルでやる意味がないかなって。ただ曲によっては、僕が主導権を握ってライヴを引っ張っていくんですけど、その時に全部発散させるというか、欲はやっぱりあるので、センターに立って両手を広げる行為だけでも、ツインヴォーカルではそうそうない瞬間なので、その瞬間が楽しみだったりもします(笑)。決して悪く言うつもりはないんですけど、普通のヴォーカリストよりも、ど真ん中に飢えてはいると思いますね。普通のヴォーカリストさんが、サビとかでお立ち台の上に登って歌ってたりする事が、当たり前のように思えるかもしれないですけど、僕にとってはすごい贅沢な事なんですよ。
手鞠:ツインヴォーカルって、魅せ方としては抜群に面白いと思うんですよ。フォーメーションとかもすごいし、お互いがお互いを絶対邪魔しないのがすごいなって。まだイベントだけしか見たことがないので、今度は是非ワンマンに行かせてください。その主導権を握ってる瞬間が見たい(笑)。
:前のバンドをやっていた時に、そういう確固たるなりたい何かを誰かに例えて決めろと言われたことがあって、それがすごい苦痛だったんですよね。自分が目立ちたいのはあるんですけど、「絶対これになれ」って何で言われなきゃいけないのかっていうフラストレーションがあって、それは自分の中では違うというか、言葉や人物にで例えられる事ではないと思ったんです。俺が何をやりたいのか、それが伝わらなかったのはたぶん引っ込み思案な性格であったり、力不足な俺のせいだったと思うので、相手を責めるつもりはないんですけど、「なれてるか、なれてないか」というのはまだ言えないかなって思います。ただ絶対に“近づいてる!”という自信はあるし、「こういう風になりたかったんですよ」って最終的に体現できたらいいなって質問を聞いて思いました。ふわっとした解答で申し訳ないんですけど……。
ゆとり:なんかあんまりヴォーカリストに好かれないんですよね。自己顕示欲が8割くらいなので……(笑)。
手鞠:それは皆分かってると思うけど(笑)。
ゆとり:うちのヴォーカルはわりと自由にやらせてくれて、「もっと好きにやっていいよ」って言ってくれるので、理想のヴォーカリスト像に近いのかもしれないですね。
:うちのバンドは、その塊みたいな人しかいないから……(笑)。みんな目立ちたがり屋なので衣装のデザインとかしてても「あれ?なんか俺だけ地味じゃない?」って(笑)。
――最後に「HYSTERIC CIRCUS vol.11」への意気込みをお願いします。
:今日は和やかないい感じなので、楽屋もこのいい感じのまま臨めたらなと、この楽しい感じがお客さんにも伝わるといいですね。
手鞠:先にお伝えしとくと、amber grisは楽屋の空気感的にすごく取っ付きづらいと思う(笑)。僕とドラムはわりとにこやかなんですけど、弦楽器陣は……。でも話かけたら超いいやつらなので、話しかけてあげてください(笑)。もし固ければ僕が間に入るので(笑)。
:僕らはふわふわした人達なので、是非楽しく話せればいいですね。
:イベント自体も新旧じゃないけど、楽しい感じになるんじゃないかな。楽屋はうちのバンドたぶんうるさいんですけど、特にseiyaには気をつけてください(笑)。
手鞠:思ったことを口にして絶対曲げない人だもんね(笑)。
:僕らだけ地方バンドなので、仲間外れにされがちなんですけど、今日話してみていい雰囲気なので、ちょっと脂ののったというか、その辺を見せられたらなと思います。
ゆとり:皆さん大先輩なので、打ち上げがしたいです。
手鞠:打ち上げかあ……帰りたいな(笑)。


HYSTERiC CIRCUS

11月15日、池袋EDGEで行われた「HYSTERIC CIRCUS」は11回目を迎え、ViSULOG編集長の山本貴也と俳優kimiこと大城公人というお馴染みの2人のMCによりバンド紹介がスムーズに行われ、イベントがスタートした。



HYSTERiC CIRCUS ・METEOROID
5バンド登場予定のトップバッターはMETEOROID。緑のライトがステージを照らす中、重低音が響くSEに合わせ登場したメンバーの衣装も全員緑色という登場から強いインパクトを観客に与えた。「STARGAZER」から始まったMETEOROIDの楽曲たちはデジタルサウンドを駆使したサウンドでファンを盛り上げるノリのいい曲が多く、楽しそうなファンの笑顔が印象的であった。2曲目の「ドラキュラ」では、ralがスラップでベース音を歪ませ、Tomoyaはドラムで様々なリズムを作り出した。ジャズの雰囲気、ロックなサウンド、ポップなメロディーラインなどいろいろな要素で楽しませ、「BALLERINA」、「DIVER」とパワフルな曲が続き、GENKIはデスヴォイスを混ぜヘドバンを煽るなど、激しいステージングを見せた。マチの優しいギターソロに合わせてGENKIがうつむき加減で悲しげにソロを歌うと、ラストの「この愛を手放せば自由だろう」が始まり、一気に激しい曲へと変えられた。曲はどんどん激しさを増し、ゆとりは激しく頭を振りながらギターをかき鳴らした。切ない歌詞とメロディーが響き渡り、優しさと激しさをコントラストさせることで強い印象を残した。

HYSTERiC CIRCUS ・GIGAMOUS
突然劇場のスタートの合図であるブザー音が鳴ると幕がゆっくりと開き、そこにはバンドのマスコットキャラクターである黒い骸骨に丸い耳がついたギガチューのお面で顔を隠したヴォーカルの式がすでにドラムセットの台に腰かけていた。そのまま一気に全メンバーが登場すると式はお面を外し、ファンを煽り睨みつけた。それぞれ好きなものをすべて取り入れたような派手な衣装でステージは一気に華やいだ。1曲目の「GIGA SPEAKER」では、キャッチーなメロディーに式のハイトーンがマッチし、振り付けやジャンプでファンを楽しませた。デジタルサウンドに合わせて手拍子を煽ると「グッドラックセレンディピティ」へと続いた。式はファンとともに振り付けを楽しみ、続く「GARON」では、ノリのいいイントロに合わせたユッキーの高音ギターが響くとseiyaがベースソロで深い音を響かせた。パワフルでダークな印象を残す曲だが、サビではポップな印象を受け、ラップが入ると一人ずつソロでアピールをし、「GIGA! GIGA!」とファンとのコール&レスポンスを堪能した。ラストの「Make Noise!!!!」では激しいライのバスドラに式のデスヴォイスがファンをヒートアップさせ、最後の最後までファンを煽り、激しいステージが終えられた。

HYSTERiC CIRCUS ・Chanty
真っ白な衣装に身を包んだ5人のメンバーが登場するとすぐにメンバーは手拍子を煽った。1曲目の「フライト」ではキャッチーなギターリフに合わせたメロディアスなベースが観客を惹きつけた。千歳がギターソロで天を仰ぐとshiaはコードギターを重ね、ノリのいい曲だがメロディーには切なさが織り交ぜられ、芥はファルセットを混ぜ高音を歌い上げた。独特のノリのいいリズムが成人のドラムと拓のベースで作られるとそのまま「ミスアンバランス」へ。そのリズムに合わせてファンはジャンプをし、サビではコール&レスポンスを楽しんだ。「今日はシンガポールに連れて行ってもらえるように盛り上がりたいと思います。」芥が言うと、千歳がマイクをとり、「シンガポールに行きたいか?勝手に行ってください!」と観客を笑わせた。メンバーにもファンにも楽しんでいる笑顔がよく見られた「ひどいかお」が続き、「衝動的少女」ではラップで盛り上げ、そして「終わりの始まり」では優しいパートと激しいパートがコントラストし、予測不能な曲がファンの心をつかむ印象であった。全体的にアッパーチューンが多くラストまで勢いよく駆け抜けた。

HYSTERiC CIRCUS ・MoNoLith
ツインヴォーカルの5人編成というヴィジュアル系には珍しいスタイルのこのバンドはヴォーカル2人が交互に煽り、盛り上げ上手であることは間違いない。1曲目の「3月2日、桜色。」では、HAYATOのドラムのリズムに合わせたたかふみのメロディアスなベースが響き、ツインヴォーカルは交互に歌いハーモニーを作り出し、メンバー自身がステージに立っていることを何より楽しんでいた。続く「Loving & Vicious Key」のイントロでは、激しい曲にファンは精一杯のジャンプで応えた。柳が「全員巻き込め!ぐちゃぐちゃになれ!」と煽るとモッシュがスタートした。ツインヴォーカルのデスヴォイスが深く響き渡り、ベースソロからギターソロへと繋ぎ、シューヘイは音を歪ませサウンドを響かせた。「デキソコナイ」では激しいサウンドにラップも入り、柳の狂気がファンにも伝わると、ファンも狂ったように激しいヘドバンで応えた。ラストの「コブラ」に入る直前、情熱的な真っ赤なライトに照らされる中、ケイタはセクシーに頭を抱えた。「ぐちゃくちゃになる姿が見たいんだよ!」激しい曲にすでにファンはヒートアップしているにも関わらず柳はさらに煽り、怪しい笑い声をあげた。ファルセット、デスヴォイス、甲高い叫び声などいろいろな表情を見せ、最後に柳は「ごちそうさまでした。」と怪しく笑った。

HYSTERiC CIRCUS ・amber gris
最後に登場したのはamber gris。前4バンドがノリのいい曲でスタートしたのに対し、熟練の彼らが1曲目に選んだのはスローテンポな「amaryllis」。手鞠が丁寧に一礼をすると、kanameの優しいギターに合わせて手鞠は両手でマイクをつかみ、声に思いを込めた。一気に全楽器が加わると手鞠の声には力強さが加わり、殊の優しい指弾きベースが曲に優しさをプラスした。ラミが軽やかにリズムを刻み、手鞠はファルセットと力強さを自在に操った。1曲目で観客をamber grisの世界へ連れ込んだ後、ノリのいいイントロから「this cloudy」が導かれた。wayneのやわらかい指弾き音に合わせて殊は弦を強くはじき響かせた。「美醜」では、怪しい世界が作り出され、激しい「グランギニョル」ではファンはジャンプし拳を突き上げ、ファンとのコール&レスポンスではラミも立ってファンを煽った。kanameは顔を右手で覆うとファンを誘うようにセクシーに唇を舐めた。「いいね。東京素敵だね。もっと楽しもう!」リズムがどんどん速くなりストロボで目がくらむような激しさを残した。曲の激しさとは一転して手鞠のやさしく丁寧なMCを挟むと、ラストの「love in the first」が始まった。キャッチーなギターリフが印象的で、リズムもメロディーも聴きやすく、ファンは音楽に身を委ねるように自然と体を揺らしていた。 手鞠の人を惹きつける力はこのバンドの大きな魅力のひとつであろう。

ラストの恒例となったプレゼントコーナーでは、今回のお題である『サンタにまつわる絵』それぞれのバンドが個性あるサンタの絵を披露し、ジャンケン大会で勝ったファンへのプレゼントとなった。新しいバンドや熟練のバンドなど様々な音楽を楽しめるこのイベントの次回は12月20日に行われる。次回のラインナップもここでしか見られないイベントとなることは間違いないだろう。

(TEXT:Chika Yoshizawa)

主催・企画:ViSULOG

制作:G-PROJECT

後援:HYPER JAPAN / J FOOD & CULTURE TV / World Net.TV

協力:Visu-a-land.TV